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表題作日に流れて橋に行く 1

(攻め受け無し)鷹頭 玲司(洋行帰りの金持ち)
(攻め受け無し)星乃虎三郎(呉服屋の三男)

その他の収録作品

  • 水泉動(しみずあたたかをふくむ)
  • 東風解凍(はるかぜこおりをとく)
  • 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
  • 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
  • 玄鳥至(つばめきたる)
  • キャラクター紹介イラスト/ あとがき

あらすじ

かつて大きな賑わいを見せていた、老舗呉服店「三つ星」。その三男・星乃虎三郎が、三年ぶりに英国から帰国した。 新しい「三つ星」を作ろうと意気込むものの、店の者からはまったく歓迎されず、変わらず優しいのは、長兄の存寅だけ。 一方、虎三郎を知っているらしき、謎の男・鷹頭も、「三つ星」再建のため、独自に動いており…。

作品情報

作品名
日に流れて橋に行く 1
著者
日高ショーコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
集英社
レーベル
愛蔵版コミックス
シリーズ
日に流れて橋に行く
発売日
ISBN
9784087920253
4.4

(51)

(31)

萌々

(14)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
224
評価数
51
平均
4.4 / 5
神率
60.8%

レビュー投稿数8

日高先生の非BL作品

日高先生の非BL作品。BLではないので購入を悩みましたが書店で表紙を見たら思わず買ってしまった…。イケメンさんパワーに完敗です☆

という事でレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意を。









時は明治44年。
主人公は老舗呉服店「三つ星」の三男・星乃虎三郎。

当主である父が亡くなり、その後を継いだのは虎三郎が敬愛してやまない長男の在寅。その在寅に英国に行き学んでくるように言われ、3年間の洋行の末帰国したところから物語はスタートします。

「三つ星」のために、と意気揚々と帰国した彼を待ち受けていたのは、活気のなくなった「三つ星」と、奉公人たちの現当主である在寅への不満、そして、在寅がつくった莫大な借金。
3年前とは変わってしまった兄・在寅への不信感が募る中、家、そして店中の有り金を持ったまま在寅が行方をくらまし…。

というお話。

在寅が借金を作った理由。そして行方不明になった理由。
それらは、「もしかしたら…」と思える描写がある。
単純に放蕩息子で、という感じではないので、そのあたりの謎解きも今後楽しみです。

が、基本的には虎三郎が、いかに「三つ星」を再建するのか、というのが軸になったストーリーです。当主兄弟に対する奉公人たちの不満も募る中、いかに彼らをまとめ、傾きつつある老舗呉服「三つ星」を立て直すのか。

そこでキーポイントになる人物も。
 
最年少で「三つ星」の番頭になった五百雀(「いおさき」と読む。虎三郎は『すずめ』と呼んでいる)。
店に初めて女性として接客をするために採用された時子。
そして、虎三郎を、金銭的に、そしてあらゆる面でサポートする謎の男・鷹頭。

特に鷹頭は本当に謎の人物で、ポンと大金を出せる財力を持っている。
そして、その財力を惜しげなく虎三郎に提供してくれる。理由も、「虎三郎だから」という様子。
虎三郎がイギリスに滞在していた時に出会った人物のようですが、彼のバックボーンや虎三郎との関係は明らかになっておらず、謎を呼ぶ。

非BL作品ではありますが、登場人物としては男性の割合が多く、日高作品なのでとにかくみんなイケメンさんばかり。腐目線で読むことも、もちろんできちゃうよ、と。

時代背景が明治末期、という事で明治維新がおこったり、「文明開化」が叫ばれていた時代でもあって、庶民の生活という点で激動だった時代。
その時代を生き抜こうとする、プライドと意地をかけた男たちの戦いのお話。

日高さんて、こういう時代がお好きなんでしょうかね?
たしかに男のロマンは感じる時代ではあると思いますし、「モダン」な服装とか考え方、が素敵だなと思いつつ読破しました。

さすが日高さんというべきか、絵柄の麗しさは勿論のこと、ストーリー展開も文句なしの面白さ。「非BLだから…」と腰がひけている腐姐さんにも、ぜひとも読んでいただきたい、大変面白い作品でした。

次巻が楽しみです。

10

やっぱり日高ショーコ先生は神

大好きな日高ショーコ先生の新作漫画ということで気になって購入しました。
ただ、最近はずっとBL漫画しか読んでいないし、もし日高ショーコ先生の漫画で「うーん…なんか違うな…」なんて思ってしまったらどうしようという不安があり、購入してもすぐには読めませんでした。
でもそんな不安はいりませんでした。すごくおもしろかったからです…(汗)おどろきました(汗)やっぱり日高ショーコ先生は神ですね…(汗)

星乃家は幼いころに両親を亡くし、兄が呉服店である「三つ星」を守り、三男は留学から帰り不況の中倒産寸前の三つ星を立て直そうと頑張ります。そこで出てくるのが留学先で出会った鷹頭。鷹頭はクールで頭がキレるキャラですが、言葉選びがたまにへたくそで未だに敵なのか…?味方なのか…?という謎の多い美青年です。
こうして見るとBL要素こそないものの、「憂鬱な朝」に似ていると思います。

ここでレビューしといてなんですが、私は他の方みたくBL漫画ではないものをBL変換して読むことがあまり好きじゃないので、そういったふうには捉えていないのですが、全然楽しめるかと思います。なにより今のところ登場人物に嫌なヤツがいない。敵もどこかかわいらしい部分があったり、憎めない要素を持っています。
個人的には卯の原さん(♀)と白石さん(♂)がどうなっていくのかが楽しみです。あと存寅さんが結構好みでして…今後どうなっていくのかなと……悪い人じゃなければいいなって………。

とにかく面白いし読むとワクワクしたり気持ちが明るくなる漫画だと思います。あと毎度絵がキレイで細かくてめちゃくちゃ好みです…私の様に普段BL漫画ばかり読むような方でも飽きない作品かなあと思います。

4

非BLの百貨店の漫画でこんなにワクワクさせられる日が来るとわっ・・・!

すっっっごい面白いです!
磯見仁月さんの「傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン」が好きな人にはハマると思う。
直接は全く関係ないけど、日本版サクセスストーリーと思っていただければ。

(現在出ている分まとめての総合レビューです)
本作、朝の連ドラにピッタリなのでは?
しかもある程度実話を元に描かれているため、あ~あのデパートとあのデパートの話だな・・・あの作家はあの超有名人で、あの逸話のことだな・・・と、わかる人にはわかるという、なんともニクい仕掛け。
(私もここのレビュワーさんのおかげでこういったこと↑が色々と知れました。レビュワーさんありがとう!)

BL要素はほぼ皆無ですが、ブロマンス要素(友情と呼ぶには仲良しすぎ? or 執着? etc. な描写)は上の受け攻め表以外にもおじさん組の2人にあります。
それも含めて "ご想像におまかせ" 程度です。
ていうか恋愛がほとんど関係してこない(男女で少しはありますよ)ストーリーなのが逆にすごくいい。
でも今後、たとえ男女の恋愛がガッツリ絡んできたとしても、
「日高ショーコ神のご意向なら仕方ないかぁ・・・フゥ」
ってなる自分が見える!見えるぞ!

時子の
「流行だからとみんなが同じ格好をするのではなく、みんな違う顔と体を持っているのだから、着方ももっと多様になっていい」
というセリフが大好きです。

当方海外住んでますが、こちらの特に30より上ぐらいの人は、本当に自分の大好きな服を流行関係なく自由に着ている人が多い印象がありますね。
(もちろん流行を追っかける若い人もいますよ)
日本人はもっと好きなものを自由に身に着けていいと思う。
もちろん冠婚葬祭やドレスコードなど、最低限のTPOやマナーは守るという前提で。

とにかくめちゃくちゃおすすめ。
しょっちゅう試し読み増量キャンペーンやってるし、現に今も2月4日まで2巻(2話でなく、2巻)丸ごと無料で読めますよ!

0

もぅ、これBLでいいじゃん‼︎ と、思うのね。

時はおそらく、「憂鬱な朝」の数年後。今日(こんにち)の百貨店創成期、呉服屋を舞台に繰り広げられるサクセスストーリー…だと思われ。そして、女の子も登場するけれども、雰囲気的にはブロマンスの予感。もぅ、これBLでよくない⁈ っていう。他の方も触れてますが、「憂鬱な朝」完結後のスタートで良かったのでは無いかと、私も本気でそう思ってます。時代感もそうですし。桂木が心血注いで尽力した紡績や服飾の未来に繋がる物語であると思うから。また、「憂鬱な朝」は暁人さまが洋行するところで終わるのか、終わらないのか、クライマックスに差し掛かっていますが、本作では虎三郎が英国からの洋行帰り、というところからスタートする。

日高ショーコ先生の美しい絵柄はそれだけで「萌え」です。鷹頭のドSな感じも良い。ふんわりと優しげな雰囲気の兄さまもいい。
三越や松屋、伊勢丹を思わせる百貨店。日本橋の開橋。東京に人がなだれ込み、どんどん活況していく、元気だった時代。旧い考え方が廃れ、浮かれた様に変わっていく夜明け。そういったものをどの様に描いて行くのか楽しみです。
昔、三越が初めて土足のまま、店内を見れる様にしたのは有名な話。初の女性店員登用もそうだった気がする。もぅ、これ三越の話でいいじゃん! とも思ってしまう。そして、現代、百貨店は駅ビルやファッションビルに押され、今やネットショッピングに押され、風前の灯。閉店の嵐。今、この時代にこの題材っていうのも、ちょっとしたアンチテーゼにも思えて。そういう意味でも楽しみであります。

7

日高先生読むしかない❤

日高ショーコ先生の美しい絵が好きです!!

非BLだとしてもこちらの作品は読まなくてはと
スタートは明治44年老舗呉服屋さんの三男虎三郎が
英国留学から帰ってきます。
しかし実家の商売は、時代の変化についていけずに
さびれている。

家督を継いだお兄さんもなんだか謎めいている

ネタばれなしでいきます
これからどういうふうになるか
期待できます
女性登場人物は2人
他は男性陣
個人的に気になるのは
これから時代が進むと
第一次世界大戦、日中戦争、第二次世界大戦、太平洋戦争
舞台、東京日本橋焼け野原とつづきますよね
切ない展開になるのかなあ…?

3

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