• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作光の地図

仲本洋介/大学生 背が高い 冷静なタイプ
藤崎大地/大学生 背が低い 明るく元気

その他の収録作品

  • 手をつないで歩こう
  • スイートポテト
  • 願い事

あらすじ

忘年会の夜、アルコールの酔いに流されるように麻生と寝てしまった智里。
それ以来、毎日のように部屋に来てはキスだけをくり返す麻生に、智里は戸惑いつつも抗えずにいた。
ところがある日、麻生に女がいるという噂を耳にする。
麻生は何で俺にキスするんやろ、何で俺は拒めへんのやろ―?改めて自分に問いかける智里の出した答えは?大量書き下ろし「もっと強く抱きしめて」も収録。

作品情報

作品名
光の地図
著者
久我有加 
イラスト
蔵王大志 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
キスの温度
発売日
ISBN
9784403520730
3.1

(7)

(1)

萌々

(0)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
21
評価数
7
平均
3.1 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数3

卒業前のカミングアウトや色々 「キスの温度」の続編 

「キスの温度」(未読)の続編
二組のカップルの将来設計。 
2003年発刊、ゲイへの偏見が強い時代
恋人と共に暮らす将来を考え 揺らぐ描写が秀逸


●目次:「光の地図」「手を繋いで歩こう」「スイートポテト」「願い事」
大阪の大学に通う、関西弁の4人の恋愛物語。


●二人の身長差は20cmほど、性格や容貌は対照的。
入学式以来の友人、洋介と大地。

仲本洋介:大学2年 183cm 
切れ長の眼 鋭角な容貌 
核家族の1人っ子 感情の起伏が少なく人付き合い苦手
藤崎だけは長く傍に居ても苦痛にならない
卒業で別れることを想うと 胸が痛む

藤崎大地:大学2年 160cm 
生命力溢れ活発、黒目がちの大きな瞳 丸い顔立ち
中1で母病没

藤崎の母方祖母//藤崎の父/柴雅彦/藤崎昴/根岸玲子: 途惑いと拒否

仲本の両親:勘違いながらも容認


●岡田と麻生は恋人同士 
麻生の家族は同性愛者に寛容だが、岡田は家族に秘密 二人一緒に渡米する予定

岡田 智里:大学2年 藤崎の友人
麻生 直:大学2年 彫刻風の美男 藤崎の友人 在米中の芸術家の叔父を頼る

0

藤崎の男気(でも小型犬キャラ)が良かったです

仲本洋介(大学生 背が高い 冷静なタイプ)×藤崎大地(大学生 背が低い 明るく元気なタイプ) ≪関西弁≫

※この作品は「キスの温度」の中で脇キャラとして登場していた仲本×藤崎が主役の話になっています。(ちなみにこちらでは「キスの温度」の主役麻生×岡田が脇キャラとして登場しています)

大学の入学式で出会ってからいつも一緒にいた藤崎に対し、仲本は説明の出来ない切ない想いを感じていました。藤崎に近づく同級生(女)の存在のせいでそれが恋愛感情だと気づく仲本ですが、家を訪ねてきた藤本から北海道に行くつもりだということを聞き、気持ちを抑えられなくなった仲本は自分の気持ちを明かしキスをしてしまいます。驚いた藤崎は部屋を飛び出してしまいますが……

表題作「光の地図」は仲の良い友達だと思っていたのに実はその相手に恋をしていることに気づき…という王道な話で、まぁこちらは悪いところもない代わりに特別面白い訳でもなくといった感じで普通に読んでいたのですが、付き合うようになった二人が藤崎の親戚の叔父にカミングアウトし、そこから藤崎の家族に関係がバレてひと騒動起こるという「手をつないで歩こう」は、家族も大事だけど仲本を好きな気持ちは絶対に譲れないという藤崎の一生懸命さと健気さが伝わってきてちょっとジ~ンとしてしまいました。それにいざHという時に躊躇する仲本に乗っかってしまう潔さも可愛かったです。

普段は小型犬・藤崎のリードは仲本が握っている様に見えますが、冷静なようでいて逆に考え過ぎて煮詰まってしまう(そして悪い方へ考える)仲本と、単純だけど自分の気持ちに素直に行動できる藤崎は、お互いにフォローし合えるとてもお似合いのカップルだと思いました。

2

んんー

うーん、イマイチでした。
寒いというか寒いというか寒かった。うん。
『キスの温度』の続編というか、主役カップルを交替してのスピンオフ作品です。
『キスの温度』と同じような読後感でした。
攻めのウジウジした部分、グルグルひたすらマイナス思考してる部分が、イラついて仕方なかった。「冷静沈着でよく考えてから行動する」というより、「石橋を叩きまくって、小さなひび割れ見つけて、無意味な大騒ぎしてる」って感じ。

主役は大学生二人です。
攻めが受けを好きになり(これがまた自分の気持ちに気づくのに超時間かかるんだ)、いきなりキスして逃げられて、絶望して、みたいな。

続編はさらにつらかった。親に堂々とカミングアウトして挨拶するんだけど、嘘も方便だと思うぞ、私は。
とどめが初詣で。
受けの願い事に自分のことは入ってるのかどうかでグルグル悩む攻め――なんだそのしょーもない悩みは。

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP