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表題作許可証をください!

前原健一郎/喜美津化学製部 頼れる若頭
阿久津弘/喜美津化学品証部 理系大学卒

その他の収録作品

  • クレーム受けます!<前編><後編>
  • 消火訓練デー

あらすじ

中小化学薬品製造業・喜美津化学の品証部に勤務する阿久津弘は初の四大理系卒のホープとして期待されている身。そんな弘が社命でフォークリフトの免許を取ることに。慣れない乗り物の操作に難儀する中、指導係として遣わされてきたのは製造部の若頭・前原健一郎。弘と同い年であるにもかかわらず同僚からの信頼も厚く、独特の迫力と風格を持ったこの男に、弘はとある出来事がきっかけで苦手意識を持っていたのだが、意外にも前原の方は――。
それなりに平和な工場ライフを送っていた弘を襲う前代未聞の“男×男”関係、ガテン系濃厚ラブ!

作品情報

作品名
許可証をください!
著者
烏城あきら 
イラスト
文月あつよ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
許可証をください!
発売日
ISBN
9784576032009
4.3

(81)

(53)

萌々

(13)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
20
得点
344
評価数
81
平均
4.3 / 5
神率
65.4%

レビュー投稿数20

もっと早くに出会いたかった

美人受け、強引執着攻め、コメディ、お仕事もの
好きな要素全部詰まった作品でなんでこの作品知らなかったんだろうって後悔しました。
お仕事ものの描写はありつつ、攻め受け2人の性描写と恋愛描写もしっかりあります。こんなバランスがよく取れた作品はそうそうないので私の理想でした。

1

工場って良い!

工場BL!!
作業着で汗水垂らして走り回り、泥臭く切磋琢磨してる姿が良い!!

色恋沙汰でゴタゴタしてても仕事モードになればキリッとしたり、仕事にかこつけたり…最初はちょっと文体が合わないかなぁと思ったんですが、フォークリフトにあくせくして、工場トラブルに奮闘する姿、苦手だと思ってた人と仕事を通して認め合ってくのが面白くて!!自分がしたこと、したいことを認め合い高め合う高揚感に特別感!!

無自覚に誘ってくるくせに連れなくて逃げ惑う阿久津に、ぐいぐいオラオラ迫る前原、仕事では必死な姿がカッコイイ2人なのに、こと恋愛の必死な姿はちょっと情けなくて可愛い。流されての関係だけど、惹かれ合うものがあるからか天性の才能かエッチの貪り合うのもグッとくる。

オートバイで腰の掴ませ方から前原の執着は感じてたけど、長く重い片想いだったとは!でも。それ全然、阿久津には伝わってないんですよ!だから、阿久津の態度もイマイチなのがなぜ分からない!!先にちゃんと言おうよ!言ってるつもりなのか、伝わってるつもりなのか…モヤモヤモヤモヤ…きちんと想いが伝わるとこが見たいので続きも読んで見届けたいです!!

リーマンBLとは一味違った現場で働く男の姿が堪能でき、広く知って貰いたい!という意味も込めて神!

3

工場系、こんなに面白いとは…

 ちるちるユーザーさんからのオススメでよく挙がっていたので気になって読み始めましたが、評判に違わず文句無しの名作でした。

 ガチ中小企業で、しかも製造業系で、工場が舞台という男臭さのオンパレード。
女性には慣れない未知の領域(?)なので、読み始めた時少し心配でしたが、「製造系工場のあるある…」がこんなに面白いとは、、、。
工場で日々起こりうるちょっとしたミステリー事件ものを読んでいる様に先が気になって一気に読みました。工場で日々地道に業務に励む人達にスポットが当てられるのがとても良かったです。

 BL要素も結構ありますが、阿久津&前原コンビで未来の喜美津工業を担っていくところが何より燃えますねw 阿久津&前原コンビが生まれた経緯を知った時は不覚にも号泣しました。現場の空気が伝わるリアルなお仕事ものとしても◎な上、人情物小説としても良く出来ています。キャラクターが一人一人立っていて、心理描写も明確なので、ストーリーにとても入りやすかったです。難しい用語も使われていないので読み易いです。シリーズものなので、先が気になります。

 雑誌に掲載された本編の二編は勿論のこと、書き下ろしの「消化訓練デー」もまたまた面白くて。辻さんの怪談(?)話が面白すぎw。おじさんが絶好調活躍するのも許可証シリーズ名物で微笑ましい。阿久津の○と○の豹変ぶりは、ホラーだ…。辻さんの話が現実味帯すぎで、前原のこれからが思いやられます。
 
 BL小説は新刊も気になりますが、古い作品にもダイヤモンド級のものが紛れているので、ホント困りますね。。新刊、旧刊どちらを手に取る???永遠の命題です…。

3

お仕事BLの金字塔

お仕事BLの中でも燦然と輝く「許可証をください!」シリーズの第1巻です。

1巻のテーマ
◾︎弘、フォークリフトの許可証を取る
◾︎弘と前原、クレーム対応でボルトを数える
◾︎前原視点で弘との出会い、時々辻本

このシリーズで何よりも好きな点は、やはりお仕事BLとしての完成度が群を抜いていること!中小化学工場という、正直いって自分の日常生活とは接点がない分野のお仕事なのですが、こんなにもリアリティがあると感じ、小説の中で働いている皆んなに尊敬の気持ちを持ち惹かれるBL小説はなかなかありません。
読んでいて難しいと感じず、出てくるキャラクターたちの一挙手一投足に笑える、最高の小説です。

かつ、BL小説しても格別に面白い。お仕事描写と比べると、恋愛に関してはリアルなゲイ物というよりあくまでもBL小説として萌えられるものになっている、そこも大好きです。
弘(受け)は可愛く美しく、しかし決して男性らしさを失っているわけではなく、こと仕事に関しては熱い情熱を持っています。
前原は見るからに(小説なので見えてはいないのですが)男らしく、勿論のこと仕事に一家言を持ち、そうでありながら弘には弱かったり甘かったりする。時にぶつかる2人が愛おしくてたまりません。

3

ふたりのキャラが最高

やっぱり面白いお仕事BL。コメディタッチなのもよいです。

製造業の工場の日々のお仕事の様子の描写が、馴染みのない人にもわかり易く良い塩梅で書かれています。少々古い作品なので、きっとこういった業種に馴染みの深い人が今読むと「古いなー」と思う所も多いのでしょうが。(私も自分の職業に近い業界を舞台にした作品を読むと、細かい所のおかしさに気がつくことも確かにありますが、お話が面白ければ、そういった不都合は多少だったら特に気になりませんしね。)

このシリーズには、仕事上で起こるあれこれ、登場人物の心の動き、男同士であること…それらが絶妙なバランスで配合されて、全体として楽しいラブコメディに仕上がっています。登場人物も魅力的ですし。

未読の方には全力でお勧めいたします。

6

この作品が収納されている本棚

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