優しくほどいて

yasashiku hodoite

優しくほどいて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神25
  • 萌×214
  • 萌6
  • 中立4
  • しゅみじゃない4

83

レビュー数
6
得点
203
評価数
53
平均
4 / 5
神率
47.2%
著者
 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
¥619(税抜)  ¥669(税込)
ISBN
9784576180229

あらすじ

片想いの相手への過剰な愛でストーカー一歩手前の水沢春樹。だがそんな重量級の愛を一身に受け止めようという奇特な男が現れて…!?

表題作優しくほどいて

湯ヶ原直人、再会したばかりの同僚で同級生、29
水沢春樹、極度に惚れっぽいサラリーマン、29

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数6

黒髪タレ目最高〜

湯ヶ原のキャラデザがドストライクだったのに後姿とか顔が隠れている挿絵が多くて泣いた(T ^ T)

春樹はもう少し大人の男らしい部分が見れたら完璧だった
湯ヶ原にやってることが子どもみたいで読んでてオイオイ^^;ってなる場面多々

最後の夢の件は好きです!

0

愛情過多でストーカー寸前


水沢春樹(受け)は持っていき場のない溢れんばかりの愛情を好きになった男性の弁当を彼女の振りをしてブログにアップすることで制御し、ストーカー一歩手前でとどまっています。そんな春樹の前に高校時代唯一この奇行を見た湯ヶ原(攻め)が中途採用で入社してきました。
それも、再び奇行を見られるというおまけつきで。
いまだにやっていることを知った湯ヶ原に、その溢れる愛情をぶつけるサンドバッグになってやると提案されるのです。


春樹は昔から好きになるのは男ばかりで、愛情をぶつけるられる相手がおらず自分の気持ちを持て余していました。自分でも病気だと豪語するくらい、熱しやすく冷めやすい恋ばかりで、醒めてしまった相手のことは顔も名前も忘れてしまう軽さです。自分の行動がおかしいことは自覚しており、相手のSNSなどを覗いてうっかり犯罪行為に走ってしまわないよう自省する代償が弁当や数々のプレゼントなのでした。
高校生のころしていたセーターを作っては勝手に机の中に入れるという行為を唯一見られた湯ヶ原のことを苦手にしており、サンドバッグになるから弁当を作れと言われても愛情のぶつけ先としては不十分なので、早く辞めたいと言われるよう、恥ずかしい弁当を作るのです。不細工なうさぎやハートまみれの弁当を作って渡しても喜んで食べ全くダメージを受けず、極めつけに不細工うさぎにハートをちりばめたピンクのセーターを作ったのにそれも喜んで着る始末。
居心地が悪くて早く辞めたいと思っているのになぜかうまく丸め込まれて続ける羽目になります。
湯ヶ原の傍にいると息がつまるのはなぜなのか、この奇行が始まったきっかけはなんだったのか、熱しやすく醒めやすいことはただの性分なのかと春樹自身も忘れていたりわかっていないことが多く、それを持前の好奇心で湯ヶ原は解明しようとするのです。

春樹が好きになるきっかけは本当に些細なことで、うなじの骨の形や笑ったときの目といったように、その人そのものというよりはパーツを見て好きになるというかなり変わった恋の落ち方で、かつ醒めるのもほんの些細なことでくしゃみの仕方、持ち物などで一瞬で恋の火は消えてしまうのです。
湯ヶ原がサンドバッグとして愛情を受け止めながらカウンセリングしている中で春樹の生い立ちや母親の父親への愛し方が影響していることがわかります。

湯ヶ原は好奇心旺盛で自分が疑問に思ったことは解明しないと気が済まないという性格でした。人当たりがよく相手の懐に入りこむのがうまく、鷹揚でいつも温泉に浸かっているようなおおらかな雰囲気が、春樹は自分の心が丸見えになっているような危機感を感じます。
高校時代の奇行の始まりが初恋だと気が付いた湯ヶ原はの春樹の初恋の人を探すために手っ取り早く同窓会を開くのです。

その同窓会で最初にセーターを贈った相手に再会したことで昔封印していた初恋のこと、湯ヶ原が苦手な理由、しょっちゅう目移りする理由などを思い出します。

絡みは一回。
両想いになってから、あふれる愛情をぶつけそしてぶつけられたいと願う春樹の暴走によりはじまったので、勝負のようになってしまってあんまり甘い雰囲気にならなかったように思います。
愛情をぶつける相手が同じく返してくれるという経験のない春樹には仕方ないことなのかとも思いましたがちょっと色気がなかったと感じ残念でした。
それに、愛情の確認をしたい春樹が先を強請っても酔っているといいながら冷静になかなか進もうとしない湯ヶ原にはもっとガツガツ春樹を欲しがって欲しかったです。

