不遇の貴公子×兄の盲愛に怯える王子の大逆転ラブストーリー!

シンデレラ王 ~罪を抱く二人~

Cinderellaou

シンデレラ王 ~罪を抱く二人~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神24
  • 萌×216
  • 萌6
  • 中立4
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
14
得点
206
評価数
55
平均
3.9 / 5
神率
43.6%
著者
犬飼のの 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784041062791

あらすじ

継母の家族の下で不遇な生活をしていた青年エラルドは、ある時、森をお忍びで散策していた美しい第二王子シャロンと出逢い、天使のような愛らしさにたちまち恋に落ちる。一方、シャロンは弟を偏愛する兄王に束縛されていて、真の友人を求めていた。運命的に出会った二人は森の離宮で逢瀬を重ね、いつしか秘密の恋に溺れていく。そんな折、城で舞踏会が催される。シャロンに会いたい一心でエラルドは城へ向かうが、彼との仲を知った王の逆鱗に触れ…!? 大人気濃厚官能童話!!

表題作シンデレラ王 ~罪を抱く二人~

エラルド・ジェームズ、継母によって不遇な生活を送る青年
シャロン、目の不自由なアシェンプテル王国第二王子

その他の収録作品

  • もしも再び会えたなら
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数14

とてもユニークで奥深いシンデレラもの

「シンデレラ」をモチーフにしたBL小説という事で、BLモノだから、シンデレラと云っても一味違った作品になるんだろう・・という予測はしていました。

実際に読んで見ると、さすが犬飼先生。想像より右斜め上の展開で先が気になって仕方が無いし、夢にも出てきそうなくらい、魅力的な登場人物達で繰り広げられる耽美でドロドロとした世界観に引き込まれること、引き込まれること。

全体的に美しくお上品な童話風仕様ですが、一応官能童話ですから、笑えるくらいインパクトのある下な話も出てきますwwストーリーの中で妙に浮いて耽美な世界観を損ねたりしない所が流石です。
最後まで読み、サブタイトルの「罪」の意味がもう…。なんとも言えない気持ちになりました。結末として美しくもあり、後味も悪くもあり、美しくもあり…。これこそ、残酷だったり、棘のある童話そのもの。真相に少し触れられる超ショートストーリーがまた泣けました。登場人物のそれぞれの事情や、心情が切なくて。誰も蔑ろにされない結び方には救われました。愛の敗者はこの小説にはいない、ですよね??

改めて犬飼先生は只者でないなー、先生の偉大さを存分に感じる事が出来た一冊でした。あとがきを読んで、先生も新たな試みでもあり、水面下ではもがかれたようですが、完成した作品にはその苦労も微塵も感じさせない出来栄えの美しさが素晴らしいですね。官能童話BLシリーズ4弾の実現を心待ちにしています。

BLものは、NLものや一般ものと同じ題材を扱っていても、スパイスの効いた違った風味の作品になるので、ここがBLに病みつきになり、止められないところだなーと実感しました。

3

まさかの水晶登場で、朕のチンなり!みたいな展開になるのかと……

馬の上で交わるという荒唐無稽な行動なのに、そのシーンは切なくて涙を誘う……という答姐のコメントを以前目にして以来、気になっていたこちらの作品。

例のシーンが出て来たときは、あぁ〜これかぁ!と思いました。
涙は出なかった……というか、騎乗しながらバッグで挿入する挿絵を見て、器用なことをするなぁと妙な感心をしたり、騎乗しながらの騎乗位って可能なんだろうか?とか、アレが折れないんだろうか?とか色々考えちゃいました。

そして、ガラスの靴ならぬ水晶のナニには驚きました。
「我こそが!!」と名乗りをあげて、「では、早速見せてみよ。おおっ!!お主と同じじゃなっ☆」みたいな、どーしようもないトンチキ展開になるのかと思ったら、違ったのでホッ。
荒唐無稽になりそうでならないところが良かったです。
それにしても、どういう顔してシャロンは作ったのかしら……。



超ネタバレになりますが……





「罪を抱く二人」というタイトルが読み終わると、なるほど!と思わせる仕掛けでした。
最初は同性間で姦通し神の教えに背くことを指しているだけかと思ったら、まさかのガチ兄弟!
ネタバレになってしまうからか設定欄にもガチ兄弟表記はないけれど、完全なガチ兄弟だったので苦手な私は、おぅ……とダメージをくらいました……。

そして義母の性的虐待といい、当て馬のヴァリウスの飼い犬射殺といい、最後の終わり方といい、ディズニーの映画のシンデレラのような「いつまでも幸せに暮らしましたとさ めでたし めでたし」系ではなく、ガラスの靴を履くためにつま先やら踵を切り落としたみたいな残酷描写があるグリム版のシンデレラのようなちょっとダークな味付けに少し気が滅入りました……。

