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表題作恋はひそやかに始まる

奈良屋百貨店の御曹司・深尾一成(26)
双子の兄・岩瀬秀秋(19)

あらすじ

探偵業を営む叔父のもとに、恋人のふりをする女性を紹介してほしいという依頼が入る。
依頼者は老舗デパートの御曹司・深尾一成。
仕事が多忙で恋愛する暇はないし、本気になる女性は必要ないという。
そこで、秀秋が女装して恋人のふりをすることに!深尾は秀秋が幼い頃、大好きだった『おにいちゃん』だったのだ!!僕のこと、覚えてないの?でも、おにいちゃんの役に立てるなら…。
そう思う秀秋だったが。

作品情報

作品名
恋はひそやかに始まる
著者
いとう由貴 
イラスト
唯月一 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
ISBN
9784062557672
3

(2)

(0)

萌々

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(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

地味だけど落ち着く展開

男の子に本気にならないように!と身構えたりする時点で、恋に落ちている気がする恋愛的に鈍い攻めです。
攻めの婚約者を演じる為に受けが女装をしているので、苦手な方はご注意。

奈良屋百貨店の御曹司・深尾一成(26)ヘタレ硬派攻め×双子の兄・岩瀬秀秋(19)一途健気受け
施設に預けられていた5歳の時に内気で引っ込み思案な秀秋の所にきて、優しく構ってくれたお兄ちゃん。
お兄ちゃんがくれた人形を大事にして、自分なりに頑張ってきた。
そんな秀秋の前に、叔父の探偵事務所に婚約者の代わりをしてくれる女性を依頼しに、あの時のお兄ちゃんが現れて。

幼少期の人によっては些細なとも取れるエピソードを、大事にしている秀秋がいじらしかったです。
一成にとっては昔のことで忘れていますが、素直でつつましい性格の秀秋を気に入って、大人げなく苛めたりして、反応を楽しんだり。
この子だとダメだとかあれこれ思っている時点で恋愛対象として考えているし、秀秋に落ちているなと、わかりやすい攻めの反応が可愛かったです。
双子の妹は美人で勝気な性格で、内気な秀秋はコンプレックスを持っていて、それでも大好きなお兄ちゃんは妹には譲れないという根性の出し方が好きでした。
両親に女装して婚約者として紹介しているので罪悪感を抱えながらも、男同士でも一成が好きだから頑張ると言いきった秀明の強さもよかったです。
派手な事件はないですが、ゆっくりと憧れから愛に代わる過程に見応えありです。

エロ:★2 普通
総合:★4 丁寧な作りで、秀秋のコンプレックスの解消の過程もよかったです。

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花嫁ネタに近い作品

1冊丸ごと表題作です。

探偵業の仕事を手伝う秀秋(受け)は、女装をして、昔大好きだったお兄ちゃん・一成(攻め)の婚約者のふりをすることになります。

イラストも可愛らしく違和感ないのですが、女装が苦手な方はご注意ください。

偽りの恋人同士が本物の恋になるという内容で、女装と相まって花嫁ネタに近いような印象を受けました。

でも、一目惚れとかいうご都合的な理由ではなく、秀秋は子供の頃に癒してくれたという理由があり、一成も恋人扱いでデートに誘っているうちに徐々に惹かれていくという自然なものでした。

結局、秀秋が言い出すまで、一成は秀秋に人形を渡したのを思い出せませんでしたし、何でもかんでも都合よく流れていく展開でなかったのが良かったです。

私の中では、陵辱系のイメージが強い作者様ですが、明るく可愛らしい作品です。花嫁ネタの好きな方、年の差カップル、ショタぽいものもOKな方にお勧めです。

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