鬼と天国(下)

oni to tengoku

鬼と天国(下)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神94
  • 萌×226
  • 萌10
  • 中立3
  • しゅみじゃない7

36

レビュー数
9
得点
607
評価数
140
平均
4.4 / 5
神率
67.1%
作画
お吉川京子 

作家さんの新作発表
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原作
阿賀直己 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784801964457

あらすじ

拘束され、強要される行為がエスカレートしていくなか、
酷くされることに快感を覚え、幾度となく天獄と身体を重ねてしまう青鬼。
恋人でも友達でもない天獄とは相変わらず曖昧な関係。
ある日、デートという名の食事に誘われ、
セックスだけでは知る由もなかった一面を知ることにより
天獄に対する感情が緩やかに変化し始める。

そんな矢先、新人イケメン教師の波多野が赴任してきて、
距離が近づきつつあった二人の日常に波乱が巻き起こる――?


変態系ぶっこわれ保健医×くたびれ純情教師
歪者同士の恋愛荒療治

大人の色気を醸すタッチと緻密な心理描写の最強タッグ
阿賀直己原作、お吉川京子初コミックス上下刊、同時発売!!

表題作鬼と天国(下)

天獄 学、高校の保健医、32歳
青鬼 篤郎、高校の国語教師、36歳

その他の収録作品

  • 超巨大感情VS… (描き下ろし)
  • あとがき

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数9

大人になりきれないおじさんたち

表紙のスタイリッシュさとこちらのレビュー評価の高さでずっと気になっていて、年末年始で一気読みしました。素直に直感で”萌える!”という第一印象ではないのですが、いやちょっと気になるなぁ~、何回か読んでみようかなぁ~な作品。
上巻では、青鬼の歪みが強調されていて、天獄はシンプルに変態なのかと思っていたんですけど、、いやいや天獄もかなりなもんだったんですなぁ~、、と下巻で徐々にわかってきました。この辺の明かされ方が、すごく面白いと思いました。どちらの生い立ちも、一般からそんなに逸脱している感じはない(と思う…)のですが、それぞれの性格に作用して、やっかいな大人になってしまったんだと解釈しました。自分が望んだかたちでの愛情を受けてこなかったという共通点が二人を結び付けた、だから、お互いに執着するんだわーと。そして、この二人の”どーしよーもなさ”が、人は本当の意味で”大人にならない”と改めて実感させてくれるのに、二人の立場(人を指導するという)に対してそれが皮肉に感じるのです。そういう部分も味わい深い作品です。”好きだからセックスする”という単純な解に向かって、右往左往する二人のおっさんに愛おしさ感じずにはいられません。

0

ちょいネタバレ

上巻では、うーん…とあまり興味がわかない作品でしたが、天獄のキャラ、青鬼のおじさん感が好きでとりあえず下巻を読みました。

下巻は上巻と異なりストーリーがどんどん進んでいきます。新キャラも出てきますがいい感じに進めてくれるキャラで、嫌な感じはなかったです。

最後もうまくまとまっていて、よかったです。
上巻では天獄の不思議?キャラと青鬼の流される感じがあまりしっくりこなかったのですが下巻では天獄の気持ちが少しわかり、青鬼の広い心がありまとまった感じでした。

1

上巻よりちょっと良かった

上巻での天獄が青鬼に執着する理由が全く理解できず
これだけ遊んできて、好奇心旺盛な天獄が
青鬼に捕まったのはなぜなの?と疑問符ばかりでした。

下巻で天獄の生い立ちが掘り下げられていて
ちょっとだけ理解できました。
が、捕まったのは青鬼ではなくて天獄だと思って読んでいると
全く萌えどころがない。
青鬼の他にはない特別さって何なんだろう?
駄目だ、やはり私には分からなかった。

