幼なじみの御曹司から頼まれたバイトが女装!?

小説

  • 御曹司に溺愛されるお仕事です

御曹司に溺愛されるお仕事です

onzoushi ni dekiaisareru oshigoto desu

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表題作御曹司に溺愛されるお仕事です

矢嶋恭一郎、我儘な大企業御曹司、紫苑より1歳年上
水沢紫苑、恭一郎の幼馴染で二年制専門学校の学生19

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

花卉農園の息子・紫苑は学生最後の夏休みに、大企業の御曹司・恭一郎から5歳の従兄弟・悠斗の面倒をみるバイトを頼まれた。悠斗はある事情で男性を怖がっているから女装をしろとの命令付きで。幼い頃からの腐れ縁だが、相変わらず暴君な恭一郎に苦手なわんこをけしかけて紫苑が溜飲を下げていると、着いた先のお屋敷で自分が恭一郎の恋人だと紹介されビックリ。お眼鏡に適った娘と結婚した孫に財産を譲るとの祖父のお達しにより、恋人役に抜擢したと恭一郎から紫苑はナゾな理由を語られ……えっ、自分、男ですけど!?

作品情報

作品名
御曹司に溺愛されるお仕事です
著者
金坂理衣子 
イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344842991
3.2

(21)

(1)

萌々

(9)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
65
評価数
21
平均
3.2 / 5
神率
4.8%

レビュー投稿数7

キャラ設定にブレが感じられて

うーん。
女装がうまくいきすぎじゃないですか?

あと設定盛りすぎてとっ散らかってる感がして…。それに最初の設定がどんどんぶれてるような。特に恭一郎のキャラが暴君か?子供時代はそうだったかもしれないけど、楽しそうに一緒に遊んでたみたいだし、今でも紫苑に気を使ってるし。

なんというか後出しで設定とキャラがブレブレな感じがしちゃって。

あと鈍すぎる主人公も飽きてきちゃって。
今までの恭一郎のあれやこれやはすべて紫苑のためだったのねえ。わかってたけど、知らぬは本人だけで。

ちびっ子とワンコが可愛かったです。

0

ある意味不憫な攻め(笑)

タイトルどおり溺愛攻めなんだけど、その長年の溺愛っぷりが受けにはちっとも伝わっていない……というところがすごく良かったです。

二人は幼馴染同士なんです。
だけど紫苑(受け)にとって恭一郎(攻め)って、腐れ縁の幼馴染にすぎない。

そもそも初めて会った日の印象が最悪で。
恭一郎に髪を引っ張られたり、水たまりに突き飛ばされたりしたもんだから、それ以来、高慢でワガママな坊っちゃま認定してるんですね。
だけど家業の大お得意様のおぼっちゃまということもあり、無下にもできず、ずるずると関係が続いている……と思っているのは紫苑だけ。

恭一郎からすると、初対面時の最悪な行動にもちゃんと理由がある!
だけど、そりゃ伝わらないわ……みたいな。

とにかく不器用すぎて空回りぎみな恭一郎の愛情。

読んでて紫苑への愛情はダダ漏れなのに、紫苑はちっとも気づいていない。
それどころか、惚れっぽくて飽きやすいとヤリチン認定されてる始末……。
おまけに紫苑に「恭一郎、ステイ!」と言われて、すごすご引き下がる‥‥‥。
御曹司の攻め様なのに形無し!

ふふふ、お主、不憫よのう……と萌えました。

あと幼馴染モノの醍醐味がしっかり描かれていたところも、すごく良かった。

初めての本気の喧嘩も、初めての子供だけでのお泊りしたのもおまえとだったみたいな、成長を共にした幼馴染ならではの思い出の共有、そしてこれからは恋人に……っていいなーって思うので。

「男性恐怖症の甥っ子のために女装」だの「遺産相続レースのため恋人同士のふりをする」だの、そこらへんはツッコミどころも正直無くはないんだけど、ぶっとんだ金持ちならなんでもあり!な世界って感じで、さらっと読めます。

2

溺愛執着攻めと鈍感天然うけ



タイトルで想像していた内容とは違ったました。
もっと溺愛ものだと思っていたのですが、ただただ受けが溺愛される話ではなかったです。小さい時からずっと受けが好きな攻めが、一族のごたごたに受けを巻き込みつつ、これを機に告白しようと画策する話でした。


