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女性kumachi7さん

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ふんわりやさしい雰囲気

全体的に優しい雰囲気が漂うお話でした。
依田沙江美さんのイラストがとてもぴったりあっていると思います。
火崎勇さんのネタバレに気を付けて!のお話です。
察しのいい方はすぐ気が付かれるでしょうが。
前半は早乙女くんが五十川と余市の秘密にもやもやしてるところに、特に余市に対しての疑念を持っているところは、あまりいい印象がなかったんですが、それは早乙女くんが五十川に対して雇い主以上の気持ちを持ち始め、その五十川に対して余市の言動などに不審を抱いてしまったから、しょうがないのかなぁと。
それも、ある出来事から全てを知る事になった事で余市の心情を知る事によって、わだかまりがとけた事もあって、そこから終盤の流れは好きでした。
五十川と余市のふたりの友情以上にも思えるお互いを思いやる心がとても好きでした。
そこに早乙女くんが加わって。
これから、仲良く三人の同居生活が始まる…じゃなくて続くんですね。
話の流れとしてはわりと淡々と進んで終わってしまうので、物足りないと思う方もいると思いますが、わたしは、わりとこういう流れは好きなので問題ありませんでした。
特典の小冊子とペーパー読んだので満足感がプラスされてると思いますが…

当人達が幸せならば…

萌×2に近いくらいの萌かなぁと。
コウキ。さんのイラストにふらふら惹き寄せられ、複数モノにも惹き寄せられ、電子書籍で購入です。
あとがきがなかった!
他の作品のお試し読み収録も嬉しいのですが、紙書籍と同じ値段ならあとがきも収録して欲しいです。
紙書籍にもあとがきなかったら、すみません、ですが…。

5人登場しますが、
兄・慶一×兄・伊織
弟・弘毅と裕也×弟・蓮
という組み合わせがメインでしょうか。
ただ、伊織も蓮もメイン以外の兄弟ともやってます。
最初はもう陵辱強姦って感じですし、人前でお仕置きありですし、ひゃあー!どうなるのこれ?と思ってたら最終的には愛に落ち着きます。
弟・蓮くんはちょっとビッチぽっいところがあったし、すぐ攻め兄弟に懐いてしまうのですけども。
寂しかったようで、攻め兄弟たちと暮らして家族のような気持ちになったのかもしれません。
でも、兄の伊織は蓮のためにといろいろ我慢して生活してきたのに、蓮には家出をされ、あげく、トラブル起こして攻め兄弟に監禁陵辱される始末…
蓮にとってはこの兄の良かれと思ってやってきた事が重荷だったのですね…。
自分のために兄がいろいろ我慢してるっていうのが。
慶一はそんな伊織の事を全てから解放してやろうとしていたのですが。
って、そんなのわかんないよ!
攻め弟達が兄さんは伊織を愛してるのがわからないの?とか言いますが、いや、本当に普通わからないですよ…。
トラブル起こした蓮を連れてきたのも、伊織を連れてきたのも実は蓮が一緒にいた少年グループがヤクザのお金と薬を強奪した事で、ヤクザから伊織と蓮を匿っていたという真相が最後にあきらかになるのですが…
匿ってました、実は助けていたんですと言われて納得しちゃうのって、こっちが納得出来ないんですけど、ってちょっともやもや。
当人が幸せそうだから、いいんですけどね!
いちばん萌えたのは蓮がイキそうになった時に隣で慶一に抱かれてる伊織の手を掴んでくるところです。
なんだかんだと兄ちゃんの事好きなんだなぁって(*´∀`*)
今後は5人で仲良く暮らすようで、まあ、良かったかな。

