単行本＆書き下ろし付
桜眺めるアトリエ良いですよね…
pixivでこの作家さんを見つけてからの、初読みです。
まず、作画なんですが全コマ丁寧に描きこまれていて素晴らしいなぁと思いました。
ところどころに、ポイントになる桜が描かれるんですけど。これが、お話全体の不思議な感じを盛り上げている気がしますね。
さて、美大に通う横田と三島のファンタジックな話なんです。
三島は美大内でも目立つ活躍をしているように優秀な学生です。周りと交わらないようなクールさ。
対する横田は、まあ普通です。でも友達もたくさんいそう。
ある日、作品搬出のトラックに乗った三島が、トラックごと事故に遭って意識障害が出る重症を負います。もちろん横田も驚き、三島の優秀さと、クールなやり取りを思い出したりします。
でもそれは、いち同級生として。
ところが、三島の使っていたアトリエに入院している筈の三島が居たんですよ～
しかも、横田しか見えていない❗️
は、幽霊？となるんですが、三島は死んでいない。
つまり、三島は未練が有って意識だけ、生霊みたいになってアトリエにいるらしい。アトリエからは、三島は出られない。
何故か横田は、三島に触れることも出来るんですよ…
2人はアトリエで会い続け、三島の望みを知ることに。
三島、童貞。死ぬ前にセックスしたい❗
だけど、今は横田にしか頼めない。
横田驚愕。ただ、三島と会うことは辞めないんですよ。
会い続けていくうち、三島が事故に遭う前に星に願いを託していたんです。人馴れしない三島は、自分を保つためにクールに振る舞うしかなかったわけで。
でも、横田がした何気ない親切を受けてから、ずっと横田の事が好きだったのですよ。
ただ、三島とセックスしちゃうと三島が死ぬのではないかと横田は心配するんですよ❗️
アトリエで会い続けていくうち、三島の拗ねたりする可愛げに気が付いていますから。
アトリエで会った2人は、アトリエでセックスします❗エロさは、普通ですけど、2人の一生懸命さが伝わる感じ。
ねじがなめた先生も、きっと一生懸命描かれたんじゃないでしょうか？
バッドエンドじゃないです。
桜が咲くのを眺めるアトリエ。
すごくエロさと、恋をしていく2人を、感じる事が出来た作品でした❤️
桜咲く季節に読んでほしい
思った以上に素敵な作品でした。
事故にあって瀕死の重体を負ったものの、
この世への未練が大きすぎて生霊となりーー
という、B Lとしては目新しいストーリーではないです。
ただ、キャラの性格だったり相手への想いだったり、
自己の性的指向への悩みなんかが丁寧に描かれていて、
とても切ない心理描写にグッときました。
決して仲がいいとは言えない、美大生の横田と三島。
ある日、三島が事故にあい重体となるのですが、
なぜかその三島が横田の前に現れーー…！
この世に未練を持つ三島が横田の前に現れるという、
ファンタジーラブです。
三島が見えるのは横田だけで、なぜーー？となるのですが、
三島はずっと横田に恋していました。
好きなのに優しく出来なくてむしろ冷たくしちゃって後悔……
みたいな、三島の素直になれない気持ちが切ない( ；∀；)
ハイスペックイケメンの三島は、ゲイである自分に葛藤があり、
出来れば変わりたいと思っています。
だけど本当は横田を好きなまま幸せになりたいと思っている。
理想と現実の狭間で揺れ動く三島が切ないんです……
三島が残した現世への未練は、横田に抱いてもらう事。
三島の思いを知るうち横田の心が動かされ、三島に生きて欲しいと望むようになるのです。
Hしたら死んでしまうのではないか？という不安と戦いながら、
横田は三島を抱き、そして三島はーー…
描き下ろしは2年後ーー
思い出のアトリエでの逢瀬に顔がニヤケます(￣∇￣)
桜咲く幸せなラストにほっこりさせられる読後でした。
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