小林典雅さんのレビュー一覧

嘘と誤解は恋のせい 小説

小林典雅  小椋ムク 

いろいろとぶっとんでいる。

こっそりとお隣さんに片想いしている大学生が、先輩に偽アンケートを渡されてお隣さんにアタックしにいきます。

攻様、受様、先輩……どのキャラクターも濃いです。
まず攻様は爽やかなエリートサラリーマン。休日にはジムに通うナイスガイ。
次に受様は子栗鼠のような見た目に、健気でおとなしいが、酒癖が悪い。
最後に先輩です。少し図々しいですが、面倒見がよくてかなりユーモラス。偽アンケート作成者。
偽アンケート…

5

嘘と誤解は恋のせい 小説

小林典雅  小椋ムク 

笑って、悶えて、きゅんとする!

この、普通にはありえない設定をぐいぐい読ませてしまう文章力と構成力。結哉くん可愛すぎでしょう!和久井さんは読み始めた頃と読み終わる頃では少し印象が変わります。愛しいギャップです。
BL小説でこんなにわくわくして、ぐいぐい読み進めてしまったのは初めてでした。
本当に大好きな作品です。

10

執事と画学生、ときどき令嬢 小説

小林典雅  金ひかる 

あっさりサラダ風味

今から90年前くらいのお話でしょうか。タイトルから、こりゃまたトンデモなお話なのかと期待ワクワクで読んだのですが、コミカル要素があまり感じられず、典雅節も薄い…。
でもやはり面白いんだよ典雅さんですもの。つる~~~っと読めちゃいました。

表題作は、平民画学生の池端来智(いけはたらいち)が、行方不明になっている男爵令嬢の身代わりをすることになるお話。
失踪した令嬢に偶然瓜二つなため、ちょっ…

3

恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~ 小説

小林典雅  小椋ムク 

本当は神なんですよ・・・。

そんなオチ?そんなオチなの!!!?

ここのレビューを見て覚悟してから読めば良かったです。
ただ単に前作のスピンオフ♪ と思って読んじゃったから。
攻めが妊娠!なんておいしい!こういう話が読みたかったの〜とテンション高く読み進めていたらまさかの展開!

なんだか信じられず5分ほど思考停止しました。
「冗談だよね?これは本気なのかな?もうちょっと読んだら違うオチがあるよね?」
思考停…

2

美男の達人 小説

小林典雅  高峰顕 

BLとしてはどうも・・・

面白かったと言えば、確かに面白かったんですが、あくまでも『(セミナーネタの)コメディ』として。BL(ラブストーリー)としては、もう評価のしようがないというくらいにダメでした(私は)。

ラストのHの唐突さに、もうそれ以上読み進められなくなりましたよ。根性で読んだけど。

小林さんのコメディ(ギャグ)センスは決してキライじゃないんですが、少なくとも『BL』というジャンルで書くなら、もう少…

1

恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~ 小説

小林典雅  小椋ムク 

どう言ったらいいのか・・・

まず最初に、私はこれをオチを知った上で読みました。本来なら、これこそは予備知識なしで読む作品だと思います。そして、このオチに対する評価も、まさしく人それぞれなんじゃないかと。実際、賛否両論ですよね。

ただ、私は『オチが○○だったから』ダメなんじゃなく、普通に作品としてそれほど好きじゃないですね。再読はないでしょう(表題作は)。

私は前作が大好きなので、『本音と妄想は恋のせい』はホン…

1

嘘と誤解は恋のせい 小説

小林典雅  小椋ムク 

アンケート『だけ』でも読む価値はある!!

小林さんのセンスそのものには、素直に敬意を表する私ですが、正直他の作品はどうも今ひとつ乗りきれなかったんですね。

でもこれは、純粋に『今まで読んだ中でいちばん(単純な意味で)面白い』BLだったかもしれません。いや、最高です!

キャラクターがよかったですね。ごく普通の常識人に見えたのに、実はヘンタイだった和久井さん(攻)も、なんでそこまで、というくいらいネガティブでマイナス思考の結哉…

4

執事と画学生、ときどき令嬢 小説

小林典雅  金ひかる 

ちょっとカラーが違う典雅さん?

私はこれ好きです。

確かに、もともとの小林さんの持ち味とも言える、いわゆる『典雅節』を期待したらちょっと物足りないかもしれませんね。
でも、会話(や心の声)が特に『イヤ、やっぱり小林さん』だな~という感じでした。

ただ私は、申し訳ないですが『典雅節』全開にされると、ちょっと濃すぎて鼻につくこともあるので、これくらいの方が楽しめました。正直なところ、花丸文庫の小林さんの作品で、ストレー…

5

執事と画学生、ときどき令嬢 小説

小林典雅  金ひかる 

わたくしの好きな方は鬼のような方なのです。

個人的にこの作家さんの醸し出すユーモラスな表現と文章が好きなのですが
今回の作品はパンチには欠けている部類かも知れませんね。
面白くないとは言わないけれど、最高とも言い難いかな。
作者既刊の「なぜあの方に恋したのかと聞かれたら・・・」の雰囲気が
和風で大正ロマン風にしたような作品だったような気がします。

華族の令嬢と瓜二つだったことから、見合いを前に出奔してしまった令嬢の
身代りに…

5

執事と画学生、ときどき令嬢 小説

小林典雅  金ひかる 

ちん拓!?・・・喜劇の舞台を見ているようでした。

アクの強いぶっとび展開の典雅節のほうが好きな自分には、それが薄まってるディアプラの文庫は実は今ひとつパンチが弱く感じてしまう。
学生で例えるなら(?)進学校で異彩を放つ成績は中くらいだけど個性が強い生徒、みたいな立ち位置?
しかしながら、割とこの作家さんの特徴のスれてない主人公、もしくはすごく庶民的な主人公、という点は笑いを導き出す元になってはいると思います。
今回のお話は、まるで舞台の脚本…

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