2

最高かよ

最高かよですよ。

エロスっていうのは結局、心が伴ってこそズキュンなんだと。いわゆる、やおいのエロスはエロスじゃなくてただの性欲しか描いていないですよね。
でもね、やっぱり下巻のラストのカタルシスにたどり着くまでのこの過程の山と谷と、いろいろ。なんかちょうどよかった、掘り下げ具合が。
本書は攻めの変態性、執着性とかおじさん受けみたいな、BL界では消費されがちな使いやすい要素を、製作者さんたちの性癖と試行錯誤のお陰か、最高な仕上がりになってるんです。
こちとら久しぶりにBL買ってみようかななんてちるちるさんを開いて参考レビュー漁ってて、年末だしご褒美だしとか思ってパッと目に付いた本作を、上下巻セットで1370円で電子書籍で購入しましたよ。試し読みの時点でもう分かりました、これ絶対好きなやつって。わたしの性癖にグッとくるやつって。

恋愛に興味ないっていう言葉の裏に抱える悲しいトラウマは、実は多かれ少なかれ誰しも引っかかる部分があるような話。そのままの自分を見て欲しいと願いつつも、ありのままの自分なんて嫌い。めっちゃわかる。
でも、ずっとこんな自分を見ていてくれた、自分を見つけてくれた、そんな少女漫画みたいな出来事から始まったりもして、それもまた良かった。だってこの本はエロいBLだから。

ただ単に、性癖のカードを詰め合わせただけじゃなぜかズキュンとしないのが面倒なところで、そんなやおいじゃ満足できない人にはとてつもなくお勧めできるといういい仕上がりのエロスBLになっておりますのでぜひ気になったらお手にとってはいかがでしょうか。

あとポイント高かったのは、大人があんまり世間でいうところのいい大人として描かれていないことですね。普段はだらしなかったり過去の恋愛に傷ついていたり仕事が面倒だったり子供を子供扱いしようとしていたり、などなど。小さいところで読者の納得ポイントを突いてくるので、設定が突飛なところも萌えられるんでしょうねきっと。

5

初めて芽生えた執着心。それが恋だと気づくまで。

上巻では青鬼の内面を見抜き、飄々と快楽のみを楽しんでいた天獄。
下巻では、何を考えているのかわからなかった天獄の気持ちが明らかになってきます。

一緒に食事に出かけた時、犬が嫌いだと言う天獄。
子供の頃祖父母の家で飼っていた犬の鎖を外してあげたら、居なくなってしまったから。
帰りの車で「本当は犬が居なくなって傷ついたんだろ」と言う青鬼にキスして、「あなたを見てると鎖で繋いでおきたくなる」と抱きしめます。
徐々に自分の中の不思議な感情を自覚しつつも恋だとは気付かない天獄。

そんな時産休の先生の代わりにやって来た、若くて、アイドルのような教師・波多野悠真。青鬼と同じくVHS鑑賞が趣味な波多野はすぐ青鬼に懐きます。
一方それが面白くない天獄。しばらく治まっていた偏頭痛も再発。
また、以前相談に乗っていた生徒と仲良くしている天獄を見た青鬼は嫉妬し、床にへたり込んでしまいます。
つまり、波多野の登場によって2人の脆い関係のバランスが崩れ、お互い嫉妬し合うという状況になってしまった模様。
青鬼を保健室のベッドに押し倒し、「あなたは僕のものだ」と取り乱す天獄。
天獄に抱かれながら、いつの間にこんなに天獄を好きになっていたんだ?と恋心を自覚する青鬼。
『なぁ、天獄、俺はお前の何なんだ?』と悩み始める青鬼でしたが、屋上で天獄とキスしてる写真を波多野に撮られてしまい…。

せっかくキター!!!と思った当て馬・波多野、実は青鬼ではなく天獄狙いでした。
高校時代自分がゲイだと相談し救ってくれた相手である天獄。でも恋愛に興味がない彼には告白もせず、諦めて卒業したのだと。

