茶屋町勝呂さんのレビュー一覧

夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

自分の棺桶に入れて欲しい作品

縁起でもありませんが。
どなたかがおっしゃっていたとおり、
冥途にまで一緒に行きたいです。
(現実的にはこの神作品を燃やすなんてとんでもないけど!!)
本当にこの作品に出逢えて良かったと、
何度読んでも思うのです。
あらすじも展開も嫌と言う程知っているのに
涙が止まらない。
高揚感が半端ない。
さっきもぼろぼろ泣きました。

思い入れがありすぎてレビューにすら出来ない作品のう…

3

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

終盤が好き

とくべつ好きになれそうなキャラもいなかったのですが、
読んでいると先が気になるので、さらっと読み終えた。
啓太が妄想野朗だったと確定した時は、ショックを受けましたが、
榎本さんが嫌味や文句を炸裂していたので、徐々にすっきり。
充の弟目線には感動しました。「おかあさん あか おとうさん・・」て
文章が、ちらっと視界に入ってきた瞬間、涙してしまいますね。
母親と、姉達が来た時は嬉しくてホッ…

3

魚住くんシリーズ・メモリアル I'm home 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

復刊はないだろう、隔世の感。

わたしは魚住くんシリーズを、ハードカバーで復刊されてから読んだクチで。
名作と思って読んだし、感動した。すっごく好きになった。
それでこの本がめっちゃ欲しくなって…。交わしたメールとか知りたいし!と、手にいれて。
小説を補足してくれる内容に関しては満足しました。
登場人物に聞く人生相談等の企画も、ファンとして嬉しい内容ではあったし、面白かった。
が、全体の印象として。
当時はこんなノリ…

0

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

純愛の極地!

木原先生作品の中でもこれはことにお勧めしたい一冊。

元・恋人を殺して冷凍庫に入れた啓太と、ちょっとオツムの弱そうな充を中心に進んでいく話ですが、
そんな、はたから見ればイビツな二人がたまらなく愛おしく、美しい。

恋人になじられ、はずみで絞め殺した啓太は、苦悩の末、大型の冷凍庫を買い込んでそこに死体を入れます。
しかし、それからというもの、日々、殺した恋人の幻影に悩まされ、自宅に帰れ…

7

硝子の街にて(1) 窓 WINDOW 小説

柏枝真郷  茶屋町勝呂 

メンズラブ

主人公ノブが日本人で(二重国籍者で結局アメリカ人になっちゃうけど)、他の作品と比べ、馴染みやすいです。
ノブは普通の無感動な大人の男なので、ー柏枝さんの話はいつもそうですがー淡々と進んでいきます。
帯の「殉愛」にはちょっとピンときませんでした。

栗本先生の小説道場を読んでから、本作品を読むと「あの柏枝さんが、この作品を!」ともっと感動できるかも?

1

刑事と検事のあぶない関係 小説

愁堂れな  茶屋町勝呂 

二時間ドラマ風味が好き!

表紙イラストに釣られて購入。
凄くカッコイイ!
受け攻めが予想と逆だったのがツボに入って、エロ少なく目でも
面白くて良かった!

二時間ドラマ風味なので、飽きなくていい!
そう思って後書きを読んだら、そういうのが好きな作家さんだった
ようで、もっと色々読んでみたくなった!

一つだけ。
犯人が分かるような挿絵は勘弁して下さい。
見てしまいましたよ先に。

キャラクターが凄…

2

明日が世界の終わりでも 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

好き過ぎてヤバイ

表題作、受けの「望」視点で語られていながらも、話が進むにつれて、攻め「御厨(みくりや)」の静かでもってマグマの様な恋情に、心が揺さぶられてどうしようもなかったです。
この2人の愛の形が歪(いびつ)だと、お互いが分っていて苦しんでいて。
愛されているのは分っていても我慢を強いられた愛だから、若い望の渇望が破裂してしまった結果が、痛すぎて悲し過ぎました。
ため息を吸い込んだ位に深く沈みました。

3

世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

つ、続きをーー!!

前作の完成度も高かったですが(神評価)今回もまた面白いんだ、これが!

今度も舞台は渋谷。
前作でも登場した以知子の弟、双葉という少年が今回の事件の軸になってきます。
ある少年が双葉のナイフによって刺殺され、警察によるその犯人探しが始まります。
それと同時に黒澤〔攻〕は姉の以知子から弟の無実を証明したいとの依頼を受けるのです。

現在進行形の事件と、そしてもう終わったと思っていた黒澤…

3

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

余韻がホントに堪らない

あらすじ読んだだけではちょっと読むのに気後れしちゃったんですよ。でも違いました、全然違う。木原作品はホントに読んでみないとわからないものや面白さがあるなと、改めて感じた1冊です。

殺した元恋人の死体を自宅の冷蔵庫に入れている理由で家に帰りたくない啓太は、誰でもいいから家に泊めてもらうためにゲイバーで充という男に出会います。

「秘密1」では啓太視点、「秘密2」では充の従兄弟・榎本視点、「…

9

世界の果てで待っていて -嘘とナイフ- 小説

高遠琉加  茶屋町勝呂 

続きを~!早く~!!

高遠先生、またなんてところで終わってくれたんだろう…
続きが気になって仕方がない。
事件の真相も、二人の行く末も
はっきり言って凡人な私には先が読めません。
続きを!ギブミー高遠先生!!

今回は前作にちょっと登場した女とその弟が関係した殺人事件です。
それに絡んだ統一郎を、警察のお偉いさんが目をつけて
雪人に統一郎の監視を命じるんですが、
目的はこの殺人事件だけじゃないんですね…

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