さよなら、ヘロン

sayonara heron

さよなら、ヘロン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神34
  • 萌×230
  • 萌20
  • 中立16
  • しゅみじゃない16

--

レビュー数
18
得点
366
評価数
116
平均
3.4 / 5
神率
29.3%
著者
 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
価格
¥680(税抜)  ¥734(税込)
ISBN
9784829685495

あらすじ

16才。高校の屋上で二人は出会った。
一人を好む草次と、明るく社交的な海風。
一見対照的に見えるが、家庭環境に恵まれず
心の奥底に色々なものを抱えた二人は、
出会ってすぐに自分達が同属であることを意識する。
唯一、一緒にいて楽だと感じる相手に出会い、
足りないものを補うように強く惹かれ合うが……。

学生時代から大人へ。
少しずつ変化していく二人の関係と、想いとは――

表題作さよなら、ヘロン

その他の収録作品

  • さよなら、ミカちゃん(描き下ろし)
  • ひばりのふたり(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下:その後~ミカの受難~・ミカの受難inランチタイム(漫画)

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数18

難しい

評価の高さとタイトルから読んでみました。
が、私には難しくて結局どういうこと?と。

二人の間にだけのルールや価値観があるような。
それでなんとなーく二人は傍にいることに決めたのかな?
草次は海風が好きなのかな?と思ったのですが、草次の海風に対する反応がそうではない?とよくわかりません。海風も草次の好意に応えるつもりがあるようで、でも二人の間にキスや抱き合う以上の関係はなく。

家庭環境の問題が自立して何年経ってもこんなに尾をひくのは大人としてどうなんだろうとか思ったり。早く切り替えて自分の幸せを見つけたらいいのに。いや、不幸な訳ではないのですが、草次は海風がいれば何もいらないとか言ってるし。
でも海風は女の子の所を転々としたりイチャイチャしたりしてるし。

うーん。で、結局二人で生きていくってこと?

皆さんのレビューを読んでもっと理解したいと思います。

絵が見辛い所がいくつかありました。

0

二人の幸せを祈る

表紙につられて、購入しました。
中立評価にしたのは、自分が求めているホッコリした気分になる内容ではなかったからです。
さらっと読み進められるのに、どこか考えさせられる感じがありました。愛という言葉は使わず、一緒に居られたらそれだけでいい。。。私には物足りなく感じてしまいました。
好みで評価が分かれる作品ですね。
こんなに深い内容なのに、初コミックでびっくりです。
ymz先生の、他の作品が読んでみたくなりました。

1

「ヘロン」にさよならした2人が向かう先は

表紙とタイトルが放つ吸引力にホイホイされて手に取った初ymz作品ですが、良かったです!
心の奥底の澱みをほんの少し薄めてくれるようなお話でした。
好き嫌いは別れそうですが、広義での愛について描かれたお話が好きな人にはヒットするんじゃないかなと思います。
読み終わった後しばらく、表紙をまじまじと眺めながら、タイトルの意味について考えていました。

「ヘロン」をググるとヘロンの公式が真っ先に出てくるけど、このお話とヘロンの公式はたぶん何の関係もなくて、「青鷺(grey heron)」のことだと思います。
巻末に収録されている描き下ろしのタイトル(=「ひばりのふたり」)が、「さよなら、ヘロン」の対として付けられたタイトルだと思うから。
ひばりは春を表す鳥だし、小さな群れを作って生きる鳥だから、このお話の2人が彼等なりにもがいて手に入れた彼等なりの着地点を言い表すワードが「ひばり」なのだとすれば、じゃあ「青鷺」は?と調べてみると、見つかりますね、ひばりと対になるようなキーワードが。

