ペーパー付 & Renta!限定特典ペーパー付
今どき大学生の偏愛ワンルームラブ
大学の先輩後輩のBLです。
冒頭で既に仲良しな先輩後輩の武井と柳。しかし柳は恋愛的な意味で武井のことが好きなのに、武井の方はいい友達とかアパートをホテル代わりに使わせてもらえて助かる〜くらいの感情の「好き」なのです。
武井が柳の部屋に勝手にサークルの仲間達を泊めたことで、喧嘩になった2人は……。
絵が可愛くキャラが立っているのですが、それだけに突然始まったストーリーに、なんだか知らない漫画の二次創作を読んでいるような気持ちになりました。
なんかいい感じの関係性だが、ここまでどんな経緯があって二人は仲良くなったのかなあ……と思いましたが原作が! ないのです! だってこれが原作だから。二次創作じゃないから……オォゥ。
というわけで微妙に何かが不発のような気分で最後まで読みました。
「先輩となら出来る気がするし」
の場面がお気に入りです、萌。
原作が読めれば完璧だったのに。いやだからこれが原作なんだってば。
ノンケ受けとして、少しずつ向き合っていく過程が描かれているのが嬉しかったです。ゆっくりとした気持ちの変化が本当に愛おしく、甘酸っぱくて最高。
つきづきよし先生は本当にキャラの心理描写が丁寧で、恋してる感?がリアルでキュンキュンとします。
そして年下攻めの破壊力たるや。セリフのひとつひとつにキュンとしますし、それに応えようとする受けがまた素晴らしかったです。互いに互いを思いやっている描写に心満たされました。
つきづきよし先生の連載初作品。安定して絵が綺麗です。全体的な探り探り感が、連載初作品っぽ〜い読み味。主役ではなくその友達の緑山が一番いい味出してるのも探り探り作品にありがち。可愛くて読みやすいお話ですが、4話+描き下ろしとコンパクトなので、大きな盛り上がりどころがないまま終わってしまいました。絵が美しいだけに、激しさは出しにくいのかな。ちょっと勿体無い。
読み切りも1本収録されています。
柳を非難するほうに持っていきたいんだろうけど、やっぱ家主の了解なしに人を連れ込むのは違うんじゃなかろうか。
家と大学までの距離があればあるほど、苦痛に感じ、負担が増えるものです。それは武井にとっても例外ではありません。後輩の柳はなぜか武井に親切で、柳の家でルームシェアを始めます。柳は武井のことが恋人として好きなのですが、武井は柳の気持ちに応えられず、一度は柳からの告白を断ってしまいます。
武井が、お互いの思っている「好き」の意味が違うところから、柳の気持ちに応えられるまでのモヤモヤ、まずはやってみようで進んでいく前向きな気持ちが素晴らしいです。
二人が同棲しているであろう部屋は、きっと二人の趣味のゲームや漫画、お酒などがあるのでしょう。卒業しても先輩、後輩関係は変わらずのようですが、好きに囲まれた世界はそれだけで落ち着きます
【MY HOME YOUR ONEROOM】
寡黙ネガティブ×男前で大学の先輩後輩の二人。
受けは実家暮らしで大学まで2時間通学で、学校に近い攻めの家でほぼ同棲のような生活を送る日々。
友達もいない攻めに友人を作らせようと、他の人を泊めるように促したら嫌だと言われ、「じゃあ何で俺はいいの?」と理由を聞くと攻めが「先輩の匂いを嗅ぎながら寝たい」と宣言!
このストレートなヤバい発言に、私はグサッとやられました(笑)
本当はずっと友人でいたい受けだけれど、片想いの攻めが辛そうなのが嫌だといってちゃんと考えてくれる優しさが良かったです。
二人の間にドキマギがあったりしたけれど、背も高くてカッコいのに可愛いし放っておけない攻めを段々と受け入れて…。
最後はネガティブに走る攻めを器のデカさで受け止める受けが男前!
【一時間でできること】
スポーツマン×ウリをしている受けの男子高生同士のお話。
体育をサボる受けを毎回呼びに来る明るい攻め。
けれど実は受けはウリをしていて、攻めのことが好きなのに自分には眩しすぎるとツンとした態度を取ったり、体を使って襲ったり…と切ないくらいに不器用。
けれどそんな受けですが、攻めの太陽のような心で救われていきます。
「MY HOME YOUR ONEROOM」と逆で、今回は攻めが男前で絆されでした。
描き下ろしは【MY HOME YOUR ONEROOM】のその後のお話。
就職して二人暮らしを始めた二人のラブラブな生活の一部始終でした。