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女性まろみ谷さん

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受け攻めが逆だと思ってた

 王子様系俳優の栗原が歌手デビューすることになり、アイドルとしてはデビューが遅れている瀬尾がパートナーに抜擢されてアイドルユニットを組む話。本編では攻め受けどちらかわからず、ちるちるさんを見て初めて知りました。読んでいるときは瀬尾が受けだと思っていました。

 栗原はメディアの前では王子様系キャラを演じていますが、本性は内気で弱気のため、栗原を王子様キャラでいさせるために瀬尾をお姫様役としてユニットを組んだそうです。これまでも王子様系キャラを演じてこれていたのに、なぜ、お姫様役がいないと王子様系キャラになれないという話になるのかが謎でした。そして、結局はソロ曲を出すことになってるし。

 元々、栗原がオーディションに行くときに電車に乗ろうとして靴が脱げて、パニックになった彼をたまたま居合わせた瀬尾が抱えて走ってそれでオーディションに間に合ったので、そのときに栗原は瀬尾に恋に落ちたみたいです。
 ただ、瀬尾のほうが小柄で結構身長差があるため、よく抱えて走れたなーという感じです。

 その後、歌番組で栗原がソロ曲を歌うことになるのですが、イントロが始まったあとに瀬尾がステージ下に飛び出してきて「靴、合ってなくて痛いんだろ。俺の履いて」って靴を差し出すんですよね。リハーサルならわかりますが、生放送の本番でそんなことある?と思ってしまいました。
 そして舞台袖でキスします。

 個人的にはキャラ萌えもないしストーリーもハラハラドキドキや切なさはなかったです。少し強引なところのあるマネージャーも含めて悪人は出てこなかったので、読後の後味の悪さはなく、その点で評価は中立にしました。

幸多君が可愛かった

 オメガバ―スですが、αやΩの存在が一般的には認知されておらず、100万人に一人という稀有な疾患という設定の話です。
 ホテル王の後継ぎで画家の攻めの描いた絵に大学生の受けが惹かれ、学生の頃に攻めの経営する画廊でバイトを始め、そのまま画廊に就職し秘書になります。
 プライベートでも二人でスイーツを食べに行ったりと親密になり、バレンタインに食事する予定にしていたら、ヒートが来てそれが原因で性的な関係を持ちます。
 この時点では、二人とも自分たちがαやΩで、ヒートのせいでそうなったことは知りません。
 その後、体調不良が続くため受けは病院を受診し、自分がオメガバ―ス症候群のΩで妊娠していると診断されます。受けは自分と関係を持ったことを攻めが後悔しているだろうと思って攻めには会わず、郵送で退職届を出して会社を退職します。
 それから五年後の時点から話がスタートします。

 当て馬などは出て来ず、急に退職した受けを攻めが探し出して再会して求愛する、という話でした。
 ヒート事故からしばらくして攻めの父親が死去したため、後継者として後を継いだ彼は急に忙しくなり、会いに来るまでに五年かかったようです。元々、攻めは非嫡出子でしたが、兄弟が全員亡くなったので後継者になりました。そういう骨肉を争う 攻めの実家の事情に息子を巻き込みたくなくて、受けは最初、攻めの求愛を拒もうとします。

 普通のオメガバ―スなら、関係を持ったΩが失踪し自分の子供を産んでいたことを知ったαが、責任感から求愛している、という思考に至るのは理解できますが、こちらの設定だと、再会した時点で攻めは自分たちがαやΩといった特別な存在であることは知らず、生まれてきた子供も、受けが女性と結ばれて、その女性が産んだ子だと認識しているんですよね。
 その上で求愛しているのに、その気持ちを「責任感から」「同情で」と決めつけて拒絶しようとする受けの心情には共感できませんでした。普通、相当の好意がないと、一度だけ関係を持った子持ちの同性を口説いたりはしないと思います。

 αやΩを「100万人に一人の稀な疾患」とする設定はありだと思いますが、その割にはちゃんと抑制剤まで開発されて臨床で使用されているし、しかし、その抑制剤を内服していて緊急用のペンタイプの抑制剤まで使ったのにヒートやラットを抑えられなかったりと、随分とストーリー都合な設定に思えて、世界観にも面白みを感じませんでした。
 過去のあらすじが長く、やっと再会したと思ったらそこからまた過去の話に戻るので、なかなかストーリーが進まず、ようやく進み始めたらほとんど山も谷もなく終わってしまった印象です。

 息子の幸多君が可愛かったので、それが一番の萌え&癒しポイントでした。

前巻より好き

 特性α×ヒート強めのΩ。
 特性αというのは、ヒート中以外だと両思いのΩのフェロモンしか感知しないαのことをいうようです。その分、好きなΩへの執着心が強くなり、ホルモンバランスを崩して不安定になることがある、という設定が、今回新たに追加されていました。番になると改善されるようです。

