小説原作未読。漫画版履修済み。
漫画が原作にかなり忠実なのがわかり、聞いていて楽しかったです。
物語がものすごくおもしろい!
吸血鬼が主役だけど、今までの読んだり見たりしてきたどんな吸血鬼とも違います。
若気の至りで女性ともりあがって、気づいたら半端な吸血鬼になっていたという気の毒な青年、アルが主人公です。
英語のセリフのとき日本語でしっかり話しつつ、背後にうっすら英語が聞こえている演出も聞き取りやすくてかつ臨場感があってよかったです。
頼りなく、優しく、芯がしっかりしている、アルを平川さんが演じていらしてとっても魅力的です。
心の声のときは流暢だけど、話すときはめちゃくちゃ片言になるアルの日本語が、とってもかわいくて、平川さんのちょっと頼りない感じの演技がとても素敵でした。
ぶっきらぼうで不器用な家主で飼い主な曉を緑川さんが演じていらして、乱暴なことを言っても、冷たく突き放すようなことを言っても、その根底にある優しさのようなものを感じさせてくれます。
忽滑谷の森川さん、津野の遊佐さんがめちゃくちゃ豪華で、登場シーンは主役2人に次いで3番目、4番目に多いのですが、耳の栄養…。
物語の深みを増していてとてもよかったです。
あと、個人的にこうもりの声がすっごくかわいくて、言葉を発していない鳴き声だけなのに、ちゃんと心情表現していらしてすごく好きでした。
原作探して読んでみようかと思います。
原作既読です。
CD化のキャスティングを知ったとき、膝を叩いてからの大拍手でした。
巳鹿島さん、遊佐浩二さんの声が本当にぴったりで、原作の魅力を損なうことなく、原作のイメージ通り、かつとーっても格好良かったです。
腹に一物ある感じも、しゃべるリズムも音量も、からかう感じも真面目な感じも、本当にまさに巳鹿島さん!
最高でした。
新田さんの河西健吾さんも真面目で純粋な感じがよく出ていて、落とし物を届けにこの交番に行きたくなりました。子ども目線から見たいいイメージの公務員、でありつつ、巳鹿島さんに振り回される純朴さ、対抗に困ったりするときの男らしさのバランスが絶妙で素敵でした。
2人のやりとりは涙、鼻水、よだれが出そうに素敵で、初の視聴は高速道路を運転しながらだったのですが、ひとりで歓声を上げたり悶えたりしました。
りーるー先生の新作、りーるー先生らしい、と感じる、安定の麗しのおじさん、そしてりーるー先生さすが!と感じる、異世界(転生じゃない)、がっつり爬虫類、親子関係、主従関係、いろんな関係と愛、初見要素がたっぷり詰まった作品でした。
新作が出るたびに、世界観や設定ががらりと変わるので驚くことも楽しみになっているりーるー先生の新作、単行本で堪能したくて、ネタバレになりそうな試し読みも避けて待望しておりました。
いろいろうまくいかないパティシエのおじさんが、自宅の浴槽から異世界に流されてしまい、その先で種族も言葉も違うトカゲたちにつかまるのですが、数年前に同じく異世界に流されてきた若い男性、しかも王子と出会います。
お知らせで見てきたおじさんのお相手若い男性は、トカゲ王国の一員なのだけど、実は人間、というのがまず驚きでした。
王家にとって大切、厳重かつ人命にかかわる言い伝えがあり、巻き込まれていく2人。
2人がとにかく純粋で、やりとりひとつひとつににやけます。
トカゲががっつり本格的なトカゲなのですが、気持ち悪くなく愛らしかったり、かっこよかったり、憎たらしかったり、表情が人じゃないのに、すごく伝わるのがすごいです。
2人がお互いを想い、王子が母を想い、部下たちが王子を想い、たくさんの愛があふれる結末でした。
ラストに1点だけ気になったところがあって、いやいや漫画だし、ファンタジーだし、ハッピーエンドだし、そんなこと気にする私って重箱の隅を楊枝でほじくる嫌な読者だ、と思っていたら、なんとあとがきで補足が!