ところで。
慶一の大学時代の友人であり、今回のトラブルのヤクザの関係者の柏木さんがひどく気になります。
彼の話とか読んでみたいですー。

読み手を選ぶ作品だと…

なんともレビューが書きにくい本なのだろうと…
評価も何にしたら良いのか悩みました。
読んだ後に読み返してしまう本だったので、この評価にしました。

レビューというより、読んで感じた事を書かせてください。
いろんな意味で痛いです。
精神的にも物理的にも。
読む人を選ぶ本だと思います。
甘くない。
甘いだろう部分はあるけど、甘さを感じません…
どちらも強く惹かれ合っているのだろうけど、その想いが通じ合っていないと思いました。
鉄二が人に対して愛とか信じるとかそういう事を知らずに育ってきてしまったからなのか、どんなに杜若が鉄二を受け入れようとしても、いつか父や母のように自分から離れていってしまうかもしれないと恐れているからなのか…
杜若の側にいるという事だけに執着していて、杜若からの想いを受け止められずにいるというか、信じきれてない。
杜若の言葉を聞いているようで、聞いてなく、とにかく杜若の側にいられるようにと勝手に突き進んでいって。
杜若が自分を手放せないようにと。
杜若も鉄二の扱いにくさに困惑していただろうけど、あの鉄二が唯一欲するのが自分だけだというのに、杜若が何度も言うように放っておけなくなったんだろうなぁ…。
鉄二の灰色に染まった過去に自分が少しでも鮮やかな色を差せたらと言っているように。
鉄二のためなら夜叉にもなると言ってましたが、菩薩じゃ…と思わずにはいられないほどの究極の懐の深さを持った人でした。
しかし、このふたり、この先大丈夫なんでしょうか…
鉄二はなんだかよくある名もないチンピラに刺されでもしそうで…
こんなにこの後が心配なカップルもなかなかいないような気がしますね。

健気受けが好きなわたしにとっては鉄二は頭が良くて計算高いところが少し苦手だったかもしれません。
人を躊躇いもせず傷つけるところも。
それでも、窪の言葉じゃありませんが、鉄二がどこまで行くのか見ていたい気持ちにもなりました。
とても複雑な読後感を味わいました。

小山田あみさんの表紙、挿絵は素晴らしかったです!

三日月にお願い

最新レビュー欄でこにしそるさまのレビューを拝見して、んん?!となり、電子書籍で購入して読みました!

可愛いお話でした。
三日月に銀で出来たものを贈ると願い事が叶うーなんて、ものすごく大好きなシチュエーションです。
チビの黒猫だった時に助けてもらったお礼が言いたくて、三日月にお願いして、人間にしてもらった黒猫チビのお話です。
助けてくれた和成大好きなチビが可愛くて可愛くて(*´∀`)
人間の姿になったとはいえ、どうしてもやることが猫(ΦωΦ)。
ミルクを床にたらして舐めようとする所はびっくりしました。
お皿についでに、舐めるぐらいだと思ってたら、床に直置きかよ!みたいな。
猫だったんですもんね、しかも野良。
お皿につぐなんてわかりませんよね。
そんな変わった男の子を和成はあと3日間だけいる洋館に一緒に住まわせてくれました。
最初は関わるなと言っていた和成ですが、チビのやることなすことに振り回され、なんだかんだと世話を焼いてくれます。
妾腹と蔑まれて育ち、酷く扱ってきた義母、親族を見返すために冷酷非道に一族の長にのぼりつめた和成ですが、本当は優しい心を持った人なんです。
一緒に過ごした3日間の最後の日、チビが覚悟を決めて、和成に助けてもらったお礼を言って猫に戻ろうとした矢先、義母の嫌がらせ(というには犯罪)から、和成を守ろうとしてチビは刺されてしまいました。
最後の力を振り絞って和成にお礼を言うのです…(´;ω;`)ブワッ
そして和成の腕の中で黒猫の姿に戻ってしまいます。
そこで和成はようやくチビが本当に三日月にお願いして人間にしてもらったという事を理解します。
「月の雫」という絵本に書かれていたお話の通りの事がおこっていたのだと。
和成はチビを抱いたまま、三日月を映す水辺を探して、三日月にお願いするのです。
この子を返してくれと。
12歳で母を亡くしてから復讐だけを考えてようやく手に入れた一族の長の象徴として渡された銀の鍵を三日月への貢物として。
三日月は和成の願いを叶えてくれます。
チビは再び人間として和成のもとへ。

