甘食さんのマイページ

萌×2作品

エキスパートレビューアー2022

女性甘食さん

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兄弟ラブコメ

兄弟ものです。義理なので血は繋がってませんが、エリート助教授兄27歳×ワンコ系解体業者弟20歳です。親同士の再婚で兄弟になったけど幼い頃から10年以上は普通に家族として過ごしていたので、まあちょっとお互い変態かな。

シリアスではなく終始明るいラブコメディー。兄は口が悪くていかにもSっぽい口調だけど実は甘々の溺愛体質なのが面白かったです。弟はただただ可愛いワンコですが、天然小悪魔的な所もあり時々兄を生殺し状態にさせます。

悪い人は出てこない楽しい話なので、ドロドロ系が苦手で溺愛ものが好きな方にはおすすめです。登場キャラの中で別カップルもできるのですが、そちらはスピンオフになりそうで個人的にはこちらのカプの方が好きそうです。強がりエリート受け、好物なので。

佐倉ハイジさんのイラストもエロ可愛くて素敵でした。

うん、愛だな、愛

ファンタジーではなく、現代日本男子達のお話。なんだかホッとします。リアリティがあるかないかでいえば、まあないんだけど、こういうちょっと現代のおとぎ話のような感じも好きです。

挿絵が草間さかえさんだと特に読んでみたくなる不思議。画家を目指して金持ちの家を飛び出した青年26歳×可哀想な過去を負った訳ありのアンニュイな謎めいた青年22歳のお話。20代の若者同士です。

プロローグから見ると、訳あり美青年・慧くんは絶対攻めの亡くなったお兄さんの愛人だと思った。ミスリード、騙された方多いと思います(私だけ?)。お兄さんそんな人じゃなかった。可哀想な慧くんを密かに育てていたのでした。

実際、彼を教育し、育てたのはデキる秘書の緒川さん44歳。彼のことが気になってたまりません。最後の書き下ろしショートストーリーが面白かった。慧くんの育ての親みたいなもんだから息子の彼氏も気になるんだろうなあ。また私の気に入った人を受けにしてしまいたい病が!スピンオフないかなあ。当て馬とかではないけど、わりとキーパーソンだと思います。

どこか人として不完全で自分を空っぽだと思っていた慧くんが愛というものを知り、戸惑う姿が良かったです。最近海外BLを読んでたので久しぶりに日本のBL読んだな、という感想です。

セレブに振り回される

コーダシリーズの1作目と2作目の主役達である元セフレ、元彼達の紹介からブラインドデートをして(紹介してくれた人抜きでいきなり2人きりでデートする)恋が始まる…というお話。今回の2人はコロラドへは行きませんでした。

攻めのジョナサン視点で話が進みますが、彼は毎日社畜のように働かされ、明らかに尋常じゃない状態なのに出世したいがために必死で働きアメリカ中を出張で飛び回っている人です。対して受けのコールは本物のセレブで働かなくても一生遊んでいけるような人。

こんな2人うまくいくの?って感じですが、コールは料理の腕が最高なので、気まぐれにそれをジョナサンにふるまってベッドでの関係も重ね、ゲイ同士の割り切ったセフレ以上・恋人未満みたいな関係が続きます。

コールが「いかにもゲイ」なピッタリした中性的な服を着た、オネエさんっぽい人だったのであまりBLという感じはしませんでした。イラストでは可愛くて言葉遣いも普通でしたが。攻め受け固定型でしたが、本当は攻めのジョナサンもたまには抱かれたい人だったのでは?と思いました。彼の方が父親の前で涙しちゃったり可愛い面も持ってる人なので。

コールは富はあっても親の愛はない、みたいな環境で育った人でジョナサンとは対照的。だからこそお互いにない物に惹かれ上手くいったのかもしれません。コールの自由奔放で先の読めない感じ、急に怒り出す感じ、自分だったらついていけないなあと思いました。ジョナサンは辛抱強い。

コールが謎めいた自由奔放なキャラクターでそれが少しずつ解き明かされ、ジョナサンもそんなコールに感化されて人間らしい生活を取り戻す…というような話ですが、ラストが少し不穏な終わり方でした。私の読み取りが足りないのかもしれないですが、養子をとる?それとも自分もそれで傷ついたのに女性に生ませる?私にとってコールは最後まで読めない、理解し難い人でした。

