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“慰安旅行に連れてって”ってえらい楽しげなタイトルだなぁ~と読み始めたら、工場の操業停止の危機!?今回は排水トラブルを乗り越えることが慰安旅行への許可証、ゴリゴリ工場BLでした!!
前原のフォローでトラブル対策が進んで、阿久津は不甲斐なさいっぱい悔しい気持ち…そこに庇護されること、組み敷かれることへのモヤモヤが爆発するのは、エッチしながら言うセリフかってのもあって前原からしたらはぁ~~~?だろうけど、仕事面も気持ち面も納得できないままに快楽に溺れるのは嫌だって現れが阿久津っぽくて良い!!対等にいたい、力になりたいって気持ちなんだなってのがストンと来ました。向上心があるから、認めている相手だから湧き上がる想い!熱い!!前原はいさぎよすぎて阿久津の葛藤が分かってないのがもどかしい~好きってちゃんと言わんからや!言わずとも阿久津は俺のものって思ってるの本当になんなんだ!その押せ押せ、やるべきことは決めてくるのが前原の良いとこでもあるけれど!
翌日に自分の至らなさを製造部に伝える姿には胸打たれ、皆、協力しよう!って汗水垂らして奮闘しながら前に前に向かってく姿って良いもんですね。トラブル解決していく様は激熱胸熱!!ベテラン・新人との連携、これまでコツコツと書き溜めていた前原の配管図や行動力、後押しする阿久津のタッグが効いてるのも良い!!
このトラブルを通して、仕事人としても一皮むけ、どうして大卒資格を前原に取って欲しいと思ったのか阿久津が悟って、その想いを伝えるとこも痺れました!!!「君以外の男なんて嫌なんだ!」同僚としての願いで言ったつもりだろうけど、それ以上のことも深読みしちゃう。耐える前原に自分から「早く動いて」って、もう雄としての前原のことも求めてるやん!!本心駄々洩れちゃうの悶える!その後の2人だけの慰安旅行の誘い方のたどたどしさにも悶える!!そして、やっとやっと前原からの「好き」を聞けて感無量!!!!これに対して、体は翻弄され困惑しまくる阿久津にドキドキ、擦れるように返す阿久津にじんわりきました。今作では告白に対する心情の吐露がないのはちょっと残念なんだけど(待ちに待ってたので!!)これは次巻とかで振り返って頭沸騰しちゃうやつかな(ワクワク)言ったことちゃんと覚えてるかな。
お互い刺激し合って、公私ともに満たし高め合うってお仕事BLの醍醐味!!
阿久津が無自覚に色っぽいのも、煽り煽られ貪り合っちゃうのも~良くて、まだまだ2人は通じあったような、ないような?さらなる成長が楽しみです!!
お仕事BLの中でも燦然と輝く「許可証をください!」シリーズの第2巻です。
2巻は大体こんなお話です。
◾︎弘、水質汚染で過剰労働
◾︎前原、あわや労災
◾︎大卒になろう、慰安旅行へ行こう
◾︎お泊まりデートの目的地はダム
2巻の萌えポイントは何と言っても、男としての矜持を保ちたい弘でしょう!
男女の恋愛でも今時あっていいものだとは思うのですが、工場の同僚である2人の男が相対した時、恋仲でやっていけないと思った弘の葛藤にとてつもなく萌える。
対等でいたい弘は、もうセックスしないと前原に啖呵を切ったものの、結局前原のことが仕事でも恋愛としても気になって仕方ないわけです。仕事でも恋愛としてもと書きましたが、ことこの2人に関してはそれは切り離せない、ないまぜになったものであるようにも感じます。
一方でふっきれたあとの弘の色気の描写。エッチの時喘ぐのは弘ですが、前原が振り回されているように思えてならないのも萌える。
引きのある終わり方も最高です!
ホテルで前原に迫った同僚の女性の仕草の描写が戦慄の寒さだったのだけ微妙な点…唇に指を当てるとか…うん
やっぱりこの二人のお仕事の様子を読むのは面白いです。物語の舞台の喜美津化学がちょっと懐かしい中小企業感に溢れているのもよろしい。
お仕事上のアクシデントがあったり、慰安旅行なんてイベントがあったり…。恋人同士としてのふたりの関係も深まって、ニマニマしながら読んでしまいました。
ふたりの対等な大人の男としてのプライドと愛情とがいろいろややこしくてね。
ちゃんと仕事してて、かわいさにキュンとするところもクスッとなるところもあって、エンターテインメントとして本当によく出来た小説です。
読み返そうと思って、1巻を開くとついつい全巻一気読みしたくなるの請け合いです。
シリーズの2作目。
喜美津化学は今、操業停止の危機に瀕していた!それは、工場の排出する総合排水の性状が悪化し、汚染物質の濃度が環境の基準値をオーバーしてしまい、未だ原因も分からなければ対策も立てられない、という状況に陥っているため。
そんな時に会社の慰安旅行の幹事を引き受けてしまったお人好しの弘。
本作はそんなこんなで余裕のない弘が、仕事でもHでも前原に「負けてる」と感じてしまい、もやもやしてちょっとすれ違ったり、アンモニアが配管から漏れて事故が起きたりと読み応え充分です。
そしてそれでも慰安旅行はやってくる!
ここでのHシーンはもう最高です。エロさはまあ当然として、弘が前原に工場にとっても自分にとっても唯一無二の男なんだ、と告白するところが正にお仕事と恋愛の融合というか、仕事のできるアツい男同士っていいなあ!と感じられました。
「pleasure trip」
弘が前原を車でデート?に誘う。ダムを見て、川魚の料理店に回りビールを飲む弘。車なのに?と不審がる前原に『ととと、泊まろうか!』
不器用な弘の回りくどいお誘い。誰からも邪魔されない二人の熱い夜の描写、必見です。
その後、工場での会議にて、品証部が提案する渇水に備えるための配排水系の改良案件を聴く製造部の面々の中、仕事のデキる弘の笑顔に震える前原。彼の振ってくる面倒な仕事を捌くのはオレなんだ、という強烈な感情がほとばしる。このラスト、ガテンBLの真骨頂だと思いました。
シリーズ6巻中、弘が一番えろい回でした。
お酒入ってたのもありますが、奥手の弘がカギもつけられないようなあんな公共の場所でいたしてしまうとは思いませんでした。エチ中の弘の声がふすま越しに誰かが聞いていたらどうするつもりだったんだ(笑)
弘のあえぎが特に可愛らしい回でもあったので大変満足です。
弘にエチしない宣言をされた前原はかわいそうでしたがその後の仲直りは激しく燃えました。