かわい有美子さんのレビュー一覧

光の雨 ―贖罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

前編とまとめて読むのがお勧め

三冊予定だった『いのせんと・わーるど』は未読です。
『原罪』から一気に読みました。

受けの伊能は親友・渡瀬の死を野々宮のおかげで乗り越え、自分の中でやっと決着をつけられるようになりました。
しかし同僚とともに東京地検特捜部へと出向となってしまい、野々宮とは遠距離となってしまう。

攻めの野々宮は伊能と気持ちが通じ合い、ふたりでともに歩き出す。
しかし、野々宮の調べた事件によって実家…

6

光の雨 ―原罪― 小説

かわい有美子  麻々原絵里依 

一般小説のごとき

かなり前の三冊予定だった『いのせんと・わーるど』を二冊にして新たに出された物ですが、古臭い感じはまったくしませんしとにかく読ませます!
タイトルもこちらの方がしっくりきます。
かわいさんの硬い系作品がお好きな方は、『贖罪』との二冊同時購入がお勧めです。
まるで一般小説のようでした。
読むのは大変で再読はしばらく無理ですが、かわいさんのすごさを再認識した作品でした。

受けの伊能は七年前…

9

空色スピカ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

寮物大好きです

遅ればせながら夏頃に初読みで「素敵すぎ」と身悶えした作品でした。
手持ち未読本がなくなった為再読いたしました。
二段組も受け攻めの両視点も大好きです!
別荘地に建つ私立男子高校とその寮、そして近隣(と言ってもかなり遠方)の女子校から行事ごとに女子を集客することが最大の義務である一風変わった生徒会の話が中心。
携帯も通じない山の中の、男の園ですからね。

攻めの高科は、千葉の同系列学院か…

4

猫の遊ぶ庭 小説

かわい有美子  山田章博 

情景が目に浮かぶ

攻め視点の作品です。
攻めが受けに一目惚れすることでスタートするからなのですが。
攻め視点が大好きなのと、かわいさんを作家買いしているので読みました。
そしてなんと、表紙が山田章博さんです!(十二国記読まれている方にはおなじみですね)
パッと見はとてもBL作品には見えないので、書店買いも大丈夫!

攻めの織田は現実味溢れています。
こういう大学生いそうです。爽やかくんですね。
受け…

6

伯爵夫人の魔法の靴 小説

かわい有美子  あじみね朔生 

夢心地だけれど、地に着いた物語

30代二人のしっとりとした物語、
あとがきによると「お伽噺のようなシンデレラストーリーをイメージ」したとのこと。
タイトルもキラキラ、登場人物もハイスペック、舞台も華やかで
全編夢見るような雰囲気はあるのですが、
一方で地に足のついた現実感もちゃんとあって
ファンタジーとリアリティのさじ加減が上手いなぁ。

イギリスの名門デパート(Harrods的な)に吸収合併される日本の老舗デパー…

6

天使のささやき(2) 小説

かわい有美子  蓮川愛 

受け入れられ、許される心地よさ

このカップル、私は受様の名田が大好きなんです~!
真面目で優しく、裏表のない真直ぐな性格・・・
おまけに爽やかなイケメン。モロに好みのタイプです(笑)

今回は、大きな事件も無く、ストーリーと言う程のストーリーもありません。
それでも、前の事件で怪我をした名田を心配する峯神に鍛えなおされ、
カンも腕も上がった名田が、2度活躍します。
それ以外は、とにかく甘いです、ラブラブです(笑)

6

いとし、いとしという心(2) 小説

かわい有美子  南田チュン 

不自然な「僕」

 ユキちゃんに好かれようと、「俺」から「僕」と言い方を変える千秋、それでもユキちゃんは荘一のことが好きで、好きで…。私には、千秋はずっと報われない恋をしているとしか思えなかったのです。それでも、千秋は決して身を退くようなタイプではありません(笑)好きにならなくても、強引に千秋の方を向かせてしまうのです。 

 兄、荘一を取引材料にしても、強引に振り向かせる千秋ですが、「その性格は昔からなんだな…

3

いとし、いとしという心 小説

かわい有美子  南田チュン 

本当に嫌いでした(笑)

 初めて読んだときに、攻めの千秋が、気の毒だと思いつつ、本当に好きになれないキャラクターでした(笑)
 しばらくしてまた手に取ってみると、実はそんなに彼のことを嫌ってはかわいそうだと思い直せるまでになりました。

 京都で高級旅館「井筒屋」を営む千秋の実家ですが、兄の荘一の死で状況が一変します。

 老舗の井筒屋にとってみれば、千秋が後継者になるのが一番ふさわしいのですが、幼き日のわだか…

4

天使のささやき(2) 小説

かわい有美子  蓮川愛 

なるほどな作品

このシリーズ、スピンオフ系も含めて大好きですが、この続編は前作で峯神と名田の
ラストの後に二人がどうなっていったのかが丁寧に描かれていて、名田のSPとしての
成長も読みどころになっているし、スピンオフから遠藤や神宮寺も参加していて、
続編に相応しい内容になっていると感じます。

あの後の二人の関係が読めるのは嬉しいのですが、恋愛的な熱量はと言えば
左程感じず、しいて言えば穏やかに育んで…

5

天使のささやき(2) 小説

かわい有美子  蓮川愛 

オールキャストで・・・

「天使のささやき」が違う方向になってしまったような・・・麻薬の名前だったはずなんですが「天使のお告げ」みたいになっちゃってましたね(笑)
ま、SPが麻薬追いかけるわけにはいかないので仕方がないのかな~と思いました。
峯神のセクハラはパワーアップしているし、名田も変わらず爽やかさをまき散らしいています。
そして、峯神兄弟の確執は少しはでてきましたが放置の方向?
峯神と名田の関係が進展して出来…

3
PAGE TOP