春樹という愛情過多な人物が出来上がったのは、春樹は母親が愛人で父親がおらず、父親も春樹と接することを避けていたための愛情不足の裏返しなんじゃないかと思います。
湯ヶ原に「気持ち悪いだろう」と開き直って、奇行を繰り返す春樹の行動はコメディ色が強いかもしれませんが、ぶつける愛情と同じものを返してほしいと願ってのことだとしたら痛ましいと思いました。
やっと両想いになった春樹には、湯ヶ原から思う存分愛情を注がれてほしいと思います。
両想いになった直後に終わってしまったので、おぼれるくらいの愛情を注がれて満足している春樹のその後も読みたかったと思いました。

でも、最後に夢の中で、凝り固まって解けなくなってしまった沢山の恋心をほどくシーンはタイトルとも相まって、なんとも言えずほろっとした気持ちになりました。

変わった性癖は大好きなのですが、それにしてもこの作者様はよく思いつくなぁと感心しきりでした。

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タイトルも挿絵もピッタリ

作家買いしている海野幸さん、
今回のお話もとっても楽しかったです。

レビューも拝見し、同感!と膝を叩きました。
一読し、タイトルの意味を理解したら、
もう一度読みたくなる作品なんですよね。

水沢(受け)は、とても惚れっぽい性格で、
簡単に、次々に人を好きになってしまいます。
が、きちんと告白することは出来ず、
ストーカーまがいの行動に出たり、
こじらせた想いを、手編みのセーターや
手料理にぶつけるという、一風変わったキャラクター。

この受けさん、不思議なのですよ。
普段の言動からは、次々に人を好きなったりあっという間に冷めたり…という軽々しい人物には全然見えないのです。
むしろ、ピュアで真面目な好人物。
なのに、なぜか恋となると、途端にヘンな方向に振り切れてしまうのです。

そして、終盤から明かされる過去。
謎解きのような流れにびっくり&一気に心が奪われました。
毛糸のからまりをゆるめるように、ゆっくりと優しくほどかれてゆくトラウマ。
湯ヶ原(攻め)の包容力と愛情は、穏やかで慈しみにあふれ、目頭が熱くなる場面でした。

Hシーンも、これまでにないような斬新さと楽しさにあふれ、エンタテイメント炸裂!です。
こんなH、絶対楽しいだろうなぁ。
ズレた言動を繰り返す水沢が愛しくて可愛くて、湯ヶ原が何度も噴き出しそうになっている場面では、こちらも一緒に微笑んでしまいました。
また、橋本あおいさんの挿絵が素晴らしい!
特にイく時の、水沢の頬を染めた表情が可愛くて、攻めだったら絶対こういう体勢(至近距離から顔を覗き込んでいる)になるよねwとニヤニヤしてしまいました。

そして湯ヶ原という名前に、温泉に浸かっているようにおだやかだと、湯ヶ原本人の性格を、頭の中でなぞらえて考えている水沢が天然で可愛かったです。

余談ですが、特典ペーパーのタイトルは
「きつく縛って」。こちらは攻め視点。
もっと束縛してくれたらいいのになという可愛い内容と、対になったタイトルセンスの良さ、そしてドンピシャともいうべき橋本あおいさんの挿絵を含めて神寄りの萌え×2です。

3

何故か涙が出てきました

海野先生、よくお名前はお聞きするのですが初読みの作家さんです。
橋本あおい先生が挿絵と知って、発売日からとても気になっていた作品でした。

読んだ感想を一言で言うなら、「久しぶりにすごい作品を読んだな」ですね、すごい。

受けが主体として話が進んでいくのですが、序盤のコミカルなタッチから、少しずつ変わっていく感情と紐解かれる過去がとっても深いんです。
剥き出しの「好き」って気持ちのリアルな描写にめちゃくちゃ感情移入してしまって、気づけば後半からずっと泣いてました。

気持ちが通じるまででも大変しんどかったのにラストの濡れ場は追い討ちをかけるしんどさ。心臓に悪い。愛おしすぎる。
それから攻めの湯ヶ原さん。とんでもない包容力と、見え隠れする執着心に萌え転げました。

読み終わってタイトルを見返して、やられた.....と思いました。なんて秀逸。まさに「優しくほどいて」ですね。
後日海野先生が自身のブログにアップされていた二人の後日談もとっても素敵でした。

とっても幸せなお話が読みたい!って時には是非読んでいただきたい作品です!!

5

酔っ払いの理性は習字の紙より薄っぺらい(笑)

タイトルは攻めさんのセリフ。真実ついてるー。とにかくすごいです、この攻めさん。攻めさんを尊敬するので萌2にしました(受けが面倒くさ過ぎるので神にいたらず)。攻めさんは、1会社に一人は欲しい、いるといないのとでは大違いであること間違いない人材です。そんな攻めさんが太平洋のような広い心で、ほんわりがっしり「ややこしい受けさん」を受け止める、ゆったりめなお話。書き下ろし240P超+先生のあとがきでした。どうしようかなと思っていたのですが、話もいいし、あおい先生の挿絵も超素敵で、あー手に取って良かったーという気持ちでいっぱいです。地雷はあんまり思いつきません。

