ぷれぱーるさんのマイページ

レビューした作品

マスターレビューアー 「BLアワード検定」合格証 ソムリエ合格

女性ぷれぱーるさん

レビュー数1066

ポイント数13283

今年度1位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

運命に翻弄されすぎ

前作で一番気になる存在だった彼方が主人公のシリーズ第2作です。
今回もα×転生Ωの組み合わせでとてもドラマチックなのですが、個人的に攻めがあまり好きじゃなかったです。
攻めは、イタリア人のミケーレ。
外国人が運命の相手……って、そこまでワールドワイドに運命って展開するのね;
世界の人口何人よ?出会えたらめちゃめちゃ奇跡じゃない?
そして、前作に引き続き『運命』に翻弄される2人を描いています。

もうね、運命が怖いですよ。
たった数日で燃え上がって、一生忘れられない存在になっちゃうって怖くないですか?
ほとんど知らない相手ですよ。で、知らないまま別れちゃうの。それなのに、こんなに盲目的な執愛を見せられると怖くなっちゃう。

運命の相手が、姉の婚約者だった……と、いうお話。
とても悲劇的で切ない。そして、彼方は賢明だったと思う。
ただ、ミケーレが短絡的過ぎた。
運命=愛、だから姉とは別れるって……
彼方の気持ちは?姉の紗栄子の気持ちは?
子どものマッシモの方が思慮深いってどうなのよ;

そして、紗栄子には同情しかない。
この人悪くないよね?そりゃ、妊娠したと嘘をついたところは悪いかもしれないけど、あとは悪くないと思う。
彼方にキツイのも、それは彼女の矜持だと思うし。
最後は幸せを掴んでくれたみたいでホッとしましたが。

運命に従うことをロマンチックだと思えれば楽しめるけど、振り回されてると考えてしまうと楽しめない。
むしろ、番外編の一充×類CPの方が気になりましたよ。
この続き読みたさに次のシリーズを読もうと思えるほどには。

猫はコタツで丸くなる

かわいい猫と甘エロ見たさに読んでます。
それだけです。
でも、それでいいんです!

相変わらずラブラブな鴻太×クロ、福永×シーナ。
さらに、成長した大吉がタチに!
ギャップありな猫カフェ店長・宗春との身体から始まるラブ……の予感。

遂に、タチ猫ちゃんきましたねー
大吉は、わんこ系猫ちゃんですもんね(笑)
宗春の家に住み込みで働くことにしたものの、正体はバレていないので先は長そう。
ツンデレ宗春とどうなっていくのか(まぁ、想像はつくけど;)、今後が楽しみです。

可愛くてエロくて癒されました。
何もない安心感が心地いい。
ページ数が少な過ぎたので、次はボリュームアップでお願いします!

Family Affair コミック

こん炉 

残された遺産は…

こん炉先生にしては王道かなという印象。
俺様な塾講師・冬ニ×わんこ系愛され男子・透。
2人の距離が近付いていく過程が胸キュンで、あっという間に読み終えました。

祖父が倒れたことで、親戚たちの後見人争いに巻き込まれた予備校生の透。
悩む透が講師の冬ニに相談すると、土曜の夜に「家族会議」を開けばラッキーデーになるかもよ?と、言われ……

ちょっと切ない、家族と愛の物語です。
祖父に愛されて育った透と、父親から厳しく育てられた冬ニ。
同じ人に育てられたのに、こうも違ってくるとは……

冬ニは俺様でかなり強引な印象だったのですが、話が進むにつれてさり気ない優しさだとか、寂しさだとか、いい面が沢山見えてきてキュンとしました。
一方の透は、両親を亡くした寂しさなんか少しも感じさせない、素直で優しい子でした。

透が先入観や偏見でものを見ず、ちゃんと自分が知ってる冬ニを信じているところが凄く良かった。
冬ニが欲しかった言葉、欲しかった気持ちを自然にくれる透。
そんな透に惹かれて行く冬ニの気持ちが、手に取るように分かるんです。
透も冬ニの色んな一面を知るほどに気になっていき……と、いう展開。

