水原とほるさんのレビュー一覧

春の泥 小説

水原とほる  宮本佳野 

ヤンデレ執着弟攻め

実兄弟もの。弟×兄。
和貴と朋貴は昔は仲の良い普通の兄弟でした。
しかし和貴は中学受験に失敗し、頭の良い朋貴が受かり弟にスポットライトが当たったことから段々弟の存在が疎ましくなってきました。
大学二年の春休み、そんな窮屈な家から出たいと思っていた和貴はバイト先の先輩とルームシェアをすることに。すぐにでも引っ越すつもりの和貴でしたが、両親が家を空けるのでその間だけ朋貴を見ていてくれないかと両親…

2

夜夜の月 小説

水原とほる  町田九里 

憎むべきモノを、愛さずにはいられない

攻・澤雅宏(30代半) 画商
受・神原亮(20) 画家の卵


亮は10歳の頃から祖父に日本画を学んでいました。
しかし日本画に息詰まりや物足りなさを感じて美大では油絵を学びます。
祖父の死によって生活のために大学を辞め、仕事をし、絵を諦めねばと思いつつも未練を捨てきれずに絵を描いて路上で売っていました。

亮の絵を買った澤は「描くために金が必要なら俺のところへ来い」と誘います。

3

午前一時の純真 小説

水原とほる  小山田あみ 

やっぱり流されてました

怪我をした暴力団組長鷲谷を助けた大学生史也が翻弄されて流されちゃうお話。
今回も嫌がる受けちゃんを、責めまくる攻め様が、時には暴力的行為に走ったりしており、読み手としては一見SMを思わせるのかもしれませんが
バイオレンスもSMも、受け手がそれを快感に感じれば、合意の行為になり、一見痛そうですが、そうでもないと改めて気付かされましたよ。
ということで、史也くん嫌がりすぎです。
本当は鷲谷の腹…

9

春の泥 小説

水原とほる  宮本佳野 

泥につかったら、早く洗い流しましょう

表題「春の泥」のそのままに
後感は読み手をも泥につかった感じをモヤモヤと与えます。

水原カラーの、寡黙な攻めにけなげな受け でなく今度はビッチ受け!?
と思わせながら、実はお兄さん和貴は中学受験に失敗したことですでに挫折。
しかし根は優等生だったのでワルになりきれなかった芯の弱い男でした。
弟の朋貴は、兄のプライドを再びへし折るような優秀なできで、
兄など歯牙にもかけない風だったの…

1

異母兄のいる庭 小説

水原とほる  あじみね朔生 

弟が可哀想

異母兄弟で兄×弟。
切なかった・・・。弟の志乃がとにかく健気でした。
母が死に愛人の息子として父に引き取られた志乃。しかし正妻にも家政婦にも冷たい目で見られ、ついには兄の慎一郎に無理矢理抱かれてしまいます。
抱かれ方もねー・・・縛られたり頬打たれたりと、とにかく痛い。しかも兄貴は男との経験がなくw
それでも志乃は誰に頼るでもなく、ただひたすら耐えています。

志乃が一番可哀想でしたが、…

4

ただ、優しくしたいだけ 小説

水原とほる  山田ユギ 

身勝手な大人たち、でもそこがリアル

はっきりいって
物語の中盤までは、大人の身勝手さばかりが目に付いて
すごく気分悪かったんですよ。
もぉ、途中で読むのをやめようか、と思ったくらい酷かった。

世界放浪の旅からふらっと帰ってきたと思ったら
甥に素性のわからないハーフの子供・アズを預けて
また旅に出た叔父・蓮。
アズを押し付けられて迷惑な気持ちを隠そうともせずに
アズに冷たい態度をとり続ける隆次。
隆次のセフレで

1

愛の奴隷 小説

水原とほる  水名瀬雅良 

口絵がいやん

カバーイラストがとても好みです。(水名瀬雅良さん)
「さあ、読みましょう~」とカバーをはぐったら、口絵がね…
表紙のロマンチックなのとのギャップが~~
いや~ん(ちょっと喜んでます)

この本ちっとも痛くない。
水原さんにしては、かなり甘い話でした。
読みながら、きっとこれから痛い場面が待ってるはず、
と期待しましたがゴーカンも輪姦もちょっとしかなかった。
こんなの未遂じゃんか~…

2

陰猫 小説

水原とほる  草間さかえ 

陰猫という意味

結婚式直前に婚約者・美紀に逃げられた男・雅幸。
彼のお金ごと失踪した美紀を探すために、唯一の手がかりである弟・綱紀を訪ねます。
彼ら姉弟には複雑な過去があり、犬猿の仲のようなのですが、雅幸の出した交換条件に乗った綱紀が捜索を手伝ってくれることになります。
また、美紀と出会うきっかけを作った責任を感じている同僚の当山も、いつも以上に雅幸のことを気にかけるようになります。
三角関係?四角関係?…

3

夏陰 -cain- 小説

水原とほる  高緒拾 

心に残る一冊です

現実にこんなことがあったらどうしようと本気で雪洋の立場で考えちゃいました。「俺のモノになれ」で監禁生活はよくある話ですが、本気の暴力・脅迫・快楽攻めで縛りつけようとする岡林の鬼畜極道ぶりは甘さがなくひたすらビターです。雪洋が岡林が傲慢に力まかせ強引なほど受け止められないのも無理ないです。
それでも愛されていることを時間をかけて消化し今後を思い行く先がどこにあるのか。
一方的で強引な愛を受ける立…

1

面影 小説

水原とほる  タクミユウ 

ネタバレだらけですみません

唯一の肉親の母親を亡くした大学生・瑞希は、遺品から父の手がかりを見つけ会いに出かけます。
父親候補の一人・堂島と会えたものの、ある事件に巻き込まれてしまい、しばらくの間堂島と二人だけで逃亡生活をすることになるのです。

出会って早々に瑞希がヘマをやって、そこを切り抜けるために堂島は瑞希をムリヤリ抱きます。
どうにか上手く切り抜けられたかと思いきや、再びタイミング悪く瑞希が現れてしまったので…

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