攻め受け以外の登場人物はほとんどなく、高校時代の同級生等が少し出てくるぐらいです。

挿絵情報:カラー口絵は二人が向かい合って囲碁をしている図(高校時代)。重要なエピの1シーンなんですが、なんだか二人とも爺むさく見えて、思わずくすっと笑ってしまいます。モノクロは全部で10枚。とろとろんになってる受けさんの絵もあって、うーん、あおい先生全開!な絵です。

*********以下は 攻めさん凄い!の内容

他人の警戒心を解くのが滅法上手い という設定。こういう人いるよなーと本当に納得します。めんどくさそうなところにさりげなく出没して、さくっと解決の糸口をさりげなく提示しては、さくっと去っていく・・・羨ましすぎる。こういう能力ってどうやったら身につくのかしら。誰か教えて欲しい。
私自身が会社でのよろず相談窓口の一員なので、こういう能力が喉から手がでるほど欲しいーーー
ということで、この攻めさん、尊敬です。攻めさん単品だったら神。

能力的に凄い!という攻めさんを読みたかったら、超オススメです。頑張って見習おう。

2

文句なしの名作

海野作品は深みのある素敵なストーリーなのに、いつもタイトルやあらすじでライトに見えて損してる!!と、思っていましたが、今回は読み終えた後に「なんて秀逸なタイトルなの!」と感嘆しました。
私ごときが浅はかな考えで勝手に憤り、大変申し訳ありませんでした。

そんなワケで、今回もとても深みのある素敵なお話です。
ちょいトンチキと言うかコメディ色の強いあらすじに反して、深い部分まで描写された、受けの切ない心情が大変読み応えがあります。
人を好きになると言うのは、きれい事だけではすまされなかったりしますよね。
エゴや剥き出しになる欲望、臆病になってしまう弱さ・・・。そんな部分が胸に迫るリアリティーさを持って書かれています。でもそれがですね、とても心に響く。
上手く言えないのですが、恋した時の、突然駆け出したくなるような衝動だったり、本能の部分で求める、どうしようもなく相手を欲する気持ち。そんな、ある意味非常に人間的な生々しい感情を描写させたら、右に出る者が居ない作家さんだと思うのです。
今回は特にそんな描写が秀逸。読んでいて、それこそ突然駆け出したくなりました。


まずこちら、極度に惚れっぽく、惚れたらストーカー一歩手前の危ないサラリーマン・水沢と、そんな彼の高校時代の同級生で、再会したばかりの同僚・湯ヶ原というカップリングです。
いつものごとく、好きになってしまった同僚に勝手にお弁当を作り、ブログに写真をアップして妄想で恋人ぶる水沢。誰に知られるでもない一人芝居だったのに、その現場をよりにも寄って、高校時代の因縁の相手、湯ヶ原に見られてしまいます。動揺する水沢に対して、「誰かに愛情を注ぎたいなら、自分をその相手にしておけ」と意外な提案を湯ヶ原が持ち掛けて来て-・・・という内容です。

例えば首の骨の形だったり、耳の形だったり。そんなささいな原因で一瞬で恋に落ちる水沢。また、それこそほんのささいな原因で恋が冷める、異常な恋愛感覚。とても短いスパンで惚れた冷めたを繰り返しておりまして、かなりヤバイ主人公が来たぞ~と、最初は若干引いたのです。

そんな水沢の重すぎる愛を、それこそ大きすぎる器で易々と受け止める湯ヶ原。彼がですね、海野作品ではお約束の、めちゃくちゃ器のデカイ、包容力があるいい男なのです。

おかしな提案をしてきた湯ヶ原に対して、早く止めさせようと嫌がらせのような可愛すぎる弁当を作ったり、わざとセンスの悪いセーターを編んでプレゼントする水沢。逃げるどころか、それを喜んで受け止める湯ヶ原。と、ほのぼの可愛いらしい攻防が続きます。

で、一体この二人はどうなるんだ?と笑いながら読み進めると、このおかしな恋愛癖の裏に隠されたある真実が分かり、ストーリーの秀逸さに唸らされる事となる。
こちら、ネタバレ避けますが、「なるほど、そう来たか」と、ここから一気に萌えが加速するんですね。
そして先に書いた、恋する切なさだったり、リアルな感情の描写に深く心を動かされる事となります。
このへん、ネタバレなしで書くのが難しいのですが、要はめちゃくちゃ萌えるとお伝えしたい!
水沢、いくら何でも拗らせすぎだよーーー!!

あとですね、エロも最高でした。最初はあまりに性急な水沢に対して「も~、エッチなんだから!」とニマニマしておりましたが、これも彼が何故そこまでエッチをしたがるのかー。その理由が分かると、なんだかホロリとくる。彼の恋愛面での一般的では無いおかしな感覚ですが、育った環境が大きく影響を与えているのです。切ない・・・。
とは言え、これからは湯ヶ原が、その大きすぎる器と愛情で彼を満たしてくれるのでしょう。早速深すぎる愛情で、水沢を散々泣かせている絡みにも萌えまくりました。

とにかく、深くてすごくいいお話です。皆さん読んでー!!と言いたいです。

15

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