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ハイ・ファイ・ランデブー

hi‐fi rendezvous

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表題作ハイ・ファイ・ランデブー

攻受不明・大山筒ニ・中三
攻受不明・薮木孝司・幼なじみ

同時収録作品ハイ・ファイ・ランデブー

攻受不明・日賀睦・医者
攻受不明・藤代春次・写真家

その他の収録作品

  • in future(描き下ろし)

あらすじ

田舎の小さな村に住む幼なじみの筒二と孝司。
過疎化が進む村の学校は、今年度での廃校が決まっている。
彼らはそんな学校の最後の二人きりの生徒だった。
幼い頃からずっと一緒にいた二人。
だけど、卒業後は離れ離れになるかもしれなくて…?

作品情報

作品名
ハイ・ファイ・ランデブー
著者
ymz 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813031642
4.4

(126)

(80)

萌々

(27)

(14)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
22
得点
555
評価数
126
平均
4.4 / 5
神率
63.5%

レビュー投稿数22

読み終わった後、タイトルの意味が一気にキます(T ^ T)

今作もめちゃくちゃ沁み渡りました。
ymzさんはキャラ達をしっかりと自立させて、その上で寄り添わせるようなお話を描いてくれるところがいいなぁと思います。
これは最初に読んだ「さよなら、ヘロン」で感じて以来、ずっと揺るがないymz作品の魅力。
いつも読み終わった後にじわ〜〜〜っとあったかいものがひろがります。
「ハイ・ファイ・ランデブー」(正確に表記すると「HIGH FIDELITY RENDEZVOUS」)
読む前に眺めたところで何のこっちゃろ?ってタイトルなんですが、読み終わってこういう意味かな?ってのが浮かんできた時、あぁ、すごくymzさんらしい比喩の仕方だなぁと思ってじんわりしました。

本作、少し面白い見せ方のストーリー構成になっていて、一話ごとに訪れるひとつの出会いを通して、まだ15歳の主役の2人が2人で少しずつ成長していく様子が描かれています。
“原風景”という単語が作中に出てくるのですけど、これ自体が作品のキーワードにもなってるんじゃないかなぁと思うんです。
読んでいると誰の心の中にも一欠片くらいは残っていそうな懐かしい感覚を思い起こさせてくれる感じのお話たち。そんなお話の中で一生懸命考えたり話し合ったりしながら15歳という時期をしっかりと生きている主人公たちが微笑ましいのと同時に、とても羨ましく思えてきます。

小学生の男の子と女の子
一つ上の先輩(=高校生)
2人が小さい時によく遊んでくれた近所のお姉ちゃん
東京からやってきたお医者さんとその恋人(ラブラド・レッセンスの2人です)
近所の老夫婦
読み進めていく中で気付くのは、2人の出会いの相手が最初は小さな小学生から始まって、次第に歳を重ねた大人達へと移り変わっていくこと。
そこに、文字で読めるもの以上の物語があることを感じ取れれば、きっと本作の深みは一気に増すと思います。
2人が何を感じて何を考えて何を思い描いたんだろうかと、描かれているひとつひとつの出会いに想いを馳せながら読み進めていけば、2人が選ぶ未来図は引っかかることなくすんなりと読めるのではないかなと私は思っています。

生まれた時から気付けばずーっと一緒にいた2人が中学卒業を機に一度離れてみるところがいいのですよ。
ここが神評価の決め手でした。
ymzさんが描かれる愛の形っていつも、縛り合うんじゃなくて「寄り添わせる」ものだなぁって思いながら読んでいます。
恋愛だけに人生を費やす生き方なんて嫌だけど、特別に大切にしたい誰かがいない人生ってのもまた味気ないものです。
そんな考え方で生きている私にとって、ymz作品で描かれる主人公達の関係性はとても心地いい。
この物語の2人もきっと、離れた10年間で2人それぞれが2人のこれからの未来に活かせる色んなものを手に入れてきたはず。

「いろんなこと勉強してたくさん離れないための準備をしたよ」
この言葉に全てが完結していると思います。

ymzさんらしい、とても素敵なお話でした。
ジャンルを超えて広く読まれるといいのになと思う作家様のお一人です。

あ、ラブラド・レッセンスは未読でも大丈夫ですよ。
本作を読んで睦と春次のことがもっと知りたくなったら手に取ってみてください。

【電子】ebj版:修正-、カバー下なし、裏表紙なし

8

大好きな作品です

幼馴染の筒二と孝司。かわいい純粋なお付き合いです。エロはありません。中三で2人が卒業すれば廃校になる、全校2人だけの最後の生徒。2人高校はバラバラでもう安易に会える事はできなくなります。卒業までの1年と、十年後(少し)のおはなし。

全て2人の話。
1話ごとゲストを交え、ゲストとの抱える問題、交流の中で何かしら感じながら、好きなままいつのまにか離れてしまわないよう、ずっと一緒いる為にはどうしたらいいのか考え、回をおうごとに成長していく。特に単純だった筒二がアンナの回から。実は筒二は男前だった。いい話でした。


あと、5話でラブラドの2人がみれたのはかなり嬉しかった!