結局ね、全てはブラコン過ぎる天獄がいろいろ拗らせたまま大人になってしまったのが原因なんです。
医者にさせようと育てられてきた天獄と、天獄の兄・豊。
自分より勉強が出来る弟にある日暴言を吐いてしまった兄。
自分はゲイだと自覚し、大学生になり、彼氏が出来た時から弟に寝取られるようになってしまいますが、あれも多分自分のせいかもしれないと気にし続ける豊さん。
でも自分はもうすぐ海外へ行き、好きな人と結婚する。
その前にもう一度学くんにあって話したかったと。
それを聞いた青鬼は天獄に対し「いい加減にしろこのブラコン」とブチ切れます。
「お前が恋愛を馬鹿にするのは自分が絶対手に入れられないものだからだろ」
「なにやっても一番好きな人の一番になれないから屁理屈言っていじけてるだけだ」と。

子供っぽさを散々拗らせてきた天獄でしたが、あるメッセージを残し自分は熱でダウンしてしまいます。
天獄はすんなり気持ちを伝えたり、甘えるのが多分下手。
残されていたメッセージは「青鬼先生、頭が痛い」
天獄は好きな人が誰かに取られたり、上手くいかないと偏頭痛が酷くなる体質。それを癒すには好きな人に抱きしめてもらうのが一番。
だから本当は「青鬼先生、抱きしめて」って書きたかったのに、それが出来ない所がすごく不器用なんだと思う。
最後は天獄の部屋を訪れた青鬼に乗せられ、「あなたが好きだからセックスがしたい」と認め、めでたくハピエン。
熱がある天獄のために、頑張って騎乗位に挑戦する青鬼が見られます。

なるほど、上・下巻に分けたのは、それぞれの物語を1冊ずつ掘り下げるためだったのかと最後まで読んでようやく気がつきました。

2冊そろってやっと2人が過去から解放される凝った造りになっているこの作品。
何度か読み返すうちにまた違った味わい方が出来るんじゃないかと今から楽しみです。
上は萌×2にしましたが、2冊読み終わっての感想は間違いなく神でした。

3

年上を侮るべからず

 上巻では常に一枚上手で青鬼を翻弄し続けた天獄ですが、下巻ではそんな彼が戸惑ったり感情を露わにしたりするシーンが多く見られ、印象の変わる巻となっていました。天獄は快楽によって他人をコントロールすることには長けているけれど、他人の機微を読み取る力や自分の感情を客観的に認識する力に関しては、かなり未熟です。一方の青鬼は流されやすくて快楽にも弱いけれど、天獄が持ち合わせていない繊細な共感能力や心情を察する力を備えている。その青鬼の長所が、天獄が今までよりずっと生きやすくなるために存分に発揮されていたと思います。

 キャラの組み合わせもとても面白かったですし、濡れ場も濃くて楽しめましたが、青鬼は母親の呪縛から完全に解放されることができたのかな?というところだけ気になりました。厳しい扱いをされていたけど、結局自分を優しく撫でてくれたのもまた母親だけだったということを改めて思い出し、以前よりは彼の中で折り合いがついたんですかね。今後母親から受けた仕打ちが、彼の考え方や人生を左右することがないように祈ります。

1

独占欲を覚えたら

やることやっておいてもまだ心が追いついてない関係性って
もどかしいんだけど楽しいですよね!!
でももう青鬼先生は気づいてしまった…。
天獄先生の前では自分を偽る必要のない心地よさ、
そのままの自分を認めてくれているようで
誰にも感じられなかった恋心がぐんぐんと芽生えてきたのに
相変わらず天獄先生は天獄先生のままなのが面白いww
好意を寄せてくれていそうで、温度差がある二人にじわじわします。
天獄先生が自覚していなかった過去のエピソードに対しての青鬼先生の一言、
あれはさすがにグッときますわー……。

そして当て馬の登場!
どっちに対してなんだ!?っていう導入部から
それぞれの気持ちが加速していく様子が素晴らしく
天獄先生の本心を見抜いた、
狡賢いようでとても一途な波多野先生がGJ過ぎ……。
これから幸せになれるよきっと君ならば!!