後半「もう一度月に聞いてみて」では、人間として暮らしていくために勉強中のチビ、白銀(という名前を和成からもらいました)と和成のお話です。
和成の仕事が多忙すぎて、白銀と一緒にいる時間がほとんどなくて。
もっと和成と一緒にいたい白銀と猫だった事がバレないようにはやく人間らしく振る舞ってほしい和成とのすれ違いで、見てるこっちがやきもきしてしまいます。
そしてすれ違いから喧嘩してしまい、白銀を酷く扱ってしまった翌日、布団の上には黒猫が一匹…。
和成は白銀が黒猫に戻ってしまったと思い、右往左往します。
あの和成が。
ここは読んでて笑ってしまいました。
和成は黒猫を連れて3日間一緒に住んだ洋館へ行くのですが、そこに白銀がやって来ます。
黒猫は本当に猫だったのです。
迷い込んでしまったところをタイミング悪く和成に見つかり、和成は白銀だと思ってしまったのですね。
でも、これですれ違っていたふたりはようやくもう一度お互いの気持ちを確かめる事が出来たのです。
後は幸せになるがいい(・∀・)ニヤニヤ

とても好みなお話でした。
嫌なヤツも出てこないし。
義母が嫌なヤツではあるのですが、登場してきて云々というのがなかったので、嫌な気持ちになる事もなく。
白銀や和成を取り巻く、秘書のお二人や家の女中さんも優しくていい人ばかりなので、ふたりのすれ違い以外に変に気分を害する事もなく、甘々と微笑ましく読み終える事ができました。

電子書籍ではあとがきがついてなかったのが残念でした…



泥沼でした…

ちるちるさんのインタビュー拝見して、読みたくなり、電子書籍が配信されたので購入。
あらすじ書いてるので、ネタバレ駄目な方は読まないでください。
〈追記、訂正ありです〉


「ビコーズアイラブユー」と「のまれた朝、ふるえる熱」の2編が収録されてます。
メインは「ビコーズアイラブユー」です。
結論から言うと本当に泥沼でした…。
光一(攻)と充(受)は付き合ってるのですが、忙しくて会えないと光一に言われ、ようやく久しぶりに3ヶ月ぶりに会えたと思ったら、光一の左手薬指には指輪が。
母に体裁が悪いからと言われ見合いで結婚したと。
それを聞いた充はすごくショックを受けます。
しかし、光一は充がショックを受けてるのも気が付かず、そのままホテルへ。
インタビューにあったようにその時に指輪が抜けてしまうのですが、そのままいたしてしまいます。
さらにショックを受けた充は連絡手段でもあったスマホを川に捨ててしまいます。
連絡を取れなくなった光一は充の部屋の前で待ってました。
拒みきれない充。
5年も好きだったからしょうがないですよね…。
しかも、今更、初めて「好き」と言われ。
充はこれからの事を考え、光一の前から逃げる事を選びました。
住んでいた部屋を引っ越して。
で、いつも行くバーのマスター翔吾に新しい恋でもしたら、光一の事を忘れられるんじゃない?と自分はどう?と声をかけられ、そのまま流されるように翔吾と関係を持ちます。
穏やかな時間が流れ始めたように感じ始めたところへ、偶然充を見つけた光一がやってきます。急にいなくなった充を心配していたのですが、充はそんな光一にもう会わないと告げます。
そして、翔吾に充の事をどんどん好きになるから、中途半端な関係のままでいたくないと言われ、自分が光一にされていたのと同じ事を翔吾に甘えてしてしまっていた事に気が付き、光一とケジメを付けて翔吾と付き合うと伝えます。
ここまでなら、甘いお話で終わったんでしょうが…
充は光一とケジメをつけるために会いに行きます。
そして、光一に付き合っている人がいるから、もう光一とは無理だと伝えます…
が、伝えた途端、光一が豹変して、充を酷く乱暴に襲い、充がもう会わないと言うから離婚してやったのにと…
この光一の執着具合がもうヤバ過ぎです。
そして、「充 …愛してる」と。
早く逃げないと翔吾のところへと思っていた充ですが、「愛している」という呪いの言葉に呪縛され、甘い深い沼の底に…

という所で終わってしまっていて、いやー!
泥沼ー!でした。
ただ、あとがき拝見してるとこの続きがもうプロットとしてはあるらしく、いつかどこかで形に出来たらとおっしゃってます。
たぶん同人誌とかでと。
続きをぜひ、読みたいものです。
充は光一をとるのか翔吾をとるのか…
どちらが充にとっては幸せなのか…