全てがじいちゃんの思惑通りに進んだ感じかな。
まさか恋人関係にまで発展するとは思わなかっただろうけど;

透が冬ニのいる予備校に通っていたのも、じいちゃんの作戦?
厳しかった冬ニの父が透にとっていいじいちゃんになったのは、冬ニとのことを後悔していたからなんでしょうね。最初からこうできてたら全然違った結末だったかも。
ただ、何で冬ニにそんなに期待していたのかが分からなかったです。そこが読み取れる箇所があれば尚よかったのに…

父親に選ばれながらも最後の最後に信じてもらえなかった冬ニですが、その冬ニを信じて選んだのが透でした。 
お互い以上には何もいらないという意思表示をした2人の意思は固く、何よりの遺産は『家族』だったんだと思わせてくれたラストが素敵。
でも、一人になっちゃったじいちゃんが心配だな。

エロ展開は、ちょっと強引に感じたかなー。
家族としての背徳感は全く感じさせませんでしたね。
本作には、この葛藤がないんですよ。 
ただ、透がエロかったので、冬ニが煽られるのは納得。

Luck コミック

暮田マキネ 

占いに従うことで人は幸せになれるのか?

とても面白かったです。
裏がありそうな先輩と、日々を占いに頼って生きている後輩。
そんな大学生2人の不器用な恋に萌えたりホロリとしたり。表情豊かな物語で、最後まで飽きさせません。

一日の行動を占い通りに過ごす大学生・天は、大学の有名人・寿里に突然話しかけられ、なぜか付きまとわれてしまいます。
この出会いは、偶然かそれとも……と、いうお話。

心理学科の寿里は人身掌握術に優れていて、天を意のままにコントロールしているのでは……と、不安を覚えるほど笑顔が怖い時がある。
そして、ニコニコ顔からの真顔にドキッとさせられます。

一方、辛い恋の経験をもつ天。
天を弄んだ先輩が本物のクズで、腹が立って仕方がありませんでした。
傷付けられた天が可哀想で可哀想で涙が出ます。
この男がキッカケで天は占いに依存するようになったのですが、そんなこと知る由もないんだろうなと思うと余計腹立つ!
物語中盤のこいつのザマァは見ものですよ。スカッとした‼︎

占い通りに行動することで、縮まって行く2人の距離と温度差。
警戒心丸出しの天が寿里に心許していく過程が丁寧に描かれていてキュンとします。

しかし、寿里には天に打ち明けられない秘密があり……

結果的に、一番占いに振り回されていたのは寿里だったのかもしれない。
人生を他人に左右されたがる人間がいるなんて理解できないと言いながら、天に近付くために自らその〝他人〟になり切る。
寿里の行動が天を傷付け、その罪悪感が天を追いかける足を鈍らせる。もー、ここが切なくて……

器用そうに見えた寿里は、とっても不器用だったんですね。
だけど、そこに人間味を感じて安心してしまう自分がいました。
なかなか見えてこなかった天に執着した理由も、寿里の回想で明らかに。天、めっちゃいい子じゃん。
おばさんの占いに従ったかに思える寿里だけど、これは普通の一目惚れですよね。
キラキラで取り繕ったかっこよさよりも、ボロボロだけど必死な寿里の方に断然魅力を感じました。

人生の岐路に立った時、選択肢に迷って不安な時、誰かに背中を押してもらいたい時がありますよね。
そこを逆手に取った展開が面白かったです。

エロは少なめですが、寿里がSっぽいところが良かったし、天の精液を掬って舐めるところがエロかった♡
天の潮吹きは、是非本編で見たかったなあ。

独特な設定が効いてる

かなり読みやすいオメガバースです。
特に構成が気に入りました。
単元ごとにまとめられているので、いつの誰の話なのか分かりやすかった。

α×Ωの再会オメガバースです。
『運命』に拘ってるなあ。
一目で惹かれあう2人。なんなら、受けの智宏に関しては、恒星のキーホルダーを拾って持ち帰っただけで発情してる。
だけど、智宏は『運命』に気付いていなくて……と、いう焦れ恋でした。

