かわい有美子さんのレビュー一覧

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

非常に健気でした。

上海の共同租界に住む貴族子息のレイモンドとわけあって天涯孤独となったその身を拾われたエドワードのお話。

ある日、置いていかれた駆け落ちした使用人の息子・エドワード。
エドワードは拾われた時点ではその名前さえ持っておらず(当時の中国人では珍しくなかったことらしい)中国人でありながら、レイモンドの父に「エドワード」という名を与えられる。
その時点では英語もわからなかったエドワードは教育を受け…

3

饒舌に夜を騙れ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

かっこいい!

自分がどれだけ対等カプ好きか、お仕事すきーか再認識しました。
勢いでこの評価です。

SATです。野外訓練です。暑苦しい合宿生活です。そして事件です!
殺伐として、厳格で、暑苦しくて、汗臭い世界
でもそこを覗くのが大好き!(笑) 困ったもんです。

この二人はふたりとも好みでした。
命を張った最前線で互いに背中を預けられると無条件に信じている同期。
攻めは隊のだれからも信頼されて…

16

饒舌に夜を騙れ 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

面白かった~~

もちろん、個人差は十分承知しておりますがっ!!
と~っても面白かったです。              
受け、攻め、双方SATの隊長ですもの、鍛え方がハンパ無いしょ。
今回の攻め様は、恋愛ごとに若干堅物入ってるが懐の広く深い男。
見た目の大柄なイメージに似合わない気を使ったり、太陽のイメージ。
それに対する受け様は、冷静沈着、クールな面立ちながらハートは熱い!
って言う感じですかね、受…

13

上海 小説

かわい有美子  竹美家らら 

優しい気持ちになる素直なメロドラマ

歴史ものにはよく見る有りがちなストーリーなのは想像していた通りでした。
この時代の恋愛ものというと、だいたいがこんな感じではないでしょうか?
こんな事言うとアンチ?と思われるかも知れないですが決して違います。

あまりに多いこのネタを敢えて描かれたかわい先生の勇気に拍手を送りたいです。
かわい先生の筆の、登場人物達の性格や世界観がすんなりと読者に託される妙に、いつも安心と感心しているので…

2

流星シロップ 小説

かわい有美子  小椋ムク 

あの先輩は実は……

幼い頃、自分を助けるために怪我をした遠縁の衛守と清泉学院中等部で再会を果たした峰。
幼かったせいで、その後衛守がどうなったのかを知らされていなかった峰は、衛守の背中に深い傷跡が残っていたことにショックをうける。
だが当の衛守はそれを責めるでもなくごく自然な態度で峰を助けてくれる。
寡黙で優しい衛守に少しずつ惹かれていく峰だったが……

空色スピカのスピンオフ。
前生徒会長の峰と副会長の…

3

上海金魚 小説

かわい有美子  花本安嗣 

穏やかで、でも強い恋

ごく普通の地方公務員の水端佑季は初めて訪れた上海で恋人と別れた。
一人上海に残ることを選んだ佑季は元恋人の計らいで、彼の取引先の社員、滝乃と共に観光地をまわることになる。
狡いところのあった元恋人とは違う包み込むような滝乃の優しさに惹かれ始める自分を止められない佑季だったが……

遠い異国で生まれた恋。
ゆっくりゆっくり話が進むのが良い意味でじりじりする。
上海の空気感まで書き込まれて…

6

猫の遊ぶ庭 ~気まぐれ者達の楽園~ 小説

かわい有美子  山田章博 

こちらは短編集です

第1巻では、二人の出会いと、恋人になるまでを軸に描かれていましたが、こちらは、そのサイドストーリーや後日談を時系列順にまとめた短編集です。

長めのまとまった作品は3本。

第1巻では、織田の同室者たちと杜司が「一緒に市民プールに行った」という事実だけが会話の中に出てきて、非常に唐突に思っていましたが、なぜそんなことになったのか、その顛末を語った『気まぐれ者たちの楽園』

大晦日と正日…

2

猫の遊ぶ庭 小説

かわい有美子  山田章博 

なんだかノスタルジックでほっとする

京都にある某国立大学の古びた寮を舞台にしたお話。

あそこって、実際に行ってみたことはないけど、よく映画や小説やそれをアニメ化した物に登場するので、中庭の風景とか、寮内の廊下とか、情景がイメージしやすい。

このお話は、変わり者ばかりの寮の中でも、特に変わっている男と、それに魅入られてしまった男のお話。
二人ともそれなりに年はいっていても、一方は恋愛以前に他人に関心を持つこと自体がなかっ…

2

天使のささやき 小説

かわい有美子  蓮川愛 

回収されない伏線は?

かわいさんにしては珍しい警察物。
と、思ったら、書籍では初警察物だそう(あとがきより)
警察といっても、主人公名田が配属になったのは、警視庁警備部警護課、通称SP.
最新の独身寮隼寮に入れると喜んだのも束の間、ほとんど取り壊し寸前のおんぼろ独身寮・平河寮に入ることになってしまい、その上、引っ越し早々に、昔なじみの先輩に寮の会計は押しつけられたり。
でも、その同じ寮には、職場の憧れの先輩・峰…

3

星屑シトロン 小説

かわい有美子  小椋ムク 

なんか惜しい感じ

シリーズももう三作目ですね。
あとがきを読むと、まだまだ続くようです。嬉しい。
さらに、ミドリさんと同じく柏木と葵が楽しみで、それを読むまでは死んでも死にきれない!と思ってるむつこです。

ただ、今作は前二作と比べると、若干面白さレベルがダウンしてしまってるかなァと思いました。
登場したのは前二作でも伝説扱いされてた生徒会長様だし、攻めがフェロモン系のヘタレワンコと聞いて期待してたんですが、肩透か…

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