個人的に心に残ったシーン
卒業一ヶ月前、雪かきしながら将来2人はどこにいるんかなって何気に話した時、筒二が涙を流したシーン。色々思うことあっての涙だろうなと思うと、あのワンカットはかなり印象に残った。最初あんなに単純だった筒二が、、と思うと余計に。

あと、卒業式後のバス停。その時の筒二の言葉。



十年後、筒二らしい登場だなーと思った。
再会後筒二宅での会話の筒二、男前だなと思った。幸せになってね!!いつかラブラドの2人と再会して4人でまたなべでもしてほしいな。

ふんわりした雰囲気ですが、一話一話、何気ないけど、ハッと思う様な深い言葉があります。少ないセリフでも重みがあって、間も絶妙で何回色んな場面で心がぎゅってなったことか。

きになるトコは離れて連絡もしなくなった数年間。想像してしまう。他の人と何もなかったよね?孝司?と。きっといらない心配と思いますが。安心したいが為にきになる。。。

性的な内容がないのにちゃんとBLで、満足させてくれる作品て凄いと思う。劇的なストーリーではないけどいつも心の機微を丁寧に描くymzさんの作品はかなり好き。中でも是非オススメしたい作品です。

他の方も書かれている通り、しっくり納得の題名です。その通りで何か、すごく気持ちがいいですよね。

8

センチメンタルラブ

最高ー!!!!!この話めっちゃよかったんですよ!!!!!!!泣いちゃう…泣いちゃうくらいよかった…ymz先生の作品いくつか持ってるけどこれが飛び抜けて好きってくらい好きです!ほのぼの系のエロなしの話で、田舎の学校の最後の学生の2人の話。色んな人を通して、2人の気持ちの形が変わっていくのだけど、最後の最後までよかった…。染み渡るようないいお話。

4

ずっと二人だけではいられない

村で廃校になる学校の最後の二人。出会ったときからずっと一緒でお互いが唯一無二だった二人。確かめ合うように好きを実感する二人ですが、廃校になる学校で卒業を迎え、離れることを実感する。
村の人々との関わりによって成長するということがどういうことが分かっていく筒二。それが伝わらず距離ができてしまう考司。
幼いからこそ「好き」と素直に言えて悩むことも多くなる。
それが村の優しい人たちによって解れてくのが優しくて、いつまでも変わらない二人でいてほしいと願いました。

個人的にはラブラド・エッセンスの二人が出てきたのがとても嬉しかったです。この二人もなんだかんだ難しくて(特に睦)
ymz先生の作品は明るいキャラクター(今回は筒二や春次)に本当に救われているなぁ、と思います。

3

まさにランデブー!

中学3年生の筒二と孝司は過疎の村の末っ子として野山をのびのびと駆け回りじゃれ合い過ごしている。高校受験を控える2人は周囲の人々が踏み出す一歩に背中を押されるように、新しい道を選んでいく…

過疎化が進んむ村で趣ある木造校舎に通う2人の生徒が主人公。お人好しで猪突猛進、チョロい筒二。冷静だけど少しボケてて若干あざとい孝司。
田舎で人の目が少ないのをいいことに手を繋いだらはしゃぎ回ったりする2人が、ymz先生のやわらかい筆致で描かれていきます。野山や枯葉、積もった雪も陽の光を受けてきらきらしているようでどのページも楽しい。
優しさを受けて育った2人は拗ねないでまっすぐ。自然体験に来た都会っ子小学生の恋愛相談にのるのも、村を出て進学した高校での人間関係に悩む先輩のために奔走するのも全力。そんな思いに応えるように、周囲の人は彼らから勇気をもらいつつ、人生の岐路に立とうとする2人にあたたかい言葉をかけていく。
変わらないものはないし、1人の人を思うことは難しいし、隔てられたら距離を超えるのは簡単なことじゃない。それを学びながら2人はそれぞれ決断を下すのです。

どこまでも優しさに満ちていて、2人の関係を妨害する人物もいなければ重く悲しい過去も葛藤もないけれど、中学生ならではの心にある進路に踏み切る前のもやもやが、どこまでも爽やかに綴られていきます。後からじんわりとあたたまるように。
ずっと一途に相手を思い続けること、変わっていくこと、進んでいくことを丁寧に、かつ軽やかに描いた素敵なお話でした。
最後に。ラスト数ページの筒二の笑顔と孝司の微笑みは反則!
幼馴染萌えの方はぜひ。

たまたま本誌を読んでいたのですが、3話はまるまる差し替え?描き直し?かな?収録分の葵先輩のエピソードも素敵ですね。

3

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