少〜し自分の好みとは違いましたが、それでもよくこういう展開を思いつくなぁと発想の妙には感心しましたし、先が知りたくて一気に読んでしまいました。

2

幸せだけど、切ない


本屋で表紙に一目惚れして購入。
犬飼のの先生が書く本は初めて読んだのですが素晴らしかった。描写からストーリーの展開やら何もかもが好み。笑
笠井あゆみ先生のイラストがまた、物語の世界観と見事に会っていて感動。
誰もが知っているシンデレラの童話がもとになったBL、しかもそのシンデレラが攻めです。
その他あらすじは説明がされているので省略しますが、以下ネタバレ感想です。


______________________________


この本の感想を一言で表すと個人的には「ヴァリウス…………」でした。
序盤はただの弟大好きお兄ちゃんなのかと思いきや、物語が進んでいくにつれてヴァリウスの心の内や弟であるシャロンへの歪んだ愛情が露わになっていきます。もちろん私はエラルド×シャロンのメインCPが幸せになってくれれば良かったのです…が、この本を読み終えた後もどうしてもヴァリウスという兄の存在を忘れることができなかった。終盤ヴァリウスとエラルド二人が対峙している挿絵が二枚あり、特に二枚目の挿絵を見るたびに心が痛くなってたまらなくて……。

ヴァリウス視点の『もしも再び会えたなら』という短編からも分かるように、ただ彼は素直になれなかっただけで、本当はエラルドやシャロンと同じように愛する人のために奔走する人だったんだなあ、と。ヴァリウスの死と代わりに得た幸せは、果たしてエラルドとシャロンにとって嬉しいものなのだろうかと思ってしまいました。
ヴァリウスが命を落とすことなく、三人が幸せに生きていく結末を望んでいただけに読後涙が出ました。来世幸せになってほしいと願うばかりです。

4

大人の童話シリーズ

犬飼先生の童話シリーズが前作2作とも好きで、これも!と思って購入。お話は、すごく引き込まれたし、とても面白かったです。シンデレラ要素があちこち少し捻った形でちりばめられて、そうなったかー!と楽しいです。ただ、お兄さんのヴァリウスが切なくて可哀想でどうしても気分が晴れませんでした。


シンデレラ エラルド×シャロン王子
シャロン王子の兄 ヴァリウス。このお兄さんが、2人の邪魔をしていき、嫌なお兄さんとして登場するのですが、彼の本当の想いや言葉を知った時、とても悲しくて…。最後の2人は、様々な結果や要素を考えると、それで本当に幸せになれるのか?と、どうしても複雑な気持ちになり、しゅみじゃないにしました。


あと、2人のカップルには関係なくて本当に申し訳ないのですが、動物が殺される話が苦手で…あれは駄目でした。

5

耽美な『金髪もの』で浮き世を忘れる

電子書籍で読了。挿絵とあとがきあり。

レビューも多くご評判だった本作(なのであらすじ紹介は省略します)。
読んでみて頷けました。
圧倒的に素晴らしいと思ったのは、全体を通した耽美的な雰囲気。
いや、正直「それはないんじゃないの?」と思ったシーンもあるのですよ。シンデレラを確認するものは『靴』ですが、この物語のシンデレラであるエラルドを確認するために設定された『あるもの』が出て来た所とか。
これ、未読の方は解らないでしょうけれど、全てをぶっ飛ばしてしまう位の強烈な破壊力がある代物です。
私は大のトンチキ好きなものですから、こういうシーンでは必ず吹き出してしまうのですけれど、いやそれでもね、お話の雰囲気は壊れないのですよ。
これは、すごい。
犬飼さんの得意とする『特殊設定』というのは、世界を作り出す力の事なんだなぁと思い知らされました。

攻めに感情移入しがちな私は、身も心も無垢で美しいをシャロンを「綺麗なままでいて欲しい」と思いつつ「自分が汚したい」と渇望するエラルドの葛藤に萌え滾りました。
またね、それに応えようとするシャロンの純愛もいじらしい。

そして、それに絡んでくるシャロンの兄、ヴァリウスがね、もう『当て馬の鏡』みたいな人物造形でね。
「ヴァリウスは過去にシャロンに対して行ってしまった罪がなければ、こんなに拗くれたことにならなかったんじゃないか」とか、彼に対して諸々妄想するだけでもう一冊分楽しめましたよ。
なので、個人的には同時収録の『もしも再び会えたなら』は、ない方が好みでした。彼に関しては謎が多い方が良い、と言う意味で。

笠井画伯のイラストも美麗!
特にエラルドとヴァリウスが一緒に描かれたもの(物語のクライマックスだしね。LOVEのクライマックスは馬上シーンかも知れないけれど)が溜息出るほど美しい。
浮き世を忘れて、お話の世界にどっぷり填りたい時に最適の一冊ではないでしょうか。

5

童話とは残酷さを秘めている。

どうも私としてはこの話はハッピーエンドに読み取れず、
ちょっと暗い気持ちで読み終えました。

いくつもの罪を背負ったエラルドと、
それを知らずに愛するシャロン。
エラルドは本当にシャロンが愛したままの彼だったのかと思うと、
そこが違うような気がします。

それにしても、シンデレラを題材にしつつも、
こういう展開でストーリーを考えられるのは凄い!
恐竜BLを生み出す犬飼さんらしい!
展開が読めなくて、結局は一気に最後まで読みきってしまいした。
流石です!