ここから先、少しネタバレし過ぎているかもしれません。



海風と草次は自分達の関係を「共犯」と言うのだけれど、彼等が犯している罪は彼等と同属の人間にはままあることだと思います。
悲しいのは、相手が自分を見ていないことをお互いに分かりながら側にいるということ。
何にもならないし、何も生み出さない。
それならまだ歪んでいても共依存のような関係になってしまった方が幸せなんじゃないかとすら思ってしまいます。
けれど彼等は、依存し合うことすらも出来ずに、一緒にいてもずっと「独り」なんです。
まさに表紙の2人のような距離感。
それでも一緒にいるのは、相手も自分と同じなんだという、ただその一点の“安心感”で救われていたいがためなのですよね。
せっかく一緒にいるのに悲しくてどうしようもなく虚しい関係性です。

そんな関係の2人が、後半少しずつ少しずつ変わっていきます。
先に一歩を踏み出すのは草次なんだけど、彼のモノローグがね、そして海風に伝える言葉がね………泣けました。

「ヘロン」が象徴しているのは「独り(≠1人)」だと解釈しています。
愛や幸せが分からず、それらを信じられないでいる人達のためにひとつの答えをくれるようなお話ではないでしょうか。
時間をかけて、1ページ1ページ手を止めながらゆっくり読みたい1冊です。

5

透明感のあるお話でした

じわじわ来ますね。
エッチもなし、せいぜいキス止まりなので物足りない人もいるかもしれません。でも、私は好きです。
お互いに家族の代わりの存在として始まるんですよね。それがふとしたきっかけで家族の存在抜きに自分だけを見てほしいと願うようになります。“幸せ”って言葉を自分のためだけにつかってほしいと言う草次。なんて素敵なお願いなんでしょう。これが精一杯の盛り上がりどころです。
この二人に関しては男同士と言う問題をすっかり棚上げしちゃってるところが不思議ですがもっと広い意味で絆の深い二人になってるなぁと思います。
付き合いたての初々しい感じと言うよりは、なにも言わなくても通じ合える長年連れ添った夫婦みたいなお話かも。草次と海風と言う主人公の名前通り、さらっと読める作品です。

1

物悲しい共依存

同じだけれど同じになれない二人の共依存のお話。
静かで乾いていて、単館映画を観ているような気分になりました。

最初は海風が自由奔放にふるまっているので、それに振り回されている草次という関係性だと思いましたが、彼にとってはそんなことはどうでもよかったんですね。
恋愛でも友情でもなく、不思議な共依存の話でした。
BLとしては物足りないですが、話としてはとても好きです。
この二人がもう少し恋愛寄りな関係になった話を読んでみたいです。
最後はまとまった筈ですが、何故か物悲しい気持ちになりました。

タイトルのヘロンは、何の意味なんでしょうかね?話の中には出てきませんよね。山下達郎の歌にも出てくる鷺ですかねえ。あれ?もしかして読み落としてます?

1

「これは共犯だ」

高校生の頃からずっと寄り添ってきた2人。しかし、キスをして、何年間も生活を共にしてきたものの、その関係は友人でも恋人でもない。
二人の間だけに構築された特別な関係性に、もどかしくも温かく優しい空気が感じられました。

お互い、家族の間に軋轢があった草次と海風。
家族との間に生まれた溝を埋め合うように、二人は「共犯」関係になります。

キスをして同棲もしていますが、一冊を通して、直接的な性描写はありません。
二人は激しく身体を求め合うわけではなく、愛を囁き合うのではなく、空気のように自然に自然に傍にいるだけです。
ただ、そんな中だからこそ、草次が「おまえがいればそれでいい」とか「好き。嫌いなところも腐るほどあるけど」といった殺し文句を口にするのが際立っていて萌えました。照れもせず真顔で口にしているのも可愛いです。

とはいえ、そんなクールな草次も、ちゃんと海風に恋をしているんですよね。この「何でもない関係」を変えたくて、初めて今の関係を壊そうとしてしまう。

最初から最後まで、脆さや危うさが共存しつつも、静的で落ち着いた物語でした。詩的な描写も多く、読み返すたびに深みが増しそうです。

1

優しいお話でした

二人の関係が少し変わっていて複雑で、けれど二人で世界が完結しているようなそんな依存した所がとても素敵でした。
物静かな雰囲気は切ないのにどこかじんわりと温かくて、とても優しいお話だったと思います。

