巡恋アルファは愛に焦がれる

junren alpha wa ai ni kogareru

巡恋アルファは愛に焦がれる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

180

レビュー数
3
得点
20
評価数
5
平均
4 / 5
神率
20%
著者
ナツ之えだまめ 

作家さんの新作発表
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イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥630(税抜)  ¥680(税込)
ISBN
9784344844728

あらすじ

イタリアの名門・カステリーニ家の三男でアルファのルカ。半分日本人でもあるルカは、所属している日本の芸能事務所からネット配信のドラマ出演のオファーを受けた。椎名櫂人とダブル主演だという。パリコレモデルの有名人で、女にも金にも不自由したことがないルカ。なのに“ーー案山子くん、日本には向いてなかったよね”。酷薄そうな唇で自分を“案山子”よばわりするベータの椎名だけが自分を苛立たせて気落ちさせて、でもどうしようもなく惹き寄せてくるのだ。「なんでそうなんだ、俺の伴侶でもないくせに」戸惑うばかりのルカと、椎名のドラマ撮影は否応なく始まってしまいーー。

表題作巡恋アルファは愛に焦がれる

ルカ、イタリア名家の三男でパリコレモデル・α、23
椎名櫂人、実力派俳優、28

その他の収録作品

  • 恋夜よ、花の咲くごとく
  • あとがき
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レビュー投稿数3

運命には抗えるのか?

オメガバースシリーズ3作目。
シリーズ通読してから手に取ることをお勧めします。

本作のニュアンスは、
「運命だから結ばれた」よりも「運命だから逆らえなかった」です。
受が抗う系です。

どこにいてもわかる。感じる。求めてしまう。
出会う前から僕たちは惹かれあっていた。
そんなストレートなファンタジー on the ファンタジーな世界観に、
仕事、亡き親友の呪縛、複雑な家庭環境といった抑制のエッセンスが織り込まれております。
独特の作りこまれた世界観ですが、なぜか重くなりすぎずすっきりしているのが特徴です。

印象としては…なんだか慌ただしかったです。
3冊目だけあって素材もキャラも既に多いのですが、展開もごろごろ転がります。
作者さんは名前のある人はもちろん、名無しの脇役まで存在感を出して書くのが大変お上手です。するとそっちにも気をとられ、さらには視点も前触れなく受攻交互に代わっていくので、とにかく読み手は忙しいです。
バラエティに富んで楽しいと思う面もありますが、もう少し二人に集中させてほしかったなという思いもありました。

そんな二人の関係ですが、
理由あって受が攻をあえて遠ざけようとします。
その態度や言動がちょっと辛辣ですね。
オメガじゃないと知らしめるためにあえて腹を触らせるとか。
受の気持ちもわかるけど!だけどこれ以上攻を苦しませないであげて!とついつい思ったり。

でも攻のルカはそこでくじけないとても良い子でした。
複雑な家庭環境だとしても腐らず、盲目的にもならず。
欲しいものの正体がはっきりしないことでぐらぐらしているけど、それに対しても常に真っ直ぐ向かい合っていく。非常にポテンシャルが高い人間です。
やっと欲しいものを手に入れたルカはこれからもっともっと強くなるんだろうな。

今更ですがオメガバースって難しい題材だと思いました。
男性同士であることで自由になる部分にあえて「恋愛を取るか仕事を取るか」みたいな不自由な枠組みを落とし込んでいる。
前作では主人公の姉である女性が出てくることで男性性のコントラストがついていてよかったのですが、今回はそういったところもなく、ライバルがなぜ受を好きだったかも不明で…オメガバースBLとしてはちょっとぼやけたかな。

耐え忍ぶ美人受を見たい人、悩みながらも押せ押せな年下攻めを見たい人にはお勧めです。

1

呪縛からの解放

前作 愛罪アルファにてオメガ主人公を救わんと乗り込んできた
ミケーレの弟ルカが登場。
お兄さんみたいにスーパーダーリンじゃない。
普通の男の子だな というのが印象。アルファなのに?
容姿端麗は間違いない、けれど ややもすると放出されがちな「オメガ」
威圧感が彼にはないんです。
気になる子にツンケンされて尻尾下がっているような可愛い子なんです。
だからうっかりこの話がオメガバースだ って事を忘れそうに!

そう。気持ちよりも本能が判ってしまう、相手の事が。魂の相手だと一瞬にして魂は告げるけど、確かめようがない。相手の言葉行動に一喜一憂する恋するルカがいじらしく可愛い。

一方ツンケンが過ぎる位な年上の彼(受)は過剰なくらい毛羽立っています。
オメガバースの宿命、「オメガばれ」を防ぐために必死。
彼もまた「本能が知っている」から逃げざるを得ない 何故?

名前と立場がごく僅かに語られる故人が 受彼の背後にゆらりと見え……
(けっこう鳥肌ものだった)

死しても存在感厚く縛る「執着」が

役者である事を あり続けることを約束という縛が!

二人を隔てる壁はオメガだからアルファだからじゃない
それぞれに縛られたものから解き放たれないと向き合えない。
なつの先生だ……ほんと、アルファオメガは普通の人間で
手探りで相手を知ろうとするし
ごく当たり前に恋をして泣いて笑って
ごく普通に人間関係紡いでいくんだ という優しさを感じるのです。

愛じゃなくて恋を実らせたちょっとワンコなルカのこれからが楽しみ。
勢い専業主夫だって厭わないのでは?







