キーリングロック

keyring lock

キーリングロック
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×26
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
121
評価数
29
平均
4.2 / 5
神率
51.7%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ハニーミルクコミックス
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784063650327

あらすじ

フリーターの唯は、ボロボロの状態で道に落ちている男を見つけた。不思議な魅力を持つ男・十識を放っておけない唯は、彼を家まで送り届ける。十識に振り回されつつ、彼を受け入れる唯だったが、朝起きるとドアの外側から鍵をかけられていた。「俺、監禁が趣味なの」と微笑む十識。これは監禁か、それとも…。日常と非日常の狭間で揺れ動くセンシティブ・ラブ!

表題作キーリングロック

攻受不明/唯・フリーター
攻受不明/十識・小説家

その他の収録作品

  • 番外編/描き下ろし/あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数5

エロなし以前に、エロ度すらないけど

BLコミックにエロは絶対必要かって言われると、エロなし、ストーリー重視のコミックもいいよねって答えるんだけど、BLのボーイズの「ラブ」をどの位の範囲まで言うのかとなると、またそれはそれで、、、
そんな気持ちにさせる、監禁?から始まる「日常と非日常の狭間で揺れ動くセンシティブ・ラブ!」
「監禁」、、、、
この言葉、プレイのワードだと、このお話では騙された!ってなる。
でも、この作品にとっては、「監禁」は違う意味で、重要な意味がある。
そこに閉じ込められているのは、誰で、誰の何?
そんな、監禁と解放のお話で、結末としては二人の関係は何となくほっこり続く、みたいな、いい感じでまとまってるのだけど、そもそも、この二人の間には恋愛感情があるのかって、読了後にふと我に返ってしまったので、萌のありなしで言ったら、ちょっと物足りなかったかな。

0

キーリングロック

男の子たちの恋愛ではなく、その根底にあるような人と人とのつながりを描いているように感じました。

「十識」って名前、なんだかとても素敵ですね。
終盤に彼が人を監禁するに至った経緯…というか彼の過去が明かされるのですが、一回目の読了時にはいまいちピンときませんでした。特別インパクトのある過去ではなかったからかもしれない。むしろ多くの人が共感できるのでは、とも思えます。

けれど繰り返し読んでみると、序盤での心ちゃんの言葉がじわじわと刺さります。(このときの彼女の淡々とした表情がまた良いのです)
ほんの少し思ってしまった十識の過去に対しての「そんなことで?」という思いは、彼女の言葉に帰結していきました。インパクトがある必要はなかったんですね。

唯くんのプロポーズ(?)も素敵。ぜひ読んでほしいです。そのほか、キャラクターたちのふとした表情(むっとしていたり驚いていたり)などがとても魅力的です。

ちょっぴり話がそれますが、こういう作品こそ音声化されてほしいなあと個人的には思います。
エロエロないわゆる “ボーイズラブ” を否定したいのではなく、耳でもこの作品を感じてみたいなあ…と。役者さん方の力が試される…!みたいな。(何様)

十識と唯くんには「一生やってろ」な関係をこれからも続けていってほしいです。




1

優しい、優しい話

淡々としたお話なんですが、読み終わった後しばらく動悸が治まらなかった…
電子で買った事を本気で後悔した一冊。。
紙媒体での買い直しを本気で悩んでます_:(´ ཀ`」 ∠):_


この物語自体が、十織が書く
ひとの現在も過去も許すようなやさしい話でした。

皆それぞれ傷を抱えて、病み方もそれぞれで、だからこそ寄り添う事の難しさや、理解する事の難しさがある中で、誰かの中に自分の居場所を望む事が出来るという事の奇跡がとても美しかったなぁ。

自分の心に負担をかけて、物語を紡いできた十織が、穏やかな幸福の中であたらしい話を書けるようになって本当に良かった。

1

ゆっくりと未来へ。

今年3冊目ですね!
セカンドコミック以降なかなか新刊が出なくて飢えていましたが、あれよあれよでもう通算5冊目のコミックです╰(*´︶`*)╯

ほっこりと心があったまるようなお話が続いていましたが、今回は暗め。
デビューコミック「さよなら、ヘロン」寄りの低温で寂しげな空気感を纏ったお話でした。
率直な感想をちょっと先に書いてしまうと、今作はストーリー自体はやっぱりすごく“ymzさん!”って感じで好みなんですが、全体的にやや描き足りていない感じがしました。
コミック化用に描き下ろされた部分が私は結構すごく重要なエピソードだと思うのですが、これもやっぱりちょっと解りにくくて、結果的に最後までずっともやーんと感が続いてしまったなーと。
だけど不器用ながらも頑張って進もうとしているこの2人のことはとても愛おしくなります。