もうひとつの「のまれた朝、ふるえる熱」は最終的に甘々でしたー。
「ビコーズアイラブユー」の後だとホッとしますね。

〈追記・訂正〉
充が川にスマホ捨てたと書きましたが、あれは、川でなく海だそうです。
すみません。
先生のTwitterより、です。

VOID R18 コミック

座裏屋蘭丸 

解除

みなさんのレビューを拝見して読み直してああ、なるほどーと感心して、何度も読み直したり。

個人的な感想としてはマキ救済の話のように感じられました。
とても切なかったです。
扉絵の鳥籠の鳥がマキの心情をあらわしてるのかなぁと。
アラタがいなければ、マキの心は永久凍土のままだったかもしれないんですよね。
アラタがいなかったら、マキはどうなってしまってんだろう…。
ローウェンがアラタ連れてきてくれて良かったです。
アラタが健気で可愛くて。
マキが初めてアラタの名前を呼んだ時のシーンがとても好きでした。
でも、マキのお兄さんと会った時のアラタの涙と表情。
あれはレンオリジナルの記憶がそうさせてるとはわかっても、マキには辛くて悲しかったんだろうなぁ。
自分への感情はすりこみにだけによるものではないのかと。
どんなにアラタが好きだと言ってくれても、すりこみだったらと不安でしょうがないですよね。
だから、すりこみを解除する事を選ぶ、マキ。
解除した後もずっと側にいてほしいと、アラタに告げて。
解除するシーンは切なくてすごく綺麗なシーンでした。
アラタの瞳のアップが、マキの顔のアップが…(´;ω;`)ブワッ

VOIDの意味を調べたら、『無効』という意味はもちろんあるのですが、空虚感、喪失感、物足りなさ、欠落、欠如などの意味もあるようで、なんだかマキの事のよう…
レンが死んでからのマキのそのような心持ちも、一緒に『VOID』にしてしまったように感じられました。

解除してから。半年。
約束の日。
弱気になってなかなか迎えに行けずにいるマキを待ちきれずに帰ってきたアラタをものすごい勢いで抱きしめるマキが本当に嬉しそうで、良かったね、マキ、アラタ!と祝福したい気持ちでいっぱいになりました。

VOIDの意味はネットで検索したものなので、もし、何かおかしな所あったら、すみません。

愛の巣ですね!

電子書籍購入です。
というか、電子のみですかね。
書き下ろし付きで文庫にして欲しくなった作品でした。
表紙の絵を見て、なんかすごく読んでみたくなって、後編が配信されるのを待ってから読みました。

殺人事件があった曰く付きの部屋に住む事になった神田くん。
びくびく怯えてたけれども、不動産屋の三鷹さんが、引っ越し初日から度々部屋に訪れるようになって。
本当はホッとして嬉しいんだけども、強がって素直にその態度を示せない…
それには過去に人間不信気味になってしまう出来事があって、壁を作ってきたからというのと、また自分は相手の気持ちに気が付けずにいるのではないかという怯えから。
だけど、それをものともせずにぐいぐいいく三鷹さんがいい仕事してくれます。
神田くん本人も思ってましたが、あれくらい押しの強い人でないと、彼の心の壁は打ち壊せなかったでしょう。
笑った顔見た事ないと言っていた三鷹さんの前では、これからはたくさん笑顔見せてあげる事でしょう。
で、三鷹さんのところに引っ越すのかなぁ?