好きなら運命の相手じゃなくてもいいんじゃないの?と思うのですが、そこは拘る智宏でした。
そこには、本作特有のオメガバ設定が影響してるんですけどね。
それでも、自分の気持ちに素直じゃないなあ……と、いう印象を受けました。

攻めの恒星は、なかなか素敵でしたね。
いっとき側を離れたのも、智宏への愛を確信するためだったと思えば納得です。
そして、最後の書き下ろしに爆笑。
オメガの男性が妊娠すると、母乳が出ると姉から聞いた恒星。
「姉貴、俺、頑張る」
とんだむっつりでした。恒星好きだわ。

ハッピーエンドのため、読後感もいいです。
書き下ろしもたっぷりで、電子限定の書き下ろしもすごく面白かったです!
これは、電子限定にするには勿体ないんじゃないかな。

そう簡単には乗り越えられない

日野先生の作品はかなり読んでいるのですが、レビューするのは初めてなんですよね。
可愛い表紙からは想像も出来ないくらいセンシティブでした。

かつて親友で恋人同士だった2人の再会ラブです。
お互いに忘れられない相手で、嫌いで別れたわけじゃないところが切なくて、これでもかってほどすれ違ってしまう姿に胸がギュッとなりました。

男同士の恋愛において、自分の恋人が同級生にレイプされてしまう……という展開はあまり見ないかも。
男女でも男男でも、この状況はすごく辛いです。
被害者はレイプされた翼なんだけど、彼氏の加瀬も凄く後悔してるんです。
だからギクシャクしちゃうし、翼を見ると辛くなってしまう。
そんな加瀬の気持ちを汲んで、距離を置いたまま姿を消してしまった翼……切ない。
高校生ゆえの未熟さも感じて、子ども2人では抱えきれない大きな問題だったのだと思いました。

そして大人になった2人は最悪の形で再会し、想いを再燃させていくのですが……

訳あって、男の元を転々としながら身体を売っていた翼。
そして、それを知った後の加瀬の態度が最悪なんですよ。
再会前のことを責めるような態度をとってしまったり、挙げ句の果てにレイプ紛いのセックスをしてしまったり。

それをお前がやるか?という感じで怒りしかない。
でも、翼は加瀬に抱いてもらった身体を大切にするんです。
他の男に迫られても拒絶して殴られて……
酷い目に遭っても、健気で気丈な翼の姿に胸が痛みました。

ほんのちょっとのことなんですよ。
守らなくてもいい。ただただ黙ってそばにいれば良かったんじゃないの?と、思わずにはいられなかった。
そして、「好きや」という一言があっという間に関係を修復し、2人の溝を埋めていくところにグッときました。
ずっと両片想いだったんだから当たり前です。

関西弁も可愛いし、2人のコミカルなやりとりはホッコリ。
Hも綺麗でエロかったです。H中の関西弁が堪らなく可愛かった♡
「あかん」「イってまう」って、可愛い〜

すごく良かったのですが、ラストがちょっと駆け足に感じてしまいました。
もう少し余韻があったら良かったかなあ。

前作を軽く超えてくるねー

名言続出の下巻です。めっちゃ読み応えありました!
『チェンジワールド』ではあんなにムカついた穂積を、まさか郁央×要祐CPより好きになる日が来ようとは……
南月先生、すごいです!

