不遇の貴公子×兄の盲愛に怯える王子の大逆転ラブストーリー!

シンデレラ王 ~罪を抱く二人~

Cinderellaou

シンデレラ王 ~罪を抱く二人~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×24
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

108

レビュー数
4
得点
61
評価数
14
平均
4.4 / 5
神率
64.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
シリーズ
角川ルビー文庫(小説・角川書店)
発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784041062791

あらすじ

継母の家族の下で不遇な生活をしていた青年エラルドは、ある時、森をお忍びで散策していた美しい第二王子シャロンと出逢い、天使のような愛らしさにたちまち恋に落ちる。一方、シャロンは弟を偏愛する兄王に束縛されていて、真の友人を求めていた。運命的に出会った二人は森の離宮で逢瀬を重ね、いつしか秘密の恋に溺れていく。そんな折、城で舞踏会が催される。シャロンに会いたい一心でエラルドは城へ向かうが、彼との仲を知った王の逆鱗に触れ…!? 大人気濃厚官能童話!!

表題作シンデレラ王 ~罪を抱く二人~

エラルド・ジェームズ、継母によって不遇な生活を送る青年
シャロン、目の不自由なアシェンプテル王国第二王子

その他の収録作品

  • もしも再び会えたなら
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数4

何もかもが素晴らしい

人魚姫、白雪姫、ときて第三弾がシンデレラ。笠井さんの美しい表紙で、リアル書店でも手に取りやすい…、と思いきや、よくよく見るとちょっとエロティックなのが笠井さんならではか。

内容はすでに書いてくださっていますので、感想を。






童話「シンデレラ」をベースにしているので、エラルド(=シンデレラ)はそこそこ高貴な生まれであるのに薄幸。母亡きあと、父親と再婚した継母に財産を奪われ、雑務を押し付けられ、そしてあろうことに閨の相手までさせられる。という事で、エラルドが女性と絡むシーンがあります。直接的な描写はありませんが、苦手な方はご注意を。

そんなエラルドが出会ったのは見目麗しいアシェンプテル王国の第二王子・シャロンで…。

お互い身分を偽り、少しずつ恋心を育てていく。
けれど、このストーリーで二人を引き裂くのは「身分」ではなくシャロンを溺愛する兄王子。

この兄ちゃんがさ…、

良い!
素晴らしい当て馬だった。

不器用で、シャロンに対する想いを素直にぶつけられない。
でも、シャロンを心から愛している。
彼の最後の覚悟がカッコよかったです。

エラルド×シャロンもナイスガイなのですが、個人的にこの兄ちゃんが一番好きでした。
どこかで彼を幸せにはしていただけないだろうか…。
犬飼先生なら、彼がいる場所で、彼を幸せにしてあげられる作品が書けると思うんですよね。

兄ちゃんとエラルド、そしてシャロンの関係もなかなか素晴らしかった。
ああ、こういうオチか、という。

犬飼さんの描かれる童話シリーズの中で、この作品が一番好きかも。

笠井さんの描かれる挿絵は文句なく素晴らしく、作中に漂う儚さとか、切なさとか、そういったものを見事に描き切っています。表紙の、馬ですらイケメンなんですよ。
いつも思うのですが、笠井さんの画集、出してくれないかな。

読後、この作品の余韻から覚めるのにしばし時間がかかったくらいドツボに入った神作品でした。

7

切なくて苦しくて美しい

表紙には儚げ長髪美人と短髪イケメン。
長髪の方がシンデレラと思ってたら、短髪の方がシンデレラ(攻め)という意外性にビックリでした。
シンデレラという誰でも知っている物語をなぞらえつつ、のの先生らしいオリジナリティ溢れた内容で凄く面白かったです。

シンデレラことエラルドは継母・義兄の仕打ちに耐えながらも腐らず真面目で紳士的、受けのシャロンは優しく健気な目の不自由な国の第二王子。
そんな身分違いの二人が出会って恋をする訳なんですが、立ち塞がるのが『身分差」という壁だけでなく「同性愛」という禁忌とシャロンの兄の第一王子の存在。
この兄が物語のタイトルにも深く関わるキーパーソンでもあるのですが、エラルドとシャロンの邪魔をする嫌なヤツなんです。
でもその嫌なヤツに秘められた想い・行動が切なくて仕方なかった…。
彼のラストに涙しそうになりました。

