谷崎泉さんのレビュー一覧

ナアレフの恋人(2) 小説

谷崎泉  藤井咲耶 

笑いどころが多い

シリーズ全体の中でこの2巻が好きです。
スパイ疑惑の話が本当に面白くて、によによしてしまいました。
メインカップの一話目は受けの清野の視点、CIA、SISの視点で書かれています。それぞれの考えていることを全部知ることができ、それがまた笑いを誘います。
清野と諜報員側の思っていることは見事に食い違っていますが、CIAもSISも互いに疑い合って、そこに清野も加わり三者が見事に全然違う方向に考えを…

1

ファーストエッグ(1) 小説

谷崎泉  麻生海 

ミステリアスな雰囲気

全体としてしっとりした雰囲気だと思います
シリーズ全4巻を通して前半は現在の話、後半は高御堂との出会いから佐竹が五係に移動する理由になった事件の結末まで描いています。

この1巻目では前半は移動してきた黒岩視点中心、後半の過去の話は受けの佐竹の視点で書かれています。
なので攻めの心理描写が欲しいと思う私としては物足りないところはありましたが、逆に攻めの心理描写が深く書かれていないことがスト…

3

願いごとは口にしない 小説

谷崎泉  麻生海 

二度読み推奨

1冊丸ごと表題作です。朔実の目線で進んでいきます。

作者様もあとがきで書かれていますが、読み終えた後、もう一度最初から読み直すと、賢一の言動の意味が分かって良いです。

朔実と賢一の出会いから両思いになるまでの長いラブストーリーです。賢一の失踪という決定的な事件に至るまでの、二人の日常の中で垣間見える賢一の秘密が、物語のポイントとなります。

とはいえ、賢一の言動にミステリーはありま…

1

あなたの恋人になりたい 小説

谷崎泉  祭河ななを 

週末デートが社会人カップルらしい

1冊丸ごと表題作です。青山の目線でストーリーは進んでいきます。

メインの登場人物は、青山(受け)、神(攻め)、青山の妹・里沙子、里沙子の同僚・アンジー(本名・浩)。

青山は今まで告白されて付き合うパターンであったのに、神に一目惚れをし、落し物を拾ってくれた礼だと言って食事に誘います。それを機に、二人は互いに休みが合う週末を一緒に過ごすことになります。

一週目・・金曜日出会う。土曜…

0

ちゃんとわかってる 小説

谷崎泉  陸裕千景子 

学園ドラマ?

谷崎作品なので、別にラブラブ!キュン☆を求めているわけでは無かったのですが。
学園ドラマが読みたいわけでもなかったんだよなぁ…というのが感想。

キャラはいいんです。
一見冷たそうに見えても自分の情熱をしっかり持ってとことん付き合ってくれるし、なんだかんだと面倒見がいい。
そしてちゃんと本気で叱ってくれる、井川みたいな教師。
大切な人を暖かく見守り、包容力があり落ち着いている。
料理…

1

闇夜を歩く(1) 小説

谷崎泉  有馬かつみ 

萌えとは違うけど

谷崎さんの全三巻物。
やはり谷崎さんは複数巻向けの作家さんなのだなあと思いつつ、シャレード文庫さんにはこれからも出来れば単発でない谷崎さんの作品を出して頂きたい!と思います。

**********************
メインの登場人物は三人。
未来を見ることが出来、纏う空気さえも清浄に感じさせる占い師の子春(李空)。
大物政治家・猪飼の第一秘書で、猪飼を首相にすべく動く野心家の永…

4

ナアレフの恋人 小説

谷崎泉  藤井咲耶 

思わせぶりな一巻

謎めいた美貌の喫茶店のマスター・清野。
彼が負い目を感じている、幼馴染で数多の因縁の相手上総は
ヤクザの組長にして目下収監中。
その彼が仮釈放で出てくることになって……

シリアス……のように見せて、実はコメディという谷崎節。
この全4巻の作品も、そんな谷崎さんらしい作品だった。

1巻目では二人の関係はよくわかったが、
その他はよくわからないことだらけで全容は見えない。

3

spin off 2 小説

谷崎泉 

真音のみの感想です。

「真音」のみの感想です。
なんとか富樫に野菜を食べさそうとする進藤のお話。
野菜嫌いの本当に子供のような富樫には笑ってしまいます。
さめさんに言われて、隠して野菜を食べさす実験をしてみる進藤。
何気に楽しそうな進藤が可愛いです。
まんまと富樫に気付かれずに、れんこんのすりおろしたものを入れたものを食べさす事に成功した進藤w
これからも実験は続くに違いないでしょうね。

1

純情ラブミープリーズ 小説

谷崎泉  高久尚子 

おなかがすくお話

谷崎泉さんというと「真音」と「ファーストエッグ」しか読んでなかったので、こういうお話も書かれるのねー(*´∀`)という感じでして。
タイトル通り純情ラブミープリーズですよ。
大事件が起こるわけでもなく、いや、カイにとっては大事件でしたけども。
淡々とひたすらカイのめしや(定食屋)への愛が語られていくわけですが。
大将のつくるご飯の美味しそうな事!
こういう素朴な和食、食べたいです。
カ…

2

願いごとは口にしない 小説

谷崎泉  麻生海 

攻めの彼は、気づきたくなかったはず

ネタバレにチェックしますが、核心の部分に触れない程度に書きます。
攻めは健気な男前の甥で、受けは儚い美人の叔父です。
朔実(攻)は、叔父の賢一(受)へのこみ上げる気持ちを押し殺して、いつまでも認めないいじらしさが男らしいと思いました。しかし朔実は大学在学時、教授と身体だけの関係を持って度々抱きます。朔実本人は気がついていないのですが、教授を叔父の身代わりにしてしまっていたんです。教授を傷つける…

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