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表題作夏より青く

唄海玲 高校生,病弱な同級生,クウォーター
夏川瑞樹 高校生,スポーツ万能な人気者

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下:イラスト、人物紹介

あらすじ

スポーツ万能で人当たりも良いが一線を引かれがちな人気者・夏川瑞樹は、ある日、保健室で長らく休学していたクラスメイトの唄海玲と出合う。
金髪でとんでもなく美人だけれど話してみると案外気さくでどこか不思議な玲に一瞬で心まで奪われてしまった瑞樹は、何かと保健室に入り浸るようになる。
こんなに楽しいのは初めてで、やっと親友ができたと思っていたが、玲はキスやオナニーなど友達の範疇をこえるイタズラをしはじめて…。

作品情報

作品名
夏より青く
著者
織島ユポポ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
G-Lish Comics
発売日
ISBN
9784866691466
3.5

(46)

(8)

萌々

(17)

(13)

中立

(7)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
154
評価数
46
平均
3.5 / 5
神率
17.4%

レビュー投稿数6

夏生まれのかわいい話

人付き合いは上手いけど本当の親友がいない主人公と、病弱で保健室通いのイケメンの話。

病弱設定の玲は以前から瑞樹のことが気になっていて、瑞樹は玲の顔に一目惚れして、割と早い段階でそういう事しちゃいます。
途中、玲が体調崩して運ばれるシーンはありましたが、クーラーついてない部屋で汗だくでするし、旅行も行くし、結構元気な気が…する(´-`)
なので病弱だからってそこまでシリアスな感じは無いです。
寿命が少ないとかそこまでシリアスに行くと辛くなっちゃうのでそのくらいでいいや私は…
そんな嫌な脇役もいないし、私は難しい話は疲れるので楽しく読めました。ちょっと物足りなさ感はあったけれど…
絵は丁寧で可愛いし、タイトル通り、ひと夏の恋を覗き見する程度なら満足な内容です*

0

エッチ描写に違和感があって残念……

表紙よりもカラー口絵のほうがショタ風味で、めくってビビりましたが高校生同士のお話です。

スポーツ万能で人から好かれるけれど親友がいなくて寂しい気持ちを抱えている瑞樹が、心臓に持病があって保健室登校が精一杯の玲に出会って‥‥というお話。
保健室にせっせと通って、特別な友達ができた!と喜ぶ瑞樹がかわいい。

冒頭の「いつか人生を変える出会いがあるさ」と幼い瑞樹に語った祖父の言葉通り、二人の出会いは特別だったんだなと思えるお話なんだけど、途中からエロが多くて良さが半減してると思います。

心臓が弱くて激しい運動ができないはずなのに、真夏のクーラー効いてない部屋で汗だくエッチなど相当激しいのを難なくこなしているので、玲が海辺で「今は生きたい」「オレは頑張って生きるよ」と決意を語るも、何この人?あぁそういえばこの人、病弱だったっけ……みたいな感覚でしか読めないのが残念でした。

2

これぞ青春!甘酸っぱい……!!

病弱美少年×スポーツ万能元気っ子の高校生モノ。王道っちゃ王道のストーリーですが、「青春」「甘酸っぱい」「若い(笑)」感じがしてすきな感じでした。

攻めくんが体調悪そうにしている上に、~このかけがえのない17歳~的なワードがちらほらでてくるので、最後悲しいエンディングかとおびえておりましたが、大丈夫です!!!!安心してお読みください!

つくづく自分が、海とか青系の表紙に弱いんだなーと再確認しました……笑。
可能なら少しおとなになったふたりも読みたいですなあ。。。

1

2人が「一緒に」「生きていきたい」と願うまで。

最初この作品を読み始めた時、病弱な玲が一夏の思い出を胸に刻み死んでしまうのでは…と心配だったのですが、大丈夫。
17歳の夏、2人が特別な恋に落ち「これから」を「一緒に生きていきたい」と願うまでの、ちょっと切ない青春物語でした。

