水原とほるさんのレビュー一覧

雪の声が聞こえる 小説

水原とほる  ひなこ 

大人にさしかかる時期の不安定さ

ヤンデレ攻めなので、いわゆるメリーバッドエンドかと思っていたのですがハッピーエンドの大団円でした。
受けの幸(ゆき)が最終的に自分の意思で雅彦を選んだこと、そして雅彦は幸ときちんと対話をしたからです。
雅彦も幸も発展途上の若者で、いろいろな経験を経て大人になっているというのがとても伝わりました。
素質は残ってると思うけど、雅彦にとってのヤンデレ期はさぞかし立派な黒歴史になることでしょう(笑)…

4

ふかい森のなかで 小説

水原とほる  小山田あみ 

”無理やりから始まる恋”の納得いかない感じ。

金持ちの息子で引きこもり男、稔明(としあき)と、
稔明の話相手として雇われた三歳年下の晃二(こうじ)のお話です。

モヤモヤしたことが沢山ありました。
主に、2人の進展に全くついていけなかったことと、攻めの晃二がどうしても好きになれませんでした。(辛口です)

稔明は、両親から十分な愛をもらえず、小学生の頃からいじめにあっていました。
大学の在学中に引きこもりになります。(現在23歳…

1

The Shoemaker -ザ・シューメイカー- 小説

水原とほる  沖麻実也 

難しい

私がイメージしている痛い、切ないの水原作品ではなかったです。 読んだのはいいが、久々にレビューしにくい作品かな? 読み終わった後はストーリーの上手い下手は関係なく何かしら残るのですが、今回はそれがない。 何か凄く盛り上がる部分があるわけでもなく、お互いが過去のトラウマも盛り込みつつ今の仕事に対しての思いとかその他もろもろが淡々に進んでいくお話でした。 なので熱意だけは凄く感じられるのですが、なんだ…

3

彼氏とカレシ 小説

水原とほる  十月絵子 

かわいそう・・・

3Pモノということに惹かれて買ったのですが・・・
途中から昌弘が可哀想で可哀想で読むのが辛かったです。
倦怠カップルにスパイスを、ということなんでしょうけど、芳樹も啓も酷いなあと。
昌弘は芳樹の条件を随分と我慢していたと思うよ・・・?
あんなに料理もできて、至れり尽くせりされたら啓さんもそりゃあ二人きりになったら落ちるよ・・・。
二人の密会がばれたあとの芳樹の言動はちょっと頂けなかったで…

1

青の疑惑 小説

水原とほる   

えすえむの世界

本格的なSMのあるBL本を初めて読みました。
こんな世界があるんですね。笑
恭は全然Mっ気あるように見えなかったんですが、一度自分がMだと認めてからの最中の変貌ぶりは初めてのSMというのも相まってどっきどきでした。
どこか優しさも見える九鬼と、容赦のない陽介に揺れる恭の心はまさかの定まらないまま終わるの!と思いましたけど、どちらもじわじわと余韻を残す良さがあるので時間がたってみるとあの終わり…

2

小説

水原とほる  奈良千春 

個性的なお話達

短編4編が収録されています。
どのお話も個性的で、次はどんな話がくるのだろうとドキドキして読みました。
それぞれのお話にざっとあらすじと感想を書いたので長いです。すみません。

「窓」
高校の後輩×先輩。(現在は社会人)
あらすじは上記のSTORYにあるので省きます。
執着攻めがお好きな方にはとてもお勧めです。
隆明の歪みのなさと、常軌を逸した執着が素晴らしい(笑)
受けの保は隆…

6

青の疑惑 小説

水原とほる   

SMの良さが分かった。

SM物ってさほど好きではないのですが、好み抜きにしてもとても面白かったです。
痛々しいけど、深い愛情が見てとれたので嫌な気持ちになりません。
受けの恭がエロ方向でチートに見えてなんだか頼もしかった。(笑)
背徳感とエロをきっちりと堪能できました。

敏腕刑事とヤクザの跡目から言い寄られる美人受けという三角関係です。
結論的なネタばれはしないようにしますが、こういうBLの形もあるんだなと…

9

唐梅のつばら 小説

水原とほる  山本タカト 

久々に睡眠時間が削られた。

とても読み応えがありました。
最後までどうなるか分からないし、雰囲気的にバッドエンドもありそうだとドキドキします。
話が進むほど中断することが困難だったのでうっかり朝を迎えてしまいました。

暗くて重くて受けが不幸な話ってあまり好きではないのですが、物語が面白いとのめり込んでしまいますね。
メインカプに安心感があったので、救いのなさなどはあまり感じませんでした。

執着攻めや幸薄受け…

1

愛と贖罪 小説

水原とほる  葛西リカコ 

おかしいなあ。

近親執着物が大好きで表紙は葛西さんなので浮かれて購入しましたが、…………読み終わった感想が、う、うーんという感じです。
水原作品は「金木犀の巫女」を読んだ事がありますが、もう少し読み応えがあったような。
描きたい事も分かるし、好きなテーマなんですが何故か入ってこないのです。読みやすい分、何にしても中途半端なのかもしれません。
禁断物ならもうどっぷり堕ちるところまで堕ちて、そこからどうなるかと…

1

The Shoemaker -ザ・シューメイカー- 小説

水原とほる  沖麻実也 

セフレとの関係に興味津々!

靴職人の荒木田(攻め・38歳)は、ミラノを離れ工房を日本に移したことで、所属ブランドの経営者に訴訟を起こされる。
紹介された弁護士の田村(受け・31歳)は、童顔で一見頼りなさそうだが…。

30代のゲイ同士が、仕事を通じ互いに好意を抱いていく過程が丁寧に描かれた作品。
二人の生い立ち、仕事に対する考え方など詳しく描かれており、読みごたえがあります。

荒木田には、ゲイ仲間でセフレの隆一…

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