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臆病な白蛇と黒い鷹

かわい先生の警察シリーズ。
凄く好きなのですが、この作品に至っては購入を躊躇ってました・・
理由は2つ。
①受けの篠口が他作品では余り好きじゃなかった
②痛々しいシーンがあるらしい
ーー結局我慢出来ずに買ってしまいましたが、読後は「早く買ってれば良かった~」と唸るくらい、本当に購入して良かったです。

まず、①についてですが。
失礼ながら、『甘い水』を読む限り、篠口って嫌みなインテリ優男な感じで、余りいい印象じゃなかったんです。
でも、この作品で主役として蓋を開けてみれば、可愛いツンデレじゃないですか~
お相手の黒澤(ちなみにこっちは他作品で出てきた記憶ない笑)も、そんな扱いづらいツンデレを大きな懐で包み込む、でも傲慢で意地悪な男前、と私的に大好きなカップリングでした♪

しかし、同じ作者さんが書いても、(当たり前かもしれないけど)作品やイラストレーターさんが違うだけでこんなにガラッと印象が変わるとは。
私のように、篠口が苦手かも・・という方がいたら、印象変わるかもしれないので、是非読んで頂きたいと思います。
シリーズ中、今まで神宮寺×遠藤が自分の中では不動の第一位だったのですが、今回見事に黒澤×篠口ペアがトップにきました!

次に、②についてですが。
(ネタバレ含むので、未読な方は注意して下さい)
事前に皆さんのコメントを読んで覚悟してたので、序盤は割と平気だったんです。
それどころか、ぽっと出の狂った中年男に無理やり・・っていうのを想像してたので(どんな想像だ)、あら意外とインテリなのね、これなら平気、と安心してたんですが・・・

ーーー甘かった!!
一見まともに見えるのに中身狂ったインテリこそ怖いものはない!!
読みながら、篠口と一緒に私も嫌悪感と恐怖で震えてました・・。
かわい先生、凄いです。。
事件後、一転して黒澤との甘い時間になるので、なんとか読後感は救われた気持ちですね・・。
黒澤さん、めいいっぱい甘やかしてあげて下さい。

あと余談ながら、遠藤ファンの自分が、今回思わず笑ってしまったセリフが1つ。
「あんな顔(ツラ)だけの無神経なガキ」
黒澤が遠藤のことを称した一言です笑
言い得て妙というか・・緊迫シーンの中、思わずニヤリとしてしまいました。

こちら、嬉しいことに、続刊も出るらしいです。
もう今から待ちきれないぐらい楽しみ!
次は二人の公安時代のお話も読めるといいなー。

皿に命が載る

文豪の本を読むと、その繊細で緻密な表現に『自分には作家は到底無理だ』と思わされますが、高遠先生の作品を読む際も毎回こう思わされます。
文章がキラキラ輝いていて、すごく切ない。
短い言葉一つ一つに感動させられて、本当に文字通り胸が痛くなります。

このシリーズは、3冊とも素晴らしいんですが、中でもこの2冊目が好きでした。
特にジビエの調理シーン。
理人とは違い、私は割りと食事に対して嫌悪感は持っていないけれど、それでも『食べるのが面倒だから、ゼリーだけでいいや』って思う時もあるので、「命の味」という言葉に改めて食に対する想いを強めました。
この作品は、私のように食事を面倒とか苦痛に感じ始めた方にこそ是非読んで貰いたい作品だと思います。

そして、この調理シーンに続く、修司が理人への恋に落ちるシーン。
高遠先生の、こういう理屈ではなく気づいたら落ちてしまったという書き方は凄く上手です。
まるで実際に目の前で展開されているかのように鮮やかに書かれてあり、この場面は読んでいてずっと胸が痛かったです。

最後、無理矢理の場面もあるので、苦手な方は苦手かもしれませんが、全体的にはそれを越えるくらい優しい作品だと思います。

食事を摂るということは、生きるということ。
当たり前ですが、そんな大切なことに気づかせてくれる作品です。

家族の再生

主役(語り手)が入れ替わるこのシリーズですが、今回は准己の方。
啓が主役だとどちらかと言うと重くなる印象ですが(そちらも大好きなんですが)准己主役だと、物語がサクサク動きますね。
彼は啓に関することを除けば、気持ちいいくらいの自信家で仕事も出来るので、読んでいて楽しかったです。

