水原とほるさんのレビュー一覧

箍冬 -cotoh- 小説

水原とほる  高緒拾 

魔性の本

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
白神組代行の岡林×岡林の「伴侶」の雪洋、『夏陰』の続編。
デビュー作でいきなり続編てことは、結構な支持を受けたんですね。
否応無しに引きずり込まれるような力があるので、それも納得です。

ヤクザに力ずくでモノにされる一般人というある意味テンプレ話ですが、このシリーズで重要なのは雪洋はあくまでも岡林のいうところのバシタ、つまり「伴侶」であることです。

7

夏陰 -cain- 小説

水原とほる  高緒拾 

衝撃の水原とほる初体験記念本

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
白神組代行・岡林×美貌の苦学生・雪洋の、ヤクザの一目惚れ激愛話だよ♪…と思わず茶化して濁したいくらい、同じような設定のヤクザ攻めものとは一段階も二段階もシビアだし痛い。
甘いヤクザものに慣れていると、ちょっとしたパンチを喰らう。
マイ陵辱クイーンの座をずっと温め続けている水原さんですが、改めて目を通してみればこのデビュー作からすでに貫禄が…。笑

大…

9

青の疑惑 小説

水原とほる   

ここまでくると清々しいスポーツのようなSM

普通SMというと、淫靡なエロエロを想像しますが、この作品はMもSも真正の半端じゃない人達なので、スポーツでいうと世界最高峰登山のような、F1の様な、死と隣あわせながら極めた時の達成感さえ感じるプレイです。
なんちゃってSMは、変に恥じらったり嫌がったりするからエロくなっちゃうんですよね。
そういう意味でこれは清々しいSMです。

医師を目指しながらも片目を傷つけたことで断念し、現在は叔父の…

14

異母兄のいる庭 小説

水原とほる  あじみね朔生 

主観200%評価

兄弟もの、特に兄攻めが好きな自分にとって押さえてほしいポイントがきっちり押さえられていてうひょうひょ舞い上がってしまい、完璧個人的趣味に走って神評価。なので参考にしないで下さい。
ツボを壊れる勢いで押されてもうお手上げです…というわけで以下単なるツボ語りです。

精神的に鬱屈した所がある兄からほぼ無理矢理始まる関係…恋愛感情だけでなく溜まった鬱屈やストレスをぶつける八つ当たり的な要素があるの…

12

小説

水原とほる  奈良千春 

水原とほる先生初読みです。

フルコースがっつりでお腹いっぱいです。
凌辱、スカ、焼印、緊縛、スパンク、首輪、言葉責め、視姦、近親…。サービス満点過ぎます…!中でも排泄系は4作中3作にあって、こだわりを感じました。腸内洗浄描写があると安心する方なので歓迎です。

4つの短編それぞれの支配的関係(時にはアブノーマルなセックス)は端から見れば歪で依存ともとれるのですが、当人達には間違いなく精神の支えとなっているわけで…。その…

4

金色の龍を抱け 小説

水原とほる  高階佑 

今回は鬼畜はありません、格闘技です。

水原さん縁の地、横浜を舞台にした華僑の話ですが、7割方拳法とか格闘技の試合とかそんな割合で、いつもと違った毛色で、そこが楽しめました。
しかも今回はいつもの、健気な流され受けや鬼畜攻めも出番はなく、攻め様は少しヘタレ(優しいとも言う)で、受け様のトラウマなところが水原臭を漂わせるだけで、新鮮でだったかもしれません。

主人公の姿彗(ツゥフェイ)は子供の時に母親と大陸から渡ってきた華僑です。

2

唐梅のつばら 小説

水原とほる  山本タカト 

耐え忍ぶ純愛の金字塔作品デス!

まず、装丁にビックリしてください。
山本タカトさんという画家さんの版画のような繊細な挿絵、文学小説のような装丁に、文章・世界は現代なのに谷崎潤一郎のようです。
耐え忍ぶ受けに、俺様まっしぐらな鬼畜な攻めが持ち味の水原原作品に於いても、BL小説に於いてもこれは間違いなく神です。

13歳の時、病気で不能のヤクザの親分宅に、慰みものの愛人として買われてきた初乃。
自分の存在をあきらめながらも…

13

午前一時の純真 小説

水原とほる  小山田あみ 

バイオレンす?

この作家さん 初めて読みました

攻と受の出会いは あの話とこの話に独自色を加えて3で割ったような・・・という印象
まぁ ヤクザと一般人が出会うパターンなんてそう幾つもないのかもしれないけど

鷲谷に脅されいろいろ好き勝手されたあげく
鷲谷を刺した男を半殺しにする場面に立ち会わされるわ (逃げるとこうなるぞという脅し?)
憧れの同級生邦彦(あて馬1)の前でやられるわ
敵対する組の組…

2

涙の中を歩いてる 小説

水原とほる  梨とりこ 

愛で痛みは相殺できるのか?

厚い割りに読みやすかったのですが、熱くなりきれなかったので、自分のブログでは五段階評価の3でした。
ユウが従順過ぎたからなぁ。

ゲイをカミングアウトして大学生活を送りながら、ゲイバーに癒されにいっていた有也は、子供の頃に世話になり憧れていた医師・高林と偶然再会します。
彼のサディスティックな性癖を承知で誘いに乗り、辛いことを強いられるようになるのですが・・・

この作品において作者は…

2

涙の中を歩いてる 小説

水原とほる  梨とりこ 

今度の受けはちょっと違う

今回は小児性愛疑惑の真正ドSのお医者様が攻めであります。
かたや受けは健気ですが、きちんと世間とコミュニケートできているまともな乙女男子です。
攻め様が鬼畜でしかも自分の気持ちをなかなか吐露しないので、水原カラー特徴の淡々とした展開はそのままですが、今回は受けが、健気でただただ耐えるだけではなく、きちんと自己主張して、自分から進んでいく前向きな、しかも女子より乙女な性格の男子の組み合わせでした…

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