決まった相手がいないのなら、私とつきあってみるか?

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表題作ストレイ・リング

右城操,43歳,大手総合商社部長,妻子持ち
藤近徹,30歳,同社人事部社員

その他の収録作品

  • ラブ・アフェア
  • 朝寝の楽しみ
  • あとがき 水壬楓子
  • あとがき 石田要

あらすじ

「決まった相手がいないのなら、私とつきあってみるか?」
4年前、大手総合商社に勤める藤近は、
ブランド・マーケティング部の部長である右城に誘われ、彼の“愛人"となった。
妻と娘を持つ右城とは身体だけの関係――そう自分に言い聞かせ、
右城に惹かれながらも割りきってきた藤近。
けれど、悦びと安らぎをくれる男の腕が決して自分のものにならないことに心は痛むばかりで…。
書き下ろしも収録した、年の差アダルトロマンス新装版!

作品情報

作品名
ストレイ・リング
著者
水壬楓子 
イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
ストレイ・リング
発売日
ISBN
9784796412025
4.1

(33)

(13)

萌々

(15)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
9
得点
134
評価数
33
平均
4.1 / 5
神率
39.4%

レビュー投稿数9

右城にズキュン!

あらすじや読み始めは切なくて、だから不倫はやめろと!ドМか君は!と。
これ1冊切ないのが続くの?と思っていたら!

もぉ〜、ヤラレタよ!
予防線張って自分から愛人の立ち位置を宣言しといて、マンションに車にスーツに愛人らしく金を使わせて…。
確かに相手は妻子のある既婚者ですけど。

本気になってしまったから今のうちにと別れを告げる藤近。二十代を右城に費やしちゃって何やってんの〜!と思ってたら!!

これくらいのお仕置きが必要だったんですね!藤近を懲らしめる右城にズキュンです!
右城にはみんなお見通しで。なのに藤近を泳がせて機を見て手に入れる。デキる男はさすがです!藤近を離さないでね、一人にしないであげてね!でもやっぱり不倫はちょっと…だけど。

はぁ〜、お仕置きエッチもすごかった。
藤近が4年間しょせん…と思ってたのがもったいなかったですね。いやでも当時は不倫だったしなあ…。うーん。

しかし43歳でこの風格と器で、だけど藤近とは高校生みたいな気持ちで付き合ってたって。萌えるんですけどあの4年間が切なくて、早くわかってればなあ。まあこれからはずっと一緒ですからね!

0

おじさまも体力ある~

この作品、私の嗜好にビンゴでした。
愛人から恋人へ、そして浮気疑惑!

職場で恐れられているほどの出来る大人の右城。対して藤近は、がっついて仕事する訳でもなく、色恋に本気にもならず。軽い感じだった彼が妻帯者の右城とひょんなことから飲み友達になり、愛人になってしまう。
妻とは別居しているとはいえ藤近は本気で好きになるのはマズいと、引き気味なのですが、そこは本気で好きになってしまう。
でも別れが来るのが辛くて、自分から別れを告げてしまいます。右城はあっさりOK。藤近はそんな右城でも忘れられない・・・切なー。
しかも右城は社長になっちゃう!遠い人に。

そんな中、家庭教師をしていた右城の娘の誕生日会に何故か呼ばれて同席するんですが、別居中の妻も来るとか。ありえん。。。藤近は耐えられずに本心を右城に言うわけですが、右城の方が上手!
そもそも離れていこうとしていた藤近の気持ちも分かっていて罠にはめるんですよー。策士♪
(娘ちゃんには驚いたしBLだからありえる話ですけど)

良かったね、藤近。
別居中の奥さんとも離婚は成立し、愛人から恋人に。右城の大人の立ち居振る舞いが素敵なんですよね。離したくないって言うし。気にせず指輪をはめているのも良き。

恋人になってからのラブアフェアでは、浮気しちゃった疑惑が。。。ま、途中で未遂なんじゃ?って分かるストーリでしたが、右城の手のひらで転がされてる感がたまらなく萌えポイントでした。

最後に、右城、君はどんなけ出来るねん、オッサンらしからぬ体力!と思ったのでした~

2

脂の乗った男の余裕と色気がたまらん

なんか久々におよよ!となりましたよ…
かな〜り面白かった。
元々2004年作品の新装版という事も知らず、他作品のスピンオフという事も知らずに手に取りましたが、グッと引き込まれました。