<あらすじ>
受け視点、最後少しだけ攻め視点。

水沢紫苑(受け)は幼馴染の矢嶋恭一郎(攻め)からの依頼で、夏休みの間恭一郎の従弟・悠斗の住み込みシッターを引き受けます。
悠斗が男性が苦手だからと女装させられ、悠斗のいる恭一郎の祖父・健勇の屋敷に行くと、何故か恭一郎の恋人だと認識されてびっくり。
健勇に自分の相続人候補の孫3人に恋人をつれてくるように厳命されたということで、現在恋人のいない恭一郎が女性に頼むと面倒だからということで紫苑を恋人に仕立てたというのです。相続人になりたいわけではない恭一郎から、悠斗の面倒をみていればいいからといわれ、しぶしぶ協力することにします。

主目的の悠斗の子守りは、悠斗は出生が複雑なためなかなか難しかったのですが、紫苑は自分の境遇に少し似ていることから悠斗に同情し、悠斗に寄り添い心を開くことに成功するのです。


紫苑は花の栽培販売を主とする花卉農園の息子です。
両親と妹の4人家族ですが、実母は幼い頃に他界しており、家族仲は悪くないのですが、疎外感を感じており、本音で家族と向き合えていません。
そのため、常に巨大な猫を被っていおり、出会ったときから軽い嫌がらせをしてきていた(と紫苑は思っている)恭一郎にだけは好かれる必要がないため素の自分を晒すことができています。
自分を取り繕う必要のない恭一郎と一緒にいる時が一番心穏やかにいられるときだということに、誰にも頼る人がおらず心を閉ざした悠斗と一緒にいることで気が付くのです。

恭一郎は小学生で初めて会ったときから紫苑にぞっこんです。
かれこれ12年のつきあいで、紫苑は恭一郎に下僕扱いされていると思っていますが、実情は逆で、紫苑が怪我をしないように気を遣い、自分好みのかわいい服を着せ、花好きな紫苑の行動に付き合い、恋人ができないように紫苑の妹を情報源に密かに邪魔をするという行動のすべてが紫苑に捧げているという感じです。


悠斗は恭一郎の従弟で、隠し子であるため大人の都合に振り回され人間不信気味になっています。
健勇との仲を取り持ちたいと思いながらもなかなかうまくいかなかったのですが、ある日のアクシデントをきっかけに事態は好転していきます。
悠斗の件に続いて、望んで蚊帳の外になっていた相続人選びのほうが動き出します。他の二人従兄の恋人たちの自立や自滅により話は思わぬ方向へ動くのです。


電子特典おまけ「御曹司は溺愛するのが仕事です」攻め視点

夏休みが終わって以降、二人は時間が取れると悠斗に会いに健勇の屋敷に出かけていきます。今日はテントウムシを採りに河原へやってきます。
仲良くテントウムシを探す二人を見ながら、自分がもっと強くなって二人を守れるようにならなければと決意する恭一郎の話でした。


二人のことは邪魔する人はいないし、二人の関係はそこそこスムーズに進むので、切ない展開などは一切なく進むのですが、その割には二人がくっつくまでが長かったように思います。
二人と健勇の3人でこれからのことを決めたところで終わったので、これからどうなるのかということが気になりました。
跡継ぎ問題のエピソードをもう少し削って、2人のその後を書いて欲しかった。

健勇の鶴の一声で矢嶋一族は大丈夫ということですが、できればちゃんとお披露目もして大丈夫というところまで読みたかったし、家族に対して遠慮しているところのある紫苑がちゃんと家族と向き合う所も読みたかったです。
また、悠斗のことも気になりました。健勇が今は後ろ盾とはいえ、高齢の健勇にもしものことがあった場合、恭一郎が面倒を見るつもりのようですが、親権はどうなっているのか気になります。母親が再び現れて悠斗振り回さないかとか、その辺りも安心したかったです。
ここで終わってしまうのがちょっと残念でした。

2

伝わりにくい溺愛方法

今回は大企業の御曹司である大学生と
花卉農園の農業技術専門学校生のお話です。

攻様の財産争いに絡めて
攻様が受様を伴侶とするまで。

受様は花の苗や生花を栽培する
花卉農園の息子で「花屋の王子様」であり
年の離れた妹を可愛がるお兄ちゃんです。

二年制の専門学校に通う受様にとって
今の夏は最後の長期休暇でしたが

農園のお得意様である家の息子で
受様の幼馴染でもある攻様に
祖父宅に預けられた5才の男の子の子守の
アルバイトを依頼されてしまいます。

攻様の家は祖父の代に大成した大企業で
攻様はお坊ちゃまらしく高圧的で我儘で
出入りの花屋の息子である受様は
初めて出会って以来12年間、
いろいろと振り回されて育ちます。