0

雰囲気がとても好き

表紙に惹かれて購入しましたが、中身も表紙同様、とてもいい雰囲気で繊細で素敵なお話でした。
同じような境遇だけれど、性格が正反対のふたり、ミカと草次が出会って、愛でもなく恋でもなくなんだか惹かれ合って、一緒に暮らしているお話。激しい性描写もなく、あってもキスシーンやじゃれ合うくらいなのですが、そういうシーンがとても良くてドキドキします。『好き』と言葉に出して言わなくても、お互いを信頼し合っている感じの2人が良いなぁと思いました。

1

不思議な空間

表紙に惹かれて買いました。
デビュー作とは思えないくらい素敵な漫画でした。
雰囲気がとても静かで時間が淡々と流れていくような漫画です。
なんとも言葉に表すのは難しく、とりあえず読んでいただきたい!というのが本音です(笑)甘々や激しいものが好きな方には向かないと思います…。
何事にもとらわれず、自由な空間を共にする二人の話です。この二人は恋でも友情でも家族でもない、そういうものとは少し違う変わった関係の二人です。
スーッと読めるのでどんな方にも読みやすい作品だと思います!ぜひお試しあれ(^^)

3

空間の共有

お前が(お前が)いたからここまで来れた
そんな雰囲気を覚えるふたりの関係性が、どこか曖昧なのに彼らにはこれでいいのだと感じさせられます。
海風のようなヒモ体質のキャラクタは個人的にあまり好きではないのですが、草次がそれでいいようなのでオッケーなのかなと捉えています。紫煙のようにふわふわと掴みどころのない海風だからこそ、その曖昧さが草次にとって心地よかったのでしょう。たとえばこれで、どちらかが何かしらの『名前』を求めていたら、もうとっくにお互いの仲は拗れていたと思うのです。
(それがよく表れているのが、海風のモノローグ「世界を遮断する後姿に 自分の面影を見た気がした」。己の分身を見つけたからこそ、ふわふわとしていられたし勝手をすることもできたのかな)

お互いがお互いの距離感を心地よく思い、共犯であり共有者であり共感できる稀有な存在。
そしてそこに一抹の人の温もりを、ほんの少しの恋しさを紛らわすために求めたりもする。
父親が亡くなったあとの海風の変化は、それこそなにかひとつ縄が解けたように草次には映っていたようですね。海風も知らず知らずのうちに己を縛っていたわけですし。
父親に対する嫌悪感を拭い去れぬまま、またそれが家族というものすべてに対する違和感になってしまっている海風にとって、母親という存在も煩わしくなってしまったことはよく分かります。
草次の方がよほど大人なのでしょうね。彼は早々に海風の人としての微かなズレを、「家族」というものからだと理解していたんでしょう。お互いがお互いを似ていると思うからこそ、心地いいと思うからこそ。
そこへ草次自身の肥大した「感情」(愛情)がむき出しになる困惑もあいまって余計にこじれてしまう二人のやり取りが、ねじねじであるのに読んでいても嫌にはなりませんでした。なんだろうなぁ、海風よりも草次のそういった様子の方が安心して見ていられるんです。より人らしいというのか、それでも己を押し込めようとする姿も。
本当は多くを求めてはいけないと分かっているからこそ、現状の距離感と関係性がベストだと信じているからこそ、海風のことを好いているからこそ、草次は本心を隠したがるけれども見せたいとも思っていて、そこで揺さぶられる過程はもっともだと思うのです。

一冊を通してようやくスタートラインに立ったようなふたりですから、これからはもう少しだけ当たり前の恋人のように触れあってほしいなぁと感じました。
草次は怪訝そうにするのでしょうけれどもね(笑)なんなのオマエみたいな(笑)それに海風が今まで女性相手にしてきたようなことは、草次に通用しないでしょうしね。今までと同じでいいと思っているだろうに、でも今までとは少しずつ変わっていくはずです。だって側に居たいと明確に思ってくれたのだもの!

触れあわないけれども恋しい距離を魅せられるお話でした。

2

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