記憶にない恋

kioku ni nai koi

記憶にない恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
11
評価数
4
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
心交社
シリーズ
ショコラ文庫(小説・心交社)
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784778123000

あらすじ

興信所で働く土方は、頼りなくもなぜか周囲に好かれる新人・クニオのドジに巻き込まれ彼を厄介に思っていた。が、ある夫婦の浮気調査にクニオを同行させる矢先、彼が過去改変をして人類を救うため未来から来た工作員だと知る。困惑する土方に、目的のためドジを演じていた彼は任務への協力を求めた。しかし土方が過去の経験から潔癖で浮気を許さず、依頼人夫婦の離婚を推奨するのに対し、クニオの任務はそれを阻止することで…。

表題作記憶にない恋

土方収平、興信所調査員、32
星野クニオ、ドジな見習い調査員(実は未来人)、25

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

再び出逢うために

鳩村衣杏先生の異色SF作品だと言えるのではないでしょうか。
あらすじから、ドジっ子の未来人が出てくるほのぼの系かと思い込んでいましたが、かなりシリアスで切ない物語でした。

以下、ネタバレです。





「ターミネーター」のような展開で、未来に起こる事件を阻止するために過去を変えに来る未来人が出てくる設定。
そして、そうなると未来人と現代人の許されざる恋、となるのは必然。
その枠の中でどんなドラマチックな?と思いきや、正直未来の改変の糸口が一介の浮気事案、しかも既に2回失敗してるってのはちょっとスケールがこじんまりかなぁ?
と思っていたら。
実は冒頭部分をサラリと読み流してしまっていたのですが、終盤収平とクニオの辿る別れへの運命を読んでいてハタと冒頭プロローグを思い出し…
一気に切なさが襲いかかってきた…!
500年先の世界から来たクニオの、必然かつ永遠の別れか自分という人格の消滅かという究極の選択。自らの意志で選んだのは再会の可能性。
そしてそのクニオの選択は成就した!決して身代わりではなく、決して追憶ではなく収平と久仁緒のこれからの未来へ…

0

予想はつくのに泣けてしまう(´;ω;`)

切ないタイムトラベルものですが、タイトルの意味は読み終えると分かります。

内容ですが、興信所勤務の土方が、依頼されて見つけた行方不明者・久仁緒。二人が顔を会わせる所からお話は始まります。
最初は謎だらけで、久仁緒の捜索を依頼したある人物とは誰なのか-。また、久仁緒に瓜二つの「クニオ」とはー?そして何故、初対面の久仁緒に対して土方が愛おしげな感情を向けるのか-。

その後、本編は2年前に遡り、二人の物語が語られるといった所です。

お話自体は進むに連れ少しずつタネ明かしがされ、並行してそこにクニオの独白が合間合間に入ります。最初は意味が良く分からない推理サスペンスの要素が大きいのですが、進むに連れこれが切なくなってきます。あらすじにもある通り、クニオは未来からやって来た工作員の設定ですが、エリートでは無く孤児の為、使い捨ての人間。そして独白の内容を追って行くと、最後の任務である収平の「記憶の消去」までしないと、クニオはヤバイ事になるんじゃないの・・・?と嫌な予感しかしない。

そんな明らかに切ない展開を予感させつつストーリーは進み、予想通りの展開がやって来ます。分かっちゃいるのに、泣けてしまう(´;ω;`) 
時系列的には、ここから冒頭のシーンにとび、エピローグで再び現在の二人。予想はつくのに、ここでまた感動してしまう。゚(゚´ω`゚)゚。
辛い秘密を抱えながらも健気に振る舞うクニオ、「クニオ」を探し続けた一途な収平。なんとも切ない気持ちにさせられたものの、希望に満ちたラストです。

未来から来た工作員に過去改変と突飛に思える設定ですが、根底にあるのは切ない純愛でした。

7

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