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エキスパートレビューアー2024

女性藻とカレーさん

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時代を感じる

恥ずかしながら萩尾望都先生作品初読みです。
私が漫画を読み始めた頃にはもう存在していましたが、好みの作風ではなさそうとスルーしてきました。
が、BLにハマった今、天才漫画家によるBLにつながる不朽の名作が気になり読みました。
結論として、全く好みではなかった(すみません)。
現在でも名作なのかもしれないけど、私には良さがわかりませんでした。
エドガーとアランのキャラ設定、絶妙な距離感はいいと思います。
が、時代を感じさせる感情的な演出がどうも苦手で。
時を超えて普遍的な良さを感じられればよかったのですが、私の狭い感性を再認識致しました。

サスペンスでバディ

とんでも設定から最初は作家さまの性癖や描きたいものを自由に描いた作品かなと想像しましたが全く違いました。
よく作り込まれたサスペンスでおもしろかった。
バディBLとしての側面もいい。
ダニエルとエイデンの絶妙なやりとりがお上手です。
ちょっとした間、視線で気持ちが伝わってくるところがとても好きです。
お互い相手を守ってましたしね。言葉より行動でわかる人たち。
この先をイメージできる終わり方もよかった。

ゲームの影の首謀者はカニバリズムを直接見たかったあのお金持ち?ということですかね。

スーツ姿のダニエルがセクシーでかっこいい。

上巻のみの感想です

絵がすっきりきれいです。
ダニエルとエイデンが魅力的でメインにふさわしい。
刑事と特殊能力がある殺人犯。この組み合わせにワクワクします。
その2人が生き残りゲームに巻き込まれる。
ゲームの目的、参加者がどういう基準で選ばれたのかなどわからないことだらけ。
その辺、今後どう明かされるのか楽しみです。
参加者が生き残るため相手を欺いたり、駆け引きや頭脳戦になるのがおもしろい。
ダニエルの過去も気になりますし。
BLとしてはダニエルとエイデンがどうなるのか…をつい見ちゃいますが。
ダニエルがセクシーなんですもの。

蛍火艶夜 下 コミック

amase 

すばらしい

上巻は私が思っていたよりシリアスさが薄く、欲や情がメインだったので油断しました。
下巻、きました。
上巻ではなかった特攻のシーンや敗戦についてしっかり描かれていた。
死を前に欲動からとは言え一瞬でも情を交わした坂ノ上と伴がよかった。
特攻に向かうあのやりとりも痺れました。

鳴子とソノはあの日々を過ごし、あんな別れ方をしたら一生忘れられないよねと感じさせる場面がすばらしい。
戦争は嫌なものだけど死が目の前にあるからこそ生が輝き、欲や情や業が深まるわけで。
そのコントラスト、闇を前にした光の描き方が鮮やかでした。

「しろくろ」でクレが語っていた葉隠の一節
「何にも勝り一等に美しい無上の恋とは…死ぬまで明かさぬ秘めた恋だ」が
鳴子とソノ、他の人物たちのことを思わせる。クレのことでもあるのかな。

本編で怒ったクレの生と死についてのセリフも刺さりました。

酒井大佐の敗戦への憂いもわかります。
戦争の悲惨さを酒井大佐のような視点で語られるのもとてもいいと思います。

あの時代の閉鎖的な面や、逆に大らかなところ、日常から見える文化的な側面なども随所に見られて世界観が決まっていました。

絵がどんどんよくなっていったし、全体を通して作家さまの愛、情熱、ユーモアを感じられて感動しました。
こういう作品に巡り会えて読書冥利に尽きます。

蛍火艶夜 上 コミック

amase 

タイトルが秀逸

評判になっていたので気になり積んでいましてやっと読めました。
戦争BL、表紙の雰囲気からシリアスで重厚な物語かと覚悟しましたが、それだけではなかった。
艶夜ですもんね。その面が濃かった。
ただエロいだけではなく、そこへ向かう人たちの心情を丁寧かつダイナミックに描かれていたのがよかったです。
特攻を前にしての蛍火…生きる輝きを力強く、愛とユーモアで映し出していく。
欲の発散、解消の描写が生々しく、それに伴う情や業の表れにあたたかみや粘着感がありすばらしい。作家さまの愛を感じました。

