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表題作蝶と蜘蛛の巣

雲井・母の恋人
蝶野一片・学生

あらすじ

淫紋持ちのスパダリドS!彼の腹にソレを刻んだ男との過去が明らかに!!
母亡きあと自分を引き取ってくれた母の恋人・雲井。蝶野は彼を父のように慕っていたが、恋人を喪い深い悲しみに暮れる雲井は、蝶野に面影を重ねて…?

蝶と蜘蛛の巣(前編) 44ページ
蝶と蜘蛛の巣(後編) 50ページ

作品情報

作品名
蝶と蜘蛛の巣
著者
akabeko 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
麗人uno!
シリーズ
蝶と花の関係性
電子発売日
4.1

(17)

(10)

萌々

(3)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
69
評価数
17
平均
4.1 / 5
神率
58.8%

レビュー投稿数2

蝶野の過去編。おじさん×養子

前作「蝶と花の関係性」が好きだったので、購入しました。
甘Sクールで、ゆるくかっこいい攻めだった蝶野さん。
前作では、受けの花田に腹に描かれた子宮のタトゥーを見られてしまい「昔ある男にメスにされていた」と語った蝶野さんの過去編です。
ある男とは、母親の恋人である雲井というおじさんでした。

小さい頃から蝶野を可愛がってくれた雲井さん。しかし、蝶野が中学生のころ、母が病死してしまいます。
恋人の死が受け入れられず、日に日に弱っていく雲井。雲井に養ってもらっている蝶野は中学を卒業したら働くと言いますが、それを聞いた雲井は「俺から離れていくつもりか?」と激昂。
そこからだんだん、腰を抱いたり、手を繋いできたり、添い寝をしてきたり……。
「全部してやるよ、お前のことは」といって、下の世話まで……。
蝶野がおじさんの女にされ、入れ墨を彫られるまでのお話。
二人ともいろいろ拗らせたのに最後はあっさり気味でしたが…。

雲井さんがただの鬼畜ってわけではなく、恋人の死をきっかけに壊れてしまった人なので何とも言えないほの暗さが…。
蝶野さんが「やめてやめておねがいゆるして」と喚くシーンは大変エロうございました。
喘ぎ声の台詞が手書きなのが良かったです。

前作ではちょっと口の悪いクールな蝶野さんも、今回は従順なショタに。
過去編なので仕方ないのですが、性格が微妙に違っているように感じました。気だるそうな感じはそのままですが。この学生蝶野さんも可愛いけど、やっぱり私は社会人になってちょっとスレた感じの蝶野さんが好きかな。

4

蝶野の過去

蝶野の過去編です。
蝶野を「メス」として管理下に置こうとした男の正体が明らかになります。
ネタバレというか、それを書かないと感想も書きようがないので書いちゃいますが、その男は「おじさん」です。
おじさんと言っても両親の兄弟ではなく、母の恋人だった男。名前は雲井。
母が病死した後、蝶野は雲井に引き取られます。
母の生前から蝶野を可愛がってくれた雲井は、母亡き後も蝶野を可愛がります。
そして母を心底愛していた雲井は、毎晩仕事から帰ると、仏前にずっと座るのです。
母への愛情が深い故に、次第に壊れ、病んでいく雲井。
愛した女性の血を引く少年、愛した女性に似て色白で、そして元々可愛がり愛情を注いでいた少年。
雲井のストッパーが外れた時、二人の関係は急速に変化します。
時間も、蝶野の爪も、性も、全てを管理したい。
オス猫のように外出ばかりしないよう、いなくならないよう、メス猫にしたい。
メスとして、自分のそばに置いておきたい。
雲井の歪んだ愛情・庇護欲は、蝶野を縛り付けていきます。

最初は「愛した女性を亡くして、雲井も辛いんだよな」と同情してしまう部分もありますが、あまりの躊躇の無さと強引さに「あれ?こいつ結構ヤバイな」と同情が消えました。
あと個人的に、「攻→受」になってしまうパターンは好きなのですが、「受→攻」になる・攻に受経験がある描写が苦手です。
ただこの作品に関しては、蝶野がまだ少年であり外見が結構違うこと。
まだ幼い故に性格も結構違うこと。
つまり読んでいて「蝶野だ」と思う瞬間があまりなく、別人みたいな感覚で読めたので、まあ大丈夫でした。
名前も「一片(ひとひら)」と下の名前で呼ばれてますし。
てか蝶野の下の名前って、「一片なんですね」。
「蝶と花の~」でも出てきてたのかな?
何て綺麗な名前。

全体的にかなり暗くシリアスなので、読んでいてどうしても苦しい感じですね。
でも読み応えはありました。

4

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