クラヨリ様が堕ちるまで

ちょっと古い作品ですが、内容は斬新です。一つの作品に4カップル登場し、人外攻め、人外受け、オジさん受け、ジジイ(精神が)受け、リバあり(形態を変えて)と様々な要素が詰まっています。

何より表紙を見てわかるように(4巻あたり?)、メインカプがセツ×昭からツムギ×クラヨリ様に乗っ取られています。これはかなり珍しいパターンなんじゃないか。

鈴木ツタ先生は最近の作品「BARBARITIES」でもなかなか落ちないオジさん受け(難攻不落レベル)というのをやってらしてお好きなものがブレないんだなと思います。最終巻まで焦らされましたが、えろクラヨリ様が見られて本当に良かった。ツムギも最初は料理のうまい嫁キャラに見せかけて最後は「嫁だけど夫抱いてますが何か?」ってキャラで良かった。半妖・半ジジのクラヨリ様を見ても全く揺らがなかったのが感動しました。彼の愛は本物だ。

この作品のBLCDの声優陣を見てびっくり。昔のBLCDって豪華だったんですね。売れる前とかじゃなく充分にメジャー作品に出た後でもBLの出演あったんだ…と驚きます。

すごいボリューム

定価約2000円という事でちょっと高いなと思ったのですが18世紀イングランドのヒストリカルBLというのに惹かれ購入。18世紀、19世紀の英国ものって多いですね。日本も江戸時代の小説結構あるのでロマンがあるというか興味深い時代です。表紙の絵、モーツァルトみたいな格好してますが。

元強盗×貴族のお坊ちゃんの話でリバあり。初体験のシーンは「えええーそっちだったの?」と驚きました。それまでの雰囲気が逆の感じだったので。yocoさんのイラスト両方可愛いしカッコいいので慣れてしまえばどうという事もないんですが。

話は面白かったですが字が細かすぎてぎゅっと詰め込まれてる感じでした。文庫本2冊分以上のボリュームは余裕でありそうなのであの値段もしょうがないのかも。変な所で切れてるよりは完結している方がいいけれど。買ってから小さく表紙にシリーズ1と書いてあるのを見つけました。2冊くらいで終わるならいいけど、あのボリュームと値段でシリーズ4.5とかなるならちょっと考えてしまいます。

贅沢3カップル

千葉先生のディストピアもの。荒廃した世界で子供が悪い大人達に利用されているような話。小説だとNO.6とかガンダムワールドのスラム街みたいな所とかそんな雰囲気。全編千葉先生の素敵な絵で見られるのは嬉しいです。

主人公ケイの本当の姿とか色んな謎を秘めている割には3冊で上手くまとまっています。深みが足りないという面もありますが他の作家さんで似た設定の漫画は何年もかけて6巻くらいで止まっていて、あれちゃんと完走できるのかな?という作品もあるのできっちり完結させてくれるのはありがたいです。

1巻からメインの受けが男娼設定で他の男と致していたり、メイン男前攻めが受けの目の前で他の男に犯されていたり、とショッキングなシーンの数々に驚かされました。そしてコンパクトな3巻の中にサブカップルが他に2組も登場するのが魅力。主人公カップルが経験豊富なので、荒廃した街の仲間のイサミ×ゴウのカップルの初めてシーンがピュアででエロ可愛いくて良かったです。

あと1番大人のカップル、ケイの世話役的立場のレオ×八重樫カップルは出来てる設定なのにエッチなシーンは無し。出し惜しみなのか尺が足りなかったのか…でもビジュアルが素敵な2人なので妄想だけでも楽しいです。千葉先生の絵が好きなのでストーリーと共に楽しめた一冊でした。

野球BL

関西弁×標準語の同級生カップルです。12年前の作品ですが、この頃のBL小説はまだバラエティに富んでて野球BLとか巫女BLとか水泳BLとか色々冒険してたな、と思います。特に冒頭は詳しい野球の試合内容から始まってるので野球に興味がなくルールをわからない人は脱落しちゃうんじゃ?と心配になりました。

