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表題作きみは僕の嘘

侑李・光基の義弟・高校3年生
瀬名光基・写真専攻・大学4年生

その他の収録作品

  • prologue(描き下ろし)
  • epilogue(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下に兄弟のキャララフと設定

あらすじ

血の繋がらない兄弟、大学生の光基と高校生の侑李。
光基にとって、自分を受け入れてくれた「家族」は何よりも大切なもの。
だから、どうしようもなく、侑李を「好き」という感情は、誰にも知られてはいけなかった。
この想いを忘れられるなら、誰でもいい。
まさか、キスしているところを侑李に見られてしまうなんて。

弟×兄、溢れた秘めごとは漏れていく──

作品情報

作品名
きみは僕の嘘
著者
四宮和 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
ISBN
9784813031963
3

(50)

(5)

萌々

(10)

(21)

中立

(11)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
9
得点
139
評価数
50
平均
3 / 5
神率
10%

レビュー投稿数9

雰囲気がすごく良くて好き

義理の弟×兄で、それ以外にもいろいろ家庭環境が複雑でした。お互い好き合ってるんだけど、弟の方は恋より独占欲が勝ってる感じで、兄の方は気持ちにフタをしながらって感じ。硬いけど色気のある絵柄で、どっちも独特の空気をまとったキャラでした。
作品の雰囲気が守られてるっていうのかな。背景事情が説明されずに進んでいくところも多いので、察したり想像したり流したりしながら読むと楽しめるかも。メインカプの兄と弟の悩んでるところはしっかり読めるので良かったです。特に弟の弟らしい子供っぽさと甘えたなところが好き。無邪気な笑顔は可愛いし、嫉妬で怒りむき出しにしてるのは萌えるし、成長が楽しみでツボなキャラ。
と、大好きなんですが、一番大事なところがよく分かりませんでした。ずっと悩んでた兄が弟の元に走っていくシーン。どういう心境の変化でその決意に至ったの?を読み取るのが難しいです。文字と表情で描いてあるのはあるんですが…。
Hシーンは最中の描写はなし。この絵ならめちゃくちゃエロくなりそうなのになあ~ちょい残念でした笑。

0

自分の人生に遠慮しない

後半から「おや?」と思うことが続出します。
その「おや?」が積み重なった結果、それまでに芽吹いていた「萌」の芽が摘まれることもあるわけで…。

世界的に有名な写真家である父が再婚してできた姉と弟。
しあわせな時間は長くは続かず、ひとり、世界へ飛び出して行った父。
幼い光基は、血の繋がらない母や姉弟の中で「自分の居場所」を守っていこうとするが…。

途中まで大変萌えます。
光基の支えになって、「ここに居ていい」と思える根拠になっていた弟の侑李。
彼に対して別の感情が生まれてきたとき、自分の気持ちが自分の唯一の居場所を脅かすものだと感じた光基は、その想いに蓋をします。
萌えるでしょう!?萌えるんです。
読者には両片思いであることが知らされているだけに、もどかしくて切ない。
光基が自分の想いを打ち消すために何人かの男と関係を持っていたのも、そのうちのひとりといるところを侑李が見てしまうのも切ない。
切なさは萌の栄養分。
いくつもの芽が出始めていただけに、着地点が「そこ!?」と思えてしまったのが残念。

父親登場から、一気に萌えの芽を摘み取られます。
芸術家というのは、自分の人生を自分のためだけに使えるひとがなれる職業なのかもしれません。
光基の父親は、自分の息子を押し付けるために再婚したんじゃないかと思ってしまった。
流れ的に「お父さんは撮影に行った先で死んだんだな…」と思い込んでいたので、中盤で出てきたときにはびっくり。
編集者である母はずっと父の担当をしていて、常に連絡を取れる状態だったとか。
父が飛び出してから、光基がずっと肩身の狭い思いをしているの気付いていたなら、教えてあげたら良かったのにと思ってしまう。
前半から含みのある感じだった姉はしっかりと自分の役目を果たしているし、侑李も前向き。
ただ光基だけが逃げまくる。
逃げながら、ついでとばかりにわたしのこころの萌の芽を刈っていくスタイル。
そうして迎えるラストに、もはや荒地となったわたしのこころが潤うことはなく。

父親との関係が「利用し合う」なんて殺伐としたものじゃなくて、何かもっと心の底から分かり合えるようなエピソードだったら…。
海外へ戻っていく父親についていく=光基も写真家の道に?と思ったら、3年経ってもマネージャーっぽくて、この役割、母親が行った方が良かったんじゃないかって思ってしまったり。
「離れても帰る場所はお前のところ」という遠距離スタイルには萌えない派なのが余計に仇となってしまいました。無念です。

作画は綺麗だし、心理描写はしっかりしているし、前半はぐいぐい引き込まれます。
良い言葉もたくさん出てきて、特に気に入ったものをレビュータイトルにさせていただきました。
それだけに後半の展開に萌えなかった自分が悲しい。

0

義兄弟

◾︎侑李(義弟)×光基(実父がカメラマン)
1巻まるっと1作品なのに、あまり深みがなく感じてしまい残念。1冊中の起承転結の波がとっても薄い。写真をテーマにしつつ、ここまで写真も撮影も要素として使わないのがもったいない気がしてしまった。

絵は綺麗なのですが、自分は登場人物の魅力をほぼ感じないまま終わった。実の子を名前で呼ばない父を筆頭に、好きではないタイプの人だらけ。もともと義理如何に関わらず兄弟ものがそこまで好きではないということを差し引いてもハマれなかった。

中立〜萌

0

それぞれが支え合うために……

評価が割れているので、どうかな?と思いながら読みましたが、
とても良かったと思います!
やっぱり、自分で読んでみて評価することって大事ですね。

義兄弟の恋です。
兄の光基は、義理の弟・侑李に恋しています。
だけど、それは自分の中に秘めた思い。
家族を、居場所を無くすわけにはいかないから……

侑李が極度のブラコンなので、
まぁ両片思いなのかな?というのはすぐに理解できました。
自分の気持ちを自覚した侑李は、
すぐに光基に思いを伝えるのですが避けられてしまいます。

この時の光基の気持ちは、きっと、
同性兄弟での恋愛という苦労を、
侑李にまでさせたくなかったのだと思います。

光基は父の連れ子で、
奔放な写真家の父が出て行ってしまった後は、
自分なりに家族に溶け込もうと努力してきました。
我がままも言わず、自分のことは二の次で……

だけど、兄を支えられる男になりたいという侑李に背中を押されるように、自分の本当にやりたかった父と同じ写真家の道を目指すのです。
兄弟も父と母のように、写真家と編集者の道を目指すようです。

家族がとても温かく、母も姉もとてもいい人たちで、
二人のことを理解して後押しする懐の深さに感動しました。
兄弟の恋愛であると同時に、
家族の絆を深めていくストーリーであったと思います。

一度は離れ離れになる二人ですが、
再会してハッピーエンドです。

Hが朝チュンだったので残念でした……
3年も離れていたんだから、相当盛り上がってもいいはず……
是非見たかった……それだけが心残りです。

5

彼らの幸せは想像力を高めて楽しもう!

黒髪で目隠しをして抱き抱えている方がお兄さんのし光基くん、金髪で大人しく目隠しをされているのが弟くんの侑李くんです。
綺麗で魅力的な表紙です。

‥エロ度がないとの事で‥読むの後回しにしてしまった作品‥(嗚呼‥邪な私ですみません(T_T))
でも、こちらの作家さん!前作品も読ましていただいてますが、なんとも惹かれるんですよ。
繊細なタッチの絵ではないのですが、線が強くハッキリしていて絵に迫力があるんですよ、
キャラの眼力がとても強くて物語に引き込まれるといいますか‥読む意欲を沸かせるといいますか、とても上手い作家さんです。
前作がデビュー作品のようなのですがそれもびっくりしたものです。

また
今作のテーマ、義兄弟もの設定大好きです。
特に、弟くんが兄を慕い執着し、兄の方は必死で家族という清い関係を保とうと悩み苦しむ‥的な。
いいですねぇ〰╰(*´︶`*)╯♡
家族等の事情もあり、拗らせる兄に真っ直ぐに気持ちをぶつけていく弟!
なので、そんなシーンなくともご飯三杯はいけるさ!っと期待を込めて読ませていただきました!

切なくて、でも彼らを取り巻く人達が温かくて‥とても優しいお話なでした(⌒_⌒)
でも、やっぱりなにか物足りない‥
(泣)
そりぁあもう、‥ないことですよ。
お話が良ければ、なくたって全然構わないのですが‥やはり、そのような状況があるのは想像させるシーンがあるのに、場面が飛んでしまっているって感じになってしまってるから残念なんですよね。
結局さらりと読めてしまう。
せっかくこれだけ迫力の絵を描かれるので、もっと深みが欲しかったかな〰っとひたすら勿体ない!の一言てす。

3

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