今回のバイトは衣食住全て負担でもあり
受様は何とかなるかと引受けたのですが

当日迎えに来た攻様に件の男の子は
男性が苦手だから常に女性として振舞えと
ワンピースを渡されて唖然とします。

男の子には込み入った事情があり
迂闊な人物は雇えないという
攻様の言い分は無茶苦茶でしたが
受様は時給アップで渋々引き受けます。

受様は犬が苦手な攻様の牽制と
男の子の関心を引くために
農園の営業部長である愛犬とともに
攻様の祖父宅に向かうのですが

辿り着いたお屋敷では
使用人達に並んで出迎えられた上
攻様の恋人として扱われて
びっくり仰天してしまいます。

なんと攻様の祖父は
未婚の男孫3人を恋人同伴で呼び寄せ
祖父のお眼鏡にかなった娘と結婚した孫に
財産を譲ると言い出したのだそうで

恋人のいない攻様は
結婚する気のない女性を連れてきて
その気になられても困るからと
受様を連れてきたというのです。

その為、
受様が相続争いに関わる必要はなく
男の子の相手だけで良く
気になったら庭いじりも可ということで
そのまま滞在することになりますが

受様はバレずにバイトを完遂できるのか!?
攻様の祖父の相続争いの勝者は!?

攻様の祖父の遺産相続を絡めた
幼馴染同士の恋物語になりますが

相続争いを巡る騒動連続で
主役に絡まる登場人物が多いのですが

それぞれの立ち位置や心情描写が
しっかりされているので
とても読みやすいかったです。

平和で幸せに見える家族の中で
受様が抱えている悩み、
攻様が受様のバイトの理由とした
男の子の出生の秘密、
祖父の要請でやって来た孫と
その恋人それぞれの思惑等々に

攻様が長く患ってきた受様ラブが
見え隠れしつつ物語が進みます。

攻様は出会った当初から
受様への好意をアピールしていますが
いじめっ子気質な上に独走的過ぎて
鈍い受様には通じません(笑)

攻様の祖父の提案の手前上、
人前では恋人として振舞う状況で
攻様の本気と受様のフリのすれ違いぷりは
かなり美味しかったです (^-^)

攻様の真意が見えてきて
受様が徐々に攻め様への恋を自覚して
2人が結婚式を挙げる終幕まで
とても楽しく読めました♪

街子先生のイラストも
雰囲気ばっちりで良かったです。

今回は受様が女装させられるお話で
秀香穂里さん『じゃじゃ馬花嫁』を
ご紹介作とします。
こちらの攻様は正しく俺様です(笑)

3

相続合戦

金坂先生おっかけで購入。王道と感じたためか、今一つ残らず、申し訳ありません、中立です。モップ状態の大型犬(しゃべらない)、お子様(5歳♂)と、お金持ちじいちゃんなどが絡んでくる、優しい、ほどよい甘めなお話、「本編280P弱+先生のあとがき」です。

お話は、高原の避暑地にある恭一郎の祖父宅に、愛犬プチ(長毛の大型犬w)と共に車で向かうところから始まります。ごり押しで依頼されたバイト=5歳男子の遊び相手をするためなのですが、なんだかんだ理由をつけられて女装。そして着いてみれば、じいちゃんの眼鏡に一番かなった娘を連れてきた孫に、財産を継がせると聞かされ・・・と続きます。(このシーンでの女物ショーツを穿く、穿かないの掛け合いが爆笑ものでした)

攻め受け以外の登場人物は、その相続人競争のライバルカップルたち、恭一郎のいとこにあたる5歳男子、プチ、じいちゃんぐらい?プチは絶賛大活躍というほどでもなく、ほどほどな関わり具合ではと思いました。モップ犬みたいなので、もうちょっと関わってくれても嬉しかったんだけどな。

**以下は攻め受けの印象など


マドカ先生の挿絵の影響が大きいと思うのですが、受けさんは少年っぽい透明感ある元気玉という感じです。攻めさんは案外子供っぽくて、好きな子にいたずらせずにはおれないガキ大将?という印象。それで攻め受けともそんなにどストライクではなく、萌えあがれなかった次第です。
最初のショーツの会話はめっちゃ面白かったんだけどなあ。(穿いてもハミ出る問題)
適度に甘く、適度に可愛く なので、残らないように感じてしまったのか?
ちょっと残念でした。

4

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