主人公・夏川瑞樹は誰とでも上手く付き合えてスポーツ万能な高校生。
はたから見たら人気者に見えますが、今まで本当に仲の良い「親友」が出来たことがなく、どこか孤独感を抱いていました。
そんなある日瑞樹は病弱で保健室登校をしている唄海玲に出会います。
妖精のようにキレイなのに意外と話しやすい玲に「また会いたい」と感じた瑞樹は度々保健室を訪れ、玲と親しくなっていきます。

初めて「親友」が出来たと喜ぶ瑞樹でしたが「普通の親友はこういうことするんだよ」と玲にキスされ、最後まではいかないものの、エッチなことをされ、悩みつつも玲を意識してしまうように。
バイト先の店長に相談した瑞樹は、自分の気持ちが「恋」であることに気付き玲に告白しようとしますが、ストレスが重なった玲は倒れて救急車で運ばれてしまいます。

心配して玲の家を訪れた瑞樹に複雑な思いを打ち明ける玲。
病弱な自分の体にうんざりしていたこと。
人との打ち解け方がわからず悩んでいたこと。
そして、自分が同性愛者であること。
こんな自分が誰かに受け入れてもらえるわけがない。
このまま生きていて意味があるのか。
そう思っていた時に見つけた瑞樹の活き活きとした姿に憧れていたこと。

そして2人は結ばれるのですが、この時何故か攻である玲が泣いてしまいます。
「幸せすぎて怖い…」
「こんなの死ぬまでできっこないって思ってたから…」と。
玲はもうずっと「幸せに生きること」を諦めていたんですよね。
きっとだれのぬくもりも知らず死んでいくのだろうと覚悟していた玲の気持を考えると、とても切なかったです。
でも瑞樹に出会い、「瑞樹と一緒に生きたい」と思えるようになった。
この2人が出会えて本当に良かったなとしみじみ思いました。

…と、この辺でお話をまとめて終わらせれば神評価だったのですが、ここからの展開がちょっと急ぎ足です。
2人のいちゃいちゃがたくさん見られるのは嬉しいのですが、かなりエロ多め。
玲は病気持ち設定を忘れそうなほど元気。玲の母や妹との確執もあっさり解決。
そして、突然、将来は医者になりたいと言い出す瑞樹(ここ多分感動するシーンなんだと思うのですが、あまりに唐突過ぎてポカーンとしてしまいました。)
もう少しテーマを絞って(エロももうちょっと削ってもいいから)丁寧に物語を描いたほうがしっくりきたかな…と感じました。

お互いに孤独感を感じる高校生同士が出会い等身大の恋をし結ばれる一夏の恋愛モノとしては十分楽しめたし、密かに玲の腹黒キャラにも萌えたので今回は萌×2評価とさせて頂きます。

1

”生きててもいい” と思わせてくれた出会いの物語。

電子単話で1話だけ読んで、続きが気になっていた作品です。
電車の中で読んでいたんですが(青春ものっぽいから大丈夫かと思って…)、攻めの男の子のある一言が悲しすぎて泣いてしまいました…


瑞樹は運動部から助っ人を頼まれるくらいスポーツ万能で、友達も多くて、恵まれた男の子です。
でも親友と呼べるほどの友達はできたことがなくてどことなく寂しげ。

そして瑞樹は、保健室で、教室に来ない噂のクラスメート・玲に出会います。
金髪で王子様みたいに美形な玲に見惚れて、瑞樹は「妖精か」と心の声をつぶやいちゃう素直な奴です^^
(白髪みたいな金髪って表現があったからアルビノかと思いましたが、作家インタビューによると、玲はクォーターのようです)

それから瑞樹は保健室に通って、玲と親しくなり、初めて親友と呼べる存在ができたのを喜んでいたら、玲に「親友だったらこうゆうこともする」とキスやエッチなことをされてしまう!