まさしく、恋のから騒ぎ

未散ソノオさん。今度はW双子で来たか!って感じでした。

加賀寿(兄)✕塩崎玄一郎(弟)
塩崎理一郎(兄)✕加賀司(弟)
眼鏡かけてる方が理一郎✕司です。
塩崎双子が7歳歳上。
と、自分でも頭の中を整理しつつ。

キョーレツな両親と兄に翻弄され、真面目に生きてきた玄一郎が癒やしオーラに惹かれ好きになった人は寿。
でも、兄・理一郎に寿から告白されたと聞かされ…!
それでも玄一郎は寿に告白しに行ってしまうのですが、寿の答えはOK。
理一郎に告白したのにOKとは顔が目当て!?と言ってるうちに、司、帰宅。
察しのいい方はすぐ気が付かれたと思いますが、理一郎に告白したのは司でした。
そんなこんなで、玄一郎と寿は付き合い始めます。
その一方で理一郎と司の方はなかなか思いが通じ合わず、司がなかなかしんどい状況でした。
性格に癖のある理一郎なので、自分が司の事好きだとわかってると思っていたとか。
司の「言えよ!」に全く同意でした…(;´∀`)
そして、ようやくW双子がうまくいくかと思っていたら、市会議員で選挙間近な塩崎父登場。
議員秘書をしている玄一郎に男と付き合う事は弱見になるから別れろと迫って。
その事を聞かされた、寿は父・塩崎議員のところへ抗議に。
いやー、格好良かったです。
玄一郎も父に別れませんと宣言。
今まで言われる通りに頑張ってきた玄一郎が始めて、自分の選んだ自分の自由が寿だってホロッと涙をこぼすシーンはグッと来ました。
理一郎の方にも司と別れろって言ったようですが、理一郎の方は全く相手にしてなくて。
さすが、理一郎…。
ここら辺のエピソードはすごく好きで、好きで。
でも、塩崎父、嫌いじゃないです。
たぶん、あの父なら、次の選挙も大丈夫そうな気がします。

W双子のお話が読めて楽しい1冊でした!
Char@vol.21に番外編SSが掲載されてるようなので、そちらもチェックします!

ラジオ、聴きたくなるよー

橋本あおいさん、初読みです。
厳密には、「きこえる?」が待ちきれず、以前の本を2冊読んだので、初読みではないんですが…
インタビュー記事での冒頭のユノのラジオの締めの台詞のシーンに一目惚れと言いますか、一聴き惚れと言いますか。
ガツンとやられて、読みたくて読みたくてたまらなくて。
個人的事情ですが、ラジオをここ数ヶ月聴くようになって、そのせいもあって『ラジオ』がすごく身近に感じて、読みたさ倍増。
とてもとても大好きな作品になりました。
樹が本当に可愛くて、でも、ユノと出会った事で、前向きに頑張るその姿勢がとても男らしかったです。
そんな樹に惹かれていくユノが一喜一憂してる姿がなかなか楽しかったです。
余裕ある大人がオロオロしてるのって、それはそれで(w*
でも、距離を置いてしまうふたりが切なかったです…。
2年後に再会してからのラストは良かったねぇ!と樹に言ってあげたくなりました。
影の功労者、樹の幼馴染みの拓真もいいやつでした。
ユノの幼馴染撲滅委員会を立ち上げたくなる気持ちもわかるってもんだ、でした。
ユノのラジオが聴きたくなる一冊でした!

話し合い大切

高評価と中立の方のレビューを拝見して、これは自分はどうだろうと?気になって読んでみました。
まずは、主人公の鈴原くんがもっと大人しいひかえめな男の子だと勝手に思っていたのですが、それが、もう隣の部屋のえっちの声がうるさいからって、壁ドン、しかも連打(笑)しちゃうような人で。
個人的にはその点からもう意外で思っていたものと違う印象で、読み進めるのが楽しかったです。
心配してた、中山くんカップルもさほど、気にならず。
攻めの西野くんもやなヤツそうと思って読み進めてたら、こちらも意外にも鈴原くん好きなのダダ漏れで、なんだかもうねー。
鈴原くんが今までひた隠しにして、言いたい事も嫌な事も欲しいものもすべて全部飲み込んで来た気持ちに気が付いて、そんな鈴原くんが自分と話をしようとした重大さに気が付き、ふたりでこれからの話をしようって、鈴原くんと話し合うシーンが好きでした。
話し合い大切!
話し合わずにすれ違う本が多いから、こうして、話し合いしてくれると安心するわ(笑)
そして、タイトルの意味があとがきで書かれてますが、なるほど鈴原くん視点だけども、西野くんの恋の話だから、「こっちむいて」なんですね。
なかなか楽しんで読みました。
同時収録のオネェ攻めも好きでした。