 Ωの受けは番になることを望んでいますが、αの攻めは、大学に入学早々、恋人できて浮かれてうなじを噛んだなんて受けの両親に申し開きできない、という理由で番になることを躊躇しています。
 そんな中、受けが泊りがけのバイトに行き、不安定になった攻めが予定を早めて帰って来た受けのうなじを噛もうとします。そんな状態で番になっても攻めが後悔するだけなので、柔道経験者の受けは足払いで攻めを投げ飛ばし、回避します。

 1巻では抑制剤を買ってきてもらったにも関わらず攻めを部屋に引き込んでヒートを利用して襲った受けがあまり好きになれませんでしたが、今回の、攻めの気持ちを慮って番になることを回避したエピソードで好感度が上がりました。
 ただ、その後の、「もう絶対噛まないようにするから」という攻めの発言については、Ωがヒートで苦しんでいて、番になることを望んでいることも知っているのに、「絶対に噛まないようにする」という結論にはならないだろうと思い、切なさを出すための作者の意図を感じて急に没入感が薄れました。

 ホルモンバランスが崩れた影響なのか、攻めが受けのフェロモンを感知しなくなったところで今巻は終わっていました。
 次巻も楽しみにしています。

運命の番っぽい

 特性α×ヒート強めのΩ。
 特性αというのは、ヒート中以外だと両思いのΩのフェロモンしか感知しないαのことをいうようです。
 そのせいか、攻めのαは、大学生にして純情硬派で童貞。隣のコワモテΩのヒートにあてられて、抑制剤まで買ってきてあげたのに部屋に連れ込まれて襲われます。
 紳士的で世話焼きのαのことをΩが好きになるのはわかりますが、特性αの性質を知ると、αが喧嘩っぱやい襲い受けのΩを好きになったのはヒート事故ありきな気がして、萌えは少なめでした。運命の番に近い気がします。
 気の強いΩは好きですが、抑制剤まで買ってきてくれた相手をヒートを利用して襲っているのに、「貸してやれよ身体 得意だろ」と言うΩのことも、あまり好きになれませんでした。

知らない相手の恋バナを延々聞かされてる感じ

 好きな子が保健委員だからその子が保健室で留守番している日に部活サボって保健室で寝たふりしていたら、その好きな相手が自分相手に告白の練習をしてきた、というところから話が始まります。告白する相手の名前は言わないけど、「バスケ部」と言われたので、バスケ部の主人公は「俺じゃん」と思ったようです。

 一応声をかけて寝ているか確かめてから告白の練習をしていたようですが、寝たふりしている可能性もあるのに同性相手に告白の練習なんてするかな、と思って、設定に無理やり感を感じました。

 小説なのでそういう子もいてもいい、とその設定を飲み込んで読み進めましたが、主人公がかなりの恋愛脳で、その後、友達の恋バナを無理やり聞かされているようなターンが延々と続きます。その子を好きになった理由は一応出てきますが、モノローグの大部分が「俺のこと好きだろ。早く告白しろよ」という自意識過剰なノリで、そんな妄想男子を可愛いともカッコいいとも思えなかったので、萌えどころがずっとわからないままでした。

 そもそも、主人公は、以前はバスケを頑張っていた時期もあるのですが、お話の前半はクラスメイトの言葉を借りれば、「ヘラヘラして軽そうで頭悪そうな感じだし、常にカッコつけててすぐ調子乗りそうな雰囲気」で本人もそれを自覚し、好きな相手からも「小学生みたいなとこあるから、なんか、放っとけないんだよね」と言われているのに、なぜ、それでも、告白の相手が自分だと自意識過剰になれるのかが謎でした。
 その滑稽さや痛さを楽しめる人には合うのかもしれません。

 結果的に告白の相手は主人公で、中学の頃にバスケの試合で見かけて好きになった、という答え合わせが最後のほうに出てきますが、それがわかるのがかなり最後のほうなので、告白したい相手が、真面目で世話焼きで自分でお弁当も作れてバスケも頑張ってる主人公の友達のコバ君だったらいいのに、と思いながら読んでいて、逆に主人公だったとわかってがっかりしてしまいました。

 攻めと受けだけなら「しゅみじゃない」ですが、主人公の友達のコバ君に萌えられたので、評価は中立にします。

タイトル通り

最初の印象からはいい意味で予想を裏切られた。
攻め受けどちらもゲイの社内ラブ。
出張で相部屋になったモサ男くんが眼鏡を取ったら可愛い子ちゃんで、お互いにゲイだとわかり、一夜を共にする。ヤリチンナルシストの攻めは乞われるなら付き合ってやってもいいよ、な上から目線でいたけど、モサ男の受けのほうがあっさりしていて、一夜限りで終わってしまうのか……。というところから始まり、セフレの関係になり、徐々に互いを知ることで、恋愛感情が芽生えていく感じのお話でした。

