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本格ファンタジーBLの書き手・鴇六連が贈る鳥もふBL!
どうにも不快感の強い話だった。鳥だから仕方ないが人権軽視の酷い扱いが公然と行われる世界観なのと、殺されても自業自得としか思えない愚かな主人公、この組み合わせがキツい。烈はただただ可愛かった。
詳しい内容は微妙にボカした書き方だったが、搾取する側とされる側がハッキリしており、玻璃はされる側。逃げ道があるのにわざわざ戻り、自ら底辺の扱いを受けに来たも同然なのに、なんか愚痴っていて呆れる。知ってたやろっていう。
烈を育てるシーンは可愛くて癒やされた。でも危ないことが分かっていて何の策も考えられない玻璃は、親代わりとしてどうなんだろう。当然のように捕まった後は、玻璃の愚かさの報いを烈が受けているようで、見ていて気分が悪かった。
ずっと自分の育てた子の成長を喜ぶ親目線だった玻璃の中で、いつ烈への気持ちが恋に変わったのか分からなかったが、まあ鳥だから良いのかな。ヒトだったら、玻璃は母親にしか見えず心理的に無理だったと思う。
巻末の烈視点の短編は、一族の長として烈の殺処分を命じる判断は正しかったと思えるもので、少々モヤモヤが残った。また千年後に黒鳳凰が生まれたら、どうなるのかな。
子供の可愛さとか、烈の一途さとか、萌えるところはある。ただ全体を見るとマイナス感情の方が強く残った。
攻めのキャラクターが他にはない感じで、個人的にはすごくツボでした。
一昔前のジャンプの主人公のような直情型で、その情は一心に受けに向いています。
一方でスマートさやスパダリ感は皆無。戦闘能力が高く、外見もイケメンですが、言葉や行動は好きな子にお花をあげつづける小学生みたいなイメージ。
私はそれが本当にツボで、楽しく読みました!
受けは母性があるクールビューティーって感じ
作中の登場人物は鳥として過ごす時間も多いので、もふもふ要素も楽しめます!
特に攻めが小さい頃の子育てシーンがすごくかわいくて、受けのこと「はりちゃん」って呼ぶのが本当に可愛かった…
逆に、スマートな攻めを求める方や、鳥が苦手、人外の恋愛に萌えないって方にはおすすめしません
鴇先生のあとがきによると「黒鳳凰が大好きな小鳥のためにせっせと愛の巣を作る」お話とのこと。
うん、たしかにw
壮大な世界観をこのひと言にまとめた鴇先生の潔さよ(´∇`)
生まれにより戦いの第一線に立てないことに苦悶する玻璃が、いわくつきの黒鳳凰の雛を育てることにより自分を確立していく…
色んな人と関わっていくんだけど、梟の師匠衆とのやり取りがとても好き。
それにしても、あんなに可愛かった黒いフワフワの雛鳥が一晩でがっつく狼になっちゃってw玻璃と同じく私もびっくり( ºロº)
羽純先生の絵も美エロで素晴らしいです。
特に玻璃が傷付いた烈を抱いて暖めるシーンと、ふたりがキスするところの玻璃が♡♡
鳥モフBLってことで、鳥が主役のCPです。
凶禍と言われる黒鳳凰のヒナを殺すよう命じられた玻璃が命令に背いてこっそり育てるお話です。黒鳳凰だからか、玻璃を守るためか、烈と名付けたヒナは普通では考えられない速度で成長して、玻璃を番にしたいと迫るようになります。
子供の頃にお世話をしていた子が成長していつしかお世話する側が逆転するって好きなんですが、このお話はそこに鳥設定が効いていました。玻璃から烈へ口移しで給餌するが子育てから、烈から玻璃への求愛行動へ移行していくんです。
そんなこっそりとした生活がいつまでも続くわけがなく…ってところからがまた面白いわけですが。
鳳凰の玻璃は、多種多様な禽鳥が住む瑞郷天を守ることが望みであったが、鳳凰の力がほぼ皆無のため叶う事のない夢だと諦めていました。ある日、雛を育てる職に就いた玻璃は、凶禍を喚ぶ黒鳳凰を殺すように命じられるが、烈と名付けて隠して育てていたところ…という話でした。
玻璃と烈は同じ鳳凰とはいえ、食べ物のの好みや、鳥姿の大きさとか、違いがあるのが面白かったです。口絵見たら、目白と鴉っぽく感じました。
とにかく烈が小さい頃から玻璃好き好きなのが可愛かったです。すぐ大きくなる、幸せにする、とチビ鳥の微笑ましいセリフが実は宣言でしっかり叶えていくのも良かったです。
鳥姿の烈が、人姿の玻璃の肩に止まったり膝に乗ったりしてるのも可愛いですし、一晩で成長した烈が怪力男になってしまったと嘆く玻璃も楽しかったです。序盤は哀しい過去でしたが、それを吹き飛ばす幸せなストーリーでした。
