電子限定かきおろし付
障害者になるということ
排泄が、入浴が、歩くことが、落とした物を拾うことが、働くことが、見た目を保つことが、いろいろなことができなくなる。人の何倍も時間がかかる。尊厳が保てなくなる。心が壊れて、死にたくなる。
時間や金が解決してくれる訳でもない。もう戻らない自分の体。言葉通り「どうしようもない」現実。そんな現実がやってきた時、耐えられるだろうか?
その現実を、主人公がどう生きたのか、繊細に描いてくれている。ごくたまに出会う、BLというジャンルの枠に当てはめるにはもったいない秀作。
衝撃的なお話でした。
まさかそんな…。あらすじや表紙からは甘々ほのぼのだと思っていたのに。
現在→出会い→友達→お付き合い開始→現在と。
どうするべきだったか?今は正解なのか?
問い続けますね。
一緒にいたい一人にしたくない、巻き込みたくない夢を叶えて欲しい。
好きだからこそなところが追い詰めますね。
先輩がいてくれて良かったです。
無理してないつもりでも尽くされる方の負担がありますよね。
諦めた夢が叶ったとしたらな小旅行も良い体験でした。
あとがきの後の短編で晴人が!晃が!
とても考えさせられるお話でした。
事故で大怪我で自由をなくし生きてる限り体がひどい後遺症に苦しみ続ける。なんて残酷なのか。
誰もがそうなるかもしれないという意味でも、BLとしても重みのあるお話でした。
私事ですが10年前に事故に遭い怪我は数年で治っても、鬱になり治らずずっと薬を飲み続けています。
仕事もこれまで通りは難しく、これまでなかった恐怖症も出て。
晴人のことが事故後に何年も苦しみ続ける被害者としても読んでて衝撃的なお話でした。
自分にとって彼は自分に新しい道、視点、守りたいものをくれた人であるのにそれが彼にとっては自分のせいだと思ってしまうというすれ違いが見ていて心にくる。自分がこの漫画に入っていたら絶対同じこと思うだろうなって共感できるからこそ心にくるものがある。
BLのラブラブ系よりも内容重視の物語。
ほんとに染みるお話。
何気ない一コマのようだけど彼らには長い時間をかけて作り上げた希望なのだなと思った
事故により大きな障害を持つことになる晴人と彼を支える晃のお話。
苦労や辛いこと大変なことがありながらも、私は理想的、希望的なお話だと感じました。
突然の事故で地獄のような日々を送ることになる晴人。
尊厳死に救いを求める気持ちはとてもよくわかる。
それが「お守り」というのも。
障害だけでなく、大病や持病や慢性疾患、人間関係や経済的なこと…人によってはさまざまな困難があるわけで、そんな人にとってはいつか死によって解放されると思いながら、晴人のようにそれまではしたいこと、できることをする…それが人生でもあると思います。
晴人は自分のことだけでなく晃の夢や人生を犠牲にしていると苦しむのもわかる。
前半の晃はやたらテンション高く、したくてしていることだろうけど少し無理していませんか?と思わせる演出にも感じましたし。
それでも晃が誰と何をして生きていきたいか…選択するのは本人ですもんね。
そんな晃を気遣い、晴人のことも理解してくれる芝先輩の存在が大きい。
芝先輩のような人がいるといないとでは全然違う。
晴人は小説家としての才能があり成功し、愛するパートナーと共に生き、夢を叶える。
決して悲劇ではない。
大変な苦労がありながらも努力して、しあわせな人生を送った物語だと思います。
BLとしては、パートナー制度や家族ではない見舞い者の病院での扱いがリアルでよかったです。
タクシーの運転手さんと晴人のエピソードが秀逸でした。
晴人はもともと引きこもりタイプだし、自分の大変さで視野が狭くなっていただろうからバリアフリー的なことが障害のある人にとって便利で当たり前であることがあるとこの時初めて知ったんですもんね。
障害だけでなくいろんな悩みを抱える人にとっていいヒントになるシーンだと感じました。
こんなBLは今まで見たことなかった。是非ドラマ作品になって欲しいと強く願うほどとても、リアルかつ純愛そしてやはり現実味が凄くこちらも何か考えさせられるような作品でした。
確かに車椅子の人が居たりすると目線が自然とそこにいってしまいますね。私は祖父が重度の血友病で車椅子を子供の頃から押していたので、もしかしたらそこまで珍しくは思ってはいないかもしれませんがそれでも他の人よりも気を遣ってしまうし特別視してしまうかも。
それに生まれた時からではなく事故でそうなってしまったことで、色んな葛藤があるのだなと鮮明に伝わってきました。感動しました。