攻めも受けも遊び人系は苦手ですが、こちらの攻めはちゃんとそうなった背景が描かれていて、受けに対しては一途さも見られて、話が進むにつれのめり込んでいきました。受けも、恋愛に対して冷めたところがあるのですが、妹や妹の子供に対しては面倒見の良いお兄ちゃんタイプで、ちゃんと誰かと幸せになってー!と応援したくなるキャラでした。
梶さんの転勤でどうなるのーとハラハラさせられたけど、深見君が勇気を出してくれてよかったです。

絵が綺麗

前作シリーズから追いかけています。前作同様、運命の番系のお話。今回は受けが年上。
子供の頃に一度出会っていて、運命の番を匂わせるようなエピソードがあり、その後、受けが大学生のときに再会してヒート事故で関係を持ちます。チョーカーをしていたため番にはなっていません。攻めには生後二か月の許嫁がいます。
ストーリーとしてはここまでは運命の番としてはよくある話で、特筆するような真新しさはありませんでした。ストーリーからはあまり萌えや切なさは感じられませんが、絵がとても綺麗で、イラストの満足度は高いです。
二人とも名門の家柄のようなので、今後は実家絡みでの障壁が出てくるのかなと期待しています。

神回


伏線回収&大団円の巻でした。
ダンテの本心が2巻で明らかになり、今回は脳内お花畑か?ってくらいの溺愛モードで、恋愛面では何の憂いもなく新婚カップル感がありました。お目付け役のニコロとダンテの小競り合いが、すごく好きです。
ダンテ父にも、彼なりにガルディノファミリーに復讐しようとした理由があり、それだけ深く妻を愛していた彼だから、ダンテのことも見殺しにしたりはしないとジーノが信じるところがじわりました。
てっきり今巻で最終回だろうと思って読み進めていたら、協力者のリーに関してはまだ話が続きそうで、嬉しい誤算でした。最強のニコイチとなった彼らの活躍を、楽しみにしています。

寓話を読んだような感覚

 両親から愛されなかった我儘王子の人生やり直しストーリー。
 魔法使い系の人物に悲惨な未来や死に際の光景を見せられ、それを回避するために心を入れ替える、という設定は、死に戻りとほぼ同じ。
 王子のエセルは唯一の心の拠り所だった元近習のオズワルドが、本心では自分を嫌っていて、出世のために自分を利用していただけだと知り、一度は彼への好意を捨てようとします。

 攻めも受けも、こういう生い立ちでこういう環境にいてこんな経験をすれば、こんな人物になる、という人物の描き方がすごく納得がいって、モヤモヤせずに読むことができました。

 その分、BL的な萌えは薄めでした。
 オズワルドが置かれた環境だけ見て甘ったれ王子を嫌悪する気持ちもわかるし、何人も愛人を作りながら王子の好意を利用してのし上がろうとする彼に攻めとしての魅力を感じないから、王子の切なさにも共感できない。
 オズワルドのエセルへの感情は、「愛憎相半ばする」という感じなのかなと思います。
 最後はエセルをかばって刺されたりして、献身ぶりがうかがえました。

 これだけこじれて、反省と人としての成長を経てハッピーエンドに着地させるストーリー展開は、さすがだと思います。
 このお話自体が寓話を読んだような感覚でした。

5人の王 9 コミック

絵歩  恵庭 

覚悟の上なら

先の読めない展開でここまで切なさを感じつつもワクワクしながら楽しみに読んできましたが……。
ルリ様が青の女になりご懐妊……。今巻は切なさを通り越して一気にBL熱が冷めてしまいました。

王として所領に平穏と安寧をもたらすためにも、身を固めて後継者を作る必要がある、とかならまだわかるのですが。アージェントはエールのために、エールのふりをしているだけなんですよね。それはそれで覚悟の上だと思うので、だとしたら、きっぱりとセージへの未練は断ち切って、エールとしてルリ様と生まれてくる御子を幸せにしてあげてほしいです。
セージには、赤の王とか、誰かセージのことだけを一番に愛してくれる人が傍にいてほしいと思ってしまいました。王ってただでさえ孤独な存在ですから。民のことを第一に考えなければならない分、誰よりも王のことを大切に思ってくれる人が一人くらいいてくれないと、救われません。

ルリ様にも、いつかちゃんと記憶を取り戻して、青の王のことは、エールではなくアージェントとして愛してあげてほしいです。