水原とほるさんのレビュー一覧

プラチナBOX 2012 特典

豪華番外編勢揃い

1番は宮緒葵先生の番外編を読みたくて応募ゲットしたようなものですが、
かなり他の作品も読みごたえがある番外編の揃い踏みでした。

真夜中のキス(「移り香」番外編)
ガチ兄弟の禁忌ものの番外編、傲慢不遜なカメラマンの弟攻め様が、風邪をひいて
寝込んでしまっている時のお話で、気弱な攻め様と攻め様の子供時分を思いだし、
意地っ張りで甘える事をしない弟を大人になって甘やかしている受け様とのお話…

4

悲しみの涙はいらない 小説

水原とほる  ヤマシタトモコ 

切なさがじわじわと

初めに読んだ水原本はピンとこなかったんですが、この作品は好きでした。

普通に高校・大学行って、普通に教師になって、人並みの生活を送りたいと願っていた遥は母親からは捨てられ、義理の父からは性的虐待。そんな生活の中で全てを諦めてしまった遥の目の前に現れたのは義理の父の借金取り、金融会社を営む国枝であった。
最初は売春をさせられ義父の借金を払うことを命じられますが、ある事件が起きたとき国枝に「ど…

0

涙の中を歩いてる 小説

水原とほる  梨とりこ 

不一致?

 大学生の有也は、自身の性癖に気づき、田舎から出て、ゲイバーに通っていた。
 けれど、通うだけで特に誰かと店を出て行くわけでもなく、ただひたすらに理想の男性を待ち続けていた。

 有也の憧れる相手はただ一人、自分がまだ身体が弱かった時に入院していた病院の研修医の高林だった。
 彼は、幼い有也の相手をしてくれ、ずっと励まし続けていた。
 恋人ができるならあんな人がいい――そう思い続けていた…

7

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

「麗しい島」で出会った二人

とても面白かったです!
受けが見た目は美人で中身が強くて男前なのが良すぎです。

あらすじは他の方が触れていますので自分はノータッチです。
水原さんの作品ですが、DV要素ゼロで痛さも殆どありません。(銃撃による流血表現や受けによる攻めの傷の治療シーン(受けは医者ではない)等の物理的な痛さはありますが…)
主役二人のキャラが魅力的で、特に受けの俊明が心身ともにとても強いので読んでいて気持ち…

3

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

男前女王様受けが気持ち良い♪

今回は汚れ仕事を請け負う元刑事と台湾出身の日本国籍大学生男子の組み合わせ。
水原さんお得意の中華系ですが、特筆は京劇が登場することと、話の展開がシリアスでありながらかなりテンポよく、滅茶ポジティブなおはなしだということ!
何となく、最近思っているのですが水原作品において、受け子が日本人の男子の場合、それは健気だったり控えめだったり理不尽な目にあわされたりと、少し暗い感じの展開傾向があるような。…

4

フォルモサの夜 小説

水原とほる  周防佑未 

台湾に行きたくなります

台湾の別称をタイトルに付けた作品は、ホントに台湾に行きたくなるような
ノスタルジーを感じさせるし、京劇の舞台を間近で見たいと思わせる内容で、
更にスリリングな緩急のある展開があったと思えば、エロティックな主役たちの絡み、
攻め様の男クサイ雰囲気と自虐的な弱さでギャップ萌えしちゃうし、
受け様の年齢に見合わない老成した雰囲気と軽くサディズムが入った性格が
物語と共に魅力あるキャラとでどんど…

3

影鷹の創痕 小説

水原とほる  立石涼 

鉄板の安定感、能ある鷹は爪かくす?

テーマ的には地雷な人も多いでしょう、痛い&変態&3Pですが
つくづくうまい作家さんだなぁ~と思います。
ストーリー運びに破綻がない!うぅむ。

エロエロもの、しかもキワモノ系だと
「あれー?ストーリーがどこへすっとんでいっちゃうのぉ~!?」
という作品さんも少なくないなかで、抜群の安定感。
いや、ピアッシングだの二本挿しだのガンガン出てくるのに安定感ていうのも変か。
そこにラブもき…

5

神和ぎの我が手取らすも 小説

水原とほる  小路龍流 

洗脳からの開放と自我の目覚め

最初一読したときに、うう~ん、、、これが恋愛までいってしまうのは?とか、受けちゃんの無垢さとか、宗教団体が舞台であることとか、そんなこだわりがひっかかって少し素直に受け取れなかったので寝かせてみました。
しかし、じっくり読み始めるとなかなかに興味深いことが分かりました。

母親が未婚で誰ともわからない男の子供を産んだために苦労して主人公・薫を育て、宗教にのめり込み、その教団に世話されて育って…

4

神和ぎの我が手取らすも 小説

水原とほる  小路龍流 

洗脳から解放され、恋を知る

宗教もので、若干サスペンスも感じる流れの作品で、エロは少な目、じっくり読みたい
そんな雰囲気のストーリー構成でした。

主人公の受け様は、母子家庭で育ち、父親が誰かも解らぬ環境で育ち、住んでいた町では
親子に対する世間の風況は優しいものでは無かった。
それは母親が誰の子供かもわからぬ相手の子を身ごもったことから始まり、
母親はそんな中で宗教に救いを求め、受け様も必然的に母親と共にその流…

6

The Barber(2) The Cop -ザ・コップ- 小説

水原とほる  兼守美行 

お待ちかねの続編

前作では面白いけれど、ここで終わらないでよぉ~なんて思いから中立評価を付けた作品。
そして今回は一応の決着を見せて、恋人同士になれたラストになっていたので
前作のようなモヤモヤ感は無かったと思えるような作りになっていました。
前作では受け様のパトロン的な相手を入れた三角関係の展開で、互いに惹かれながらも
受け様がパトロンとの別離を考えてまでの恋と言う形にはなっていなかった。
まぁ、今まで…

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