お話は、准己が前事務所の同僚に頼まれて、とある大会社の重役の息子さんが起こしてしまった強盗事件を担当することから始まります。
少年の父親からは「年少に行かないようにして欲しい」と依頼されますが、一方、肝心の少年は何故か事件について黙秘をし、「家に帰りたくない」と言い張ります。
少年から供述を得られない准己は、仕方なく彼の家族関係と彼を取り巻く周囲の環境を探るにつれ、ある事実にたどり着きーーといった内容です。

今回のテーマも「家族の再生」といった重いものなんですが、「miracle」 よりも比較的落ち着いて見れたのは、やはり准己が主役だったのと、このテーマと同時進行でもう1つ大きなテーマがあったからかと。

そのテーマとは、ズバリ「啓の母親と准己の対面」です。
まぁ同性同士なので、三者三様にそれぞれ葛藤があるんですが、そういったものを差し引いて、とにかく准己が可愛すぎます笑
啓母の前で啓について熱く語ったり、元同僚の啓への態度に分かりやすく嫉妬したりと、全編を通して啓への想いがぎゅっと詰まっていて、ここまで准己に深く想わせる啓は大物だと改めて思いました笑


こういった恋愛面もちょくちょく挟むので、全体的にテンポ良く読めますが、私が交通事故を扱った「miracle~」の方で号泣してしまったように、家族関係について思うところがある方だと、この作品もずっしりくるかもしれませんね。
ただ、前回同様に、読後は前向きな気持ちにさせてくれるので、同人誌ではありますが、是非多くの方に手にとって貰いたい作品です。

そしてそして、嬉しいことに、最近こちらに続き第3弾も出ました*
そちらも落ち着いたらレビューしようと思います。

欲しいものは自分で奪いにいけ

いい意味で期待を裏切られた作品でした。

簡単に内容紹介すると、下記のようなお話です。
◇とあるホテルで偶然出会った二人。
なぜか出会った瞬間、篠原(受け)は海江田(攻め)を見て泣いてしまう。一方、海江田はそんな篠原に一目で惹き付けられ、二人はお互いの外での顔を知らないまま、いわゆる茶飲み友達として仲良くなっていく。
しかし、ある売買物件のトラブルにあたり、悪徳不動産会社の社長(元ヤクザ上がり)と弁護士という敵対関係に立ち、お互いの本当の顔を知ってしまう。

◆まず、二人の会話が面白い*
特に海江田の話が非常にウィットに富んでいて、時たま理屈っぽい。
元ヤクザさんなのに、弁護士の篠原より弁護士っぽい気が。
もし海江田が(真っ当に)弁護士なら勝率高そうです。

◆普通と視点が180度変わるのが面白い*
中盤、海江田はトラブル案件を盾に篠原に無理矢理関係を結ぶので、そこは完全に海江田=悪者なんですが、何せこのお話、全て攻め視点で綴られているので、段々海江田を憎めなくなるんです。
「(強引かつ一方的だけど)約束は守るんだよね」とか「篠原もハッキリしない」とか海江田目線に立ってしまえば、もう負け。

海江田が、追い出そうと画策するホテルの店子さん達に、「てめぇの欲しいものはてめぇで掴む努力をしろ」と恫喝する場面では、苦笑いしながらも思わず頷いてしまいました。
普通、こういうお話って、正義の弁護士側に気持ちが依るんだけどなぁ・・
でも、いい意味で期待を裏切られたし、違う視点に立てたという意味ではとっても面白い作品でした。
一応、トラブル案件は無事?お互いにいい形で解決するので、そこはちゃんと安心できますよ。

反対に弁護士の篠原があまり活躍しないので、海江田に魅力を殆ど持っていかれているのが残念ですが、攻め視点のお話なので、こういうのも良いかと。
最後、作者さんのあとがきを見てから、タイトルを再度見ると面白いです。

政治家だ!