下巻では、旭のトラウマがよりクローズアップされます。
「欠陥品」という言葉……これが旭のトリガー。
旭のトラウマが増幅したのは、穂積への罪悪感からでした。
だけど、欠陥がない人間なんていないですよ。
人間の欠陥と欠陥品の木材をリンクさせているところが凄く良くて、旭の父親の言葉が刺さりました。

〝虫食いだって芯さえ強ければ大事なものを守れる〟

お父さんのこの言葉が全てだと思う。
欠陥品だって柱になるし、それが味になることもあるでしょう。
お父さんから旭と恒生へのメッセージ……これには涙腺崩壊しましたよ。不器用だねえ。

そして、旭の吐露に対して穂積が言った言葉がストレートでガツンときました。
それ言うんだ……でも、そうだよね。
正直な言葉って人の心を動かすんだよなあ。
穂積が旭の荷物を一緒に持つことはできないけど、きっと軽くしてあげることはできたと思う。

「他の誰も匤人の代わりにはなれねぇ」
穂積母に旭が言ったこのセリフをなぜ本人に言わんのじゃ!とヤキモキしていましたが、最後の最後にどストレートな告白きました♡胸熱です。

旭の過去に意味を持たせてくれた穂積と、穂積に母親と向き合う勇気をくれた旭。
心から出会えて良かったと思える2人に感動でした。
依存じゃなくて、辛い時に寄りかかって心を預けられる存在になれたところが素敵。

そして、楽しみにしていた結腸責めですが遂に描き下ろしで実現します!
めっちゃエロいけど幸せそうでした〜♡

何度でも読み返したくなる素晴らしい作品でした。
出る続編出る続編が、次々前作を超えて行くの凄くないですか?
今回は、ナルの恋人たちが見れたのも良かった(笑)
今シリーズの2CPにはまだ続きがあるそう。
先生の考える2組のエンディングを見るのが、今から楽しみで仕方ありません!

甘いだけじゃないよ

『ラブネスト』の続編で、穂積と旭の同棲編になります。
甘々を期待したのですが、やっぱりそれだけじゃない。
自分の親や周りの人たちがいる現実の中では、「好き」という気持ちだけでは成り立たないこともあるんですよ。
悩んだり迷ったりすることもあって当たり前ですよね。
でも、その悩みがすごくリアルでセンシティブだなって思いました。

ナルの紹介でビルを買い取った旭。
テナントと事務所と居住区を設けていて、しかも旭がリフォームを手がけていて洒落た雰囲気になっています。
(カバー下に詳細が書かれているので、ご参照下さい!)

新しい愛の巣でラブラブな2人。
一緒に寝て起きてご飯を食べてHして、すごく幸せそうです。
穂積が旭にめろんめろんなのが伝わってきて、キュンキュンします。めっちゃ可愛い♡
旭も穂積を大切にしていて、エロスイッチ入りまくりの穂積の期待にも応えてますよ!
結腸責めを許されて、実行する前に想像だけで暴発するとか……まだまだ若いよw(いや、年なのか?)

順調そうな2人ですが旭は穂積に隠し事をしているうえ、自分が穂積を選んだ理由を考えては自己嫌悪。

「都合のいい相手」──子供が出来ない自分にとって気が楽だから?

いやいや、そうじゃないよね?
好きだからだよね?
そこがハッキリしない旭に苛つきましたが、好きじゃなければビシッとスーツで決めて、わざわざゲイバーまで穂積を迎えに来たりしないでしょ。
旭は、自分が思っている以上に穂積のことが好きだと思う。

そして、両方の親の問題ね。
親の介護とかカミングアウトとか、これは現実問題ですよ。

穂積の実家を訪れた2人……
お母さんは薄々感づいてるかな?
さて、下巻はどうなるーー…!?

エロ的にはラブラブでした♡
旭の嫉妬からの穂積の愛の告白にキューン。
結腸責めは下巻に持ち越しかな?ワクワク(゚∀゚)

萌えの補充はこちらで♡

ぎゃっ♡
なんじゃこれ!めちゃめちゃ萌えた。
糖分ゼロの本編でしたが、こ、こんなところに飴ちゃんが……

【傷】
顔が傷だらけの百目鬼に対し、「枝にでもひっかけたのか?」って;
七原の妄想が笑えますw
そして、「俺もつけるかな」という八代の言葉に被せ気味の百目鬼のセリフ……♡
「…あっそ」って、照れ照れじゃないですか〜
短いストーリーなのにニヤニヤが止まらん。

