攻めはサイコパスです。現在への理由となる過去描写がありますが、サイコパスなのは間違いないキャラです。
本当のネタバレです。
このお話の主題は受けの心理変化にあります。読み終えた時に読者が満足できるか出来ないか分かれる可能性が高い心の変化です。
今までこうして生きてきた刑事が簡単にこんなに変わるかな?考えられない、とかあっさりと感じて物足りないと思うとか。
私はすっと受け入れられました。例えて言うと、世を賑わす事件が有って関係者を知る人達にインタビューした時に「そんな風には見えなかった」というお話を見聞きします。そんな感じです。昔とは良くも悪くも別人の様になるのはこういったきっかけなのかもしれません。
推理ものです。
下記ネタバレ含みます。
ちるちるの場合(ちるちるが悪いわけではない)
この手の誰と誰が??というところがミステリー要素というか醍醐味となるタイプのお話に総じて言えるのが、あらすじの下に表示される登場人物攻め受け表示で台無しになってしまう、このシステムが残念。
でもBL紹介サイトとしては基本的に重要なポイントで、この表示が全く無いのであれば紹介サイトにもならないしな・・・っていう難しさ。
この作品も攻め(セフレ)という事自体が秘密のひとつなのに既にバレてしまっています。
個人的に一番可哀相に感じたのは春海。だから最後のネタバレ解決後春海も精神的解決が出来ているかどうかナレーション風で良いから入れて欲しかったな。
アップテンポな展開で、物足りないとかついていけないと感じる方もいそうですけれど、私にはこの疾走感心地良かった。
表紙から見てお分かりの通り、ルックスも良い受けは底辺という程の事は無く、とても成績優秀な上にそれを維持していかなければならない特待生の為勉強ばかりしておりますが、一般市民の範疇です。本人が底辺と卑下しているだけで、他の登場人物達からも蔑まれたり不当な扱いを受ける場面も無いです。
攻めはホンモノ THE TOP OF TOPS です。
受けは一貫していますが、攻めは最初の出会い編→事故の後遺症編→解決編と態度や性格に変化が起こりますが、素の状態が後遺症編なのでしょう。ですのでこの話のその先は解決編→後遺症編の二人になるのは間違いありません。