本のタイトル通り、政治家のアルと彼の恋人ネーリを取り巻く人達のお話。

◇アルを慕う若き運動家にアル押し倒される◇
若い子って勢いがあるね!ってお話。アル、何か達観してきてるぞ。

◆カッラーロの秘書◆
まさにネーリの好きなインテリ男(渋さが足りないけど)。
あれ?カッラーロが小悪魔に見えてきた。

◇ウーゴ再登場◇
ウーゴって誰?アルを押し倒したヤツ。
え・・お前、アル一筋じゃなかったのか・・。

◆ジェラート屋の息子の恋◆
『クマとインテリ』にも出てたなぁ。
とりあえず、ヘーゼルナッツとイチゴとチョコのジェラートが美味しそう。

◇カッラーロ秘書にかまうネーリ◇
ネーリ、あまり苛めるな。
見返り求めずに頑張る秘書さんや弟からカッラーロは愛されすぎ。

◆アルの初めての男現れる◆
冒頭のアルとカッラーロの掛け合いが結構好き。仲悪いのに仲良しさん。
利口なアルなんてアルじゃないから、このままでいて。

気のせいか、絵柄が丸みを帯びて可愛くなってきたような。
特に、ネーリの表情が可愛い。
カッラーロの秘書との会話中の『政治家だ!』って驚いた顔が凄く好き。
誰か共感してくれる人いるかなぁ。

既読本を本棚に登録作業中、このシリーズを思い出しました。
いやー、登録だけで大変でした!
何せ、このシリーズ40巻&番外編数冊、更に時代を遡っての新シリーズ、と果てしなくあります。(現在も続行中)

非常によく構成されていて奥深い作品ですし、(マニアック部分で)歴史の勉強にもなるこのシリーズ。


---ただし、すっごく重いです。
お話の内容も登場人物の想いや性格も。

何せ、数百年分の想いを重ねているので、一筋ならではいかない。
主人公の高耶は「何でそこまで頑張れるの」ってくらいボロボロになるし、お相手の直江は、高耶に対する愛情とか尊敬とか憎しみとか競争心とか執着心とか、もうとにかく色々な想いを長い間こじらせすぎて、歪んでるし。

正直、後半は読んでいて痛々しさでいっぱいです。
高耶がもうある意味超越した存在なので、直江だけでなく、無意識に周りの愛憎を一気に集めてしまうんですね。
それでも、こんなにも肉体的にも精神的にもキツイものを背負ってるのに立ち向かい続ける高耶。何度「もういいよ」って泣いたことか。

逆に、この重さ・キツさが好きな方には文句なくお薦め。
長いシリーズなので、とりあえず1巻を試して・・と言いたいとこですが、初期と後半では全く雰囲気も変わるので(段々重厚になる気がする) 、出来れば10巻くらいまで一気読みすることをお薦めします。
ハマっちゃう方はホント投げ出せなくなるので、覚悟して読まれて下さい。

男前兄貴と甘いお菓子

間之先生の作品らしく安定の甘々ですが、今作は攻めが王子様キャラじゃなく、男臭い格好良さを兼ね備えていて面白かったです。
個人的には最近の作品の中では一番の攻めキャラ。
いつもは「こんなヤツいないよー」と突き放して見るところもあるけれど、この作品の八束に限って言えば、現実にこんな男いて欲しいと思わず嘆息しました。

彼の格好良さを挙げると・・
◆190近い長身・男前。なのに、ダークスーツが似合うから、見た目完全にヤクザさん。話し方もべらんめぇ口調。
◆そんな風貌なのに、なんと職業は国際弁護士。仕事が出来て、会話も理論的で教養があり聞いていて面白い。
◆おおらかな性格で、自分の家を占有してた受けを兄弟ごと受け入れる度量の広さ。
◆子供の相手や、妹分の女性の扱いも上手い。
◆数品とはいえ、サラッと料理も出来てしまう。

受けの理緒に対する愛情もさることながら、
子供達へ愛情持ちつつもきちんと躾が出来るとこや、昔から可愛がってきた妹分の子への接し方とかがとにかく懐が深く、頼れるお兄ちゃんといった感じ。
駄目親父に説教する場面もバシっと決めてくれて、胸がスッとしました。

受けにだけ優しい攻めキャラもそれはそれでいいと思うけれど、こういう皆丸ごと抱えて愛す攻めも魅力的ですね。
読んでいて、受けとの絡みよりむしろ子供達との絡みにキュンとしました。

あと余談ですが、「キスと小鳥」でも書きましたが、個人的に間之先生の食べ物描写はそそられる!
今回は理緒が八束に作る甘い夜食にやられました(夜に読むの、危険です笑)

次もまた今作みたいなイイ男と美味しい料理を期待してます*

人の記憶とは

他人の記憶を視れる能力を持つ守屋と、彼に惹かれた刑事の秦野が主人公のお話です。
先生お得意のサスペンス作品で、話の展開もさることながらそれぞれのキャラクターの人物描写も上手でした。

