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表題作ストレイ・リング

部長・右城操(43)
右城の愛人・社員・藤近徹(30)

その他の収録作品

  • ラブ・アフェア

あらすじ

13歳年上の右城と愛人関係を続けてきた藤近。幼い頃、母親に捨てられた過去を持つ藤近は、右城との恋に対しても、いつか捨てられるのではと臆病になっていた。書き下ろしを含む2編を収録。(ill:山岸ほくと)

作品情報

作品名
ストレイ・リング
著者
水壬楓子 
イラスト
山岸ほくと 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
ストレイ・リング
発売日
ISBN
9784344804401
4

(10)

(5)

萌々

(1)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
39
評価数
10
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数4

そのうち文庫化になるだろうけど…

このスピンオフが文庫化になったのですが
挿絵が変わってたので、たぶんこの文庫化も実相寺さんなんだろう…。
で、実相寺さんのイラストも勿論大好きなんですが
この本に限っては山岸さんの描いてる右城の顔が大好きなんです!!

とにかく読んでて、大人だよね右城さん…(^^;)
チョッとズルイ部分もあったりするんだけれど、
それは藤近しょうがないわ…彼の方が上手なのよ。
愛人で本気になりたくないがために、無理にいろいろとねだったりしてるんだけど
好きなのバレバレだから!!
そんな藤近がとてもいじらしくて、切なくて、いいのだけれど。

でも後半になると右城だって凄く藤近が好きなのがわかるのよ。
台風の中、娘をほっといて藤近に会いにやってくるし
結構、嫉妬もして意地悪なことするし(冗談だけど娘の旦那にしようとするし)
右城にとっては自分を好きなくせに別れようとする藤近にお仕置きだからいんだろうけど
それで藤近が泣いちゃったりして可哀想だけど可愛く思ってしまう。
余裕がないくせに、余裕ぶってる大人って腹立つんだけど好きな設定。
そして歳の差!!大満足vv


後半はちゃんと付き合いだしてからのお話。
右城の甥っ子と、もしかして酒のせいで寝てしまったかも?!
それを知られたくなくて藤近は隠してるんですがビクビク感丸出し?
で、お仕置きされてしまうんですが
これまた右城のズルイ部分とでもいいましょうか
実は甥っ子とは寝てないのを知ってるくせに、わざと問い詰めて窮地に立たせてる。
だけど結局は右城も藤近にメロメロなのがわかるお話なので大好きです。

3

このオヤジ、曲者につき。

水壬さんの作品では「ファイナルカット」の木佐がワルイオヤジだなぁと思っていたのですが、今回の右城の方がタチが悪いかもしれません。

木佐は見るからに悪そうなオヤジなので遊んでたって何してたって「有り得そう」なんですが。
そういう意味では右城の方がパッと見、紳士的に見えるし。
いや、表情とかそれなりに悪そうにも見えるんですが。
それにしたって…。

藤近のこと気に入ったからって自分の娘も好きになりそうだったからって宣戦布告する!?
別れを切り出されたからって娘使ってまで真意を探ろうとする!?

その真意の探り方も、もう何というか何もかもお見通しですか的な完敗ですよ。
確信犯なのか自信家なのか。
まぁある意味、娘にカミングアウトしてでもどうしても手に入れたいほどの相手ということにもなるのかもしれませんが。
それでもやり方がねぇ…。

更に「ラブ・アフェア」では藤近の浮気疑惑がメインなのですが。
その浮気の裏側を知った上で手玉に取る如き振る舞い。
藤近に全てを告白させた上での種明かしだなんてあくどい(笑)
ホント、タチが悪いとしか言い様がないです。

それでも、藤近はどうしても右城のことが好きで。
許してもらえるなら何でもするし、許してもらうための努力を惜しまないのだろう。
えらいオヤジに引っ掛かったなーと端から見れば思いもするけど、本人が好きならしょうがないんでしょうね。

そんな感じで意地悪?三昧な右城だけれど、さらりと藤近が欲しがるような喜ぶような肝心な言葉を言ってのけるあたり、飴と鞭の使い方がうまいということなのだろうなぁ…。

3

オトナの恋です

スピンオフ作品らしいですが、そちらは未読です。
これ単品でもよめる作品でした。

愛人関係にある二人のお話で上司×部下(40代と30代)です。
右城には奥さんも子供もいて、藤近も車もマンションも買ってもらって愛人だと割り切ってつきあっています。
1対1できちんと向き合う恋愛が好きな方には不倫のようにみえる関係の作品はう~んてなりそう。
私も不倫はどうなのか、て思う人間なのですが、これはあまりにも妻との関係がさっぱりしすぎていたため、不倫という感じは薄かったです。
でも奥さんと娘と愛人といっしょに食事はすごいなぁと思いました;
しかもその場で愛人を口説くって、見様によってはかなりシュールかも。
ある意味で割り切った究極の大人な関係の作品だと思います。

けど関係に体の関係だけかというとそうでなく、もちろん読んでいるとちゃんと愛情や執着が見えるのでそのあたりは安心できました。
もういい齢をした大人どうしが、もう一度高校生のような恋愛をしてもいいかと思うようになるまでがなかなかよかったです。
しかし一話が100Pちょっとと短いからかあっさりし過ぎていた気もしました。

後半はその後のお話で、寂しさと悪戯心から浮気してやると宣言した藤近が、酔った勢いで見知らぬ男性と一夜をともにしてしまいます。
しかもその男は右城の甥で・・・というスリリングな内容。前半よりは刺激のある後半でよかったですが、オチとしてはこっちもあっさりかな?
ネタバレになりますが、結局あやまる→お仕置き→実は寝てなかった、みたいな感じでした。寝てても困るけど^^;

この攻めの人、いい大人で仕事もできるのに独占欲が強いのはたまに傷かなあと思います。本来BLで攻めキャラの独占欲の強さは好ましいんだけど、この人に関しては、もしほんとに浮気してたら、社内の人間ならクビをきるといってるのがそんな殺生な・・・と思いました。借りにもSEOなのに、公私混同はどうなのかしら。
執着の強いできる男が攻めのお話がお好きなら楽しめると思います。

2

タチの悪い攻め

山岸さんの絵を見たくて見つけた作品なんですが、リンク作だったんですね。
前作の「晴れ男の憂鬱~」は未読なんですが、お話を理解する上では特に問題はありませんでした。

お話は受けが妻子ある攻めの愛人という関係から始まるんですが、全体的に私の萌ツボは少なくて評価は中立にしました。
受けの視点で書かれていて、前半は攻めに本気にならないように関係を保つように努める受けが切なげといえば切ないのですが、萌にはあとちょっと・・・という感じでした。
年の差カップルなのですが、攻めが完全に受けの行動を読んで手玉に取っている、という感じのお話です。

お目当ての山岸さんの挿絵は、スーツ姿がカッコイイ2人がよかったです^^。

2

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