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表題作淫夢

木下葵,28歳,月島西署の刑事
折本龍,28歳,月島西署の刑事

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

確かめたい。
これが夢か、現実か

美少年となり男に抱かれる夢に悩む龍。その美少年そっくりの高級男娼・祐貴に、同僚刑事・葵とともに出会うが、祐貴も殺され!?

月島西署の刑事・折本龍(おりもとりゅう)は夢――その中で龍は艶めかしい美少年で、常に男に抱かれている――に懊悩していた。同僚で親友の木下葵(きのしたあおい)に、夢の核心には触れず悩みを打ち明ける龍。そんな折、殺人事件関係者の高級男娼・祐貴(ゆうき)を訪ね、驚く。彼は夢の美少年にそっくりだったのだ。その夜、夢の中で龍は祐貴となって葵に抱かれ、そして次には祐貴が殺されて!?

作品情報

作品名
淫夢
著者
愁堂れな 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
淫夢
発売日
ISBN
9784344841499
3.4

(26)

(6)

萌々

(6)

(9)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
85
評価数
26
平均
3.4 / 5
神率
23.1%

レビュー投稿数8

夢に因んだ推理物

二時間サスペンス調 BL版推理小説
 「サブリミナル効果」を仕込んだビオ・・と書いたらネタバレになりますね。

このシリーズ、1は、直球すぎてどんでん返が甘い。
3→2→1の順で読んじゃったからかな?? 
シリーズ3作目の半分ほどの面白さだった。

何故だろうと考えたのですが、
3巻は、柳さんという強烈な個性を持っているキャラのおかげで、読後の余韻があって深みがあった。
2巻は、ヒロインの冬樹の片思いが切なくて読後、可愛そうスギルと心が乱れた。
1巻は、才と愛が印象に残るだけ。ちっとも深みが無い、司会者的な二人。推理の謎解きが終わると、本の世界からすぐ抜けてしまう。

1巻と比較すると、二巻、三巻の当て馬の不幸度が段々増していくってことかなー。

1

確かに淫夢ですが

この間の「淫具」が面白かったので購入。なぜかこちらは盛り上がれず、申し訳ありません、中立です。刑事さん同士のお話、本編210Pほど+あとがき。

月島西署に勤める龍(りゅう)。最近、「美少年が抱かれて喘いでいる夢」を何回もみてしまって顔色が悪いために同僚の葵から心配されています。ある殺人事件が起こって捜査していくうちに、夢でみる美少年に実際に出会い、しかもその少年が殺され・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
神野才(攻めの大学時代の先輩、胡散臭い金持ち)、愛(才のところにいる美人、♂)、あと事件関係者複数。

++攻め受けについて

受けさんは生真面目な刑事さんで、夢を見る事、その夢の登場人物が実在していたこと、夢の中で抱かれている人物に自分が重なることに悩んでいること等々。健気というくくりに入るのかもですが、何か際立ったものがあるかと言われると?。

攻めさんは超ハイスペックなんだけど実はあかん奴。受けを手に入れたいがためにやらかしてるなあ・・ただ最後の最後までそんな事分からず、ハイスペックイケメン!なんです。コメディ要素がないから、うっかりするとこいつコワイかも。

執着したイケメンが手をまわしたぞ!というお話かと思います。そういうからくりを楽しめばいいのかもしれないですけど、攻め受けのキャラにシンクロする部分が少なかったからか、あまり盛り上がれなかったお話でした。才さんと愛さんの関係の方が気になるかな。

0

オチの取ってつけた感

三行感想
> 殺人事件は添え物
> そんなことってある?
> 受けを病院に行かせてやってくれ


普通に感想
受「なんか最近、美少年になって掘られる夢見るんだよね〜〜〜意味不明過ぎて逆に気になる〜〜〜……って仕事先で出会った奴が夢の中の美少年クリソツやんけ!」
みたいなお話。