【面会】
竜崎との面会シーンは、本編でも最高でしたよね。
竜崎が八代を好き過ぎるでしょw
そして、不憫(笑)
ついでに七原も不憫ね(笑)

4Pとはいえ内容は2P分。
でも、萌えは無限大でしたよ〜
特典付き買って良かったと心底思いました。

甘さを削ぎ落とした先に萌えはあるのか…

装丁が好きすぎる。黒マット仕様に黒百目鬼ですよ。
素敵過ぎてナデナデしてます(笑)

さて、平田との抗争に終止符を打った6巻からの続きです。
囀る鳥の「鳥」って、鷲かな?鷹かな?と思っていたのですが、たぶん鷹ですよね。(違うかもだけど)
鷲と違って鷹は滅多に羽ばたかず、気流に乗って飛ぶんですよ。
33話で手負の鳥を引き摺る八代の描写の扉絵。そして、35話で羽ばたく鳥を見上げる2人。
きっと、「鳥」は八代であり百目鬼であったのだと思う。
滅多に羽ばたかない鷹が羽ばたいて飛んでゆく姿……ここに八代の元を離れる百目鬼が、そして、百目鬼から離れて行く八代の姿が重なりました。
あの時、八代が右目を隠した理由も明らかになります。

そして物語は新章へ──

あれから4年後、闇カジノ経営の傍ら金主とてしても金策にあたる八代。一方、三和会系桜一家に身を置く百目鬼。
袂を分かった2人は、金を借りたまま逃走した城戸の捜索中に再会するのです。

黒を白にし、記憶喪失だと嘘までついて堅気に戻そうとした八代の気持ちに反し、まだヤクザの世界に留まっていた百目鬼。
八代との繋がりを求めたんだと思うけど、そうまでしておいて4年も会わなかったという百目鬼の精神力に驚きです。「待て」が出来る(出来すぎる)犬ですね。
対して、八代にしてみれば青天の霹靂ですよ。
百目鬼のためだと思って手放したのに、まだこんな世界にいたんだから。
それにしても、八代は年を重ねてより色っぽくなってますね。
なんて罪な人だ;

再会のシーンは、静かですが見開きで圧巻です。
あのクレバーで飄々とした八代の心を、一瞬で揺さぶるのは百目鬼しかいないでしょう。
言葉はないけど、八代に会えて嬉しそうな顔の百目鬼の表情が印象的でした。

百目鬼が身を置く桜一家の組長・綱川も魅力的。
本人も天羽も語らない百目鬼の過去を探る男ですが、頭は切れるし回転もいい。
百目鬼をこき下ろす八代の言葉の裏も分かっているのは、天羽に言った「部下思い」の一言から読み取れます。
ヨネダ先生の作品は、キャラがストーリーを進めるためだけに言わされているセリフがひとつもないのが凄いと思う。
セリフや表情全てに意味がある。とにかく凄い。

甘さは一切ありませんが、6巻までのように殺伐とした雰囲気もない。
だけど、その淡々とした雰囲気に焦らされるんです。
2人の絡みも表面的なもので、いちからの出発というより、マイナスからの再出発です。

男とセックスするのは、八代にとってはタバコを吸うのと同じだと言ったのは七原でしたね。
セックスは八代のアイデンティティであり武器だ。
今まで散々淫乱な姿を曝け出していた八代ですが、今回そういった場面はなし。八代は変わったのか?
一方、井波からの着信を目にした百目鬼は、「──変わらないんですね」「変わらないなら 俺ともできますか」と、迫り……と、ここで本作は終了です。

多分、八代は百目鬼とはできないんだろうな。
だって、百目鬼だけが八代の特別だから。
〝ひとは変わるもの〟〝変われるもの〟〝どうせ変わらないもの〟……八代と百目鬼はどれなんでしょうね。

裏社会という環境、複雑な人間関係、過去と今そして未来……切ないこの状況の先に最大級の萌えが待っているのでしょうか?
物語の行く末が気になりすぎます……。