例えば、守屋と秦野はどちらも犯罪を嫌っていても、守屋は「犯罪者は私刑でもいいから懲らしめるべき」、秦野は「犯罪者は法によりきちんとした刑を課すべき」と相反するスタンスなんですが、これがある意味最後までぶれないんです。
正直、守屋の過去から言えば、この犯罪者に対する考え方は(良いか悪いかは別として)納得出来るものだし、その考え方を秦野と出会ってすぐ変えるのは無理があると思っていたので、終盤、悩み迷いつつも守屋がああいう行動に出てしまったのは、最後まで守屋という人物がしっかり形作られていて感情移入しやすかったです。

一つ気になったのが、守屋に対する秦野のあの無理矢理シーン。
別にあれ自体目を背けたくなるくらい酷いとかではないんですが、(何せ、守屋はサラっと流しているし)「虐待の連鎖」を彷彿してしまって少し悲しくなりました。
考えなしに引き金を引いてしまったのは守屋なので、秦野だけが悪い訳ではないんですが・・、個人的には秦野は決して弱いわけではないけれど、「乗り越えられる強さを持っている」というと、まだ克服の途中の段階かなぁと思いました。

うーん、どうも夜光花先生の作品は人物にのめり込み、読後も色々考えさせられてしまいますね。
今度機会を見つけて、「サクラ咲ク」も読んでみたいと思います。

BLファンタジー

作品の後書きに書かれているように、「BLファンタジー全開」な内容でした。
ファンタジーというと、異世界とか魔法とかをつい創造してしまいますが、そう言うのではなくてあくまでもBL世界のファンタジーと言いますか、とにかくひたすら甘々の世界で、現実離れをしているという点では、むしろ異世界よりもこちらの作品の方が強いかもしれません。

受けの子も、精神年齢ー性に対する意識が、現代だと中学生より低い、小学校低学年かな?ぐらいのレベル。純粋無垢で世間に全然擦れてなく、おまけに眼鏡を取ると凄く可愛くなるという古典的少女漫画のお約束を律儀に踏襲。
一方の攻めもひたすら受けを溺愛で、御曹司という設定の上、まだ院生なのに数時間で数億稼いでしまうスーパーマンっぷりを見せつけてくれます。

しかし、間之先生もあえてこの甘々の世界を創る為に、王道要素を盛り込んだようですし、逆にここまで徹底されると良いですね。
ただ、本当に一昔前の作品っぽくて、読後、思わず発行年月日を確認した後、笑ってしまいました。

読み返すとまるで辛口レビューのようですが、色々突っ込みつつも楽しめた作品です。甘々の世界に浸りたい方にお薦め。

こぎつねくんとお月さま

読み終った後、思わず「あ~」と感嘆の溜め息。
久々に読んでいて、凄く凄く幸せな気分に浸れる作品でした。

お話自体は、本当に王道中の王道です。可哀想な受けを包容力があって仕事も出来る攻めが可愛がるっていう。
特に奇をてらっていないし、大きな事件や横槍が入る訳でもない。
でも、その非常にシンプルに、且つ密度高く丁寧に作られたこの作品は、まるで昔からつづく老舗のお菓子のよう。
ふわっと柔らかく、でもしっかりした甘い甘いお味でした。

何となくですが、多分この作品は学生さんとかより社会人向けかな、と思いました。
働いてみて、世の中の理不尽さや心ない人の言動に傷付くことって沢山あって、そうした経験を経ると、悠のあの理不尽な環境の中での純粋さや、浅羽の遥を心配するあまりに一人でから回っている不器用さが無性に愛しくなります。

途中、浅羽の言葉足らずの行動のせいで悠が傷ついていたりするけれど、考えてみれば、悠からすると大分大人に見えるけど、浅羽だってまだまだ社会人としては若輩者。
むしろ、最後の方にあったように、悠の方が浅羽より器は大きいかも。
悠の将来の夢も彼にぴったりで、これから二人でゆっくり成長していくんだろうなぁと微笑ましくなりました。
段々いい男になっていく悠に浅羽が焦りそうですが笑

悠の叔父さんへの詐欺?とかもう少し詳しく取り上げても、とも思いましたが、悠本人が納得しているならそれでいいのかも。
むしろ、この作品は現実世界を忘れてこの甘い月の世界に浸った方が楽しめると思います。
評価は迷いましたが、ほんと神に近い高評価。甘く切ない気持ちにさせてくれたことに感謝を込めて。
テクノサマタさんの優しい絵も、これ以上ないくらい作品の世界に寄り添っていました。