ものすごく豪華なオマケをつけていただいた気分で読み終えました。
エロエロ系BLが好きでないので、表紙イラストを見て、買おうか迷いました。
表紙だけが好みでない、あとは、ストーリーもキャラクターも世界観も最高です。
表紙のエロエロっぽい感じが好みではなかったのですが、2,3回読み返した後は、腑に落ちる、というか、2人の表情と構図に納得しました。
毎月何十冊かのBL漫画を買いどんどん読むのですが、まだ読んでいない漫画があっても、本棚から掘り起こしても何回も何回も繰り返し読む大好きな作品です。
他のどんな作品とも似ていない世界観とキャラクター、ぐいぐい魅せるストーリー、どの点をとってみても突飛なようで、違和感がなく興ざめしません。
お見事、かつ最高です。
メインの2人は天才と秀才、他のキャラクターたちも、かなり優秀な人たちばかりなのですが、優秀であればあるほど、他の部分がぶっ飛んでいたり、おかしかったり、常軌を逸しています。
しかしどの人にも狂気はなく、読んでいて怖くなったり気持ち悪くなったりしません。
それぞれの優先順位がはっきりしていて、時と場合によっては人命のほうが順位が低くなるところも興味深いです。
ちょっと間違えばマッドサイエンティストと狂気の助手の組み合わせになりかねないのに、ひとつひとつの言動が愛らしくて萌えます。
前回、読んでから100冊くらいは別のBL作品を読みましたが、昨夜、今作を何度目かの再読をして、やっぱり最高、大好き、となり、購入してから2年以上経っていますがレビューさせてもらいました。
ドラマにも映画にもなりましたが、世界観がとにかくいい。
よしなが先生の漫画は何を読んでも外れ無し、作者買いをしていますが、最初に出会ったのが今作品でした。
2,3巻から読み始め、筧さんと同世代になってしまいました。
筧さん、賢二のいろんなやりとりや悩み。周囲のいろいろな家族、カップルの日常、悩み、問題、楽しい出来事が、丁寧に鮮やかに描かれていて、ずっと楽しく読んでいます。
年を重ねてきた2人のやりとりがだんだんと老夫婦みたいになってきたのも楽しいです。お互いの扱い方がうまくなってきているというか、かけあいにホンワカします。
小日向さんとジルベールの結婚式エピソード、楽しみにしていましたが、期待以上に素敵でした。筧さんのスピーチは賢二じゃなくても泣けます。よかった。
ジルベール、結婚式のスーツ姿は年齢相応のおじさんに見えつつ、お母さんの前では子どものようだったり、相変わらず筧さんと賢二にきゃんきゃん吠えていたりと、1話の深みが本当にすごかったです。
他の皆さんも書いていますが、ほとんど毎話に出てくる料理とそれを食べるシーンが、本当に目の毒です。寝る前に読むのを楽しみにしているのですが、お腹がすいてしまってたまりません。
お話を楽しみつつ、この視覚からの誘惑に耐えられるかどうかを楽しむのも、今作の醍醐味だと思います。
3巻が発売になってすぐ購入したものの、2巻までの展開と先生の過去作のあれこれから、すぐに読む勇気がなく寝かしていました。
心を落ち着けて1巻から読み返し、読了。
素晴らしい作品でした。胸震える、染み入るお話でした。
2巻の後半ですでにかなり不穏なのですが、3巻途中でますます不穏になり、怖くなっていったん読むのを中断しようかと迷いました。
おげれつたなか先生の作品は本当にストーリー展開が重厚で素晴らしいです。
タイトルを思い出し、自分を励まして読み進み…
読了。
読んでよかったです。
タイトル、表紙を改めて見返し、見事な収まり、素敵な最後だと思いました。
昨今、BLのアニメ化、ドラマ化、映画化が流行っていますが、この作品はいじってほしくないなと思いました。それくらい世界観、人物が素晴らしかったです。
周りの人たちのキャラクターも1人1人濃くて興味深かったです。
評価、神、にしましたが、神でも萌でもなくて、感じ入った、とか、染み入った、みたいな選択があればそちらにしたかったです。
どこかでレビューを見て興味を持って購入した作品。
タイトルが凝ってないというか、そのまま、なんだけど、どこか映画やドラマのタイトルのようなののもおもしろいです。
タイトルだけからだけ、の、感想は、いくらセックスレスだからって、妻とのセックスレスを気に病むような男が、男と不倫するか?生理的に無理でしょ、と思いました。
読んでみると、1人1人の人間の描写が、とてもよかったです。
セックスレスの夫婦、浮気だったり、関係が冷え切っているのかと思えば、そうでなく、ちゃんと仲が良くてほどほどに相手を大事にしていて、悪くない関係です。
奥さんがなぜセックスしたくないのかは察するだけ、そこはあまり大事じゃないのですが、触れなさすぎでもダメだし、触れすぎでも気が散ると思うのですが、奥さんの描き方も絶妙でよかったです。
不倫に至るまでの、2人のやりとり、関係が深まっていく様子が、大事に丁寧に描かれていて、読んでいてとても引き込まれました。
BL漫画というジャンルですが、人間ドラマ、というジャンルでもいいなと思うお話でした。