西田ヒガシさんのレビュー一覧

エースの休日 コミック

西田ヒガシ 

飛高のクズさを乗り越えれば良いお話が待っている

飛高のクズさに半分で読むのを止めようか迷いました。

考えてることを全部口に出すようで、そりゃあ迷惑だわ降ろされるわと納得。

でも船長と知り合ってからは普通に良い人で。
ちびっ子も可愛いし飛高に懐いちゃって。

船長がよく子供作れたね…。
紛争地のトラウマや元妻とのことで傷ついて苦しんで、それでも子供は絶対に渡したくない大事で。

だけど良いお尻には手を出すの早いね!

2

君が僕のすべて(2) コミック

西田ヒガシ 

衝動と未知の自分

 もどかしかった2人の関係性はさらに何度もメスを入れられながら、雨降って地固まるようにじっくりと強固なものになっていく。そんな展開の2巻でした。鍋島からの好意を知りつつも、どこかまだ信じきれていないというか、本質的に理解していなかった武田。流されて性行為をしてしまった後、鍋島を突き放してしまったり、女性を連れ込んで一般的な男のように癒されようとしたり。ふらふらして往生際が悪いという印象を受けるかも…

3

君が僕のすべて(1) コミック

西田ヒガシ 

かけがえのない出会いになる予感

 西田先生の描く、傲慢な態度なのに実はコンプレックスを抱えていたり危なっかしい精神状態だったりする男性って、不思議な魅力があるなぁと思います。本作の武田も、一見庶民を見下す何もかも手にした男に見えるのだけど、その実態は中卒から行動力で成り上がったため学歴などにコンプレックスを持ち、現在はEDに悩む、どこかまだ子供のような雰囲気が見え隠れする男。突っ張って生きている感じが、なんだか痛々しいのです。彼…

0

肉食の部下 コミック

西田ヒガシ 

夜の課長はエロ過ぎる

初めて読んだ西田ヒガシ先生の作品でした。
キラキラお目々やふさふさマツゲなど無い、リアル寄りの作画。
本当に存在していそうな2人が想像を掻き立てて良いです。

外資系エリートの課長と部下。
部下の時田は男女問わず身体を使って契約を取ることも厭わない肉食系です。
そんな部下くんがエロいのはもちろん、課長がまたエロくて。
エリート上司の皮を被った淫乱、とでも申しましょうか。時田に跨り主導…

6

きっと恋に違いない コミック

西田ヒガシ 

コントみたいな面白さ

表題作はまるでコントのような恋の始まり。
否定したい気持ちと期待してしまう気持ちが入り交じり、空回る佐々木がすごく面白かったしなんだか可愛かった!
結果的にくっついたふたりだけど
お互いそういう雰囲気で盛り上がったのか
はじめから好きだったのか…?
牧野は佐々木のことをどう思っていたのかはちょっと気になりました。
勘違いしてチョロチョロする佐々木がツボで…
思わず笑ってしまいました。…

1

見つめていたい コミック

西田ヒガシ 

課長の羽目を外させる男

◆見つめていたい(表題作)
 妻子持ちでお堅いビジュアルの山口と、チャラい見た目のカズキ。山口がカズキに押され気味なのかと思いきや、意外にもカズキを打ったり怒鳴りつけたりする一面もあり。出会って間もない頃にトイレで激昂してカズキをひん剥くなんてことも。世間や妻子に縛られた男のように見えるけれど、自分の感情任せに行動する面もあるんですね。あんまり褒められた言動ではないかもしれませんが、私はそこが山…

2

ディヴィジョン コミック

西田ヒガシ 

まともな歩き方

西田先生がこの作品についてツイートされてて久々に読み返しました。

西田先生お得意の、ワイルドな危ない(けど実はまぁまぁ虚勢はって生きてる)男と、真面目でまっすぐで危なっかしい男の邂逅です。

むしろこの終わり方とってもお洒落ですよね。
真面目で、まっすぐな道を進もうとしていた浅野が、田中と出会ったことで「最初からワイロ出せばよかったか」と言えるようになる。そして無言で外される腕時計。

4

願い叶えたまえ(3) コミック

西田ヒガシ 

工藤の願いに涙

 どんどんヤク漬けの体になっていく深見。薬で稼ぐヤクザがヤク中になってしまったら終わり。まさにそれを体現していくような深見に、痛ましさを覚えつつも、どこかこうなっていくのが自然とも思えるというか、諦めのような気持ちも持ちました。ただ穏やかに祐介のピアノを聴いている彼をずっと見ていたいけれど、心のどこかでそんな日々が続くことはあり得ない、彼はきっと堕ちていってしまう、と周りも読者も分かっていたんじゃ…

5

願い叶えたまえ(2) コミック

西田ヒガシ 

安寧の中で生きられたはずの男

 あれだけ雄々しく、威圧感もあって、人前で女と乱交することも厭わないような深見が、有島にあっさり抵抗を封じられ、好きにされてしまうのは、1巻冒頭の頃から考えるとかなり衝撃でした。彼は諦めるべきラインをよく分かっていて、だから有島の誘いに乗ったわけですが、それでも心の奥底では無体を働かれることにも収まりきらない嫌悪感、抵抗感があって、終盤では部下や祐介の前だろうと構わず、有島に対してものすごい剣幕で…

1

願い叶えたまえ(1) コミック

西田ヒガシ 

予想外に突き刺さる

◆願い叶えたまえ(表題作)
 雰囲気はそう予想と変わらなかったのですが、ストーリー展開が予想の遥か斜め上をいってくれて、いろんな意味でグッときた作品でした。表紙の人物・深見はヤクザで、ピアノを弾く祐介のことをじっと見つめていた男。商業BLをそれなりの数読んできた読者なら、この時点でもう祐介に気があるんだな、と思ってしまいませんか? 私は深見が祐介に女を充てがった時ですら、性別関係なくできる人なん…

2
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