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端的に、俺様と健気の形勢逆転モノなのですが基本愛に溢れているから安心して読みきれました。本作品中で登場人物を表す言葉として、強く見えるけど実は寂しがりやで、丸ごと受け止めてくれる相手を強く求めてる…的な台詞があるのですが、そんな誰もが持ち合わせてる乾き?みたいなものを重苦しくなく、ライトに満たしてくれる良作です。ありそうでなさそうな、でもあるかもしれない、自分の想い人をこんな風に愛して、心から安心させてあげたいって気持ちになれる1冊でした。
ちるちるの3月16日配信のニュースで「スパダリ×健気と思いきやドンデン返し!」というのが目に入って面白そうだなと買ったこちらの作品。
「ドンデン返し!」に惹かれて買ったにも関わらず途中で、そうきたかぁぁ〜!とビックリしてしまいました。
ネタバレしてます。
攻めは、カクテル言葉で受けを口説いたり、クサイ台詞を繰り出して「大人で余裕ある俺」を気取ってる男です。
ゲイバーで出会った自分を一途に慕う可愛い受けを自分色に染める気満々のつもりでいたし、「恋愛なんて相手を本気にさせるものであって自分が溺れるものではない」と言うポリシーの持ち主なので、受けをいかに自分に夢中にさせるか企んでいるんだけど….
いやはや確かにドンデン返しでしたわ。
豹変した受けの姿に呆然として「お前…誰だ…?」と言うんだけど、ほんとアンタ誰?状態で面白かった〜。
でもその後も、相変わらず可愛くて一途で献身的で理想的な恋人である受けが、どこまで演技でどこまで本当なのか判らない不気味さを感じてちょっと信用できないなぁと思っていたんだけど、その理由を知ってなるほど!そういうことか!と納得できたので全く問題なし。
そして最初の頃はひと昔前のスーパー攻め様っぽい雰囲気を讃えていたはずの攻めが、どんどんヘタレてエッチの時も受けに主導権を握られっぱなしの様子がコミカルで面白いのだけど、ただコミカルなだけではなくて、相手に全てを曝け出してそれを受け入れられてもらえる喜び、受け入れる喜び…みたいな深い心のやり取りみたいなものも描いていたので良かったな。
受けの前では「私情に振り回されないいつも余裕で大人なすごくかっこいい俺」でありたいと思ってた攻めが「そっか、依月の前では情けなくていいのか…」と気づくところが何だかとっても良くて、かわいいなと思ってしまいました。
攻めの情けなさはとどめを知らないというか、カバー下漫画や電子限定の描き下ろしを読むと、攻めが限りなくヒロイン思考、そしてネコ思考になっているのが笑えます。
そして受けは可愛さ健気さを装いつつもスパダリ・スーパー受け様まっしぐら〜でメデタシ、メデタシ?!
あ〜面白かった!
読み始めの印象よりもずっと面白かったので満足です。
メイン二人が強烈な個性を持つキャラでした。
最初からキザっぷり全開の昴は昔のトレンディードラマを真似してるのか中二病なのか、とにかくイタさが突き抜けてます。とことんまで振り切ってギャグの領域に入ってるので、笑いながら読みました。セリフだけでなく表情も自分で作り込んだっぽく見えますし、吐息で間を作る感じが演技っぽい。このノリが徹底してて昴の素でもあるらしく、もはや清々しい!
昴は裏の顔があって本当に本当に良かったです!ほっとしました!笑。最後まで昴のイタいあのテイストで突き進まれたらどうしようかと思ってたので。あんな感じの振る舞いなのに、ある意味純粋で騙されやすい昴に策士受けの組み合わせが最高です。
で、Hシーンで初めて正体を明かすいつき。もうめっちゃ笑いました。そこからの昴は動揺しまくり翻弄されまくりで笑えて楽しい。策を練ってもいつきに転がされてるだけなので面白いです。
不思議な関係性の二人ですが、ちゃんと本気で恋し合ってるので安心?できます。9割ギャグ作品として萌え×2です。
面白いけど、完全に騙された。
買うって決めてたから帯を見ずにパパッと手にとってレジへ。
全く前情報もあらすじも読まずにワクワク読み始め、
1話目の健気受けに「あー!かわいい!あーかわいい!」とドタバタしてたら…
( ゚д゚)えーーーーー!?!?!?
一瞬頭の中が宇宙に飛んだね…。
びっくりしたよ…。
慌てて帯確認したら【仰天ラブ❤︎】
あ、ちゃんと書いてあるやん…。
頭が混乱したけど面白かった!
地雷がない人はネタバレなしがオススメ。
(以下ネタバレ有り感想)
【スパダリ×尽くす系男子】の年の差ラブ。
攻めはワンナイトを楽しもうとバーで知り合った受けとホテルへ。
しかしガッチガチに緊張して怯えてワンナイトを楽しむタイプとは正反対の純情な子供でー。
その場は抱かずに終わったものの、バーで待ち伏せては健気に慕ってくるのにほだされていきます。
ウブでまっさらな受けを俺色に染めたい。
甘やかして愛してやりたい。
気付けば溺れていたのは攻めの方で…。
正確には
【自分に酔いしれるスパダリ×肉食的尽くす系男子】
攻めはスパダリぶってるけど圧倒的小物感w
受けの手のひらの上でくるくる踊らされてるw
受けは癖があるけどベースは健気なんですよね。
嘘ついてるわけじゃないし、攻めを好きな気持ちは計算なし。
ウブな健気さにキュンキュンする。
だけど、堕とし方が怖い(゚д゚lll)
受けは心理学をかじってて相手の本音を見つけるのがうまく。
仰天展開は、攻め自身も気付いてない本音を実行してあげてる…らしい。
攻めの内心は受けにマウント取られて翻弄されるのが好き…らしい。
なるほど。
攻めに愛されたくて尽くした結果がアレなのね。
でもね。
読み手としては気持ちがついていかないから!!
普通にビビったから!!!
あー面白かったヾ(*´∀`*)ノ
評価は、ヘタレるスパダリ攻めは好みから外れるので萌えです。
受けも中盤までのウブな健気さの方が好みだったなぁ(;ω;)
展開は面白かったけれど、萌え的には半減という複雑な気分。
とっても不思議に面白く、拗れに拗れた…、練りに練った、というべきか。な、誘惑のメソッド。
大人の余裕でもって、昴はそのこれまでの経験値による手練手管で、依月を自分に夢中にさせたいと願い、(ベタな)誘惑を仕掛ける。依月は依月で、そんな昴さんが可愛くて、手に入れたいと…、昴の思惑を逆手にとって、純情可憐な男の子を演じ切る。バーのママ(男)は、そんな依月にゾッとする。私たち読み手側もゾッとする。イケメン・スパダリを気取る昴さんが滑稽で、情なく、所詮は依月の手の内で転がされる攻めザマァな展開かと思いきや…。思いきや⁈ で、ある。私たちは依月の愛の深さをその後、思い知る事となる。
本気の恋を。執着を。嫉妬を。隠された性癖を。
昴がスパダリの仮面を剥がされて、哀れな姿になってなお、その本来の姿を依月は愛していて。たぶん、大変な事になってはいるが、素の自分にまで剥かれまくった昴はそれで幸せなのだ。(相当カッコ悪いけどねー!)幸せって、人それぞれだよねーっていう、見方によってはブラックな大人の恋物語。
よもや観念したかと思われる昴さんだが、描き下ろしや巻末のおまけで、「普通の抱き方を思い出せなくなりそうだ…。」とか焦っていたり。まだまだ依月にカッコいいとこ見せたいと思って怪我したり。往生際が悪いのだが。きっとそれもこれも全部ひっくるめて、依月は昴さんが好きなのだと思う。もー、一生やってなさい!と、呆れるばかり。ご馳走さま。