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電気執事は恋の夢を見るか

denkishitzuji wa koi no yume wo miruka

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表題作電気執事は恋の夢を見るか

三刀谷,宝蔵寺家の屋敷の執事
深津晶,20歳,亡父の取引先家の使用人

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

不思議だ。こんな感情ははじめてだ――

雨で孤立した屋敷に足止めされた晶と宝蔵寺家の相続人たち。
執事の三刀谷と犬のウェルシーだけが晶の味方だけれど三刀谷は完璧すぎて…

亡き父の借金返済のため、貸し手の高瀬のもと辛い使用人生活を強いられている晶。
ある日舞い込んだ高瀬の遺産相続話の運転手として宝蔵寺邸に向かうも、大雨によって足止め状態に。
瀟洒な洋館で我儘な相続人たちの世話をしていたのは、整った美貌に毅然とした働きぶりを見せる執事・三刀谷だった。
大型犬のウェルシーとともに晶を優しく守ってくれる横顔に三刀谷の本質を見出し心惹かれる晶だが、その完璧すぎる姿にある疑念が湧き上がり…。

作品情報

作品名
電気執事は恋の夢を見るか
著者
夢乃咲実 
イラスト
不破希海 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576171746
4

(17)

(5)

萌々

(8)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
69
評価数
17
平均
4 / 5
神率
29.4%

レビュー投稿数3

幸せになるミステリー

表紙買いの作品!
内容も大当たりで楽しく読めました!
ミステリー好きなので、登場人物ひとりひとりが
役割を持っていたので読みごたえありました
ワンコもただのマスコットキャラでないのが凄い
イラストは綺麗な絵の連発
ちょっと印刷の都合なのか色が濃い気もしますが
お話の雰囲気にあってます

4

タイトルに身悶える

近未来的要素を交えた、ミステリー風のお話。

幼い頃に母親を亡くし、町工場を営む父親に男手一つで育てられた晶。
中学卒業を目前に父も亡くなり、取引先の社長だった高瀬夫妻のもとに身を寄せる。

それから数年後。高瀬の遠縁にあたる宝蔵寺氏が亡くなったため、氏の莫大な遺産の相続人候補として高瀬らが宝蔵寺邸へ車で向かっていたところ、土砂崩れに見舞われる。夫妻が乗った車を運転していた晶は、助けを求めて屋敷を探しながら歩いているうちに崖から転落してしまう。

宝蔵寺で飼われている大型犬のウェルシーに発見され、三刀谷という男に救助された晶は、道路が復旧して弁護士が到着するまで、高瀬夫妻他二名の相続人候補者たちと屋敷内に閉じ込められることに。

遺産をめぐる相続争いが笑えるくらい醜いです。特に高瀬夫妻が!
部外者の晶はウェルシーと三刀谷の行く末だけを心配します。とってもイイコなんです。

とあるきっかけから、晶は人間離れした三刀谷の完璧さを不審に思います。整った顔立ちやスタイルの良さは非の打ち所がなく、決して人前では食事を摂らないし、いつどこで眠っているのかもわからない。もしや、と疑いながらも優しい三刀谷に惹かれる気持ちを否定できなくなっていく晶ですが…

ベースはベタなくらいの不憫受けBLといってもいいかもしれませんが、宝蔵寺家の謎が明らかにされるまでがスリリング。ミステリーもBLもしっかり楽しめます!

雰囲気のあるイラスト効果も手伝い、新手のSFミステリーかと思いきやの、安心して読めるラブロマンスでした。

3

タイトル買い

2017年刊。タイトルがどうしても気になって買った積み本、やっと読めました。恋話でモリモリ盛り上がるというより、種明かしが気になるお話展開で、あまり残らなさそうでしたので萌にしました。受けは夢乃先生らしいーと思う方なので、ファンの方は安心してお読みいただけるのでは。

母も父も亡くし、助けを申し出てくれた父の取引先の男の家に引き取られた晶(あきら)。父の借金返済のため、その男、高瀬の家で住み込み使用人として働いていましたが、ある日高瀬が相続人候補として、呼び出されたために運転手としてついていき・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
ウェルシー(攻めが勤める宝蔵寺家のわんこ、お利口)、高瀬夫妻(受けを使用人としてこき使っている)、その他の相続人候補ぐらいかな。

++攻め受けについて

攻めさん、クール。感情が見えないんです。だからあんまりシンクロすることが無くて。受けさんは、父の借金ということもあってか高瀬夫婦に完全制圧されていて、人生諦めているような感じ。(やさぐれてはいない)だからやっぱり、「可愛い」とか「おもろいな、こいつ」と感じる部分が少ない。

だけどタイトルにある「電気執事」が効いていて、「ほんと?ほんとに電気執事??」とワクワクしながら読むことができました。キャラの感情を抑えさせたことで余計に電気執事感が増したのかもです。

キャラ云々よりお話そのものを楽しめた一冊でした。

2

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