天獄先生の出したサインが切なくて
ただのイカレたドS男ではない素顔にときめき死!!
お兄さんのこともわだかまりが無くなって良かったし。
更に青鬼先生の騎乗位が拝めるなんてありがたき幸せ!!!
ああもう描き下ろしの青鬼先生の関西弁までもぉおおおお!!!!!
いじらしい天獄先生と包容力のある青鬼先生は
体の相性以外もバツグンですね!!
とにかく良かった…とても満足させていただきました。

5

下巻も圧巻

下巻では、攻・天獄の過去が描かれ、そこに青鬼も関わっていきます。
過去が描かれることによって、今まで宇宙人みたいだった天獄にも人間味が。
そして今までずっと受け身で天獄に振り回されてばかりだった青鬼が、少し強くなって天獄に噛み付いたり。
青鬼が強くなった理由は、やはり天獄への恋からでしょう。
そして天獄が人間臭くなったのも、やはり青鬼への恋から。
扉絵で赤い糸みたいな描写がありますが、この二人は本当に赤い糸の相手なんだと思います。
青鬼は天獄に出会っていなかったら、いつまでも母の教えに縛られ、がんじがらめだったでしょう。
強引に振り回し、でも理解してくれる天獄だからこそ、強くなれたのだと。
天獄だって、青鬼に出会っていなかったら、ずっと何にも執着せず、ただその場しのぎの楽しみだけを味わいながら年老いていったかもしれません。

二人はこれから、喧嘩しながら、相手を恋い慕いながら過ごしていくんだなと。
そう思うと、幸せな読後感ですね。
そして人間味が増したとはいえ天獄は天獄でしょうし(笑)、これからも青鬼を振り回しながら愛してほしい。
男同士という、世間的には難しい問題でも、天獄ならサラッと解決してくれそう。

久々に「読んで良かった!」と思える本でした。
電子で読んだけど、紙書籍欲しいなぁ…。

6

上巻で攻めに。下巻で受けに。それぞれ惚れた作品。

レビュータイトルどおり、上巻では一風変わった雰囲気を持つ天獄に。そしてこの下巻では、男らしさが溢れ出した青鬼に。
それぞれ持っていかれました!
青鬼せんせ、本っ当にカッコよくなってます!

下巻では、産休代理の新任イケメン教師・波多野が登場し、一波乱巻き起こります。
共通の趣味の話題に盛り上がる青鬼と波多野の様子に、天獄の心が揺れ始めますが、なにやら波多野は天獄のことを知っていて、何らかの思いを抱えているようで…?

恋愛に対して冷酷なスタンスを取ってきた天獄の過去が少しずつ明らかになります。
天獄の兄も登場し、しばしシリアスな展開に。

実は過去に囚われて生きていたのは天獄も同じで、人を愛することを恐れてブレーキをかけていたんですね。
それを解き放つ青鬼のまっすぐに目を見た告白。
優しく強い眼差しを向ける青鬼先生、すっごくすっごく素敵でした!

最初は地味で陰気くさくて無気力でショボくれたおじさんみたいな青鬼だったけど(ディスりがすごい!)、天獄に流されて流されてたどり着いたのが、こんなカッコいい本来の姿だったなんて…!

この2人は本当に出会うべくして出会ったんだと思います。

体から入った関係ですか、作品全体のエロ度はそこまで高くありません。(私のエロセンサーが狂っている可能性は大いにありますが)
インタビュー記事ではもっと変態くさい流れになるのかな?と思っていたけど、予想よりかはあっさり。

ですが、前半の「学校内での強引なプレイ」から、最後の「自宅ベッドでのあまあまセックス」に変化していく過程がよかったですね〜。
こちらまで心がとろんと蕩けました。
やっぱり幸せエッチが一番です♪

作画のお吉川先生。原作の阿賀先生。
両先生のタッグはこの先も見られるのでしょうか。
絵柄もお話も大変好みなため、またお2人の作品に出会える日を楽しみにしております。

10

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