ハッピーエンドながら物語の仄暗さがあります。
本当、秀逸なタイトルだな…と。
ネタバレ回避したつもりなので意味不明なレビューになったかもしれませんが、その理由は是非とも読んで確かめて頂きたいです。
のの先生の童話シリーズの中で一番好きでした。

5

怖いもの読みたさだったのですが

白雪姫も人魚姫もあぷあぷで読むのもやっとこさだったのですが、
美しい金髪くるくる♡表紙に、今度こそ読めるかも!と期待度が上がり購入。
よく見てみりゃ、あんたその手どこ入れてんの&風邪ひくで という
表紙でした。さすが笠井先生。

で、読めました♡今、無事読めた♡という達成感で評価上振れ、神寸前です。
グロさ、スプラッタ感はあんまり感じません。(一部流血あり)
前2作がダメだった方もトライをご検討いただいてもよいのでは。
本編240Pほど+視点ちがうショート4P。
ほんとシンデレラ話がちゃんとちりばめられていて、どうするのどうするの
と、先生と駆け引きしているような気分になったお話でした。
甘さより、やっぱり切なかったなあ。

少年時代に攻めは母と死別し、新たに迎えられた継母に絶望して
家を衝動的に飛び出した時に出会った天使のような少年に惹かれて・・と
お話は進みます。
できればネタバレなしで最後まで読んだ方が面白いのではないかと思います。

攻め受け以外の登場人物は
攻めの継母(くず)、義兄(くず)、受け兄(王太子)、
攻めの愛馬(忠義者。上でエッチされてもちゃんと耐える)等。


************以下は 内容に触れてしまう感想


せつないんです。
受けはキレイし、攻めも頑張るし、普通に読んでたんですが
最後の最後で、うわーこう来たかー という印象。
攻め受けより、受け兄が一番印象に残りました。
こういうカゲのある悪党役って好きなんです。
戦隊ものでいうと、レッド ではなく ブルー? or ブラック?
と感じます。あんまりいい例えじゃないか。

先生の書かれた終わり方も好きですが、湖に二人して落ちて
結局どっちが残ったの という終わり方も好きだったりする。
うーん、切なかったなあ、兄。どっかから復活してこないかな。

1

夢のように儚く感じる・・・

大人の為の「官能童話シリーズ」第三弾です。
今回はシンデレラをベースにのの流肉付けで、美しく清らか、そして罪の香りが漂う切ない仕上がりになっています。どうぞ、最後に「アッ!?」と驚いて下さい。

ちなみに、シンデレラは表紙の左側、攻めのエラルドになります。王子様が右側のシャロンです。

内容です。
両親に先立たれ、継母と義兄の下で不遇な生活を送る青年エラルド。ある日、森にお忍びで来ていた自国の第二王子シャロンと出会います。二人は恋に落ちますが、シャロンには彼にひどく執着する兄王子がいて-・・・というものです。

この二人がですね、ホント童話の世界に住んでいそうなタイプです。不憫な境遇ながら、真面目で賢く控えめなエラルドに、幼い頃の事故で目が不自由な、大人しく純粋で天使のようなシャロン。二人は逢瀬を重ねるうちに互いに深く惹かれ合いますが、彼らの信じる神は同性との恋愛を禁じています。
ここがですね、すごく耽美感が漂うと言うか、禁忌であるが故に、より萌えると言うか・・・。
二人の関係は「罪」であり、それでも互いに触れたいという、この抑えがたい激情。背徳感漂うエロシーンが、もうたまらん!!て感じで。また、シャロンを抱く時のエラルドの台詞がいいのです。「私は罪を犯します」て!!!
まぁ、無垢で何も知らなかったシャロンに無理矢理いたしちゃうワケですから、同性以前に確かに犯罪ですけど。

そして、キーパーソンになるのが、シャロンの兄王子。ただ単にイヤな当て馬だと思っていると、ラストで驚く事になります。これが、なかなか良く考えられていて、彼の正体にも驚愕するのですが、その胸に仕舞った真実にも驚く・・・。
これまたタイトルが秀逸で、「罪を抱く二人」と言うのが、「あぁ、そういう事ね」と、最後に胸にストンと落ちます。「罪」と言うのが、よりダークになると言うか。
でも、これも究極の愛の形。最愛の人には、幸せでいて欲しいんだよねと、かなりしんみりさせてくれます(´;ω;`)

と、美しく官能的な世界に浸って、切なさに身悶えしながら読みました。特にラストのシャロンの無邪気な台詞が、夢の中のように儚く感じさせてくれます。

どうぞ、大人の童話を皆様もお楽しみ下さい。

9

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