私は野球漫画も本物の野球も好きなので問題無しで楽しめました。野球漫画の二次作品も多いから腐女子と相性のいいジャンルではありますが。久我先生は割と最近に明治時代の学生の野球部の話も書かれてたので野球がお好きなんでしょう。

幼馴染みとも言い難い過去の大会での対戦相手との再会愛?のような話。大学生の受けとプロ入りした攻めの一見現実離れしたような恋愛も、話が進むにつれて何とも自然に恋愛関係に入り、男同士の葛藤も切なく描かれている。受けの健気さに涙が出ます。やはり久我先生のBL作品は良い!久しぶりに堪能しました。

表紙も素敵

今回は1巻と逆で攻めの顔が見えるアングルになってます。yocoさんのイラストが素敵!攻めのルシアンは190センチの大男(でも欧米にはわりとそれぐらいの人多いよね)で受けのスティーヴンは160センチもないらしい…これは欧米人なら女性よりも小柄なのでは?という可愛いらしい感じです。しかし能力的に中身は強強ですからね。

えっちのシーン、相変わらず甘々えろえろで良いです。「僕を飛ばして!〇〇を飛ばして!」っていうのが萌ええ。実際バサバサ飛んでいきますしね。今回は仲間達へのカミングアウト。同性愛が法律で禁止されてる時代だから打ち明けるのも打ち明けられるのも今よりずっと勇気がいると思います。

来月も第3弾が連続で読めるなんて楽しみすぎる。翻訳者様、体に気をつけて頑張って!と応援したいです。来月ならもうさすがに完成してるかもですが延期になりませんように。他のモノロマ名作シリーズもどんどん続きが出ますように。版権取れますように。

面白シリーズスタート

タイトルから転生のお話?と思っていたら「私達…入れ替わってるぅ?!」の方のお話でした。しかしこの1巻では入れ替わった相手の方は人格・容貌共にまだ登場してないのです。今回中身の方だけ登場したリドリー宰相、元の容貌も美形だったんだろか…気になる所です。

リドリーが入れ替わってしまった相手は周りから白豚王子と呼ばれる怠惰な王子。性格もかなり最悪な人だったらしい。今回魔法の力を借りてダイエットしたらあら不思議!金髪で菫色の瞳のイケメン王子に変身しました。体内の脂肪を燃やす火の魔法、いいなあ憧れます。

これは最終的に元の姿に戻るのか、せっかくイケメンになったからこのままいくのか、どう落ちをつけるのか気になっていたらやはり続き物だった。しかも2巻では終わらない気がするけどどうなんだろう。

攻めは純情騎士・シュルツで受けはリドリーなんだと思うけど、心も体も結ばれる時、果たしてどんな姿をしているのか、非常に気になる所です。あと悪の親玉っぽい皇帝はやはりラスボスなのか。早く続きが読みたい。とりあえず元のリドリーのビジュアルが知りたい。

19世紀イギリスのオカルト・ファンタジー

いい体してる伯爵37歳×小柄な能力者28歳のオカルト・ファンタジー。舞台は19世紀イギリス。例によって同性愛が犯罪になってしまう時代です。このレーベルでこの作家さんは今現在全てこの時代背景のお話です。日本に時代物というジャンルがあるようにきっとお気に入りなのでしょう。

翻訳物特有の話に入り込むまではわりと回りくどいようなわかりにくい部分もあったのですが、第一印象は最悪だった2人が惹かれあって想いが通じてだんだん仲良くなってくるとニヤニヤが止まりません。

受けはオカルト的に強い力を持ってるけどベッドの上では支配されたいタイプ。えっちの時だけ「閣下(マイ・ロード)」と呼びかけるのがえっろー!受けが年下、小柄でリバ無しなので日本のBLファンにも楽しめると思います。

1月と2月にもなんとこのシリーズの続編が2冊連続で出るそうで嬉しい。他のモノクロームロマンス文庫も1〜3月まで毎月出るらしい。今自分の中で1番期待を裏切らないBL小説レーベルなので楽しみが続きます。