タイトルの「キーリングロック」ってどういう意味なんだろうな〜?
最初「監禁」の英語なのかなって思ってたんですけど調べても出てこないし、これもいつもの如くymz語なのかなぁ?
ってなると、このタイトルをじーっと眺めていてイメージとして私の頭の中に浮かぶのは、「自分で自分に鍵をかけて閉じ込めてる」十識と唯の姿。
そしてこの2人が閉じ込めているものが、十識の【鍵】と、唯の【ピアス】に象徴されているのかな。
以下、ちょっとネタバレ気味なので注意して読んでください。



十識も唯も過去にとらわれたまま体だけ成長しちゃった大人になれていないアダルトチルドレンです。
だから上に書いた「自分で自分に鍵をかけて閉じ込めてる」っていうのはインナーチャイルド的なイメージ。

唯は人に合わせるのが苦手で気づいたら独りになってた。
十識は人に嫌われるのが怖くて人の顔色ばかり気にしてたら独りになってた。
唯には1人だけ気を許せる友人がいたけど、その友人は唯の耳たぶにピアスだけ残して死んでしまった。
十識にはそんな1人すらもいなかった。
十識の監禁願望は他人との寄り添い方が分からない故のものなのだろう。
だから自分を受け入れてくれた1人(この場合、唯)に100%を求めてしまう。唯の耳のピアスが許せなかったのはそういうことだろうと思う。
だけど唯の立場からしたらあのピアスは簡単に外せるものでもないって思う。唯が作中で言う「俺に穴を開けた友人は」の“穴”とはピアルホールだけでなく風穴の意味も含まれているだろうから。

「さよなら、ヘロン」もそうだったけど、どちらか片方が先に少しだけ踏み出すんですよね。
今回は唯でした。
描き下ろしで唯がピアスホールの片側だけを十識のために空けてあげるんです。
両耳とも外すわけではなく片側だけ。一気に全部はまだ無理だけど片方なら。このゆっくり感が逆にいいリアルさでグッときました。
でも主導は唯にあるけど、十識もやっぱり変化してるかな。
自分の買ったピアスを渡して、代わりにこれを付けてよって言えるようになったのだし。
空いたところに恐る恐るではあるけど自分から入っていく術を知ったという感じなのかな。
十識の【鍵】と唯の【ピアス】が机に置かれているエンドマーク後の一コマがニクい。
ここで一気にぐわぁぁぁと溢れてしまったなぁ。

私はもう片っぽのピアスは付けたままでもいいと思うな。
そういう生き方だって全然悪くないと私は思います。

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1

みみみ。

>カミラさま
コメントありがとうございます。

アダルトチルドレンについては私の理解もその通りですので、コメントの意味をうまく飲み込めないでおりますが・・・何かしら私の文章にカミラさまに誤解を与えてしまうものがあったのだと思いますので精進いたします。

カミラ

コメント失礼します…

アダルトチルドレンて、言葉の響きから『大人になれない子供』というイメージが確かにあるんですが、本来は機能不全家庭で育った子供が心的外傷を抱えたままの状態で大人になっている事を現しています。
私自身、ACで、でもこの話にはすごく救われました。

ただ、アダルトチルドレンに関して正しく理解して欲しいという思いが強くてこの場を借りてコメントさせて頂きました。
突然のコメント失礼しました。

閉じていたもの


フリーターでその日暮らしをしていた唯(ゆい)はある雪の夜、道端で一人蹲っていた男、十識(としき)を家まで送り届ける。
帰ろうとする唯だが、十識に強引に引き止められ、気付けば朝まで酔い潰れてしまう羽目に。
今度こそはと唯は家を出ようとするが、外へ出るための扉には固く鍵がかけられ、背後には嬉しそうに笑う十識。
「俺、監禁が趣味なの」
それは他人をこの家に閉じ込めようとしてきた、十識のおかしな趣味。
家から出られない代わりにここでは好きなように過ごしていい。
食事も寝床も確保された魅力的な生活に唯は一も二もなく承諾し、二人の奇妙な共同生活の幕が上がった。

