草間さかえさんのレビュー一覧

真昼の恋 コミック

草間さかえ 

仕事をしている男っていいな♪

初出が06年の作品がやっと一冊にまとまって。
主人公はずっと同じですが、一話完結で、各話に必ず年下ワンコ攻めのオチが入って笑える話になってます♪
すごく読みやすいですね。
それに、今回は下請けの町工場が舞台で、ノスタルジックな草間絵にはぴったりな舞台。
オヤジも登場して、眼鏡でないのがちょっと残念ですが、一話一話毎があったかくて、すごく素敵なお話ばかり。
でも決して軽いわけではなくて、す…

6

肉食獣のテーブルマナー コミック

草間さかえ 

双子でもこうも違うのね

「キス、シロップ」
水沢兄弟の兄、亮司編です。
純情でかわいかったなぁ~亮司君はww
何かとかまってやりたくなる岸田さんの気持ちがよ~くわかるよ。
一人暮らしの寂しい生活にいつの間にか居ついていた亮司に
素直でかわいらしい弟が出来たような居心地の良さを感じる岸田。
でも、亮司はそんな彼を恋愛対象として見るようになっていた。
その気持ちはきっと岸田にとって迷惑だろうと思う気持ちと、

0

マッチ売り コミック

草間さかえ 

恋文と燐寸

帯『恋文で人生が狂う』

草間さんのタッチと、枠線間での間隔を取らない独自の画面構成はレトロで戦後のこの時代を描くにはぴったりです。
帯の通り、恋文で人生が狂った花城と、恋文で人生が狂いけかけている有原。
そしてまだ奥が見えない澤陣。
誰もが少しずつ闇を持っている中で、廣瀬だけがぽかりと真っ白です。
花城と肉体関係を持っても悪びれる事もなく、彼だけは汚れてはいない。
戦後はマッチも不…

3

地下鉄の犬 コミック

草間さかえ 

好きを伝える好きじゃない言葉

草間さんの皮膚感覚を彷彿とさせる描写には、
格別な艶を感じるのですが、
今作は聴覚以外のほぼ五感全てが、
至る所に織り込まれていると思いました。

コーヒーのよい香りにつられて入り込んだ骨董屋。
この住宅街の奥にひっそりとある和風家屋の雰囲気が、
現実離れしていて何とも味わいがあるのです。
店主は年若い柔和な朝倉。
篠田は会社帰りに暗い夜道を通ってその店を訪れますが、
店内の明…

3

マッチ売り コミック

草間さかえ 

狂うのが合うのか。

全ての元は有原岑生が廣瀬清高に当てた恋文であって。
しかしこの話の妙はその2人が一緒に居るシーンや会話するシーンが少なくともこの一冊には無いという事。
そして2人はそれぞれ別の人間と体や情を持ち寄ったり寄らなかったりしていて、
でもその別の人間、花城と澤の2人も例の恋文に覚えがあって、結果振り回されている。

見えない所で繋がっていたり絡み合ったりする人間関係が面白いです。
それに伴う…

4

陰猫 小説

水原とほる  草間さかえ 

陰猫

水原さんの作品おひさしぶりです(*゚∀゚)
ちゃくじつに作品は買い集めてるんですが、読みとどまっておりました。
にしてもアレですね。水原さんといえば、心ギュッと痛いイメージだったんですが、今回いやにソフトでした。
心癒されちゃうじゃないかっww
もちろんいい意味で。
お話のあらすじとしては、婚約者で、もうすぐ結婚を控えていた女に逃げられてしまった受。あげくに600万もの大金を持ち逃げされ…

2

恋で花実は咲くのです 小説

久我有加  草間さかえ 

前向きに生きる

久我さんの、お笑い界物シリーズ4作目。
一番最初の「なんでやねん」が容姿才能ともに持ち合わせたスーパースター『バンデイジ』、「月よ~」は、お笑いブーム最後のスター『パイロットランプ』、そしてお笑いブームがさって、お笑いをやめてしまった男の話「それは言わない~」と、ずっと時間は続いて、どんどんリアルさが増しているこのシリーズ。
今作品は、お笑いブームがさり、実力がありながらも、どうしても売れずに…

2

恋で花実は咲くのです 小説

久我有加  草間さかえ 

元マネージャー×元芸人

久我さんの芸人シリーズ第四弾。
待ってた。
雑誌掲載時からずっと待ってた。

実力はあるものの時流に乗れなかったため売れっ子になれなかった芸人(受)と、そのマネージャーをしつつ片思いをしていた大阪の劇場の支配人(攻)。
仕事出来るけどヘタレな攻とツッコミなのに受な美人。(日本語変だ)
割とそっけない(ツンデレまではいかない)受に、縋って縋って縋り捲くる攻がいい。情けないのに仕事が有能と…

5

楢崎先生とまんじ君 小説

椹野道流  草間さかえ 

ツンデレ先生と忠犬

低血糖で倒れて病院に担ぎこまれた間坂万次郎(18)は、そこで宿直のバイト中だった内科医の楢崎と出会った。
一見ポーカーフェイスでクールな楢崎の可愛らしいところに一目惚れしてしまった万次郎。
偶然再会した楢崎にストーカーよろしく迫りまくってなんとか結ばれる所までこぎ着けるが、その矢先万次郎には何も告げず楢崎はアメリカへ留学してしまい……

もうすでに出だしから楢崎先生にクールビューティのクの…

2

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

一緒に死んだら良かったなのに

泣いた、とにかく泣いた.こんなに胸が潰れるような感情は欲しくなかった.
これ以上の言葉、何も浮かばない、ただ「一緒に死にたかったな」が耳元で木霊するだけ

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