塚本と和のお話が特に好きです。

シンプルな死生観

設定がとても興味深いです。
明星光輝…文字通りキラキラした名前で笑いました。
2人の対照的なキャラ設定もいい。

数々の葬儀を見てきて「生きること」の意味を考えてきた久永。
だからこそより明星の自死を止めようとする気持ちはよくわかる。
明星の自分で死ぬタイミングを選びたい、明るく死にたいとの気持ちもよくわかる。
そんな2人が相手を説得する中で、それぞれの独自の考え、言葉、具体的な何かが出てくるのかと期待したのですが。
だいたい聞いたことある考え方が繰り返し話されている印象で。
久永が葬儀屋として見てきた実例からの死生観とかあればなぁとか。
明星が死に方をまだ決めていないとはいえ、実際にシミュレーションしてみても同じように明るい態度でいられるのかなとか。
リアリティ的にどうなのかと考えてしまいました。
でも読んでいくうちに、楽しいことのために、好きな人と一緒にいるために生きたい…というシンプルな理由で十分だとも感じました。
その過程がもう少し深みや文学性などがあれば個人的には好みでしたが。
明るく楽しい雰囲気ながら刺すところはグサっと刺されたかったと言いますか。本質的なところを見たかった。でも本作はそうではない見せ方をされたいということなんでしょうね。

BL展開になるのは自明でしたし。
リバがよかったです。

深い〜いい話

どこで本作を知ったのか忘れましたが購入してよかったです。
あとがきで書かれているように時代的なものを感じる面はありますが、そんなことより中身がよかった。
いいお話。感動しました。
生い立ちが結構大変な2人が前向きに明るく生きている。
本当は簡単なことじゃないのにさも当たり前のように。
「カレの近くに」のチカ視点で語られていて胸に迫るものがありました。
ハルがひょうひょうとしているけど、あの生き方はかっこいい。
でも表面だけ見ている人にはわからない。
その良さがチカにはわかる。
その描き方の説得力。

ハルの一途さがどこからくるのかわかってくるのかもいい。
経験人数がお互い一人だけなことが贅沢だと2人共通認識なのもすばらしい。

夫婦茶碗→夫夫茶碗、婦婦茶碗できます
の貼り紙に変える店主が粋でした。

「かわいくてムカつく」

初読み作家さまです。
正直なところ、前半はあまりハマらないかもと冷静に読んでいました。
が、後半から郎のスキンシップや陽向への好き好きが溢れ出してから萌えがすごかったです。
郎の年下の生意気さ、かわいらしさ、子どもの頃からずっと陽向を好きでい続けてきたのがわかる描写がたまりません。
陽向の気持ちが郎を向いてくるのと同時にいろんな顔を見せてくれる展開がすばらしかったです。
年下攻めの良さが詰まりまくり。
年上おっとりかわいい陽向に萌える郎が、固まったり、我慢顔になったり、顔を両手で覆ったり…全部好きです。
両思いになったらすぐ最後まで!ではなく、一旦お互い様子を見るところもかわいいです。
清水さんもめちゃくちゃいい子でほっこりしました。こういう女性キャラの描き方も好きです。

ダンキーナイト コミック

屋号 

強めのケンカップル

初読み作家さまです。
ケンカップル大好きですが、本作は怖い顔が多くて本気のケンカやん〜となりました。
私の中でのケンカップルはもうちょっと軽口でボケツッコミのような笑えるものだったので、こういうケンカップルもあるのねと勉強になりました。
表紙でケンカのトーンを示して下さってますもんね。

仕事のライバル同士、受けはトップ営業マンで自信家なのにどこかズレている。
寡黙な相手は実はずっと受けが好きだった。
この設定、既視感が結構ありません?
おもしろければ全然いいですが。
ぶつかり合いながら進み、それが時々バチっとハマる2人がよかったです。
特に波瀬の楳沢への思いを我慢する姿が萌えでした。
くっついてからのやりとりが期待のケンカップルぽさでとても好きです。

バカップル≠ケンカップル

らぶらぶバカップルが些細なことでケンカしてそれが長引き離れ離れになる3巻。
ケンカの原因、その間、仲直りの仕方など、子どもっぽいというかシンプルでわかりやすくていいですね。
ケンカップルにはならないんだなーと。
お互い大好きすぎて一緒にいることしか考えられない。
そこがいいんだけれども。
らぶらぶとエロがこのシリーズの見せどころになってきましたね。

田端の照れ顔や気配りはそういうことだったのかーとなるラスト。
上司が送りオオカミになったんでしょうか。なんとも言えない顔してましたもんね。悪い顔にも見えてちょっと笑いました。