• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作例えば雨が降ったなら

久我達彦,45歳,職なし家なし
半田充,45歳,ストリップ劇場雇われ支配人

その他の収録作品

  • 約束

あらすじ

久我は、共同経営者に金を持ち逃げされ、ビルの屋上に立っていた。
飛び降りる勇気も出ず空腹が先にたち、しかも死ぬ前に初恋の「男」に会いたいと
思いとどまった久我は、友人の探偵の協力もあり、初恋の男・充のもとへ。
しかしそこは、地方の場末のストリップ劇場で……!?
どん底無職バツイチ純情45歳×元美少年45歳のラブストーリー!

作品情報

作品名
例えば雨が降ったなら
著者
カサイウカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
enigma COMICS
発売日
ISBN
9784775527863
3.9

(76)

(27)

萌々

(24)

(22)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
17
得点
298
評価数
76
平均
3.9 / 5
神率
35.5%

レビュー投稿数17

手放した初恋っていつまでも消えないもんなのね

人生45年 すべてを失い打ちひしがれ 最期に思い出すわ初恋の人


絶賛本棚整理中 なのですが 本棚にいい加減飽きて何となく積んでるダン箱に手をかけてみれば まさかのビニールかかったまま 

シュリンクのままってどないなこったよッッッ!!!!!!! しかも2冊って!!!!!!
そして極めつけが どーみても表紙のふたりに若さなしッ

紆余曲折のない人生に枯れおじ無し ←なぜ格言風?

読みたい方向迷子で始めた本棚整理 そんなところに予期せぬ処女(発売2018年と2021年ですが)
運命 そうこれが う ん め いッ ←やかましいわッ((怒))



うううん やっと見つけ出したかつての初恋と30年越しのプラトニック再燃 
そんな単純な話じゃなかったぁ~ん Orz


今は温泉街のストリップ劇場で働く彼と周囲の眼に耐えきれずできた小さな裏切り
少しのズレからできた大きな空白を再会から紡いでいく なんて訳でもなく ただ側にいて好きだった昔を懐かしむように時間だけが過ぎるのをじっとみてる感じ

別に枯れ専ではないのだけれどこんな場末だからなのか 彼らのするシガレットキスの何ともいえない物悲しさ

埋められない30年を悔いてはいても そこに積もった塵は払えない
愛に飢えて 置いてきた恋に未練がましくしがみついて 哀愁だけで終わったのだが……

すき

ちょっとめんどくさいおっさんを不器用だけど愚直に真っ直ぐに見つめるおっさん
玉砕してれば引きずることもなかっただろうふたりの恋心


ただ 個人的には充の見えそうで見えない 話してくれない30年に何があったのか知りたくてムズムズしどうしで

ううん ここはサクッと続きっぽい【例えば雪が融け合うように】にいってきます

0

オジBL

一般BLに飽きたので、読みました
昔の美しさを老化で失い、ほうれい線が深まる黄昏世代

① 例えば雨が降ったなら   初恋の充に会う久我 
② 例えば雪が融け合うように 充のもとに、久我は約束通り戻る、劇場閉鎖と充は過去の清算

誰だって、どうやったって老いていく。
でも主人公が味わうのは、老いだけじゃない、
起業仲間の裏切り。 多額の負債。
死のうと思って屋上に行くけど、飛び降りきれない。
未だ「マトモ」が残っている。

初恋の美少年を思い出し、居場所を探して尋ねると、地方の場末のストリップ。
若く美しかった恋人も、老いて、人生が上手くいっていない。

傷の舐めあいのような展開
恋は、絶望した人にも効く藥。 生き直せて良かった。
裏切らない人を得た・・二人がずっと離れなかったら 人生変わっていたかも。

0

未完テイストです

一応こういうエンディングもアリかもしれませんが、この一冊で一区切りと思える読者は殆どいないんじゃないかなと思います。最初から「例えば雪が融け合うように」と前後二冊と考えた方が良いです。

1

これで終わりじゃなくて良かった

枯れおじ×枯れおじ。絵柄が時代ものに合いそうな枯れ系なので、おじ感に説得力がありすぎでした。二人とも心配になるやつれおじ。全てを失ったおじとクズチンピラおじ。初恋の切なさも渋さが勝つおじっぷりでとても良かったです。
あとがきでも書かれてますが、BLとしてはここからってところで終わってます。死のうとまで考えた久我が、唯一好きになった男に会いに行くお話。
キラキラした初恋のやり直しができたとは言い難い感じでしたが、久我は充がさらに闇へと堕ちていくのを止められたのかな、と思います。充が最後の最後でやっと素直になれたところでエンドマーク。死のうとした場所と似た屋上で日が昇るシチュエーションが作られていて、とても感動的でした。
ストーリーは綺麗に終わっていないので、続きがあってほっとします。久我が全てを失う原因となった件を片付けに行くところで終わってるので。取り急ぎ続編を読みます。

1

曲がり角ごとに新しく生きられるのだ、人生は。

哀愁ドラマ的BL。
BL?といっていいのか、この作品の主役は訳ありの45才同士。
冒頭は、1人のくたびれきった男性がビルから飛び降りようとしている場面から。
暗い…
だが、そこまで堕ちてしまった後は「初恋の男」に会う、という衝動に急に息を吹き返す。
友人の探偵に居場所を見つけてもらって訪ねると、そこは場末のストリップ劇場で…

若くてまだ自分の人生が始まってない人には、この物語、何とも辛気臭くてときめかないかも。
だけどある程度の年齢になって、失敗、後悔、失意、自棄、悲観、屈辱、etc、etc…
人生の様々なマイナス面、ネガティブ面、それらを自分ごととして体験すると、見え方もまた変わってくる。
本作は別に落伍者の傷の舐め合い話じゃない。
人生捨てたもんじゃないっていうお話なんだと思う。
特に華やかでもない小さな舞台で裸体を晒す嬢たち。彼女たちは何も不貞腐れてないよ。とってもあったかい。人生の辛さを知っている人たちが寄せてくれるあったかさ。
そこに久我も救われた、のでしょうね。
降りた先には、今まで見えなかった、見てこなかった世界が広がっているもんなんです。
それは半田も。
ただし、半田は久我の思いがけない登場で思いっきり波立つわけですが。
途中チンピラの嫌がらせを発端として、半田とヤクザの関係が浮かび上がってきたりもしますが、ここは一般的に非日常な「ヤクザとの関わり」を絡ませずにとことん日常の中で進めた方が私の好みだったかも。

BL的に言えば、久我と半田のエロはありません。あくまで「初恋」の純情が勝った展開。
45才同士、ノンケと元ビッチの純情か…そこがいいんです。
さて、本作はまだ続きます。続編と合わさって完結へと向かいます。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP