42歳、親友同士。

コミック

  • 両想いなんて冗談じゃない!!

両想いなんて冗談じゃない!!

ryouomoi nante joudanjanai

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作両想いなんて冗談じゃない!!

芝隆次,遊び人の親友,42歳
神田時造,高校から25年間、芝に片想い,42歳

その他の収録作品

  • 冗談じゃ…なくもない(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下:50歳の時造と芝(描き下ろし)

あらすじ

神田時造、42歳。
高校生の時から親友の芝隆次に片想いを続けて25年が経った。
芝からは一番頼りにされているものの、
ノンケの友人にその想いを伝えられる筈もなく、
いつしか「親友として側で支えられればそういう一生も悪くない」
と腹を括るように。
しかし42歳になった今、ひょんな事がきっかけで
二人の関係に変化が……!?

作品情報

作品名
両想いなんて冗談じゃない!!
著者
カサイウカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
ISBN
9784829685570
4.1

(197)

(90)

萌々

(63)

(31)

中立

(7)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
37
得点
802
評価数
197
平均
4.1 / 5
神率
45.7%

レビュー投稿数37

おっさん二人。

カサイウカさん、イイっすね。
リアルに感じられる大人どうしのお話です。
大人と言っても42歳っつったらBL界隈ではかなーり喰ってる方ですよね。
それを考えると、多くの作品で登場する20代後半を中心にしたあたりのキャラたちは、大人と言ってもまだまだ初々しいヒヨコみたいなものに思えましたよ。

時造氏にはホントもういちいち感情移入してしまいましたなぁ。
好きな気持ちを押し隠してそばにいることを選んで、オンナ大好き遊び人な親友を隣に見ながら25年暮らすって!
傷が治ろうとしてはひび割れ、カサブタになろうとしては血が出て、を繰り返すようです。
せっかく長いことかかってカサブタになったのを引っぱがそうとするように、ちょこっとだけ付き合ったような女とスピード結婚&離婚こなしたあげく「絆された」気持ちを表明してくる。
自分も結構な大人なもんですから、昨日今日のことではない決心を抱えた身なら、いくら好きな相手が自分の前に転がってきてくれても「おっ、ラッキー!」って簡単に手をのばすことが出来ない感じ、わかりますよぅ。
後半で芝氏が言う「一緒にジジイになれりゃそれでいい」ってセリフも、中身がいろんなものでぱんぱんに詰まったものに聞こえて胸にキます。

バイトの宇田くんはスパイス以上の存在となっています。
時造氏と芝氏があーだこーだとやり合っているところにすいーっとインして面白がってる絵は笑えます。
フッて吹いたり時造氏の代わりに泣いてみたりと、楽しめましたー。

本編の8年後=50歳の彼らもちょこっと見られてうれしいです。
50代の続編よりも、50~60代の別キャラたちのお話が見たくなります。

16

激萌え!!!

2ndコミック「天才は総じて~」は、
攻めが不憫に思える等々で萌えられず残念…だったのですが、
今回は激しくツボを押されました!

25年もの片想いの心中がすごく切なくて胸に迫るのに、
そのこじらせ方がメチャ可笑しくて情けなくて、
だけどそれがとても愛しく思える、
なんとも素敵すぎるオッサンたちのお話でした☆


高校時代、親友を好きになっちゃって、
でもその恋心は秘密のまま、親友を続けられればそれで満足…
そういうBL話は山のようにありますが、
普通は10年くらいでその想いが報われてHAPPY~ですよね、
でもこれは25年!
もう、どちらも42歳というかなりいい年のオッサン。

外見的魅力もだいぶ薄れてきているし、
今更親友を失うのもお互い大きな痛手だし、
大体相手は散々女と遊びまくった挙句、
15歳も年下の女と3ヶ月でスピード結婚…でもそこから展開する恋もある。

想い人の親友(攻め・表紙右)は結婚して半年後、あっさり離婚。
しかも行くところがなくて、
「頼れんの、お前しかいない」なんて言ってきて、断れずに同居生活。
片想いがバレたくなくて、
動揺と浮かれと困惑でぐるぐるしている受けだけど、
実は攻め、受けの恋心にはとっくに気づいていて、
その長年の片想いにほだされる覚悟でこの同居を始めていた。
でも受けは、恋が報われることなどは望んではいなくて…


10年くらいの片想いなら、受けもすぐに喜べたのかもしれない。
でも、25年という長い長い間ずっと隠し続けてきた想いだからこそ、
相手に「ほだされた」と言われても、
そんな簡単にその気持ちを受け入れられない。
その展開や、高校時代の回想シーンのふたりの外見の変わりぶりが、
流れた年月の重さ、想い続けた気持ちの深さを感じてジーーン。

でも、切ないなぁ…と思ってページをめくると、
アドバイザー(?)のバイトくんの激しいツッコミに笑っちゃったりもw
この本、かなりテンポよくコミカルでもあって、
それがまたスゴクいいのです☆

そして、
いざ、ヤる時になったら、どっちも受けでいい覚悟をしているとか、
バイトくんがツッコミを入れつつもふたりを応援していた理由とか、
描き下ろしでは4年後(46歳)や、
その更に4年後(50歳!)のふたりの様子が見られて幸せそう~とか、
可笑しいけどじんわりなエピソードが満載。
なんだかもう、色々ツボを押されまくりで堪らなかったです!w


オヤジは嫌だ~~格好よくないとBLじゃないよ~という方以外には、
できれば是非読んでみてほしいなぁ。

13

表紙にビビったけど友情こじらし系ですごく自分向きの作品だった!

正直言うと、今回この表紙を見た時、ポチる手が一瞬ピクっとなって購入を拒否しましたw
カサイさんの作品は全部好きだし、同人もほとんど読ませていただいているし、カサイさんがおじさん好きなのはよ~く知っているんですけどそれでも手がシビれました。
しかしカサイさんならきっと安全(?)な気がして、落ち着き先はそんな酷いことにならないんじゃないかと思ってポチりました。

読んでみてやっぱり安心のカサイさんだ!と思いました。
実はおっさん属性はないので、おっさんというだけで購入することってあんまりないんですよね。
ダンディなおっさんやワイルドなおっさんは好きなのでぜんぜん苦手ではないんですけどね。
そういえば『R45』っていうオジさんアンソロジーを読んだ時も全然平気だったなぁ…と思い出しました。
あれにはかなり枯れたおじさんも出ていたし、あれで平気ならこれもビビることなかったよねw

自分が若いときはむしろおっさんが好きだったんですけど、最近は年を取るに伴って若い子のほうが好きになっている気がしていたんですがそうでもなかった。
年齢にはそんなにこだわってなかったのかと、読んで改めて知る自分の萌えの範囲^^;いや数年後はどうなっているか分かりませんがw

さてこの作品の萌えどころは、時造が二十五年も片想いをしていたということです。
私だって仮に幼馴染から二十五年間、そして今も好きですって言われたら地球がひっくり返るぐらいびっくりするわ!
どうやら芝のほうは時造の気持ちを分かっていたみたいですが、分かっていたところでノンケだから時造の気持ちを受け入れられず、友達の状態のままでうん十年。
うん、芝の気持ちは分からないでもない。同性の友達から付き合ってくれって言われたらどんなに好きな子でも、うーーーんって考える。
でも時造が一途過ぎてグラグラきますね。

時造も芝との仲が壊れてしまうくらいなら、気持ちを抑えて親友のポジションにいようと思ってそのまま友達の状態でうん十年。
そうそう、時造の気持ちも分かる。なんだかんだで自分も時造の立場だったらそばにいられるポジションを取ろうと思う気がする。
でも何となくなんだけど、仮に時造が若い時に芝に告白して、そして芝にフラれたとしても、どこかでまた二人の道が交わって、またくっつくような気がしました。

芝も時造のことを親友だと思っているから、そんなに簡単に切って捨てるようなことは出来ないと思うんです。
芝はよくある遊び人タイプで、女はとっかえひっかえするかもしれませんが、男同士の友情はおろそかにはしないタイプのように思えました。

芝みたいなタイプは、本当に時造の気持ちがダメとか気持ち悪いと思っているなら、とっくの昔に見切りをつけているような気がしますし。
やっぱり芝はなんだかんだでずーっと時造のことが大切なんじゃないかと感じました。

私は男同士の友情がこじれて~とか発展して~とかが大好きなので本当にもうキュンキュンしました。
現実世界でも男同士の濃い友情を見ていたら本当にお前たちはノンケ同士なの?もう自分ら結婚すればいいんじゃない?と思うことがしばしば。
子供ができたらわざわざ遠方から自分の子供を見せに故郷に帰ってきたりとか、本当に男同士の友情って面白いですね。
なぜ!そんなに!会いたいの!?みたいなw
みなさん私がそんな目で見ているとはつゆしらず。ふっふっふ、ふがみっつ!

そしておじさんのゴタゴタを面白おかしく見守っている宇田くんのポジションはおいしいですよねw
私これまた宇田くんのようなノンケキャラが大好きだったりします。
ほかの作品でもこのポジションの人はいますが誰もがスルーしていく日陰のポジション。
宇田くんスピンが出たら確実に読むと思われます。
私だけが面白がっているこのアウェイ感が痛いけど気持ちいい。

ただ私は宇田くんのポジション経験者なので、あれ実際だと面白おかしいだけじゃなくって本当に困るっていうか。
両方から相談された日には「えぇいお前らもういい加減つき合え!!」と爆発…しなかったよw
まぁ本人たちは真剣ですからね。あんまり真剣すぎてこっちも真剣に考えなきゃなぁ…とは思いました。

それにしても時造の真剣な気持ちが、体もつなげられるっていう意味で成就できて良かったです。
芝も腹くくったら男らしいじゃないですか。

はぁぁ…
時造…良かった…25年も想いつづけた甲斐がありました。
…本当に涙が出たよ。

そして、今回は芝攻めの、時造受けですが、わたくし的にはリバOKです。

てかこのパターンだとリバ、激萌えする。
続編またはもう同人でも良いので本気でリバ本出して欲しいです。
10冊買うから出してください!!
お願いします先生!!

13

歳の数だけ重ねた想い

この表紙に一目ぼれしての衝動買いですw
それもどーよ・・と思ってはいたんですが買ってよかったデス。
おっさんは可愛く面倒な生き物である。というな(●´艸`)クス

お話は、学生時代からの25年。
ひたすら親友に片思いをしている受とその親友なお話。
好きと思いつつその関係を壊すのが怖くて言えないまま。
そして今に至りいまだ忘れられずに居る。
ひたすら忘れられないとかな。
告白しないから余計に忘れられないのかなと思いつつな展開ではあるのですが
「あれ?コイツ俺のこと好きなんじゃ・・」とモヤモヤしているうちに
相手も・・という展開がリアルにありそうでなんか萌えた。

コイツまだ俺のこと・・・
隠してるつもりだろうが、おま・・その顔反則・・

さらっと読んでしまったのですが
見所も多いのかなと思う一冊でした。
無駄に歳を重ねて、年数重ねて、両想い確定しても
いやいや、まてまて言うてる姿が可愛く
年甲斐も無く真っ赤に照れる二人が可愛かった。
エロはちょっと弱めではあるものの、片思いの期間が長かったのと同じように
これからの年数を一緒に歳を重ねる二人が描かれておりまして
なんだかホッコリしてしまいました。
コミックなので、精神描写が少なかったのがちょっと残念かな。
めまぐるしく葛藤する心理描写を小説みたいな文章で読めても面白いんだろうなと思える作品でした。満足。

12

これからもいいオッサンを書いてください。

最初、先行販売で見た時は表紙が汚すぎてどうしようかと思いました。

学生時代から40を過ぎてまで結局好きと言う気持ちをあきらめられないのに封じ込めて生きてきた時造さんと、
それを本当はうすうす知ってたんだけど、対処できないので何も知らなかったふりをして友情を続けようとした芝さん。

もちろんその二人がメインなんでしょうけど、その様子をニヨニヨしながら見てイランお世話級にこのめんどうくさい二人をくっつけちゃったりなんかする宇田君のいい性格ぶりもあって、受けました。

前作の百鬼さんもかなりいい感じのおっさんでしたが、今回も長い過去をぐだぐだひきずるおっさんが本当にきました。さすがにめったにない五十代BLに期待します。

12

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP