Renta!限定描き下ろし付&電子限定カバー
白松先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
健気 3
エロ 2
不憫 2
な感じだと思います。
倉科さん×廉くんのカプです。
姉の男で、遊び人の倉科さんをちょっかいをかけられる廉くん。そんなある日、憧れの先輩、白尾くんに想いを寄せていることを、倉科さんに知られてしまい、手伝ってあげる、と手を出されてしまって…。
姉の男である倉科さんに身体を触られたり、後ろを弄られたりする廉くん。本編中盤で、姉と倉科さんの関係は切れているので、人間関係的に背徳感はあまりありませんでした。
初心で純情な廉くんを弄ぶ倉科さん。そんな倉科さんに翻弄されながらも徐々に依存するように惹かれていく廉くんという感じだったのですが、まさかの倉科さんが学生の頃、今の廉くんのような立場だったこと、更にはその相手が教師だったことなど、攻めの倉科さんですが過去は受けで、教師に弄ばれていたことに驚きました。
今現在の倉科さんの存在に気付いた教師が、倉科さんに色々と言ってくるのですが、どの面さげて言ってるのか?気持ち悪いクズだなと思いました。
廉くんと過去の自身が重なってしまうからと、距離を置くようになった倉科さん。そんな倉科さんに想いをぶつける廉くんが、今まで翻弄されていた姿とはまた違った一面を見せるので、しっかり者になってきたなと感慨深いなと思いました。
本編後の大学生になる蓮くんと倉科さんのやり取りでも、もしかしたら立場が逆転するのでは?とちょっとワクワクしちゃいましたね。何気に可愛い倉科さんと男前になりそうな廉くん。そんな2人のお話も読んでみたいと思いました。
背徳感や仄暗さはそこまで強くないので、比較的読み易く、倉科さんの過去や廉くんの成長っぷりなど意外な一面もあるので、是非とも読んでほしいです。
姉の彼氏が寝ぼけてベッドに入り込みキスして来るところから始まります。
完全に作者買いなのですが、さすが白松先生、えっちの描写がすごい上手い方で...!たくさん萌えました。
元々は姉の彼氏ですし、セフレのような関係から始まるですが、徐々にお互い本気になってしまう...そんな2人がたまらなく可愛かったです。
受ももちろん快楽に弱くぐずぐずで可愛いのですが、攻が意外と可愛いのです.....!「姉も弟もなんて滅多にできないし」と弟に手を出すのでヤリチンの酷いヤツかと思いきや…意外と可愛いのです!
あらすじや登場人物の表記にはありませんが、苦手なリバ要素がありました…。
受けの姉のセフレである攻め倉科が、弟に手を出すことですべてが始まります。
受けで弟の廉は、同じ学校の図書委員の同性の先輩に片思い。
それが倉科にバレて、初心なのをいいことに悪戯されて体を遊ばれます。
ただ、この攻めも訳アリの癖アリ。
学生の頃、先生に悪戯されたのがトラウマで自分も同じ過ちを受けにしてしまっていることに気づきます。
その先生は少ししか登場しませんが、ただただ悪い大人でした。
前半は余裕のある大人のようだった攻めが、後半では一気に不安定に…。
攻めは逃げて、受けの方がここぞという時は男前でした。
また、あとがきで受けが「挿れてみたいな…」と攻めの尻を撫でて、狙っているのを仄めかします。
今回の攻めは、やっぱりそういう要素あるんだ…と思い、もう一度表紙を見ると、どっちも受けに見えるな…と、やはり少し違和感があった作品でした。
男遊びが激しい姉を持つ廉と
姉の遊び相手の倉科のお話。
廉自身が男の先輩に恋しているからといって、倉科からかけられるちょっかいに堪えられるわけでもないだろうに…
いきなりあんな風に襲われたら普通はトラウマになっちゃうよ(汗)
倉科が学生時代に教師に依存していたようなシーンがありましたが、もう少し詳しく描いてほしかったです。
どんな経緯で関係を持ったかとか依存したのかがわからなければ、廉と昔の倉科を重ねてみることは難しいと思いました。
中立なのにレビューをさせていただきます。失礼します。
地雷というのはさまざまに存在するものです。
ごく一般的な地雷と言えば複数は無理というものですが、女性が出て来るだけで無理という方までいらっしゃる。
そんなわたしの地雷は、男女両方同時進行です。
ずっと女性としか付き合ってこなかったけど、という設定は全然OKです。
だけど既婚者攻めが愛人として男を抱くのは、イラッとしてしまう。
既婚者受けなら平気だし、「家の事情で結婚したけど、やっぱり女性は愛せない…」というのであれば攻め受け両方平気です。
単純に「興味本位」であったり、快楽主義や遊び心、都合が良いからみたいな理由で男女両方に手を出す、しかも同時進行という攻めが厳しい。
前置きが長くなりましたが、こちらの作品、そういう攻めが登場します。
姉の彼氏です。
姉と弟、兄弟どんぶりでござるよ…。
面白半分で弟に手を出した後も、姉とも関係持っていますよ…。
後半から姉とは切れて、それでも何故か弟にはちょっかいを出し続けたいんだよなあ的な流れになってくるものの、最初の段階で「無理ー!」となってしまったわたしの心の扉は開かず…。
しかも倉科の闇が深い。
この闇もわりと苦手な方面の闇でして。
トラウマ的なこの闇がすっきり解決したように見えないのも…、うぐぐぐ。
倉科の中では解決したのかな。無理に先生を懲らしめる必要もないのかな。廉が知っているか知らないかもはっきりしないままでいいのかな。いいんだろうな。
白松さんの作画が好きなんです。
だけどそれだけじゃ乗り切れない壁もあるのだと、読み直してみて再確認しました。