不思議な夢の真相は一体?!的なノリで読み進めましたが……個人的に微妙な落とし所のように感じました。
確かにここでそういう伏線があって、ここでそれっぽい所もあるし、それに……って読み返すと分かるんですが、記憶にも残らないような伏線が多く、伏線回収でよくある「アレがそうなるのか…!」的な驚きやカタルシスはあまり無かったように思います。
殺人事件も起き、それが受けの夢にも関わってくるんですが、結局その殺人事件のネタバラシ的なのも一緒に済ませてしまうし……。
やり方はともかくとして結構気味の悪い真相なのに、と勿体ない印象を覚えました。

真相とかミステリっぽさとか、全部取ってつけたような感じなので「タイトルになる程の淫夢の真相や如何に?」みたいな期待で読み始めると「そっか〜…」と不完全燃焼に終わる可能性があります。
あと謎解きが雑な印象を受けます。頭が良いとされる脇キャラの謎解きも「えぇ…」って感じてしまって……。

でも攻めの執着具合に関しては「気味悪いなぁ、コイツ」って思えました。「ヤンデレ」よりも「執着」と表現するのがピッタリな攻めだと思います。


個人的に気になった部分
受けが夢に悩まされまくって仕事に支障をきたしまくりだわ、長いこと気味の悪い目に遭ってるわで可哀想でした。
病院に行ってカウンセリングとか受けた方が良いと思います…


まとめ
謎解きとかミステリーとか期待せずに読むと良いと思います。お話としては個人的に微妙に思いましたが、薄ら寒い攻めが見れます。

1

オカルティックなサスペンス、プラスエロと隠された愛

あとがきにて作者様ご自身のコメント『サスペンス調のラブストーリーにエロティックさとオカルティックな雰囲気を加えたような作品』、これがもうズバリ本作の説明になっています。
主人公は刑事の龍で、最近同じ夢をよく見るようになったのだが、内容が自分が少年になって抱かれている、というもので、その少年に心当たりはないし、男性に性欲を抱いた事もないし、なぜそんな夢を何度も見るのか意味がわからず、誰にも相談もできず、寝不足が続いている…という冒頭。
捜査でコンビを組む葵に、細かい内容はぼかして同じ夢ばかり見て悩んでいる、と話すが、そんな時殺人事件関連で聞き込みに行った相手の顔が夢で見る少年だった事に驚き、夢の内容ももっと過激になっていく…
夢の内容がエロエロだという事と、夢に出てくる知らない人物が実際にいて、しかも夢の通りに殺される事態になる、というオカルトめいた展開が、怖い話好きな私のツボを刺激してきます。
謎解きをするのが葵の知り合いで天才肌の才。
後半才の謎解きが炸裂し「そうだったのか!」とバっとパズルのピースがはまっていく感覚があり、なかなか爽快。
ですがその真相は賛否両論ありそう…ネタバレ無しで読まれるのが最善だと思いますので内容はハッキリ書きません。だからわかりにくい言い回しになりますが、才の助手の愛(女装男子?)が嫌う通り、腹黒で策略で執着の末の結果、という感じで、やっぱりこういう絡め取り方はかなり怖いかも。
結局のところ、「オカルティック」に見えるけれど非常に「科学的」な根拠によるサスペンスです。
才と愛の関係性なども興味深いので、続編orスピンオフあったらいいな。

1

挿絵に騙された!

初読み作家さんです。
笠井さんの挿絵にひかれて購入しました。あとは刑事ものが好きなので、あらすじからわくわくしていたのですが、読んでみると思っていたのと違いました。
初読み作家さんなので、どんな作風かもわからず読みましたが、刑事もので作中でも事件が起こりますが、そちらがメインではなく主人公が何故あのような夢を見るようになったかを探る方がメインらしく。事件はあまりにもさらっと終わってしまい、もう少し深く掘り下げてほしかったです。
また、笠井さんの挿絵に騙されました!私は読む前に挿絵をパラパラと見るのですが、その時に攻めと受けともう一人の3 Pの挿絵があり、何があってそんな展開になるのか楽しみにしていたのですが、どうやらそれは主人公の夢だったらしく、、、楽しみにしていたのに肩透かしを食らったような。見事笠井さんの挿絵にまんまと嵌りました(笑)

2

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