最愛の人を救うため何度だって時を駆ける

コミック

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僕らはなんども恋をする

bokura wa nando mo koi wo suru

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表題作僕らはなんども恋をする

バー店員兼カメラマン
一成
サラリーマン

その他の収録作品

  • これから
  • あとがき・人物紹介

あらすじ

想い人の突然の死。
彼の運命を変えるため、想いを伝えるため、
タイムリープする。
今年、一番泣けるドラマティック・ラブストーリー。

自由を愛するバックパッカー×だらしないサラリーマン

◆あらすじ◆
サラリーマンの一成(いっせい)と自称カメラマンの萬(ばん)はセフレ同士。
萬の事が好きなのに、想いを伝えられないままズルズルと関係を続けて一年。一成は告白をしようと決意する。
ところがその矢先、萬が交通事故で死亡してしまう。
失意の中、階段から転げ落ちた一成は、萬が死ぬ前の時間に戻っていることに気づき…!?

作品情報

作品名
僕らはなんども恋をする
著者
星名あんじ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
ISBN
9784865893939
4.2

(96)

(50)

萌々

(24)

(17)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
14
得点
399
評価数
96
平均
4.2 / 5
神率
52.1%

レビュー投稿数14

とても泣けます!!

文章力と語彙力が無いので参考までにさらっと見て下さい!

あんじ先生の商業本は初めて買ったのですがこれは!!!とてつもなく!!素晴らしいです!!良い!!!買ってよかった!!!!何回も見返したくなります!!もっとお値段が高くてもいいと思いました!!

あんじ先生と言えばエロエロなお話を描くイメージがあったのですが??今回のお話はエロ度は割りと少なめでそういうシーンが苦手な方でも読めると思います。良い、とても良い。

そして絵がとっても綺麗です!全ページどこを開いても美しいページが!!!あります!!さすが!!

蕃(髪の毛の長い方)と一成(スーツ着ている方)の出会いのシーンが一番オススメです!!!すごく好きでした!!!このシーンはみなさんが直接本で読んでほしいです!!!!!

一成がかわいい!!!愛しい!、!!!もう頭がおかしくなってきたので他の方にレビューをたくします!!

全然参考にならないかもですみません(´;ω;`)

18

”運命の人”

あんじ先生も作風が幅広い作家さん。
生死をテーマにした繊細な『希うオリゾンテ』と、頭おかしいぶっ飛び系の『てんしくん』、絵柄は同じでも別人の作品みたいです。
そして本作では、SFのスペクタクル感と運命の恋のドキドキ感がミックスされていて、あんじ先生のまた新しい引出しを楽しませてもらいました!


世界中をフラフラ旅する自称カメラマンの萬と、ズボラなリーマンの一成。
一成が彼氏に振られた直後に出会ったのが、レストランでバイトしていた萬。
スタイルが良くて美形の店員を好みだなと眺めていたら、その店員は店の飾り花を一輪抜いて、ひざまずきながら「付き合ってください。運命の人」と告白してきて…
一成は「俺とセックスしてみない」と返し、二人はそうゆう関係に。

萬は素直すぎるワンコタイプで一成のことが大好きなのに、一成は恋愛トラウマからセックスだけで良いとクールな態度。それでも萬は「自分が好きならそれで良いよね」と、大らかで明るい。
だんだん一成の恋愛トラウマも癒され、萬に告白して、ちゃんと恋人になろうと決心した矢先、一成の目の前で萬は事故に遭って還らぬ人に…

そして一成は、萬が不思議な部族からもらった香を焚いて高い所から飛ぶ(落ちる)と、過去に戻れることに気付き、また会えた萬に今度は自分の気持ちを伝えて、萬が事故に遭わないように、運命を変えようと奮闘する。
でも何度戻っても、萬が消えてしまう未来を変えることができない…

ワンコを意地っ張りがうるさがる、二人はそんな間柄だったのに、萬を失いたくない一成は一生懸命すぎて、思い詰めているのが刹那的で、見ているのが辛い。

一成が萬に事実を話すと、萬は「俺が事故に遭っても今度は戻らないで幸せになってよ」と、自分のことより一成の幸せを願って笑う。

その言葉を聞いて、一成は自分が一番大切にしたいこと ”萬が存在する未来” を選択する。
街ですれ違った占い師の言葉「すべての因果は出会いから」をヒントに、萬が存在する未来のために、自分と萬が出会わない過去にしようとする。
戻れる時間は飛んだ距離に比例するから、日本で二番目に高いところから飛んで、二人の出会いよりもずっとずっと前に戻り、一成は萬と出会うことがないように、大学も勤務地も以前と違うところにして、ずっと一人で生きてきた。
萬がどこかで生きていてくれることだけが心の支えな孤独な人生。

最初の頃は、萬をうるさがっていた一成が、萬だけを想って孤独の中にいることに胸が締めつけられます…

そして、”あの日”が過ぎて、萬に会いたくて会いたくて仕方がない一成は…


出会いの時、萬は一成を一目見て、”運命の人”と言った。
萬がそう思ったのは何か不思議が力が動いていたのかもしれない。
”運命” はこんな風に二人を弄んで、でもより強い絆で結び直したんと思える物語。

だらしがなくて恋愛なんかーって言っていた一成が、自分より何より萬のことだけを考えているのが本当に切なかったけど、萬の底抜けな明るさのおかげで、適度に息抜きができて、ずーっと重たいだけのストーリーではありません。


あと、私はあんじ先生が描く背景の絵が大好きなんです。
その場の空気を感じられそうなくらい臨場感がある絵。
描き下ろしはイタリアのベネチアが舞台で、狭い路地、石畳、運河に堕ちる夕日を反射した雲、今回も背景絵がキラキラしていて素敵でした!

