草間さかえさんのレビュー一覧

陰猫 小説

水原とほる  草間さかえ 

痛くないです

水原さんといえば、今までは痛いお話が多かったので、ちょっと構えて読み始めましたが、このお話は全然痛い系ではなかったです。
結婚を決めた人に貯金600万円を持ち逃げされた雅幸が、婚約者の弟と一緒に捜します。

弟はちょっとヤバイ仕事をしてて、まじめな雅幸とは正反対の世界の人。
そんな人と一緒に婚約者の捜索をするのですが、弟から聞かされる姉の話はどこか殺伐としていて、信じがたい内容ばかり。

3

夢見る星座 コミック

草間さかえ 

草間ワールド

表題作「夢見る星座」が好きです。
受である部下の久世はクールで冷淡…と思われがちだが、実は好きな相手に自分がゲイであると知られたくなくてビクビクしているような可愛い奴。
攻の上司・柳沼は何も考えてないような男だけど、実は久世の身体のホクロをつなげたら星座になるのかなーなんて考えてるムッツリスケベオヤジ。
そんな二人が恋したら、これはこれはとても可愛いお話だったのです。
描き下ろしでは進展し…

2

肉食獣のテーブルマナー コミック

草間さかえ 

雰囲気がエロス!

双子、それぞれの恋模様。
…切ねーっっっ!!!

兄・亮司は受。ゲイの弟・サトシに手を焼いている。
でもそんな亮司も、とあるきっかけに知り合った階下の岸田に欲情してしまい、自分自身戸惑って…。
お相手・岸田はリーマン。ノンケ。世話焼き体質。
兄を溺愛しているサトシに邪見にされている哀れな人(笑)
でも亮司にはかなり愛されてるからいいと思うよ。

そして表題作「肉食獣のテーブルマナ…

5

肉食獣のテーブルマナー コミック

草間さかえ 

ごつい受けが萌え!

近親モノに印ははいってますけど、二人にはなにもありません。
属性や状況には、表題作以外のものも入ってます。
メインは大学生の双子の、兄・弟それぞれのお話です。

表題作は大学生の双子の弟・サトシの話。
サトシはある日、焼肉家で肉を食べます。実はそれまで、ずっと肉を食べてなかったんですが、その理由に後輩・安藤はちょっと不思議なものを感じます。
結局安藤はサトシにお持帰りされ、やられてしま…

6

檻の外 小説

木原音瀬  草間さかえ 

優しく心に突き刺さる

「箱の中」の続編。
喜多川が堂野を見つけ出します。
堂野には妻と娘がいて、そこに喜多川がやってくる。

堂野と妻と娘と、喜多川という図式で
お話はすすみます。

BLに出てくる女って、馬鹿な女で本当によかったーって思いました。
心底思いました。

喜多川と堂野は、箱の中(刑務所)からでたのに
高い塀に囲まれた借家でsexをしてるのが
なんだかすごく不思議な感じがしました。

12

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

“情” 前に、なんていう漢字が入るのかは、まだわからない・・・

市役所で働き、普通に暮らしていた男 堂野崇文。
満員電車に乗り痴漢と間違えられ冤罪で服役する。
築き上げたものが壊れ、家族に迷惑をかけ堕ちてしまった先の
刑務所でも騙され打ちのめされる。

そんな堂野の頭をただ撫でてくれた男が喜多川圭。

堂野は喜多川に「ありがとう」と言うんです。
それがきっかけ。

他人に感謝される喜びを知った喜多川は
「ありがとう」のために堂野の世話を焼…

8

茨木さんと京橋君(1) 小説

椹野道流  草間さかえ 

敬称呼びに萌え

主人公はK医科大学付属病院の耳鼻咽喉科の医師・京橋珪一郎。
一年のアメリカ留学から帰ってきたばかりのお医者さんです。
ハチミツ梅のど飴が好物で、あわてると何もないところでつまずくという特技があります。

対するは病院内の売店の代理店長・茨木さん。名前がなかなかわからないのには訳があるので、ここでは内緒です。皆さんどうぞ見つけてくださいね。

売店で当たり前に出会った二人ですが、それはも…

4

茨木さんと京橋君(2) 小説

椹野道流  草間さかえ 

ごっこから本物へ

前作の続きで、K医科大学付属病院の耳鼻咽喉科の医師・京橋珪一郎と病院の売店店長代理の茨木畔とのラブストーリーです。
京橋先生はアメリカ留学時に、世話になった楢崎千里先輩から「チロ」という愛称で呼ばれて可愛がられています。
対する茨木さんは名前を「クロ」と読み、チロとクロでなんとなく可愛いです。

前作では、茨木さんの告白によってめでたく相思相愛が判明し、恋人として仲良しになった二人ですが、…

5

夢見る星座 コミック

草間さかえ 

癖になりそう

短編5つとおまけ1つ。
どの話も面白かったです。
草間さんの独特の線が苦手、という方もいらっしゃるかもしれませんが、私は好きです。
1コマ1コマが、小説の挿絵を見ているような気持ちになります。
最後の最後で「どんっ」って感じにラストシーンを持ってくる演出も好きです。
ほんとに、ラスト1ページで語ってくれます。
読み終わった後ずっしりくるのですが、それが嫌味な後味ではないです。
少し変…

4

陰猫 小説

水原とほる  草間さかえ 

『いいひと』すぎて…

珍しく、痛くない水原とほるでした。
ストーリーの骨格そのものは好きです。
雰囲気も好きだし、文章も好き。
ただ、登場人物が好きになれなかった。

主人公は30歳過ぎのリーマン。性格はおだやかな『いいひと』です。
婚約者にお金を持ち逃げされ、その婚約者の弟と出会い、彼女の行方を一緒に探すことになる。
弟はゲイで、主人公を口説き、主人公もその弟に惹かれていく。

主人公が本当にいいひとなんですよ。人を…

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