友達だからってこんなことはしない、瑞樹は悩みつつ、でも嫌じゃなかったし、玲の考えが気になるのは恋してるからだと気付いて…


玲は前から瑞樹のことを知っていたんです。
病弱で学校にちゃんと通うこともできず、心臓に疾患もあるから運動することもできない。
さらにゲイだと自覚したけれど、母親には否定されてしまって、自分は生きている価値は無いと思っているのが辛い。
玲は保健室から元気に運動している瑞樹を見て、自分もあんな風になりたいと憧れていたから、瑞樹と仲良くなれたのが嬉しくて、瑞樹だったら受け入れてくれるかもって期待してしまったんです。

玲が妹に「お兄ちゃんなるべく早くいなくなるから」と言ったシーンは涙腺決壊しました。
両親は病弱な兄を優先して、妹は我慢しなきゃいけないこともあったはず。
玲はそれを痛いくらい自覚して、「いなくなるから」って自分の存在をそこまで否定するのって悲しすぎるでしょう…

そんな玲にとって瑞樹は「生きててもいい、生きていたい」と思わせてくれる存在なんです。
こわがりな玲が同情だと疑っても、一生懸命に好きって気持ちを伝えてくる瑞樹に、玲はどんなに救われたことだろう?
玲にとって瑞樹との出会いは奇跡みたいなものだと思います。

瑞樹が玲の妹にかける言葉もまっすぐで優しくて、心が綺麗な涙を流しているのを感じるストーリーです。


ただ一つ難点なのはエロへの展開が早い…
倒れた玲を瑞樹がお見舞いに行って、そこで初めて玲と瑞樹はお互いの気持ちをさらけ出します。
玲の自宅で、外では玲の母親も立ち聞きしている描写もあったから、そこは二人の気持ちが通じるだけにとどめておいたほうが、恋の余韻にジーンとできたと思うんです!

話数やページの都合でしかたないのかもしれませんが、私には唐突に思えてしまったし、スポーツ万能な純朴少年が足広げてる絵面が私には違和感がありました。
玲は心臓が悪いんじゃなかったっけ?
この二人ならエッチシーンはなくても良かったし、あったとしても、玲の身体を思いやりながらの優しいエッチのほうがグッときたと思います。

夏休み中にエッチいっぱいしたり、バイトまで始める大円団にも疑問が残りました。
二人が幸せになってくれるのは喜ばしいけど、あまりに非現実的すぎると、せっかくの感動的な出会いの物語が薄っぺらく感じてしまいます。

途中までの心洗われる綺麗なストーリーのまま終わらせて欲しかったです。

6

王子様(腹黒)な攻め、大好きです。

スポーツ万能で、色んな部活に助っ人として参加する人気者の瑞樹と、病弱で保健室登校しているキラキラ王子様な玲のお話。

明るく人気者でみんなと仲良しだけど、どこか上辺の付き合いばかりで、見た目とは裏腹に孤独なところがある瑞樹は、保健室で噂の王子様・玲と出会い、打ち解ける。
実は保健室の窓からいつも瑞樹を見ていた玲。純粋な瑞樹に、「友達同士は当たり前」と迫って抜き合いまで持ち込む。
一方、流されつつもさすがに友達同士ですることじゃないとドキドキの瑞樹。でも嫌じゃない…と定番の展開です。

玲を意識するようになり、気持ちを自覚する瑞樹と、そうとは知らず、瑞樹の様子に不安を募らせる玲。
強いストレスで倒れてしまった玲に、瑞樹は素直に気持ちを伝え、結ばれる二人。

玲と触れ合った時から意識していて、すでに後ろの準備ができちゃってる瑞樹。
自然に入れられる方で考えていて、入れる方では全く考えていなかったらしいのがとてもかわいい。
そんな瑞樹に「オレは入れたいほうだから」と満足そうな玲。綺麗な王子様攻め好きにはたまらないです。

かわいい絵柄に涼やかな雰囲気ですが、エロは結構多く濃いめ。
夏休みに激しく抱き合う二人は必見。描き下ろし含め、玲の攻めっぷりがすごくかっこいいです。爽やかな見た目に反してガンガン攻める。そして瑞樹はどんどんかわいくなります。

病気の体を抱え、さらにゲイであることに苦悩して生きてきた玲と、人知れず孤独に悩む瑞樹。
対照的ながら、同じように孤独を抱える二人の切なくも甘い夏の恋。ほっこり大満足です。

玲の母へのカミングアウトや妹との関係など、割と深刻な問題があっさり片付いていくし、玲の病弱とは思えない絶倫具合とか、瑞樹の微妙な孤立の行方とか、突っ込みどころはあるのですが、玲がかっこいいし瑞樹はかわいいし、攻め至上主義的には幸せならいいかなという気持ちです。

4

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