内容は中編2作+書き下ろし。

「ストレイ・リング」
設定はズバリ「不倫」。
主人公は大手商社人事部の藤近、30才。
同じ社内の出世頭の部長・右城(うじょう)とひょんなことからたまに会って飲むようになり…
右城は別居中とはいえ妻子がいて。
妙な意地から「愛人」になった藤近だけど、気づくと本気で好きになってしまった。これ以上は…
…と別れを切り出すんだけど…という展開。
これね、右城の余裕が憎ったらしい〜!
でも、これが「スーパー攻め様」!スパダリじゃないわよ。

「ラブ・アフェア」
今回私、このお話に唸りました。
無事「恋人」になった右城と藤近ですが、CEOまで上り詰めた右城と会える時間は激減し。
寂しい藤近はバーで酔い潰れ、翌朝ベッドに知らない男が…!
テーマは「浮気」!
取り返しがつかないことをした…と悩む藤近だけど。
これ、筋立てにひねりがあって、正に藤近は危機一髪というか。
ハラをくくった藤近は右城に懺悔するのですよ。
そして許しを乞い。
この後の、藤近へのお仕置きHがスゴイ。
そしてここも右城の余裕が憎ったらしい〜!

「朝寝の楽しみ」
新装版書き下ろし部分。
久しぶりの2人の休日は朝寝から。
ゆっくり起きて、ベッドの中でまたハジめようという2人に、電話やピンポンの邪魔が入り…
…という話。
藤近は右城と見比べてしまうと可愛らしく見えてしまうけど、結構強気な30代の男そのものなんですよね。
で、そんな30男を手懐けてる右城の「スーパー攻め様」ぶりが際立つという。

関連作の「秘書と野獣」も読みたい〜‼︎

4

アダルト度増し増し

『晴れ男の憂鬱 雨男の悦楽』に登場していた藤近のスピンオフ。
こちらも元は2004年にリンクスロマンスより刊行されたものだが、2018年刊のガッシュ文庫版を購入。
志水から見てクセ者な元同級生、泉から見て同類故ちょっぴり心配な藤近が受けキャラとは嬉しい限りだ。(個人的な好みだが)
そして、前作では僅かな登場なものの、もしかしたらこの男も…?とピンときた志水の上司・右城がその相手と知り、これまた好みのタイプの攻めキャラだった。
しかもキャリアを積み、無事に一人娘も育て上げた貫禄のオヤジ攻めじゃあないですか!!

実は右城、藤近と出逢った当時は別居とはいえ妻帯者だった…と言うともやっとするかも知れないが、恐らくは夫婦関係の解消も視野に入れた人生設計だったらしく、家族揃ってサバサバしている。
父親として、社長としての役割をきちんとこなし、新たな恋愛も謳歌している感じだね。
あゆみのほうは、フラれた事実を受け入れていて本当の事は分かっていてもやっぱり藤近に未練があるのかな?

藤近が本命の相手にはしおらしくて新鮮だったが、いつも通りの小気味良い一面も健在で、それでこそ!!と安心できた。
引っ掻き回し役となった脇キャラ・将人が実にいい味を出している。
彼も格好良いし、いずれは大成しそうな予感がするね。
そして飄々として懐が深いようでいて、しっかりと藤近への独占欲も主張する、期待した以上のいいオヤジ攻めだった。

しかし、右城曰く、友達思いの藤近に感化されて高校生みたいな恋愛だと思っているらしいが、エッチはガッツリで絶○とも言える様子はアダルト度増し増しでやっている事が真逆なんだが(笑)
スピンオフながらも、本編に負けじの充実度、満足度だった。

5

不倫設定に萌

愛人不倫設定がいいんです!愛人だから身をひかなきゃ、ってせつない藤近さんに激萌。

スーパー攻おじ様の右城さんは腹黒めですね。
実は受にベタ惚れで、娘ちゃんが高校時代に「受の事が好き」ってパパに言った時の返しが最高すぎます…!文句なくかっこいいです!
娘ちゃんと奥様も嫌みがなくて好感触。

その後の二人が「秘書と野獣」に出てくるんですが、そちらも良かったです。ついにそこでそれやっちゃうか〰ってゆーね。

雰囲気ある表示イラストもとても素敵でした。

4

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