真っ白な装丁の表と裏に空いた鍵穴のような丸い円。
そのなかに浮かぶ二人の人物が今回の主人公、十識(表)と唯(裏)です。

小説家だという十識はどこか掴みどころのない人物で、出会ったばかりの唯にも遠慮なく抱きついたり触れてきたり。けれど時折垣間見える、彼のなかの心の傷痕。
初めて出会った時のような、一人静かに閉じこもっていく危ういその姿に、唯は心の内で十識を放っておいてはいけないと感じます。
唯の方はずっとあてのない生活を送っており、色んなことにいい加減。こだわりや執着もあまりない希薄な人物です。
そんな唯にはかつて、ふとしたことで親しくなった友人(同級生)を喪った経験がありました。
最後に話した時、普段は強がっていた友人が漏らした心の叫び。
あの時、友人の言葉をもっとちゃんと拾ってやれていたら、あんな結末ではなく、何かが違っていたのでは……。
友人が空けてくれた両耳のピアスの穴。塞がらないようにそれ埋めてくれるピアスは死んだ友人と唯を繋ぐ大事なものでした。
しかし十識から突然、それを捨てられないなら出て行ってくれと言い渡されてしまいます。
どちらも選択できずに戸惑う唯を置いて、十識は黙って家を出て行きます。
外へと続く扉の鍵は開けたまま。
誰もいない家で一人きりなった唯は、自分が十識との生活を大切に思っていたことに改めて気が付きます。
自分たちの出会いを、この頼りない繋がりを、いつか「会えて良かった」と思えるようなものにしたい。
何事にも希薄であった唯は、今まで望むことのなかった未来を思い描くようになります。

別々の孤独を歩んできた唯と十識ですが、物語の軸となるのは十識の抱え続ける憂いです。
小さな頃からずっとずっと一人きりでいた十識。ひどく臆病で不器用な子どもだった十識は、友だちや家族との触れあい方も知らず、誰からも温もりも得られず、自分が居る意味なんてないのだと本気で思っていた。
そうして孤独のまま大人になった十識は、自分の存在を受け止めてくれる誰かがやって来ることを望んできました。
それは身勝手で、我が儘で、絵空事のような願い。
やろうと思えば、自分自身で孤独の世界から飛び出すことだってできたかもしれない。
その鍵(可能性)はいつだって十識の手のなかにあった。
しかし十識は自らの世界に閉じこもることしかできませんでした。
鍵の束を握りしめ、誰かの訪れによって扉が開かれることだけを頼りに生きてきた。
十識自身、自分がどうしようもない人間だとわかっている。
それでも、こんな自分の姿を知っても尚、それでもいいと、手を差し伸べてくれる誰かが現れるのを待ち続けていました。
幼いころから空いては広がり続ける深い孤独。穴だらけの心を、傷だらけの過去を、まるごと満たして掬いあげてくれるような、そんな誰かを。
そして、唯との出会いにより、十識の願いは叶うことになります。
けれども、自分を受け入れてくれることばかりを必死に望んできた十識には、扉の先の世界(未来)を思い描くことができません。
自分が本当に欲しかったものは、ずっと望んできたものは果たして何だったのか。
途方に暮れる十識の傍で、唯はある言葉をかけます。
それは閉じた世界から出て、新たな生き方へ進むための鍵。
二人が「ともに暮らす」ための小さな一歩でした。

今作は少し短めのお話ではありますが、唯、十識の人物像が物語にとてもよく染み込んでおり、物語の終幕には二人の言葉が優しく胸を伝ってきました。
人のもつ様々な心情を細やかに掬いあげるymzさんの今作もまた、素敵な仕上がりとなっております。

ただ同じ場所に居るだけではともに「暮らす」とはいえないでしょう。
少しずつでもいい、お互いの孤独が交わるように、悲しみも、喜びも、傷痕も、時間も、同じ屋根の下で、同じ食事をして、分かち合えたら、支え合えたら、笑い合えたら、それはありふれた、けれどかけがえのない「暮らし」となるのではないでしょうか。
二人分の孤独がひとつに溶けあうとき、描き下ろしの二人の部屋は柔らかな風が吹き込み、優しい温もりを感じました。

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