ストーリー的にはテンポよく読みきれたのですが、
どうしてもヴァリウスの存在が気になって、
ハッピーな気分に浸れず。
評価的には「中立」で。


3

罪について

BL世界のおとぎ話シリーズ「シンデレラ」
今回のタイトルの「シンデレラ」は、ストーリー内でエラルドがシャロンに読み聞かせる白くて美しい本の中で描かれた物語として直接的に登場。
エロルドはこの物語と自分の境遇を重ね合わせて懊悩します。
このお話の何が凄いって、不遇に耐える健気なシンデレラが聡明で美丈夫な「攻め」に設定して、王子様の方が「受け」だってこと。
この発想の転換がハラハラドキドキを盛り上げます。
エロルドとシャロン、そしてシャロンの兄の第一王子ヴァリウス。
サブタイトル~罪を抱く二人~に込められた三人の愛憎の結末。
三人それぞれの思いの描かれ方が良く練られていて一気読みでした。

5

綺麗にまとまっている

表紙が気になって購入。
笠井先生の絵が本当に美しいです。
二人の表情もさることながら、馬もリアルで背景の月とお城も幻想的。

その絵のようにお話も素敵でした。
モチーフはシンデレラなのですがそこは犬飼先生。
独自のアレンジをされてきちんとBLに仕上がっています。

受けのシャンロンがとても魅力的でした。
信心深くとても健気。
エロも濃厚でストーリーのテンポもよく楽しめました。

ちょっと変わったBLを読みたい方、幻想的なお話が好きな方にオススメします。

6

濃厚官能童話第3弾

前作、「白雪姫の息子」は
レビューを見る限りグロがあるようなので、
のの先生大好きだけれども
グロ、スプラッタ、ホラーがだめな私は
読めずにいました。

しかし、本作「シンデレラ王」は
グロがないようでしたので、
ちょっとビクつきながらも(笑)
安心して読めました!



さすが、のの先生!
本作もとってもおもしろかったです。
山あり谷ありすぎて、
ハピエンになれないんじゃないか?
と不安になりましたが
ちゃんとハピエンでした。

シンデレラでは、魔法使いが
ドレスや馬車を魔法で出してくれますが、
本作でももしかして魔法使いが出てくるのかな?
と思っていたら、
とってもおもしろい方法で夜会服が現れたり、
ガラスの靴の代わりがあっと驚く物で表現されたり。
コメディじゃないんですけど、
このあたりはちょっと笑ってしまいました( *´艸`)


物語の舞台と時代設定からか、
登場人物はみな信心深く、
事あるごとに神や罪を口にします。
自害は天国に行けない、同性愛は地獄行き等。
それがまた物語を盛り上げていました。
たとえ神に逆らってでも、地獄に落ちたとしても
二人一緒ならそれでいい、と気持ちは盛り上がる一方です。
こういった考えは現代日本が舞台のBLでは
あまり見かけないのでとても新鮮でした。

シャロンの兄である王太子ヴァリウスも
ただの憎まれ役ではなくて、
とても悲しい人だったので、嫌いになれませんでした。
むしろ読了後は、
「ヴァリウスいい人だった...」
という気持ちも芽生えています。

5

高尚さと官能がせめぎあうBL版シンデレラ

犬飼さんがどうやって童話・シンデレラを土台にして独自の世界観を表現するのかと楽しみにしていたが、まず主人公の役割を担うのが<攻め>というところからして新鮮だった。
誰もが知っている原型の童話と頭の中で比べながら読んでいくと、ニヤリとする部分が散りばめられている。
両親との死別、意地悪な継母と連れ子、BL仕様にアレンジされたきらびやかな舞踏会、そしてガラスの靴の代わりは…読んでみてのお楽しみ。

話のほうは高尚さと官能がせめぎ合っている中から各キャラクターの心情の深さを感じた。
最初は不遇な境遇に屈したくないエラルドの高尚さが色濃く出ているが、シャロン王子と恋に堕ち想いを募らせるにつれ官能さが際立っていく。
また、シャロン王子の兄・ヴァリウスも印象の強いキャラクターで、単なる悪役としては憎み切れない複雑で切ない存在だった。
シャロン王子が垣間見せるエラルドへの恋慕とヴァリウスに対しての微妙な素っ気なさと比べてみると、この物語内の神様もつくづく不条理な境遇を二人に与えたものだなと感じずにはいられない…。

表紙からして見目麗しい二人にうっとりするが、既に此処からして、実はこの二人は…!!って真相が仕掛けられていたんだなと読了後に実感できる一面もあると思うので、これ以上は語るのを控えないと…。

ちなみに、今回は小説だけでなく、笠井さんの表紙・挿絵にも拍手を送りたい。
いつもなら過激すぎる表紙を見て正直読む前からうんざりする時もあるのだが、この小説に関しては一切文句なし。
それどころか、2017年刊BL小説・最美麗表紙賞を差し上げたい程だ。
物語がより引き立ったのも、この表紙と中の挿絵のおかげだと言っても過言ではない。

4

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