1

とても重い作品ですが、読み応えがありました

「蜜惑オメガは恋を知らない」と「愛罪アルファは恋にさまよう」のシリーズ作になります。
今作だけでも読めるのですが、共通して出てくるキャラが多い為、シリーズを読んでからの方が理解しやすいかもしれません。

で、こちら、独自設定が面白いオメガバースになります。
元々オメガバースと言うと「運命の番」がキモになるワケですが、まさにその運命がオメガにとって大きな意味を持つ作品と言うか。
えーと、生まれつきのオメガと言うのは存在せず、「運命の番」に出会う事によりベータから変転するんですね。
もしくは運命の番と出会わずに変転してしまう「はぐれオメガ」か。
毎回この設定がとても利いているのですが、今回は「こう来たかー!」って感じで。

こう、運命の相手と出会ってしまうと、理性も倫理感も何もかも置き去りにして、ただただ強く惹かれ合ってしまう。
そんなドロドロとした愛憎劇が容赦無く書かれているんですよ。
今回もかなり拗れに拗れと、読者を選ぶとは思うんですよ。

ただ個人的には、すごく読み応えがあって好きなんですよね。
恋愛のキレイな部分だけじゃ無い、エゴとかズルさとか執着とか。
そこに悲哀を感じると共に、ある種の羨望を覚えてしまう。
そこまで強く相手を求めるって、一体どんな感じなんだろうと。
まぁ、本人達は「呪い」だと言ってますけど。

もう諦めたい。だけど諦められない。どうしたってー。
そんな主人公の揺れ動く想いの切なさに、心を締め付けられると言うか。


内容としましては、イタリアの名家出身でパリコレモデルでもあるルカ×実力派俳優・櫂人による、オメガバースでかなりの拗らせものです。

実力派俳優・櫂人とW主演で、ドラマへの出演が決まったルカ。
実は櫂人とは8年も前に出会い、「運命の番」だと確信したんですね。
しかし、櫂人がオメガへと変転しなかった事から、自身の伴侶では無いのだと諦めた。
そんな彼との共演に最初は戸惑っていたのに、共に過ごすうちに想いを抑えきれなくなりー・・・と言うものです。

こちら、ストーリーとしては、二人の共演作であるドラマ撮影を追いつつ、それぞれの気持ちの変化が丁寧に綴られって感じになります。
これほど惹かれ合いながらもベータのままの櫂人は、果たして「運命の番」では無いのかー?
と言うのが、物語のキモとなる部分で。

何だろう・・・。
これ、ドラマ撮影部分がかなりの比重を占めていて、また面白いんですよ。
モデルで名家出身と一見派手に思えるルカですが、実はかなりストイックで櫂人に対してはワンコ。
で、そんなルカに対してどこか距離を置き、皮肉で冷たい態度の櫂人ー。
そんな二人が、共に作品を作り上げて行く中で、距離を縮めてゆく。
二人の気持ちに並行するようにドラマ撮影が進むのですが、このドラマ自体も面白すぎるじゃないかよと。
BLで読みたいよ!と。

また、最初は櫂人が伴侶では無い事ばかり気にしていたルカが、例え伴侶じゃ無くとも関係無い。
ただ、櫂人が愛おしいと、感情を変化させて行くのが素敵で。
いや、こう書くとルカが器のちっさい男に思えちゃうかもしれないんですけど、この世界観で「伴侶」では無いと言う事は、それだけ重いんですよ。
彼の母親がまさに「はぐれオメガ」と、伴侶では無い事で周囲も本人もとても不幸で。

あとこちら、両視点で進みます。
その為、櫂人の「オメガ変転」の謎も、わりと早い時点で分かります。
これがまた、ちょっと切ないんですよね。
自身の矜持と、亡くなった親友との約束と・・・と、櫂人ががんじ絡めで。
そして、そこにあるのが美しい友情だけでは無く、櫂人にとっては「契約」でもありと、罪悪感をはらんだものである事も。
いや、ちょい意地っ張りすぎだとも思うけど。


う~ん・・・。
櫂人の親友ですが、彼を縛りつけるような事をしたかと思うと、のちのちに出てくるルカへのメッセージと、ちょっとやってる事が矛盾してる気がするんですけど。
あと、櫂人があまりに拗らせすぎてて、途中から若干イライラもしてくる。
もういい加減しなさい!と。

ただ、呪いに例えた二人の恋愛とか、すごく印象的でハッと来る部分が多いんですよ。
そして、深く掘り下げてある二人の心情が、とても読み応えがあるんですよ。
どうしたって、自分の正直な気持ちからは逃げられないよなぁと。
出会ってから結ばれるまで八年もかかっちゃうんですけど、この八年は必要な時間だったんだろうと。
櫂人だけではなく、ルカにとっても。

まぁそんなワケで、個人的にはとても面白かったです。
でも、ドロドロの恋愛とか「運命の番」が絶対みたいな世界観とか、拗らせまくりの主人公とかが苦手な方は、ご注意下さい。

10

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