電子化までに9ヶ月もかかったことは出版社に文句言いたいですけど…
でも表・裏表紙どちらも帯有りと帯無しバージョンを収録してくれてるのは嬉しい!

12

お薦め作品。

前からこのタイトル、話には聞いていたのですが今回初めて読ませていただきました。
絵柄がとても綺麗で作画のクオリティーの高さにびっくりしました。
受くんのアップが美しくて魅力的!まだデビューされて間もないのに評価の高い作家さんとの事でこちらの作品を読ませていただいて、それも納得という感じでした。
前作も評価が良いみたいで、本当にBL読者の皆さまはお目が高い!

なんといっても、物語ですが漫画だけにしとくのは惜しいくらい、映画にでもなりそうなお話です。
それだけタイムトラベルを題材にしたお話は多くポピュラーなものである、という事でしょうがこれをBLに取り込むってのがすごい。

一成君が萬君の死の運命を回避するため頑張るわけですが、萬君を守るためにどうすればいいのだろうと、もがき苦しみやがてあるひとつの答えを導き出していきます。
気持ちの葛藤や変化が物語の流れに上手く調和してぐいぐいとお話に引きこまれていきます。
このストーリー転回は読み応えありです。

それにしても、ある程度、確証があるとしても萬君を守るために高いところから飛び降りるって…それができるだけでもすごい愛だと私は思うんですけど…。
私は出来ない……(>_<)

ただ、どうしても物語が一成くん目線で話が進むため萬君の存在感が少し薄い気がしてしまう。
最後まで彼は本当にそこにいるのかな?と見てて不安になる感じ。
ハピエンではあるのですが、なんとも考えさせられる奥が深い作品だな。

ストーリー重視! じっくり…世にも不思議な世界に浸りたい方には、是非お薦めな作品です。












11

絵も綺麗で、とても素敵な作品です

星あんじ先生は、コメディからシリアスまで幅広いジャンルの作品を描かれている、とても振り幅の大きい作家さんです。
コメディの印象が強く、もちろんそれも好きなのですが、
実はシリアス作品が秀逸だったりします。
遅ればせながら拝読させていただいた本作は、
シリアスかつ切ない良作でした。

最愛の人・萬を救うため何度もタイツリープする一成が、
運命に抗って本当の愛に気付く純愛ストーリーです。

事故で亡くなってしまう萬を助けるべく、
何度も何度もタイムリープする一成。
不思議なお香を焚き、高いところからジャンプする……
それが時間を戻すための条件です。
飛ぶ位置が高ければ高いほど、時間は大きく巻き戻ります。

駅の階段、病院の屋上、ついには……
何度巻き戻しても変えられない運命に疲弊していく一成が辛過ぎます……

〝全ての因果は出会いから始まる〟

どうしても萬を救いたい。
この世界で萬が笑っていてくれるだけでいい。
そんな一成がとった行動は、
2人が出会う前に時間を巻き戻す事……

萬に会わないように僻地で生活する一成の背中が本当に切なくて。
「寂しくない」と何度も呟く姿に涙が出ました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

運命は変えられるのか?
2人の出会いは運命なのか?
萬と一成の因果とは……?

どうしても萬が好きで会いたくて泣き続ける一成……
2人の再会は、一成が自分の力で掴み取った運命だと思います。
とても素敵なラストに胸が熱くなりました。
描き下ろしも素敵です。

一成がみせた一成らしい愛のカタチとタイトルの意味を、
ぜひたくさんの方に知って欲しいと思いました。

8

何度も

萬と一成は性格や言動は対象的だけど
とても相性の良いふたり。
セフレとしての関係から恋人同士になるために、一成が告白しようとしたタイミングで
萬は交通事故に遭って亡くなってしまうのです。
それを回避するため、一成が何度も何度も未来を変えようとするその姿は
健気で感動的だけど、苦しくて切なくて本当に胸が締め付けられました。
その未来を変えられない度に愛する人が死にいく姿を見なければいけないなんて
こんな悲しいことはあるだろうか、と。

萬が生きていてくれるために、出会わないことを選択した一成の2度目の人生は
とても寂しくてツラいものだっただろうな…。
でもやっぱりまた出会えたので、運命的な繋がりがあったんでしょうね。
再会の場面は大感動でした。

運命の番人みたいなおじさんが出てくることで
ミステリーっぽくもあってすごく面白かったです。

2

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